2012/6/24

今週見た3本はどれも面白かった。
中でも大好きなベストセラー作品のアニメは最高でした!

図書館戦争 革命のつばさ  監督 : 浜名孝行  出演 : 井上麻里奈、前野智昭
 2012年 日本映画
今週のイチ押し:元号が昭和から正化に変わったとき、一つの法律が制定された。公序良俗を乱し、人権を侵害する表現を取り締まる「メディア良化法」だ。この法律の元に制定されたメディア良化委員会はこの法に反する書籍、映像、音楽を取り締まる権利を持っていたが、時に行きすぎた検閲も行われていた。そんなメディア良化委員に対抗できるのは「図書館法第4章」=「図書館の自由法」を持つ図書館であった。しかし、有名な日野図書館がメディア良化法に賛同する武装政治結社に襲われ、死者を出した。この事件をきっかけに図書館の自衛を目的とする組織「図書隊」が確立された。以来、メディア良化委員会と図書館隊は永きに渡る抗争へと突入。そして30年後、一人の少女が図書隊に入隊した。彼女の名前は笠原郁。彼女は高校時代に大好きな本をメディア良化委員に取り上げられそうになったが、その時に図書隊の「王子様」に助けられた事がきっかけで入隊したのだ。そして正化34年、敦賀原子力発電所が武装テロにより襲撃される。その方法は人気作家当麻蔵人の小説「原発危機」に酷似していたため、当麻は危険人物となってしまう・・
私評:これは革命よ 名付けて「図書館革命」!・・・・有川浩さんの原作は大好きでシリーズ6作とも読破している私です。TVアニメは、全部観れていなかったのですが、今回劇場版ができたというのでさっそく見てまいりました。いや~、面白いです。なんだか「検閲」なんて戦時中の「死語」のように思っていたのですが、言論の自由が保障されている私たち日本人に、もしも小説のような「検閲」が入ったらどうなるでしょう??この作品はナチスのように「魔女狩り」ならぬ「作家狩り」をするメディア良化委員とそれを守ろうとする「図書隊」の話がメインなのですが、ユーモアもたっぷりで、しかも主人公の郁と彼女の王子様の堂上篤のロマンスもありと、見所満載の作品です。しかし、原作やTV版アニメを観ずにいきなり映画を観るのはご法度。そのために、私が上に書いたシノプシスはほとんどが映画の前の話です・・・(^^)v 声優陣は井上麻里奈、前野智昭、沢城みゆき、石田彰・・・。そしてゲスト声優として当麻を演じるのがイッセー尾形。監督は「劇場版テニスの王子様」「チョコレート・アンダーグラウンド」の浜名孝行。
アメイジング スパイダーマン  監督 : マーク・ウェブ  出演 : アンドリュー・ガーフィールド、エマ・ストーン
The Amazing Spider-man  2012年 アメリカ映画
ニューヨークに住む青年ピーター・パーカーは子供の時に叔父叔母の家に預けられ、両親は姿を消していた。ミッドタウンの高校に通うピーターは、成績は優秀だったが親友もいないちょっと変わり者だった。そんなある日、彼は父親が遺したカバンを発見。その中から父親が働いていた会社がオズコープ社である事を知った。そしてその中に入っていた写真で父と一緒に写っていたコナーズ博士を訪ねた。そこでピーターは密かに憧れている同級生のグエンと会う。彼女はコナーズ博士の元で研修生として働いていたのだ。父の手掛かりを探して社内を歩いていたピーターは蜘蛛の糸の実験室にいた特殊な蜘蛛に噛まれてしまったのだ。その結果、ピーターの遺伝子に蜘蛛の能力が融合してしまう。数日後、ピーターは叔父のベンと口論になり家を飛び出してしまう。しかし、ピーターを追ってきたベンは強盗に撃たれ命を落としてしまう。叔父の死に責任を感じたピーターは特殊な力を正義のために使う事を決意するが・・・・
私評:守れない約束もあるよね・・・・サム・ライミ監督のシリーズが完結したのは2007年。そのわずか5年後にまた、スパイダーマン??という思いが心のどこかにあったのですが・・・・、めっちゃ面白かったです。前のシリーズで、私が気になっていた「糸の出どころ」についても今回はちゃんと改良されていた(笑)特撮技術はさらに向上しているので、(しかも3Dだし)ビュンビュン飛びまわるスパイダーマンと一緒に、こちらも空を飛んでいるようでした。とにかく面白かったです。主演は「ソーシャル・ネットワーク」のアンドリュー・ガーフィールド。スパイダーマンと言えば、トビー・マグワイアのイメージが強かったのですが、完全に払拭されました。ヒロインには「ゾンビランド」「ヘルプ 心がつなぐストーリー」のエマ・ストーン。ちょっと勝気なヒロインがステキでした。コナーズ博士役は「ノッティングヒルの恋人」のリス・エヴァンス。ピーターの叔父、叔母にはマーチン・シーンとサリー・フィールドというご機嫌なカップル。監督は「500日のサマー」のマーク・ウェブ。全然違うタイプの作品ですよね。エンドクレジットの途中で、次回作を予想させる重大なシーンがあるので、すぐに席を立たないように!
一枚のめぐり逢い  監督 : スコット・ヒックス  出演 : ザック・エフロン、テイラー・シリング
The Lucky One  2012年 アメリカ映画
戦場でローガンは一枚の写真を拾った。そこに写っていたのは美しい女性だった。次の瞬間、彼がいた場所に爆弾が落ちる。その写真は彼を救ったのだ。その後も、危険な目に逢っても不思議な力が彼を守り、ローガンは戦場を生き延びた。帰国後、彼は戦地での異常な体験から精神を病んでしまう。そして彼は思い立ち、写真の女性を訪ねることを決めた。写真に写っていた灯台を手掛かりにローガンはルイジアナを訪ねた。そこで写真を頼りに捜し歩いた結果、犬舎を経営するベスに辿り着いた。写真の経緯を話す機会を失ったローガンは、成り行きで犬舎で働くことになった。ベスは7歳の息子のベンと祖母との3人暮らし。別れた夫は町の権力者の父を持ち我が儘な性格で、今でもベスに付きまとい逆らえば、ベンを取り上げると彼女を脅していた。そしてベスは最愛の兄を戦地で失くしていた。ふたりの距離は急激に近付いていくが・・・・
私評:これは運命だったのよ・・・・ファンタスティックなラブストーリー、大好きです。運命の赤い糸が手繰り寄せた男と女。そしてふたりが静かに愛を紡いでいく・・。イイです。なんだかとっても心が癒されました。そして驚きだったのが、憎まれ役のベスの元夫のとった最後の行動。意表をついたこの演出は予想できませんでしたね。果たしてふたりの運命はハッピーエンドなのか??そして物語の舞台のルイジアナの自然の美しさには感動。こんな所に住んでみたいです。主演は「ニューイヤーズ・イブ」「ヘアー・スプレー」のザック・エフロン。いつもノリノリで軽い男のイメージが強かった彼が、寡黙な帰還兵役をとてもカッコ良く演じています。ベス役は「アフター・ザ・レイン」のテイラー・シリング。彼女を観たのは初めてだったのですが、かなり好印象です。そして祖母役はグウィネス・パルトロウのお母さんのブライス・ダナー。監督は「シャイン」「幸せのレシピ」のスコット・ヒックス。


前回の記事も読んでね~!



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