2008/6/29

今週は2回目のインディ・ジョーンズ、そしてリバイバルの
「2001年宇宙の旅」を見たので、新作は2タイトルです。
イチ押しは珠玉のラブストーリー。感動しました・・・

ぐるりのこと。  監督:橋本亮輔  出演:木村多恵、リリー・フランキー
 2008年 日本映画
今週のイチ押し:1993年。小さな出版社に勤める翔子は几帳面なしっかり者。彼女の夫は女好きで頼りないカナオ。そんなふたりの間に小さな命が芽生える。翔子は幸せを噛み締めていた。ところが、ふたりの間に産まれた子供はすぐに死んでしまう。それが原因で翔子の精神状態に異常が表れはじめる。自分なりに必死に翔子を励ますカナオだったが、翔子の症状は酷くなるばかり。翔子は仕事を辞め家に閉じこもり始める。そしてついに翔子の中に溜まっていた鬱憤が爆発。しかし、すべてを吐き出した翔子とそれを必死に受け止めたカナオはいつしか平静を取り戻す・・
私評:嫌いなやつに好かれることはない。好きな人にだけ好きになってもらえばいい・・・・90年代から10年に及ぶ夫婦の愛を紡ぎだした傑作です。どんなに苦しくても辛くても、好きな人と一緒に時を過ごしていたい。そしてふたりは10年の時を費やして、大きな愛情を育てていく。極当たり前で、どこにでもありそうな題材ではあるのですが、だからこそ描くのが難しい映画だと思います。それを真正面から、そして飾ることなく描き出したのは、6年ぶりに復活した「ハッシュ!」の橋口亮輔監督。彼の演出は本当に素晴らしいです。その演出に見事に応えたのが翔子役の木村多恵とカナオ役のリリー・フランキー。このふたりのなんとも形容しがたい不思議な空気が、この映画を牽引していく。そして翔子の母役を倍賞美津子、バブルの申し子的兄役は寺島進、彼の妻役を安藤玉枝という完璧な布陣。そして法廷画家のカナオが見つめていく昭和の大事件の犯人を、意外な役者が演じています。素晴らしい映画でした・・
屋敷女  監督 : ジュリアン・モーリー、アレクサンドル・パスティロ  出演:ベアトリス・ダル、アリソン・パラディ
A L'interieur  2007年 フランス映画
交通事故で夫が突然他界して以来、一人で暮らしている若手カメラマンで妊婦のサラ。世間はクリスマス・イブだったが、サラはイブを一人きりで過ごしていた。夜中に見知らぬ女性が玄関のドアをノックする。怪しく思ったサラは、女を中に入れることを拒否するが、帰ろうとしない女に怖くなり警察を呼ぶ。しかし、警官が到着したとき、女の姿はなかった。しかし、暗闇の中から女は一枚ガラスの大きな窓を通して、サラを見つめていたのだ。彼女は家中を施錠するが、すでに女は家の中に入り込んでいた。陣痛が始まったサラは、何とかして気の狂った女から自分の身を守ろうとする。この女の正体とは??・・・・
私評:私の大事な赤ちゃん。やっと授かった赤ちゃん・・・これはかなり強烈なスプラッター映画です。ホラーをこれだけ見ている私が言うのだから、間違いありません。黒ずくめの謎の女がハサミを武器に殺しにやってくる。まあ、とにかくすごい量の血です。そして私が生理的に嫌だったのが、羊水に浮かぶ胎児のシーン・・。かなりグロテスクです。そして最後は圧巻。ここまでやっちゃうのフランス映画・・・って感じです。とにかくインパクトは超ど級です。主演はあの名作「ベティ・ブルー/愛と激情の日々」のベアトリス・ダル姐さん。彼女は元々怖い顔してますが、この映画のダル姐さんはマジで怖いっす。サラ役はジョニー・デップ夫人ヴァネッサの妹、アリソン・パラディ。あまり似てません。監督はジュリアン・モーリー&アレクサンドル・パスティロ。この映画が評価され、ホラーの名作「ヘルレイザー」のリメイクの監督に抜擢されたとの事。この映画コピーにありますが「心臓の弱い方と妊娠中の方は視聴をご遠慮ください」。


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