2013/7/7

今日は七夕。昨日、梅雨明けしましたが水は足りてるのか?
今回のイチ押しは大御所ウディ・アレンの大爆笑コメディ。

ローマで:アモーレ  監督・出演 : ウディ・アレン  出演 :アレック・ボールドウィン、ペネロペ・クルス
To Rome With Love  2012年 アメリカ・イタリア・スペイン映画
今週のイチ押し:夏休みでローマにやってきたヘイリーは弁護士のミケランジェロと出会い、あっという間に恋に落ちて婚約!そんなヘイリーに会うために両親がローマにやってきた。ミケランジェロとは馬が合わない元オペラ演出家の父、ジェリーはミケランジェロの父親の美声に惚れてしまう。しかし、彼が美声を発する事ができるのはシャワーの最中だけ??・・田舎育ちのカップルが新婚旅行でローマにやって来る。しかし、妻が美容院に出掛けている最中に事件は起こる。彼の部屋のドアをノックしたのはコールガールのアンナ。とんだ人違いでここにやってきたのだ。しかも、彼の両親もそこに合流!彼はアンナを妻だと両親に説明するが・・
私評:トラブルだ。トラブルが起こるぞ・・・大御所ウディ・アレン監督の次なる舞台はイタリア。底抜けに陽気で明るいこの町で巻き起こる4つのストーリー。そのどれもが面白くて最高に笑えました。ウディ監督の最近作は本当にハズレなし!私が特に面白かったのは、建築家のジャックとその家に転がり込んできた恋人の友人モニカの話。この話に登場する「ゾンビランド」のジェシー・アイゼンバーグ、「スーパー!」のエレン・ペイジ、そして「ロック・オブ・エイジズ」のアレック・ボールドウィンが最高!小悪魔に翻弄される純朴青年・・・。こういう話、大好きです。その他の話も奇想天外ながら、なぜか納得してしまう。日頃の憂さも吹っ飛ぶくらい大笑いしました!その他の出演はダイナマイトボディ健在のペネロベ・クルス、ウディ作品の常連ジュディ・デイビス、相変わらずテンションMAXな「ライフ・イズ・ビューティフル」のロベルト・ベニーニ、その他、イタリア人の粋なキャストが総出演。監督は今作では出演もしている「ミッドナイト・イン・パリ」のウディ・アレン。やっぱり、彼の映画は見逃せません!
真夏の方程式  監督: 西谷弘 出演 :福山雅治、杏、吉高由里子
 2013年 日本映画
今週のイチ押し:手つかずの美しい海が残る玻璃ヶ浦。そこでは海底資源の開発計画の説明会にアドバイザーとして呼ばれた湯川は、川畑夫妻とその一人娘・成実が経営する旅館「緑岩荘」に滞在することになった。そこで湯川は一人の少年・恭平と出会う。恭平は夏休みの間、親戚の川畑家に預けられていた。恭平は、自分を子供扱いしない湯川に興味を抱く。翌朝、堤防下の岩場で男性の変死体が発見された。男の身元は「緑岩荘」のもう一人の宿泊客で、引退した刑事の塚原。塚原は16年前に起きたある殺人事件の犯人の行方を追っていたのだ。その男は服役後に消息を絶っていた。事件は本庁でも動き始める。指令を受けた岸谷は現地で湯川に会うが、彼はこの事件に深く根差した複雑な人間関係に気付き始めていた・・・。
私評:いつか真実を恭平に語ってくれ・・・テレビシリーズでも大人気を博した「ガリレオ」の劇場第2作。前作の「容疑者Xの献身」は名作中の名作でした。今回の作品もすでに原作は読んでいたのですが、正直言って原作ではあまり感動がありませんでした。ところが映画になってみるとこれが素晴らしい作品になっていました。事件の結末は分かっていたのに、人間ドラマに感動させられました。テレビ版だとかなりコミカルに描かれている湯川も映画版だと原作にイメージを壊さないステキなキャラクターです。(TV版のいきなり方程式を書き始めるシーンもないので嬉しい)主人公湯川学役はこの人以外には考えられない福山雅治。岸谷役は生意気なキャラクターがすっかり板についてきた「横道世之介」の吉高由里子、成実役には「妖怪人間べム」「プラチナデータ」の杏。その他、風吹ジュン、前田吟、塩見三省など、良い役者が重要なキャラを見事に演じます。監督は「県庁の星」「容疑者Xの献身」の西谷弘。
