3週間分を一気に放出。疲れる・・・
今回も面白い映画がいっぱい。イチ押しもバラエティ豊かです。
円卓 こっこ、ひと夏のイマジン | 監督 : 行定勲 | 出演 : 芦田愛菜、伊藤秀優、青山美郷 | ||||||
2014年 日本映画 | ||||||||
今週のイチ押し:小学3年の琴子、通称こっこはちょっとぶっ飛んだ女の子。彼女の家族はめっちゃ明るい父親、頼りになる母、三つ子の姉たち、ちょっと天然の祖母、そしてこっこが密かにリスペクトしている祖父の8人。大家族は円卓を囲んで食事をする。その夜、両親から重大発表があった。なんと、家族がまた一人増えるのだ!大喜びのい家族を尻目に、こっこはクールだった。こっこのいちばんの親友は隣に住むぽっさん。彼は吃音だったが、こっこはそれがカッコイイという。学校でもこっこはいつも全力。しかし、ものもらいの眼帯に憧れたり、クラス委員の朴くんの不整脈、そして在日韓国人という肩書きに憧れたり、友人たちとはどこかピントがずれている。そしてやってきた夏休み。こっこは様々な体験をしていく・・・ | ||||||||
私評:めっちゃイマジンやな~・・・原作は私の大好きな西加奈子さん。彼女の小説の主人公はみんなぶっ飛んでいるのですが、こっこは中でも最上級のぶっ飛びヒロイン。また、舞台が大阪なのがグッドです。こっこと彼女を取り巻くおかしな人たちの日常はとにかく笑える。彼女の行動はまったく予測不能で、それがまた面白い。うさぎを○○するシーンは最高のシーンのひとつ。そして行定監督としてはもしかして初?のゆるいCGもグッドです。まさに、今年最高の癒し系映画です。主演はもはや「子役」なんて代名詞は使えない「パシフィック・リム」の芦田愛菜。もう、すごいという表現しかできない。驚きました。こっこの親友ぽっさん役はこれが映画デビューの伊藤秀優くん。こっこの三つ子のあねは1人3役を演じた青山美郷。こっこの家族は八嶋智人、羽野晶紀、いしだあゆみ、平幹二朗という豪華な顔ぶれ。そして国庫の担任は関ジャニ∞の丸山隆平。監督は「世界の中心で愛を語る」「つやの夜」の行定勲。めっちゃ面白かった~! | ||||||||
300 帝国の進撃 | 監督 : ノーム・ムーロ | 出演 : サリバン・ステイプルトン、エヴァ・グリーン | ||||||
300 Rise of the Empire | 2014年 アメリカ映画 | |||||||
今週のイチ押し:スパルタのレオニダス王ら300人はペルシア軍との壮絶な戦いの末、ついに絶命した。ペルシアはさらに軍を進めギリシャへと攻め込もうとしていた。ギリシャでは将軍たちが集い対ペルシアにつていの会議が開かれる。他の将軍たちが陸路での戦いを推す中で、アテナイのテミストクレスは海路での戦いを推し進める。彼は陶芸家、農民、商人などの即席軍隊を率いて戦いに備えた。最初の戦いでテミストクレスはペルシア王に弓を放ち絶命させた。これを受けてペルシアの王権は息子のクセルクセスは数々の試練を受けて自らを「神」と呼ぶほどの強大な力をつけていく。一方、ペルシア帝国の海軍指揮官のアルテミシアは、ギリシャの100倍以上の戦力を持って海戦を挑むがテミストレスは同時の兵法で大群を翻弄し、打撃を与える事に成功する。しかし、その打撃もアルテミシアにとっては痛手にはならず、逆に彼女の怒りを買うことに。しかし、彼女はテミストレスをペルシア軍に引き入れようと交渉するが彼はそれをかたくなに拒否。ついにアルテミシアの怒りは最高潮になり、全力でギリシャの船団を叩き潰しにかかるが・・ | ||||||||
