やっと、レビューが追いついた。必死です。
今回はイイ作品がたくさん、必読です!?
her 世界でひとつの彼女 | 監督 : スパイク・ジョーンズ | 出演 : ホアキン・フェニックス、スカーレット・ヨハンソン | ||||||
her | 2013年 アメリカ映画 | |||||||
今週のイチ押し:セオドアは手紙の代筆の会社に勤める男。幼なじみと妻とは離婚調停中だ。そんな彼を気にかけてくれるのが同じアパートに住むエイミー。彼女はセオドアに新しい恋人を紹介すると言うが、彼はまだ妻への思いを断ち切れずにいた。ある日、セオドアは最新のAI型OSの広告を目にしてさっそく購入した。自身のPCにインストールが済むと、OSの女性の声が彼に話しかけてきた。彼女の名前はサマンサ。その声はセクシーで、しかも驚異的な学習能力があるサマンサにセオドアはどんどんはまっていく。携帯端末にインストールしていつも彼女を持ち歩く。それはまるでデートをしているよう。朝から夜中まで、いつも彼女は傍にいてセオドアに優しく話しかけてくる。そしてサマンサは知識だけではなく感情も進化させていく。いつしかふたりは恋に落ちるが・・・ | ||||||||
私評:私たちふたりの写真がないから、曲を作ったの・・・この映画を見ていて、真っ先に思った事。「おれも、このOS が欲しい!!」独身の中年男の私にはピッタリのソフト。だけど、こんなソフトがあったらみんな結婚をしなくなっちゃうかもね。しかも、肉体を持たないサマンサはある究極の手段でセックスまで試みちゃうのです。SFチックな話なのですが、もしもこんなOSがあったらきっとみんなこうなるだろうなというリアルさを兼ね揃えているのがこの作品。しかし、最後はOSであるが故の切ない幕切れ。なんだかとっても胸がときめく作品でした。主演は「マスター」のホアキン・フェニックス。今までの彼のイメージを覆すほど素敵な男を好演。エイミー役は「アメリカン・ハッスル」のエイミー・アダムス、彼の妻のキャサリン役は「ドラゴン・タトゥーの女」のルーニー・マーラ、セオドアが一回だけデートを試みる美女役は「カウボーイ&エイリアン」のオリヴィア・ワイルドという素敵な女優が勢揃い。しかし、一番の注目はサマンサの声だけの出演のスカーレット・ヨハンソン。なんと彼女は声だけでローマ国際映画祭の最優秀女優賞を獲得しました。監督は「マルコヴィッチの穴」のスパイク・ジョーンズ。 | ||||||||
女子ーズ | 監督 : 福田雄一 | 出演 : 桐谷美玲、藤井美菜、山本美月 | ||||||
2014年 日本映画 | ||||||||
今週のイチ押し:ある日突然、謎の司令官チャールズから正義のヒロインに任命された5人の女子たち。彼女たちが選ばれた理由は、苗字に「色」が付いているからという軽い理由。しかし、妙にまじめで正義感が強い赤木直子の勢いに押され彼女たちは「女子ーズ」を結成する。メンバーは建設会社の営業の赤木直子(レッド)、アパレルではたらく口の悪い青田美佳(ブルー)、貧乏でアルバイトでカツカツの生活をしている黄川田ゆり(イエロー)、大女優を目指して劇団で稽古に励む緑山かのこ(グリーン)、そして超リッチなお嬢様の紺野すみれ(ネイビー)。世界征服を企み地球にやって来る怪人を迎え撃った。彼女たちには「女子トルネード」という必殺技があったが、5人が揃わないと使用できない。それぞれの理由でなかなか全員が揃わなかったがそれなりの怪人には対処していった。そんな時、直子は長年の夢だった美術館の建設プロジェクトに携わることになった。今まではまじめに闘ってきた直子だったが、仕事を優先して怪人退治をサボってしまう。直子抜きで強敵と戦い傷ついた4人に直子は心ない言葉を投げかけ、メンバーはバラバラになってしまうが・・・ | ||||||||
私評:なんかブルーとネイビーって被ってない??・・・低予算だし、ゆるゆるのストーリーだし、ギャグも寒いし・・・だけど面白い!!こういう脱力系のコメディ映画って大好きです。ヒーロー、ヒロインの作品にあるまじき行動や言動がバンバン飛び出してくるのが痛快。しかし、私がいちばん笑えたのは司令官のチャールズの言動。言い訳の天才でテキトウすぎる男なのですが、私はツボでした。しかし、この映画の一番の見所は女子ーズの面子でしょう!レッドは今人気絶頂のモデル&女優の桐谷美玲、ブルー役は「モンスターズ」の藤井美菜、イエローは舞台で活躍の高畑充希、グリーンは「あまちゃん」の有村架純、そしてネイビーは「黒執事」の山本美月。彼女たちがバラバラのキャラクターをキュートに演じます。セリフもけっこうキワドイし、コスチュームのまま町中を走る姿は萌えます!そしてチャールズ役は佐藤二朗。こいつの話し方が超ムカつくのですが、笑いのツボでした。監督は「コドモ警察」「HK/変態仮面」の福田雄一。彼の「バラ色のブー子」も観てみたい!! | ||||||||
