2007/6/25

今回は邦画が熱い!夏のハリウッド映画の攻勢の前に
邦画パワー炸裂??イチ押しは2つとも邦画です。

キサラギ  監督:佐藤祐一  出演:小栗旬、ユースケ・サンタマリア
 2007年 日本映画
今週のイチ押し:アイドル歌手、如月ミキが死んでちょうど1年目。「家元」というハンドルネームの男の呼びかけで、ミキのファンサイトで知り合った5人の男たちが都内の某所に集まった。「家元」をはじめ、「オダユージ」「スネーク」「安男」「イチゴ娘」の5人は誰もが負けず劣らずの如月ミキの大ファン。彼女の思い出話で盛り上がるはずだったが、「オダユージ」の発した「彼女は自殺じゃない、殺されたんだ!」という一言で会の雰囲気は一変してしまう。しかも、彼は犯人がこの中にいるという。いきなり疑心暗鬼に駆られる男たち。しかし事実の裏には、また新たの事実が・・、そしてその裏にはまた・・。果たしてミキの死の真実は?彼女は本当に殺されたのか??そして男たちとミキの意外な関係が明らかにされていく・・
私評:警察なんて当てに出来ない。犯人は俺たちで・・・おもしれ〜。密室劇でこれだけ盛り上がれるなんて・・。まずは脚本が素晴らしい。ところどころ先が読めてしまっているのに、もったいぶって長引かせる演出があったのですが、その辺りはご愛嬌。しかし、3転4転どころか、10回くらい物語がベクトルを変える。最初から最後までメチャメチャ楽しめます。そしてキャラクターが良い。役者も良いのですが、その前に5人のキャラクターが生き生きしていて、しかも個性的で・・。思わずえ〜っと叫びたくなるようなもうひとつの顔を持っているんですね〜。そして役者が素晴らしい〜!!真面目で几帳面な小栗旬、ノリだけで生きているような小出恵介、礼節を重んじる紳士にユースケ・サンタマリア(彼が発する某大ヒット映画のセリフは大爆笑)、素朴で心優しい野行青年に塚地武雄、そして見るからに怪しいオッサンを香川照之。最強の面子です。監督は「シムソンズ」の佐藤祐市。
そのときは彼によろしく  監督:平川雄一朗  出演:長澤まさみ、山田孝之、
 2007年 日本映画

今週のイチ押し:幼い頃からの夢だったアクア・プランツ(水草)の店を開いた智史の元に、ある日突然トップモデルの森川鈴音がやってくる。戸惑いながらも彼女を迎え入れ、共同生活を始めた智史。ところが彼女は実は彼の幼馴染の瀧川花梨だったのだ。再会を喜び合うふたりには、もうひとりの幼馴染がいた。彼は画家になる夢を抱いていた五十嵐佑司だった。行方不明になっていた彼の居所は、不思議な運命の力が働いたかのように二人に伝わってきた。しかし、再会を楽しみにしていたふたりの目の前には事故のために昏睡状態になっていた佑司が横たわっていた。そして花梨にも悲しい運命が訪れようとしていた。実は彼女の余命もあと僅かだった・・

