2005/6/26

待ちに待った超大作が続々と公開されます。その先頭を切って
先々行で公開されたスター・ウォーズの最終編は素晴らしかった。
そしてジェット・リーのアクションに感動・・

ダニー・ザ・ドッグ  監督:ルイ・レテリア  出演:ジェット・リー、モーガン・フリーマン
Danny the Dog  2004年 フランス・アメリカ映画
今週のイチ押し:悪徳高利貸しのバートの後を歩く、小柄な東洋人。彼の名はダニー。バートはダニーの首輪を外し「殺せ」と囁いた。すると彼は圧倒的な強さで次々と相手をなぎ倒していく。ダニーは子供の時にバートに拾われ、彼のための「戦う犬」として育てられたのだ。ダニーは日々バートの用心棒として、相手を叩きのめしてきた。そんなある日、彼は盲目のピアノ調律師サムと出会う。サムの優しい言葉と初めて触れたピアノに彼の心は癒された。数日後、ダニーによって叩きのめされた相手からバートの車は報復を受ける。猛スピードのトレーラーが彼らの車に突っ込み、しかも銃弾の雨を降らせた。幸運にも生き残ったダニーはサムの家のドアを叩いた。怪我を負っていたダニーを理由も聞かずに招きいれ、家族同然に持成してくれるサムと彼の義理の娘のヴィクトリア。ダニーはこの家でしばし幸せな時間を過ごす。しかし、買い物のために外に出たダニーはバートの手下とバッタリ出会ってしまう。しかも、バートは生きているという。一度はバートの元に戻ったダニーだったが、人としての本当の幸せを知った彼は、バートに手を貸そうとしなかった・・・
私評:アイスクリーム、バニラ、甘い・・・・ここで最初にハッキリ申し上げましょう。ここ数年、ジェット・リーの映画は甘っちょろいアクション映画になっていましたが、この映画のジェットは素晴らしい!香港以外で撮った映画の中では最高の映画でした。まずは、アクションシーン。格闘シーンはまさにジェットの真骨頂。特にトイレでの戦いは今まで見たこともない狭いスペースでの戦いで、これがまたすごい!!これぞジェット・リーの映画です。しかも、そんな彼のアクションに脚本を担当したリュック・ベッソンがコテコテのドラマをミックス。それを受けて立つのがモーガン・フリーマン。彼の温かみのある演技が、ジェットの存在をさらに引き立てます。そして悪の権化バートを演じるのが、ボブ・ホスキンス。彼が狂っています。恐ろしいくらいに狂気の演技。そしてヴィクトリアを演じるのが「ダブリン上等!」のケリー・コンドン。彼女もキュートでした。監督は「トランスポーター」のルイ・レテリエ。この映画はすごいアクション映画です。そしてすごいメロドラマです。私はとても気に入りました・・。
スター・ウォーズ シスの復讐  監督 :ジョージ・ルーカス  出演:ユアン・マクレガー、ヘイゼン・クリステンセン
Star Wars Episode 3 : Revenge of the Sith  2005年 アメリカ映画
今週のイチ押し:共和国と分離主義者の戦いは全銀河に及んでいた。ジェダイもクローン軍を率いてドロイド軍と戦っていた。そんな時、分離主義軍のグリーバス将軍はパルパティーン最高議長を拉致してしまう。最高議長の救出に向かったのはオビ=ワンとアナキンのふたり。無事に彼を救出したアナキンにパルパティーンは絶大なる信頼を見せた。しかし、それはパルパティーンの、恐ろしい陰謀のシナリオの序章だった。久々にパドメと再会を果たしたアナキンは彼女が妊娠したと告げられ幸せを噛み締める。しかし、母親の死を予言した「悪夢」が再び彼を襲う。それはパドメの死だった。そんなアナキンをパルパティーンは言葉巧みに「フォースの暗黒面」へと誘っていく。フォースの暗黒面を知る事はパドメの死をも食い止められると告げたのだ。アナキンを配下に置いたパルパティーンは、彼に「ダース・ベイダー」という新しい名を与え、次々とジェダイを殺しはじめる。そしてクローン軍をも配下に置き、銀河帝国が誕生。ついに銀河統一へと動き始める。いまや皇帝となったパルパティーンと決着をつけるためヨーダが、そしてアナキンと決着をつけるためオビ=ワンが最後の戦いに挑む・・・