ワールド・ウォーZ  監督 : マーク・フォスター  出演 : ブラッド・ピット、ミレーユ・イーノス
World War Z  2013年 アメリカ映画
世界規模で謎のウィルスが急激に蔓延。ウィルスに冒された人間は生きている人間を襲い、ウィルスをうつしていく・・。その朝、ゲイリーは妻と二人の娘と一緒に楽しい朝食をとった。彼はかつて国連職員で、世界中を飛び回り危険な目にも遭ってきた。しかし、彼は家族を第1に考え辞職をしていた。ゲイリーが3人を車で送り届ける途中、事件は起こった。渋滞の中を暴走するタンクローリー。そしてその背後からはゾンビの大群が、次々と人間に襲い掛かる。その光景を見たゲイリーは車を走らせ、なんとかその場を脱出した。かつての同僚に助けを求めたゲイリーは、家族とアパートの屋上に上り、ヘリコプターで米軍の空母へと避難した。そこでゲイリーはこの事態の収拾のために学者を連れて、この病原菌のホストを探す事を命じられる。彼らは初めて「ゾンビ」の情報が流れてきた韓国へと向かうが・・・・
私評:家族の命と引き換えだ・・・ハリウッドスターのブラピが自らプロデュースしてまで作りたかったゾンビ映画。今回は世界中に蔓延したウィルスが原因で、ゾンビに襲われた人は死後10秒でゾンビ化。そして全速力で走って獲物を狙います。しかし、従来のゾンビ映画と違い、はらわたを引きずり出したり脳ミソを食べたりはしないので、ある意味子供でも見られる作品になっています。(日本でもR指定なし)しかし、目が見えないために音に敏感に反応するゾンビは迫力満点!作品のテンポもすごく良くて、開始わずか5分で世界中が大パニック。世界を救うために立ち上がったヒーローも次から次へと予想外の事態に巻き込まれボロボロ状態。しかし、最後の彼の行動は・・・。かなり無理があります。まあ、こういう映画にはありがちなパターンなので・・・。主演は「イングロリアス・バスターズ」のブラッド・ピット。今回は最初から最後まで絶体絶命のヒーローを演じます。彼の妻役は「L.A.ギャングストーリー」のミレーユ・イーノス。ほんのチョイ役ですが大事なメッセージを発する元CIAエージェント役に「コンタクト」「グリーンマイル」のデイヴィッド・モース。監督は007シリーズ「慰めの報酬」、「ネバーランド」のマーク・フォスター。
モンスターズ・ユニバーシティ  監督 : ダン・スキャンロン  出演 : 田中裕二、石塚英彦、柳原可奈子
Monsters University  2013年 アメリカ映画
モンスター・インクの名コンビ、マイクとサリー。この話はマイクがまだ少年だった頃から始まる。子供の頃からポジティブだったマイク。しかし、小さくてユニークな容姿の彼の印象は薄い。そんなある日、彼は社会科見学でモンスター・インクを訪ねる。そこで知り合ったモンスターのお兄さんに憧れ、彼は最強の「怖がらせ屋」になる事を決意。そして数年後、彼は名門の「モンスターズ・ユニバーシティ」に入学した。そこで出会ったのは良家の出身で、怖がらせることについては絶対的な自信を持つサリー。彼はマイクを見向きもしなかった。そんなある日、マイクは学長から「怖がらせ屋は無理!」と言われてしまう。しかし、夢を諦めないマイクは落ちこぼれの怖がらせ屋を集め、最強の怖がらせ屋を決める「怖がらせ大会」に出場する事を決意。ある事情からメンバーに加わったサリーは、始めはバカにしていたマイクに対する気持ちが、少しずつ変わっていった・・・・
