2007/6/30

今日で2007年の上半期も終わりですが、今日までに見た映画は
86本!去年より少ないです・・。しかし、これから夏休みにかけて
観まくります!今回のイチ押しは夏休みの超大作です。

トランスフォーマー  監督:マイケル・ベイ  出演:シャイア・ラブーフ、ジョン・ヴォイト
Transformers  2007年 アメリカ映画
今週のイチ押し:米軍のイラク基地に突然現れたのは未確認のヘリコプター。しかし、そのヘリは数ヶ月前に行方不明になったものだった。管制塔の警告を無視して着陸したヘリはあっという間に人間型の巨大ロボットに変身。基地のデータベースにアクセスし情報を奪い取ろうとする。しかし、間一髪センターコンピューターを破壊してデータは守ったものの基地は全滅してしまう。その情報はすぐにアメリカのペンタゴンに届く。しかし、多種多様なメカに姿を変えていた「彼ら」は一斉に動き始める。そんな時、父親から車を買ってもらうためサムは中古車センターにいた。そこで彼が目をつけたのは黄色いレーシングタイプのカマロ。しかし、このカマロは普通の車ではなかった。彼はバンブルビーという名前の「トランスフォーマー」だったのだ。機会の星に住んでいた彼らは、悪の軍団ディセプティコンを追って地球にやってきたのだ。ディセプティコンが狙っていたのは100年以上も前にサムの先祖が南極で発見した「ある物」だった。やがて、バンブルビーの導きで4体のトランスフォーマーが地球にやってくる。彼らとサムの戦いは始まった・・
私評:私はこの星に残る・・・トランスフォーマーという玩具があったのは知っていますが、私は実際には従兄弟たちが遊んでいるのを見ただけ。でも、ロボットの腕や足を折ったりたたんだりすると車に変わったりするそのアイデアは面白いと思いました。そして今回、スピルバーグとマイケル・ベイの手によって、それがSF超大作となってスクリーンに登場した。まさか、あの調合金ロボットがスクリーンで大暴れするなんて、誰が想像出来ただろう?アニメならともかく、(CGをふんだんに使ってはいますが)実写なんですよ。その映像のマジックに終始驚きっぱなし。映像でこんなに衝撃を受けたのは「ジュラシック・パーク」以来かも??しかも、子供たちも楽しめるようにけっこうコミカルな展開になっているのもグッドです。主演は話題作に出演が続く「スパイダーマン3」のシャイア・ラブーフ。そして国防長官役でジョン・ヴォイト、怪しい捜査官役でジョン・タトゥーロが登場。彼らも悪乗りしています。笑えますよ〜!!製作総指揮S・スピルバーグ、監督はマイケル・ベイ。超ハイテンションの2時間30分をお楽しみあれ。男の子にはたまらない映画ですね・・。エンドクレジットは最後まで観ましょう!
憑神  監督:降旗康夫  出演:妻夫木聡、西田敏行、森迫永依
 2007年 日本映画
時は幕末。長きに渡って続いた徳川政権も終わりに近づき、尊皇攘夷が叫ばれる江戸が舞台。御家人の別所彦四郎は下級武士ではあるが代々将軍の影武者を勤める家系の次男。誇りを持って生きている彦四郎も、ライバルに先を越されて、ちょっとばかり荒れていた。なじみの蕎麦屋のオヤジは、ライバルは向島にある霊験あらたかな「三囲(みめぐり)稲荷」に参拝したからだと、彦四郎にも参拝を勧めた。その夜、酔って転げ落ちた足下に寂れた「三巡(みめぐり)稲荷」の祠を見つけた彦四郎は、分社に違いないとその場で手を合わせた。ところが、「三囲」と「三巡」は大違い。なんと「三巡」は「貧乏神」「疫病神」「死神」が漏れなく付いてくるという災いの稲荷だった。果たして彦四郎の運命やいかに??・・・・
私評:お前に出会って初めて、自分が何をするべきかが分かった・・・こういうホンワカした時代劇って好きです。山本周五郎辺りが書いていそうな話ですが、原作は浅田次郎。「地下鉄に乗って」や「鉄道員−ぽっぽや」のような感動作か、こんなちょっとお気軽なコメディも書けるんですね。しかし、作品のラストは浅田作品らしいオチがあります。3人の災いの神たちとの出会いの結果、彦四郎が選んだ道は私が望んだオチではなかったのですが、逆にそれがこの映画の良さなんですね・・。主演は妻夫木聡。主演作が目白押しの彼ですが、やはり作品をこなす毎に演技が上手くなっている。貧乏神役は西田敏行。彼の演技に解説は要らないでしょう。おそらくアドリブの連続だったのでは?疫病神役は赤井秀和・・・。なんで彼を選んだのか??そしてオオトリの死神役は「ちびまるこちゃん」のTVドラマ版でまる子を演じた森迫永依ちゃん。ちょっと小生意気な感じがこの役にはピッタリ。その他、夏木マリ、佐々木蔵之助、鈴木砂羽、香川照之、江口洋介、佐藤隆太などなど・・。監督は「鉄道員」の降旗康夫。そして米米クラブのご機嫌な音楽も楽しめますよ!