マレフィセント | 監督 :ロバート・ストロンバーグ | 出演 : アンジェリーナ・ジョリー、エル・ファニング | ||||||
Maleficent | 2014年 アメリカ映画 | |||||||
今週のイチ押し:昔、仲の悪い二つの国が隣り合っていた。ひとつは人間の国で強欲な国王が支配していた。もうひとつはムーアと呼ばれる魔法の国でたくさんの不思議な生き物が集っていた。マレフィセントは大きな翼をもった妖精の少女だった。そんなある日、彼女はムーアに迷い込んだ人間の少年ステファンと出会う。ふたりは時々会うようになり、いつしか恋心を抱きマレフィセントは16歳の誕生日に「真実の愛のキス」を贈った。数年後、マレフィセントは成長してムーアの守護者となった。ステファンはムーアに訪れる事がなくなり、いつしか権力の虜になっていた。人間の王はムーアに兵を送るがその戦いで傷つき、後継者を探し始める。そしてマレフィセントを討った者に王位を継承すると宣言する。ステファンは昔のよしみでマレフィセントに近づき、薬の入った飲み物で寝かしつけ彼女を殺そうとするが、彼女の大きな翼をもぎ取り国へと帰った。王となったステファンは王妃との間に女の子が生まれた・・ | ||||||||
私評:あなたがゴッドマザーでしょう。ずっと私の事を見守ってくれていた・・・ディズニーの「眠れる森の美女」に登場する魔女のマレフィセント。この作品では怖くて意地悪な魔女だが、実は彼女に裏の顔があった・・・、というのが今回の映画。彼女も昔は楽しい妖精で、誰からも親しまれていた。そして彼女を裏切った男に復讐するために魔女になるのですが・・・。これがまったく予想外の展開で、ついには「眠れる森の美女」のクライマックスさえ書き換えてしまっています。ところがこれがとてもユニークで、愛情に溢れていて、そして美しい。まさにディズニー映画の真骨頂。私は深い感動に包まれ、幸せな気分になりました。禁断の秘密はとてもすてきな秘密です。主演のマレフィセント役は「ウォンテッド」「ツーリスト」のアンジェリーナ・ジョリー。この役は彼女以外には考えられません!それくらいのはまり役。愛情深い母性を兼ね揃えているところも彼女らしい。オーロラ姫役は「SUPER8/スーパー・エイト」「ヴァージニア」のエル・ファニング。彼女も天真爛漫のお姫様にはピッタリ。私欲に駆られる王ステファンを演じるは「第9地区」「エリジウム」のシャールト・コプリー。監督は美術監督として数々の作品に携わり、今回監督デビューとなったロバート・ストロンバーグ。 | ||||||||
オール・ユー・ニード・イズ・キル | 監督 : ダグ・リーマン | 出演 : トム・クルーズ、エミリー・ブラント | ||||||
Edge Of Tomorrow | 2014年 アメリカ映画 | |||||||
今週のイチ押し:謎の侵略者「ギタイ」の攻撃が始まってから5年。人類は瀕死の状態だった。唯一、新型のコンバットスーツをまとい、一日で数百体のギタイを倒した伝説の女性兵士は人類に希望を持たせた。軍のメディア担当のケイジは持ち前の口のうまさだけで生きていた男。彼は総合防衛局の将軍と言い争いになり、逮捕され、しかもギタイとの最終決戦の地に送り込まれた。戦闘経験がまったくないケイジは百戦錬磨の兵士たちと最前線に放り込まれるがあっけなく命を落としてしまう。しかし、次の瞬間、ケイジはふたたび作戦の前日に戻っていた。それからケイジは死ぬたびにその時点に戻ってしまう「タイムループ」の囚われていたのだ。しかし、死ぬ前の記憶は全て残っているため、ループの度に修正を加え、彼自身も少しずつアップグレードしていった。何度目かのループでケイジは伝説の女性兵士に出会うが・・・ | ||||||||
私評:あなたは兵器なのよ・・・面白かった!!最後の最後がなんだかよく分からなかったけど、そこに至るまでの展開は最高。アイデアも然ることながら、同じ時に戻っても毎回違う展開になっているので、同じシチュエーションながらケイジだけでなく周りの演技も微妙に変わって来る。それを何度も何度も撮影するのは本当にたいへんだったと思います。そして最初は口八丁手八丁だったケイジが、究極の兵士に変わっていく様も面白い!また、そんな最悪の環境の中で愛を育むところも・・・・。3Dの迫力も満点でした。主演は「オブリビオン」のトム・クルーズ。この役は彼にピッタリでしたね。究極の女兵士リタを演じるのは「プラダを着た悪魔」のエミリー・ブラント。彼女のすっかりメジャー女優になりましたね。そして口の悪い軍曹役には「ツイスター」「タイタニック」のビル・パクストン、将軍役には「ギャング・オブ・ニューヨーク」のブレンダン・グリーン。監督はジェイソン・ボーンのシリーズ、「Mr. & Mrs. スミス」のダグ・リーマン。 | ||||||||