私評:家族のために!友のために!国家のために!!・・・超バイオレンス作品で、私の好きな映画「300」の続編。続編と言っても、その後の物語ではなく、1作目とほぼ同時進行で行われていたペルシアとギリシャの海戦を描いています。今回も前作に負けなくらいの超ド迫力の肉弾戦が描かれています。特に船の上での肉弾戦はこの映画の一番の見所。屈強の男たちがその鍛え上げた肉体でド突き合い、斬り合うシーンはアドレナリンが出まくり。そんな男の中で紅一点のアルテミシアがこれまた最高!究極のツンデレです。惚れそうです。テミストクレス役は「アニマル・キングダム」のサリバン・ステイブルドン、アルテミシア役は「ダーク・シャドウ」(この映画でもツンデレだったな~)のエヴァ・グリーン、テミストクレスの家臣アエスキロス役は「タイタンの戦い」のハンス・マシソン、そしてクセルクセス王役は「ラブ・アクチュアリー」のロドリゴ・サントロ。監督はCM監督として活躍のノーム・ムーロ。 | ||||||||
超・高速参勤交代 | 監督 :本木克英 | 出演 : 佐々木蔵之介、深田恭子、西村雅彦 | ||||||
2014年 日本映画 | ||||||||
今週のイチ押し:江戸幕府8代将軍吉宗の時代、毎年行われる参勤交代は各地の大名にとって経済的にも重くのしかかっている。東北の小藩、湯長谷の藩主・内藤政醇は今回も大仕事を終え一息ついていると、なんと再び江戸までの参勤交代を命ぜられる。しかも、期日は5日間。もし、それができなければ藩は取り潰し。そんな無理難題を押し付けられた内藤だったが、断るわけにもいかず江戸までの強行ツアーが始まった。しかし、この無理な参勤交代を裏で仕組んだのは老中・松平信祝で、湯長谷藩にあるという金山を手に入れるのが目論見だった。湯長谷藩の一番の知恵者・相馬金嗣のアイデアで道中は最小限度の人数で走破し、関所がある宿場ではエキストラを雇って大名行列をそれらしく見せるという、とんでもない方法が用いられた。途中で出会った忍びの達人、雲隠段蔵の道案内あり一行は着々と江戸に近づいていく。しかし、そこには信祝が差し向けた刺客が待ち受けていた。また、内藤は旅の途中の牛久の宿でお咲という女郎と出会い心を奪われる・・ | ||||||||
私評:田舎もんをなめるな~!!・・・面白い。奇想天外のアイデアがいっぱいの時代劇です。とにかく登場人物のキャラクターが面白い。藩主の内藤をはじめ、彼の家臣たちもそれぞれ個性的。そして超悪役の松平信祝も良いんですよ。道中はひたすら走り続ける家臣たち。しかし、途中の宿場での作戦はことごとく失敗。それでも彼らは諦めず、知恵を絞って、そして運にも恵まれてひたすら江戸を目指します。その潔さ、そしてまっすぐさは本当に気持ち良い。そして内藤とお咲のちょっとしたロマンスもいい感じで挿入されています。めちゃめちゃ笑顔になれる映画ですよ。内藤を演じるのは、主演は「間宮兄弟」以来の?佐々木蔵之介。家臣たちは西村雅彦、寺脇康文、上地雄輔、六角精児、柄本時生、そして知念侑李。悪代官役は陣内孝則、雲隠段蔵役は伊原剛志、そしてお咲を演じるのは深田恭子。誰もが一癖も二癖もある役者揃いです。監督は「おかえり、はやぶさ」「鴨川ホルモー」の本木克英。 | ||||||||
ラストミッション | 監督 : マックG | 出演 : ケヴィン・コスナー、アンバー・ハード | ||||||
3 Days To Kill | 2014年 アメリカ映画 | |||||||
腕利きのCIAエージェントのイーサンはターゲットの男を追跡中に倒れ、病院に担ぎ込まれる。そこで余命幾許もないと医者に宣告され、別れた家族に会うためにパリを訪れる。久々に会った妻にすべてを打ち明け、危険な仕事も辞めたと告げる。そしてイーサンは娘のゾーイと久々に会うが、ふたりの溝は思った以上に深かった。なんとか溝を埋めようと必死のイーサンだった。そんな時、謎の女ヴィヴィがイーサンに近づいてきた。彼女はイーサンの病の試験薬と引き換えにある男の暗殺を依頼する。病でボロボロの体は試験薬の副作用で思うように動かず、しかも娘に傷つけられたボロボロの父親のプライドを引きずって、イーサンは着々とターゲットに近づいていく。一方で娘の気持ちを引くという最大の仕事も同時進行。果たしてイーサンはふたつのミッションをこなすことができるのか??・・・ | ||||||||
