今回は一挙7作品!だけど、あと3つレビューが書けてません・・。
2013年の折り返しなのに・・・
10人の泥棒たち | 監督 : チェ・ドンフン | 出演 :キム・ユンソク、チョン・ジヒョン | |||
Ten Thieves | 2012年 韓国映画 | ||||
今週のイチ押し:韓国を拠点とした大窃盗団。リーダーのポパイ、盛りを過ぎた酒飲み女のガム、ロープを使って自由自在に動き回る美女イェニコール、そして新人のイケメンザンパノ。彼らはイェニコールがその魅力で落とした美術館の館長を騙して、彼の秘蔵コレクションを見事に盗み出した。そこに服役をしてきた金庫破りのペプシが合流。一行は香港で大きな仕事に就いた。そこにはかつてポパイ・ペプシと組んでいたマカオ・パクという男がいて、彼の手引きでマカオのカジノを襲う事になっていた。待ち合わせの場所には香港の泥棒たちも待っていた。リーダーのチェン、韓国語が得意なアンドリュー、クールな若者ジョニー、そして美貌の金庫破りジュリー。こうして中国、韓国のすご腕の泥棒10人が集結した。彼らのターゲットは時価300億ウォンの大粒のダイヤ。香港のダイヤ商人ティファニーの手からそれを盗むため、彼らはさっそくマカオへと飛ぶが・・ | |||||
私評:心を奪った責任、とってよ・・・この映画は何と2週間限定。しかも予告編がめっちゃ面白そうだ!無理して会社帰りに行ったのですが正解でした!韓国と中国のスターがごっそり登場していて、誰もがみんな個性的。脚本も面白くて、笑いもアクションもたっぷり。そして3つの愛の物語が、これまた魅力的。私の中では、今年観た映画の中でもいきなり上位にランクインするほど面白い映画でした。こんなちっちゃな公開、勿体ないぞ!そしてこの映画のもう一つの面白いところは吹替えを重視しているところ。やはり字幕だと微妙なニュアンスが伝わりづらいというのだ。英語ならまだしも、韓国語と中国語がメインですからね。そのため吹替えに集った日本の声優も超一流です!出演者は韓国から「チェイサー」のキム・ユンソク、「顔のない女」のキム・ヘス(彼女43歳には絶対に見えない)、「イルマーレ」のイ・ジョンジェ、「猟奇的な彼女」のチョン・ジヒョン(今回の一番の目的は彼女!)、「冬のソナタ」のベテラン女優・キム・ヘスク、「甘い人生」のオ・ダルス、そしてイケメンのキム・スヒョン。香港からはジョニー・トーの映画出演が多いサイモン・ヤム、エリック・ツァンの息子デレク・ツァン。そしてマレーシア出身の「The Eye」のアンジェリカ・リー!どうです、この濃さ!監督は「タチャ/いかさま師」「チョン・ウチ 時空道士」のチェ・ドンフン。とにかくおススメです!と言っても劇場公開は終わってしまいました・・・。 | |||||
ワイルド・スピード ユーロ・ミッション | 監督 : ジャスティン・リン | 出演 : ヴィン・ディーゼル、ポール・ウォーカー | |||
Fast & Furious 6 | 2013年 アメリカ映画 | ||||
今週のイチ押し:リオでの大仕事を終え、バラバラになったドミニクのチーム。ドミニクは静かな海辺の町で、そしてブライアンには子供も生まれ、ふたりは悪事から足を洗うつもりでいた。そんなある日、ドミニクのもとにFBIのボブスが現れる。実はボブスは元エリート軍人で、今は国際的な犯罪組織のリーダーであるショーンを追っていて、ドミニクに助けを求めてきたのだ。一度は断ったものの、ボブスはとんでもない情報を携えていた。死んだと思っていたドミニクの元恋人のレティの写真を持参したのだ。しかも彼女はショーンの元にいるというのだ。ドミニクはレティのためにひとりでボブスの依頼を受けるつもりだったが、彼のチームは黙っていない。こうして最強のドライバーたちが再集結した・・ | |||||