トランセンデンス | 監督 : ウォーリー・フィスター | 出演 : ジョニー・デップ、レベッカ・ホール | ||||||
Transcedence | 2014年 アメリカ映画 | |||||||
ウィルは人工知能(AI)を研究する天才科学者。彼は世界のために日夜研究を続けている。彼の研究のパートナーは愛する妻のエヴリンと親友のマックス。3人はバークレー大学での公演に出掛けた。公演後、悲劇が起こる。何者かがウィルに銃を放ったのだ。幸い、銃弾は急所を逸れてウィルは一命を取り留めるが、その銃弾には放射性の物質が塗られていてウィルの余命は4週間と宣告される。ウィルを襲ったのは反テクノロジーの一派で、ウィルを襲ったその日、全米中のAIの研究所を襲ったのだ。エヴリンは余命幾ばくもないウィルの頭脳を、コンピュータにアップロードする事を決意。マックスは否定的な考えを持っていたがエヴリンの強い意志に根負けして協力をする事に。ウィルの脳内の情報はどんどんコンピュータに吸い込まれていく。やがて、ウィルは力尽きた。しかし、コンピュータの中からウィルがエヴリンに話しかけた。実験は成功したのだ・・・ | ||||||||
私評:これはウィルじゃない・・・人間の発明は止まるところを知らない。つい先日もソフトバンクが「AI」を持つロボットの発売を発表したばかり。この映画では頭脳をパソコンにインストールしたがため、ネットを通じてどんどん増殖していくという恐怖を描いている。しかし、一方ではその飛躍的な進化で病人を治したりする事も行っている。また、ウィルの意識の中には以前と変わらぬエヴリンへの愛情が溢れていて、肉体が滅んだウィルとエヴリンの歪んだ愛の形も興味深かったです。しかし、最後はちょっと大風呂敷を広げ過ぎた感がありますね。これからの近い将来、これに似た事件は起こるのかもしれません。それはコンピュータがどれだけ人間に近づくか?によるんですけどね・・・。主演は「ローン・レンジャー」が世紀の大コケとなったジョニー・デップ。今回はイイ味出してます!エヴリン役は「アイアンマン3」のレベッカ・ホール、マックス役は「ダヴィンチ・コード」のポール・ベタニー。この3人のトライアングルが素晴らしい!その他、「レッド・ライト」のキリアン・マーフィ、「127時間」のケイト・マーラ、そして大御所モーガン・フリーマンが脇を固めます。監督は「インセプション」「バットマンシリーズ」などクリストファー・ノーラン作品の撮影を手掛け、今作が監督デビュー作となるウォーリー・フィスター。 | ||||||||
呪怨 始まりの終わり | 監督 : 落合正幸 | 出演 : 佐々木希、トリンドル玲奈 | ||||||
2014年 日本映画 | ||||||||
小学校の臨時教員の結衣は教頭に呼び出され、翌日から3年生の担任を命じられた。前任の先生がやむを得ない事情で退職したために、彼女に大役が回ってきたのだ。翌日、初めて担任として教壇に立った結衣は後方の空き机に気付く。生徒の名前は佐伯俊雄。出席簿を見ると今日で7日も休んでいる。結衣は彼の家を訪問する事にした・・・。高校生の七海は友人の莉奈、葵、弥生と一緒にいわく付きの空き家を訪ねた。すると彼女の耳に子供の歌声が飛び込んでくる。声に引き寄せられひとり2階へと進んだ七海はそこで半裸姿の少年を見かける・・・。俊雄の家を訪ねた結衣は、窓から少年の腕が垂れ下がっているのを発見。呼び鈴を鳴らすが反応がなかったため家の中に入り込んだ。すると、そこにひとりの女性が立っている。彼女は俊雄の母親で伽耶子だという・・・ | ||||||||
私評:子供に気をつけて・・・「呪怨」シリーズはすべて観ていますが、正直今回のはイマイチでした。今までのシリーズのパターンは踏襲しているのですが、恐怖が伝わらない。私がホラー映画の見過ぎで恐怖に鈍感になっているのもいけないのでしょうが・・・。今回は伽耶子より俊雄君にポイントが置かれていて、彼がすべての呪いの連鎖の原点となっています。しかし、白塗りの少年も血だらけで這いつくばる女も何回も観てしまうと恐怖は半減。いや、もっと減っている。それだからという訳ではないでしょうが、今回は●●をレンジで殺したりして品がない。しかも、オチは結衣の恋人の●●●・・・。途中の恐怖映像も以前のシリーズで使った物の再利用だし・・・。見所は主演の佐々木希ですね。彼女は女優としてはまだまだ発展途上だと思いますが、美人が恐怖に怯える顔は萌えます!!結衣の恋人の直人役は劇団EXILEの青柳翔。そして恐怖に苛まれる女子高生、七海役はモデルのトリンドル玲奈。まあ、彼女の演技は酷いもんです。監督は「感染」「シャッター」の落合正幸。怖くないホラー映画ほど酷なものはございません・・・。 | ||||||||