私評:あなたの未来に私はいないから・・・長澤まさみファンの私がこの映画を見逃すわけには行きません。まさみちゃんもすっかり大人になって、こういうラブストーリーが似合う女優になりました。それだけでオジサンは胸がいっぱい。しかも、この映画のストーリーが素晴らしくて感動もひとしおでした。奇跡なんて信じてはいないけど、運命の見えない力を感じることってありますよね。この映画はまさにそんな運命に導かれた3人の幼馴染が体験する「奇跡」の物語。とにかく泣けました・・。主演は「涙、そうそう」の長澤まさみ、「手紙」の山田孝之、そして「木更津キャツ・アイ」の塚本高史という若手の実力派がそろい踏み。その他、国中涼子、北川景子という私が注目している女優が良い演技を見せてくれました。監督はTV版の「世界の中心で、愛をさけぶ」「セーラー服と機関銃」の演出をしてきた平川雄一朗。爽やかな涙を流したい人にはお薦めの映画です・・。
アポカリプト  監督:メル・ギブソン  出演:ルディ・ヤングブラッド、ダリア・ヘルナンデス
Apocalypt  2006年 アメリカ映画
中央アメリカの狩猟民族の小さな村で生きる青年ジャガー・パウは、妻子や仲間と共にジャングルで平和な生活を送っていた。ところが、ある日彼らの村は都会からやって来たマヤ帝国の傭兵に襲撃されてしまう。なんとか妻子を深い穴の中に隠すが、パウは仲間と一緒に捕まってしまう。彼らは干ばつを鎮めるための儀式の生け贄だった。バウの順番が来た瞬間、突如皆既日食が始まった。生贄は逃れたものの、今度は人間狩りの標的として、傭兵たちが放つ無数の槍や矢から必死に逃げ回ることに。一瞬の隙を突いてジャングルの中へ飛び込んだパウは、妻子の待つ故郷の村を目指し爆走する。そしてついに彼のフィールドである地元のジャングルにたどり着いたときバウの反撃が始まった・・・・
私評:ここで俺は猟をする。息子も、そしてその息子も・・・すごい!この映画の言語はマヤ語なのですが、言葉などほとんど必要ない。前半の仄々したシーンには不可欠かもしれないが、中盤からは登場人物の本能が言葉の代わりに私の心の深い部分に問いかけてきた。人間の持つ潜在的な力は、愛するもののためだとさらに力を発揮する。こんなシチュエーションは今まで数々の映画でさんざん見てきたはずなのに、この映画のパワーはまさにメガトン級。映画を見ながらバウに「走れ!頑張れ!!」と応援したくなってしまった。同じメル・ギブソン作品でも「パッション」は苦手な私ですが、「アポカリプト」は最高でした。役者たちは無名の人たちばかりなのですが、誰もが素晴らしい演技を見せます。これもひとえにメル・ギブソンの演出の賜物なのかも?また、マヤ文明のピラミッドなど(CGですが・・)当時を再現した映像も必見。パワーをもらいました! 
舞妓Haaaan!!!  監督:水田信生  出演:阿部サダヲ、堤真一、柴咲コウ
 2007年 日本映画
鈴屋食品の社員、鬼塚公彦は今日も仕事そっちのけで、自らが運営する「舞妓」のホームページに噛り付いていた。彼は高校時代に修学旅行で京都に行き、舞妓と出会って以来、舞妓の虜になっていたのだ。彼の夢はただひとつ「舞妓と野球拳がしたい!」そんなある日、彼の思いが通じたのか京都支社に転勤が決まる。意気揚々と京都に乗り込んだ公彦だったが、「一見さんお断り」の壁にぶち当たる。ところが鈴屋食品の社長が常連だと知ると、すぐに社長にアタックを開始。社長に言われた無理難題も怒涛のパワーで切り抜け、鈴屋食品に多大なる貢献を果たした。やっとの思いで「お茶屋でビュー」をした公彦の前に現れたのは日本プロ野球界の大スター・内藤貴一郎。しかも、彼は公彦のHPの荒らしだった・・・・
私評:七班〜!ななは〜ん!!nanahaaan!!!・・・超曲者役者・阿部サダヲが満を持しての主演。彼のテンションの高さはハリウッドのコメディアンたちもビックリでしょう!彼のハイテンションに引きずられてあっという間の2時間。すごいです。パワフルです。そしてめちゃめちゃ笑えます。脇役陣の堤真一、伊東四郎、生木勝久なんか霞んでしまいました。しかし、女性陣はビジュアル的にも、そしてキャラ的にもイイ感じの面子が揃いました。こんな役もできちゃうのか!?とビックリの柴崎コウ。彼女は本当にすごい!「ケータイ刑事」の小出早織、その他京野ことみ、酒井若菜、吉行和子、真矢みきなどが大暴れ。そしてチョイ役で山田孝之、北村一輝、須賀健太などがオイシイ役で登場します。そして何よりビックリは特別出演で登場の、先日惜しくも亡くなった植木等。やはり、彼は最高のコメディアンです。また、この作品が彼の遺作なんですよね〜。感慨深いものがありました。脚本は超売れっ子の宮藤官九郎。監督は「花田少年史」の水田信生。