私評:俺たちは家族だ・・・いやはや、今回もすごい作品です。今回は戦いの舞台をヨーロッパに移し、またまた大暴走。見た事もない先端部分からスロープ状になった滑り台みたいな車が現れたり(FLIPCARと言う名だそうです)、ハイウェイでは戦車が現れたり、最後には飛行機と一騎打ち。もはやありえない世界の連続ですが、この映画はそれで良いのです!とにかく最初から最後まで息つく間もなく暴走しまくるのがこの作品の醍醐味。そしてエンドクレジット中に次回作品の予告的な映像がインプットされているのですが、そこに登場するのはあの人気アクションスター!誰かは見てのお楽しみと言う事で・・・。主演は最近はこのシリーズでしかみていないヴィン・ディーゼル、「逃走車」のポール・ウォーカー、前作から登場の「G.I.ジョー バック2リベンジ」のドウェイン・ジョンソン、そしてこのシリーズに久々に復帰のミシェル・ロドリゲス。悪役のボスには「三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船」のルーク・エヴァンス、ボブスの部下には「エージェント・マロリー」のジーナ・カラーノ、(彼女とミシェル・ロドリゲスの女同士のド突き合いは最高!)そして「ザ・レイド」で究極の格闘を見せたジョー・タスリムがすごい格闘シーンを見せます。どうです、この強烈なメンバー!残念なのは私の好きなメンバーの一人が殉職??したこと。監督はジャスティン・リン。最後に・・、今回の予告編、おいしい場面を見せ過ぎでしょう!! | |||||
エンド・オブ・ホワイトハウス | 監督 : アントワーン・フークワ | 出演 : ジェラルド・バトラー、アーロン・エッカート | |||
Olympus Has Falen | 2012年 アメリカ映画 | ||||
今週のイチ押し:シークレットサービスのマイケルは大統領の信頼も厚い。しかし、ある雪の夜の護送で大統領の車はスリップ事故を起こし橋から転落してしまう。マイケルの咄嗟の判断で大統領は救われたが、大統領夫人は帰らぬ人になった。その事件以来、彼はシークレットサービスを辞し、ホワイトハウスの近くでデスクワークをしていた。そんなある日、ホワイトハウスは韓国の大統領の訪問でピリピリしていた。無事に大統領を迎え入れるが、大統領の護衛として同行してきたのは国際的なテロ犯だった。彼を中心とするテロ組織はなんと13分でホワイトハウスを制圧してしまう。その現場を見ていたマイケルは咄嗟に救出に向かうが、圧倒的な銃火器を持つ敵の前で特殊部隊さえも全滅。マイケルはひとりホワイトハウスに侵入し、大統領の救出に向かうが・・ | |||||
私評:オリンポスは落ちた!!・・・宣伝が行き届かず、実にもったいない公開をされているのがこの映画。映画の面白さは私が保証します!最初から最後まで隅から隅まで面白かったです。「ホワイトハウスがそう簡単に占拠できるはずないでしょ!」と思っていたのですが、納得の戦術と武装で攻めてくるのでかなりリアル。(まあ、唯一銃撃戦の時にあんなに簡単に表には飛びださないでしょう!!とツッコミを入れましたが・・。)占拠されるまでの15分間の展開は本当に口があんぐり開いたまま、閉じる事を忘れてしまいました(笑)。偶然、元シークレットサービスがその場にいたと言う展開は「ダイハード」に通じるのですが、こいつがまた、とんでもなく強くてクレバーで・・・。そんなマイケルを演じるのは「300」「オペラ座の怪人」のジェラルド・バトラー。彼はプロデュースもしているので、この作品への思い入れはハンパじゃない!大統領役は「ダークナイト」「世界侵略/ロスアンゼルス決戦」のアーロン・エッカート、下院議長には「オブリビオン」のモーガン・フリーマン、その他、アンジェラ・バセット、メリッサ・レオ、アシュレイ・ジャド、ロバート・フォスター、ラダ・ミチェルなど、脇役もすごく豪華です。監督は「トレーニング・デイ」「ザ・シューター/極大射程」のアントワーン・フークワ。アクション映画ファンはぜひ、劇場で! | |||||
はじまりのみち | 監督 : 原恵一 | 出演 : 加瀬亮、田中裕子、ユースケ・サンタマリア | |||
2013年 日本映画 | |||||
第2次世界大戦下の日本。木下恵介は映画監督として松竹で作品を作っていた。彼と黒澤明は当時、最も期待されていた新人映画監督だった。しかし、戦争が長引き国は戦意高揚の映画作りを映画会社に要求した。恵介が1944年に作った「陸軍」はラストの母親が出征する息子を送り出すシーンが女々しいと言う理由で当局に睨まれ、次の作品の製作が中止になってしまう。会社に辞表を出した恵介は脳溢血で倒れた母が療養している浜松の気賀に向かった。しかし、戦況はますます悪化し気賀も危なくなってきたため、恵介の家族は山間の気多村勝坂に疎開をすることになった。母を気遣った恵介はなるべく静かに母を運ぶためにリヤカーを使って兄の敏三、そして便利屋の3人で夜中に気賀を出発した。しかし、山道は思っていた以上に過酷で、途中で雨にも遭い、宿場に辿り着いた時は、すでに出発から17時間も経っていた・・・・ | |||||