私評:久々にカッコいいケヴィン・コスナーを見ました。それこそ「ボディ・ガード」や「アンタッチャブル」の頃の彼を彷彿させる強い男。しかし、今回はリュック・ベッソンが脚本という事もあり、ちょっとコミカルで軽いキャラクター。しかも普段着はめっちゃダサい。だけど、映画の後半でバリッとタキシードを着ると見違えるほどカッコいいんですよ。最近はリーアム・ニーソンといい、今作のケヴィン・コスナーといい、60過ぎのおっさんがカッコいいですね。私も頑張らねば。銃撃戦、カーチェイスもすごい迫力なので、アクション映画としてもかなり上出来。ストーリーはテキトーですが、個人的には大好きな映画です。主演は「マン・オブ・スティール」のケヴィン・コスナー。ティーンエイジの彼の娘は「トゥルー・グリッド」「エンダーのゲーム」のヘイリー・スタインフェルド、謎の女ヴィヴィ役は「ラム・ダイアリー」のアンバー・ハード、イーサンの妻役は「グラディエーター」のコニー・ニールセン。監督は「ターミネーター4」「チャーリーズ・エンジェル」のマックG。 | ||||||||
私の男 | 監督 : 熊切和嘉 | 出演 : 浅野忠信、二階堂ふみ | ||||||
2014年 日本映画 | ||||||||
奥尻大地震で両親を亡くした少女・花は、遠縁の親戚だという腐野淳悟に引き取られることになった。こうして花と淳悟の二人だけの生活は始まった。淳悟は紋別の自宅へ向かう車の中で『俺はお前の物だ』と囁く。月日は流れ花は高校生になった。淳悟との生活は貧しかったが、ふたりは寄り添うように生きていた。淳悟には小町という女がいたが、彼は肉体関係を続けるだけで、決して結婚をしようとは思わなかった。その理由が花だという事を小町は感づいてしまう。淳悟と花は親子の関係を通り越し、男と女の関係になっていたのだ。そんなある日、ふたりが抱き合っている所を地元の名士で、地震の時から彼らを見守ってきた大塩に見られてしまう。ふたりの不謹慎な関係を止めさせるため、大塩は旭川に花の引き取り手を見つける。しかし、その数日後、大塩は流氷の上で死体で見つかる・・・ | ||||||||
私評:後悔しない。大好きな人にも後悔させない・・・原作は桜庭一樹さんのベストセラー。私も大好きな作品です。少女だった花と可哀想なくらいダメ男の淳悟の常識を超えた「恋愛」は私の心のダークな部分を疼かせた。禁断だからこそ美しく、強いふたりの危険な絆に心打たれた。原作は現在の結婚を控えた花から過去へと遡っていくのですが映画は時代に沿っての演出。部分的にはとても印象的なシーンが多いのですが、私はどうにも怠くて眠くなってしまった。とにかく(個人的には)無駄としか思えない長い演出が辛かった。そして(婦人的には)意味不明な演出も・・・。そんな中で目を引くのは流氷での撮影シーン。花と大塩が流氷の上をどんどん歩いていくシーンはとても印象的でした。しかし、この映画の最大の見所は花役の二階堂ふみちゃんです。弱冠20歳(撮影時はたぶん19歳?)の彼女がまさに体当たりの演技を見せます。そしてもう一人の注目は小町役の河合青葉。私は彼女の存在さえ知らなかったのですが、濡れ場も辞さず強烈なインパクトを残します。花と小町が下校途中で話すシーンは絶品です。淳悟役は浅野忠信。相変わらず滑舌が悪くてセリフがよく聞き取れない。大塩役は貫録の演技を見せる藤竜也。そして高良健吾、三浦貴大などが本当にチョイ役で登場します。監督は「アンテナ」「空の穴」の熊切和嘉。 | ||||||||