ラッキー・ユー  監督:カーティス・ハンソン  出演:エリック・バナ、ドリュー・バリモア
Lucky You  2007年 アメリカ映画
プロのポーカープレイヤーのハックは相手を読むことに関しては天才。常に強気で攻撃的な姿勢を崩さない。そんな彼の前に、初めて「読めない」女が現れる。歌手になる夢を抱いてラスベガスに来たビリーだ。ふたりは初めて会ったときから惹かれあった。喜怒哀楽がすぐに顔に出るビリーと、鉄仮面を貫き通すハックだったが、ポーカーのことになると見境がないハックはついビリーのバッグの中の金を拝借してしまう。なんとか金を工面して返金するが、その金もやっぱり借金だった。ポーカー世界大会を前にハックにはまったくツキがない。借金は増える一方で、ついビリーにもきつく当たってしまうハック。しかも、ポーカー大会に出場するためにやってきたハックの父LCは伝説のポーカープレイヤーだが、ハックには彼を許せない事情があった・・・・
私評:カードプレイは大胆なのに、人生には臆病すぎる・・・ギャンブルが苦手な私は、遊び程度でしかポーカーはしませんがプロのギャンブラーっていうのはすごいんですね。ハッタリがものをいう世界。私には到底できない。しかし、そんな鉄仮面の裏を知っている父親と、そんな彼を見抜く女の出現で彼の中で何かが変わっていく。映画自体はけっこう地味であるのですが、それを補うに十分な役者の演技と監督の演出に、プロの匠を見たような気がしました。主演は「ハルク」「ミュンヘン」のエリック・バナ。彼は的確な演技者ですね。ビリー役はドリュー・バリモア。いつものお茶目でキュートなドリューではなく、ちょっと大人の女。今回も劇中で歌うのですが、渋いジャズのスタンダードです。そしてLC役はいまやハリウッドの重鎮、ロバート・デュバル。彼の演技は非の打ち所がありません。完璧です。映画が進むごとにハックの気持ちが変わっていく。最後のハックの行動は、なんだか爽やかで気持ちよかった〜!!監督は「イン・ハー・シューズ」のカーティス・ハンソンです。
リサイクル −死界−  監督:パン兄弟  出演:アンジェリカ・リー、ラウ・シウミン
Recycle  2006年 香港・タイ映画
人気恋愛小説作家のディンインのは新作発表会の席で次回の作品が霊体験をもとにした作品だということをマネージャーに勝手にばらされてしまう。しかし、彼女の筆は一向に進んでいない。彼女は作品のインスピレーションをメモしてはゴミ箱に捨てていった。ところが彼女の周りで不可解な現象が起こり始める。彼女がメモした内容をなぞるかのように「女の黒い長い髪」や「不思議な人の気配」を感じ始める。そんな気配を振り払うかのように無心で執筆に集中するディンイン。しかしまたしても、小説どおりの不可思議な現象が彼女を襲う。エレベーターに乗ってきた老女と少女・・そしてエレベーターのドアの向こうには見たこともない世界が広がっていた。果たしてここは一体どこなの?そして彼女の後に纏いつく少女の正体はとは・・・・
私評:私はもう戻れないんだ・・・タイが生んだ天才映画監督兄弟パン・ブラザーズがアメリカで撮った映画です。ハリウッド資本が入っているだけに金のかけ方が違う。元々スタイリッシュで、奇抜な映像が得意な兄弟監督が思い切り伸び伸びと映画を作ったように思えました。しかし、映像やホラーの仕掛けは面白いものの話がイマイチしっかりしていない。オチもなんとなく取って付けたようで・・・。それでも「the EYE」が好きなホラー映画ファンにはけっこう満足がいく作品なのでは??近未来なスタイリッシュさと懐かしさを両方兼ね揃えたような「あの世」の映像は見ものですよ。主演は「the EYE」のアンジェリカ・リー、そしてあの世の老人役で「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー」のラウ・シウミンが登場。監督は「RAIN」「the EYE」のパン兄弟。彼らの次回公開作「ゴーストハウス」はメチャメチャ楽しみです。


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