私評:また、木下恵介の映画が観たい・・・昨年、木下恵介監督の生誕100周年を迎え、世界中で彼の作品が再び脚光浴びた。そしてこの映画が作られた。木下恵介監督と言うと、私は昭和のTV番組の「木下恵介アワー」が印象的。母が好きで毎週見ていました。この映画のストーリー自体は至ってシンプルなのですが、木下恵介の映画への愛、母親の息子への愛、そして後の彼の映画のワンシーンに出てくるシチュエーションを盛り込んでいて、木下恵介ファンにはたまらない映画です。実際に私が観に行った東銀座の「東劇」の観客はお年寄りばかりでした。この映画で一番好きなシーンは、便利屋が「陸軍」について話すシーン。濱田岳の演技が光ります!そして泣けます!そして極めつけはクライマックスの、彼の映画作品のラッシュ。「ニュー・シネマ・パラダイス」のように彼の作品の名シーンが続々と登場。昭和の大女優の原節子、田中絹代、高峰秀子の美しいのなんのって・・・。若かりし三國連太郎、佐田啓二、上原謙・・・。私もけっこう見ていない作品がある事が分かり、あらためて見てみようと思いました。木下恵介役は「アウトレイジ」「永遠の僕たち」の加瀬亮、母親のたま役は名女優、田中裕子。今回は動けない、喋れない役なのですがさすがです!兄の敏三役は「踊る大捜査線」のユースケ・サンタマリア、そして印象的な便利屋役は「ロボジー」「宇宙兄弟」の濱田岳。監督は「クレヨンしんちゃん モーレツオトナ帝国の逆襲」「カラフル」の原恵一。 | |||||
俺はまだ本気出してないだけ | 監督 : 福田雄一 | 出演 : 堤真一、橋本愛、生瀬勝久 | |||
2013年 日本映画 | |||||
42歳、バツイチ子持ちの大黒シズオはこの年齢で突如会社を辞めてしまう。その理由は本当の自分探し・・・。しかし、朝からテレビゲームに夢中になり、バイト先でもグータラで進歩は全く見られない。そんなシズオがある日突然、マンガ家になると高々と宣言をする。グータラな性格は変わらないものの、マンガの執筆に精を出すシズオ。そしてようやく完成した作品を出版社に持ち込むが、結果はあえなくボツ。しかし、編集担当の思わせぶり?の言葉が、シズオのハートに火をつけた。寝る間も惜しんでマンガを描き続け、数作品を完成させるが結果はボツばかり。さすがのシズオもガックリするが、そんな彼を再び奮い立たせたのは娘の鈴子だった。そしてついに彼の作品が新人賞の佳作に選ばれる。そんな自由奔放なシズオを子供の時から見ていた幼なじみの富田、そしてバイト先で知り合った市野沢はシズオの底知れない能天気さとパワーに惹かれ、自らも新たな一歩を踏み出す・・・・ | |||||
私評:人生、300年!!・・・こんなチャランポランな男になってみたい。しかし、シズオって本当に底知れぬ何かを持っているのです。あるタイプの人間に対しては、拒絶感しか抱かせないのかもしれませんが、彼の魅力にはまる人は磁石のように吸い寄せられ、しかもすっかり虜にさせられてしまう。そんな彼の原動力は「人生に悔いを残さない」こと。ある意味、誰もが見失いかけている事かも知れませんね。私の場合、こんな奴が近くにいたら迷惑としか感じないと思いますが・・・。そして映画の中で何度か彼が語る、一見無意味でなんとも意味不明なメッセージがあるのですが、後からじんわりと心に広がり、妙に納得してしまうのです。彼が宗教団体とかをやったら大成功すると思う!?このチャランポラン男を演じるのは「プリンセス・トヨトミ」「SP」の堤真一。彼がとにかくこの役にピッタリ!しっかり者の娘の鈴子役は「くちづけ」「桐島、部活やめるってよ」の橋本愛。映画の中でとは言え、彼女があんなバイトをしているシーンは見たくなった(橋本愛のプチファンなんです)。親友の宮田役は「トリック」の生瀬勝久、なぜかシズオに惹かれる寡黙な不良役は山田孝之、その他、濱田岳、水野美紀、石橋蓮司、そしてAKB総選挙で1位になった指原莉乃という超豪華な顔ぶれ。監督は「コドモ警察」の福田雄一。 | |||||
スプリング・ブレイカーズ | 監督 : ハーモニー・コリン | 出演 : ジェームズ・フランコ、セレーナ・ゴメス | |||