私評:諦めるな!まだ、方法があるはずだ!・・・モンスターズ・インクの名コンビ結成の物語。ディズニーらしい「夢を諦めなければきっと叶う!」というお説教みたいな言葉が何度も飛び交います。当日、映画館に来ていた子供たちは夢をいっぱい抱いたことでしょうね。また、この映画は友情、そして個人のキャラクターを大事にする事など色々と語りかけてきます。そして努力家のマイクは友人たちに支えられて・・・。今回は3D作品で、そのクオリティもさすがはディズニー!ビックリするような映像が次々と登場。これはまるでアトラクションのようでした!私は今回は最初から吹替え版が目当て。もちろん、オリジナルの音声も良いのですが、日本語吹き替えを担当する爆笑問題の田中裕二とホンジャマカの石塚英彦は完璧!というかピッタリすぎ!!ふたりともすごく上手いです。監督はこれが監督デビューとなるダン・スキャンロン。本編の前に短編映画「ブルー・アンブレラ」と言う作品があるのですが、これまたユニーク。この作品を見ると町の色んな風景が顔に見えてくるはず・・??
欲望のバージニア  監督 : ジョン・ヒルコート  出演 : シャイア・ラブーフ、トム・ハーディ
Lawless  2012年 アメリカ映画
1931年、バージニア州。禁酒法の真っ最中のこの地で、密造酒ビジネスでその名を馳せたボンディランド兄弟。中でも頭が切れて度胸がある次男のフォレストは誰も一目置く男。三男のジャックは大きな野望を抱いているものの気が小さく、フォレストとの仕事も雑用ばかり。そんな時、新任の取締官のレイクスが就任。密造を許す代わりに賄賂を要求するがフォレストはこれを毅然と拒否した。これに激怒したレイクスはジャックの親友のクリケットの家に踏み込み、そこにいたジャックを完膚なきまでに殴りつけた。そしてフォレストもレイクスが差し向けた男たちに喉を掻き切られ瀕死の重傷を負ってしまう。そんな時、ジャックは都会で「狂犬」と呼ばれるバーナーと取引をして大金を手にする。牧師の娘との交際も始まり有頂天になるジャック。しかし、レイクスは着実にボンディランと兄弟を標的にしていた・・・・
私評:本当の強さは立ち向かう意思だ・・・実話に基づく3兄弟の話。しかし、この3人は決してカッコイイヒーローではない。二男のフォレストこそヒーローと呼べるかもしれないが、長男のハワード、3男のジャックはただのおバカでしかない。そんな彼らを引き立たせるのが超~悪役のレイクス。彼が憎らしいから兄弟が引き立っているのです。クライマックスの戦いのシーンだって、こういう映画にはありえないくらいダサい。しかし、これが真実なのだから仕方ないですね。もうちょっとスカッとする映画だと思ったのですが・・・。ジャック役は「トランスフォーマー」シリーズのシャイア・ラブーフ、フォレスト役には「ダークナイト・ライジング」のトム・ハーディ、都会から流れ着いた女に「ゼロ・ダーク・サーティ」のジェシカ・チャスティン(彼女のヌード、必見です!)、牧師の娘には「シークレット・ガーデン」のミア・ワシコウスカ、狂犬バナー役には「裏切りのサーカスのゲイリー・オールドマン、そして憎きレイクス役は「プロメテウス」「アイアンマン3」のガイ・ピアース。どうです!このオールスターキャスト!これだけでも一見の価値ありです。監督は「ザ・ロード」のジョン・ヒルコート。


前回の記事も読んでね~!



I Love Movieに戻る