ストレンジャー・コール  監督:サイモン・ウエスト  出演:カミーラ・ベル、ケイティ・キャシディ
When a stranger calls  2007年 アメリカ映画
カーニバル会場の家で、若い女性の悲鳴があがる。しかし、その叫び声はカーニバルの賑わいに消されてしまう。翌日、現場を訪れた刑事は現場を見て思わず絶句した・・・。数ヵ月後。女子校生のジルは、彼氏とのケンカで携帯電話を使いすぎて父親から外出禁止令が出てしまう。友人たちは祭りを楽しんでいるというのに、彼女は湖畔の邸宅のベビーシッターをしていた。その時、突然電話のベルが鳴った。息遣いだけの怪しい男からの電話に怯えたジル。警察に問い合わせをすると逆探知をするので次の電話を引き伸ばすよう指示される。犯人の居所が分かった警察は驚くべき事実をジルに告げる。「犯人は家の中にいる」・・・・
私評:お前の血を体に浴びたい・・・1979年に日本でもヒットしたホラー映画「夕暮れにベルが鳴る」のリメイクです。オリジナル版は当時、かなり怖かったです。今回のリメイク版は、最近流行のスプラッターな要素を排除して、シチュエーションで怖がらせる内容になっています。画面に出てくる血の量も、かなり少ない。その代わりアクションの要素が多く盛り込まれています。これは監督が「トゥーム・レイダー」のサイモン・ウェストだからでしょうね。犯人との格闘はちょっとあっ気ないのですが、最後に昔のホラー映画には付き物だったおまけがあって、私は思わずニヤリとしてしまいました。それにしても映画館、空きすぎ・・。主演はタレ目が可愛い「姉のいた夏、いない夏」のカミーラ・ベル。彼女のライバル(?)役は「もしも昨日が選べたら」のケイティ・キャシディ。これからの季節にピッタリのちょっとゾッとするホラー映画です。
鉄板英雄伝説  監督:ジェイソン・フリードバーグ&アーロン・セルツァー  出演:カル・ペン、アダム・キャンベル
Epic Movie  2007年 アメリカ映画
ツキにも見放された4人の孤児たち。しかし、彼らはウィリー・ウォンカのチョコレート工場へのゴールドパスを手に入れる。ところがこのウィリーは根っからの悪いヤツ。彼らの魔の手から逃れるために、逃げ込んだ部屋にはなんだかとっても大きな洋服ダンスが・・。そして4人がたどり着いたのは、ナルニア??(本物のナルニアはNARNIAだけど、ここは頭にGがついていてGNARNIA・・・だけどGは発音しない。これは著作権の問題だとか・・)この国はアバズレの魔女に支配されていた。4人は海賊のジャック・スワロウと駆け出しの魔法使いハリー、そして発情期のライオン・アスロと共に国の平和のために戦い挑むが・・・・
私評:老けたハリー・ポッターだな〜・・・いきなり「ダヴィンチコード」「ナチョ・リブレ」「スネーク・フライト」「Xメン」のパロディが登場。特に「Xメン」はサイコーに面白かった〜!!いじめっ子のウルヴァリンがめっちゃ笑えた。これで掴みは完全にOK!そして物語は「チャーリーとチョコレート工場」の世界へ、そして「ナルニア国物語」の世界へと目まぐるしく変わっていきます。しかし、この映画はオリジナル版を見た人でないとなかなか楽しめません。それが日本での興業の難しさでしょうね・・。その他にもハリウッドのセレブ達のソックリさんが続々登場。映画ファンだからこそ笑える映画ですね。しかし、この映画、全米で週間興行収入が1位になったんですよ・・。それとエンドクレジットはかなり長いのですが、席を立たないように!小ネタがふんだんに盛り込まれていますよ。監督は「最終絶叫計画」のジェイソン・フリードバーグ&アーロン・セルツァー。出演者で唯一(ちょっとだけ)有名なのがウィリー・○ォンカを演じたクリスビン・グルーバー。(バック・トゥ・ザ・フューチャーでマーティのお父さんを演じた人)


前回の記事も読んでね〜!



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