Spring Breakers | 2012年 アメリカ映画 | ||||
女子大生のフェイス、キャンディ、ブリット、そしてコティの4人は退屈な生活から抜け出すため「スプリング・ブレイク」にはフロリダに旅行し弾けたいと思っていた。しかし、大きな問題が浮上する。彼らには資金がまったくないのだ。フェイスを除く3人は深夜のダイナーを襲撃し客から金を奪って逃げた。計画は驚くほどうまく運んだ。大金を手にして迎えたスプリング・ブレイクは、まさに若者たちのパラダイス。美しいビーチ、弾ける音楽、かっこいい男たち、そして酒とドラッグ。そんな彼女たちに熱い視線を送る男がいた。ひょんなことで警察に捕まってしまった4人を助けたのは、その男、通称“エイリアン”だった。金持ちだけど、危険なにおいがプンプンするエイリアンと4人はふたたびパーティ三昧。しかし、この町にはエイリアンに敵対する組織があった。エイリアンを忌々しく思う相手とは一触即発の状態だった・・・・ | |||||
私評:強盗なんてビデオゲームと一緒。簡単よ!!・・・イケイケの女子大生が危険な目に遭うサスペンス映画かと思いきや、物語は意外な展開をみせます。最後は「ありえない」世界になってしまいましたが、途中までの勢いのある物語の転がりは実に面白い。また、ミュージックビデオみたいにガンガン音楽が流れる中で、アーティスティックな映像をはさみこんだりする演出も新鮮でした。こんな「歪んだ青春」はこの監督の得意作ですからね。しかし、私が一番気に入っているのは主演のイケイケガールズたち。ディズニー・チャンネルの人気ものセレーナ・ゴメス、「ハイスクール・ミュージック」のヴァネッサ・ハジェンズ、アシュレイ・ベンソン、レイチェル・コリンと名前も聞いた事がない女の子ばかり。だけど、小さなビキニではしゃぎまわったり、銃を振り回したりと大暴れ。そんなエロ・可愛い彼女たちから目が離せませんでした。不気味な男エイリアン役は「127時間」「オズ はじまりの戦い」のジェームズ・フランコ。監督は「ガンモ」「ミスター・ロンリー」のハーモニー・コリン。 | |||||
アフター・アース | 監督 : M・ナイト・シャマラン | 出演 : ウィル・スミス、ジェイデン・スミス | |||
After Earth | 2013年 アメリカ映画 | ||||
人類が地球を見捨て、他の惑星に移ってから1000年が経った。士官学校の練習生のキタイは身体能力こそ抜群だったが協調性に欠け、また過去の事件のトラウマを背負っている。今回の試験も失格となった。彼の父親のサイファはもはや生きた伝説となっているほどの優秀な軍人だった。しかし、父と子の関係には大きな溝ができている。そこでサイファは次のミッションにキタイを同行させることにした。しかし、航行中に宇宙船は小惑星帯に突入し機体はバラバラになり、ある惑星に不時着した。生存者はサイファとキタイのふたりだけ。しかも、サイファは両足に重傷を負い動けず、救援を呼ぶための装置は故障していた。しかし、空中分解してしまった機体の後部に救援の装置がある事が分かったため、キタイはひとり100キロも離れた場所へと出発した。実はその惑星は地球で、この星は人間を抹殺するために異常なまでの変化を遂げていた・・・・ | |||||
私評:僕もママの仕事をするよ・・・ウィル&ジェイデン・スミスの親子共演が話題の作品。お金も掛かっているし、親子の絆もしっかり描いているし作品的にはかなり面白い。しかし、アメリカでは興行も振るわず、日本でも大ヒットにはならないでしょう。私も見ている間は、けっこう楽しんだのですが、観終わってみると何か物足りない。何か余計な演出が多かったような気もするし・・。監督のシャマランはこんな大作映画じゃなく、小さな作品でこそ力を出せるような気がするので、昔のような作品に戻って欲しいですね。主演は「インデペンデンス・デイ」のウィル・スミスと「ベスト・キッド」のジェイデン・スミス。まあ、このふたりのキャスティングは可もなく不可もなく。どうせなら母親役もジェイダ・ピンケット・スミスにして一家総出にすれば良かったのに・・・。しかし、実際にキタイ母親を演じたのは「ホテル・ルワンダ」のソフィー・オコネドー。そしてキタイの姉役は「Xメン ファーストジェネレーション」のゾーイ・イザベラ・クラヴィッツ。監督は「シックス・センス」「ヴィレッジ」のM・ナイト・シャマラン。 | |||||