私評:お前は選ばれし者だったのに、なぜだ・・・・ついに27年間にも及んだ「スター・ウォーズ」の伝説が完結した。そして1978年版に戻っていった。エピソード4の「新たな希望」に続く、巨大なジグソーパズルの最後のワンピースがピタリとはめ込まれたのだ。エピソード2で大風呂敷を広げすぎたのではと勘ぐってしまったのですが、これだけの壮大な物語が見事に終結しました。ジョージ・ルーカスのライフワークになるであろうこの映画は、まさに20世紀と21世紀にまたがる名画中の名画。その6作品を全てロードショーで観られた事は、すごく幸せなことです。そして再び(DVDで)エピソード4から6を観てみたいです。しかも、今すぐ!オビ=ワン・ケノービを演じるのは話題作が続き、名実共に名優となったユアン・マクレガー。アナキン役はヘイデン・クリステンセン。パドメ役はナタリー・ポートマン。この3人のトライアングルは最高。そして今回、すごいと思ったのがパルパティーンを演じたイアン・マクダーミドです。彼の存在感はすごかった・・。遠い銀河の物語はひとまずこれで幕を下ろしましたが、この作品は永遠に私の心に残るマスターピースです。
ライディング・ザ・ブレット  監督:ミック・ギャリス  出演:ジョナサン・ジャクソン、デヴィッド・アークエット
Riding the Bullet  2004年 アメリカ映画
1969年。大学生のアランは学生生活を心からエンジョイできずにいた。それは彼の心に巣食うふたつのトラウマ。ひとつは謎めいた父親の死。そしてもうひとつは少年時代に母親と一緒に行ったカーニバルで絶叫マシーンの「ブレット」に乗ろうとしたとき、急に恐ろしくなり乗車を断り、母親を怒らせた事だった。アランの誕生日の今日は、恋人のジェシカにも冷たくされ、ひとり風呂でマリファナを吸っていると、そこに彼のイマジネーションが生んだ死神が現れた。アランは死神の言葉にそそのかされ手首を切ってしまう。病院から戻ったアランにジェシカからプレゼントが届く。それはなんとジョン・レノンとオノ・ヨーコが出演するコンサートのチケット。しかし、出かける直前にアランは一本の電話を受け取る。なんと、彼の母親が倒れてしまい入院しているという。コンサートを諦め、母親の元に行く事にしたアランが選んだ交通機関はヒッチハイク。しかし、その道中は世にも恐ろしい事件が彼を待ち受けていた・・・・
私評:お前は選ばなければならない。お前が死ぬか、母親が死ぬか・・・この原作についてはこのホームページで2000年の11月に紹介していた。スティーブン・キングの原作は本の数十ページの短編なのですが、映画はすごくいい感じに仕上がっていました。心身ともにボロボロになっているアランが麻薬の力も手伝って見る幻想の数々。自分自身に語りかけるもうひとりの自分。それらの描き方がとても上手いんですね。現実と幻想、そして過去と未来が代わるがわる画面に登場し、私を不思議な世界へと誘ってくれました。映画自体はローバジェットのB級映画という感じなのですが、60年代の最後の年が舞台なので、それがまた物語とマッチしているんですね。そしてキングお得意の怖さの後の感動もしっかりと描かれています。主演のアラン役は「インソムニア」のジョナサン・ジャクソン。地獄の案内人ジョージ・ストーブ役は「スクリーム」のデヴィッド・アークエット。アランの恋人ジェシカ役は「プール」のエリカ・クリステンセン。そして母親役は「エンティティー/霊体」のバーバラ・ハーシー。監督はS・キングの盟友ミック・ギャリス。キングのファンは見逃せない映画です! 
フォーガットン  監督:ジョセフ・ルーベン  出演:ジュリアン・ムーア、ゲイリー・シニーズ
The Forgotten  2004年 アメリカ映画
愛する息子を飛行機事故で亡くしたテリー。夫の気遣いや精神科医のカウンセリングも彼女の悲しみを埋めることはできない。そして14ヶ月が過ぎていった。いまだに息子の事を忘れられないテリーの元で、不可解な事件が起こり始める。最初は彼女の小さな記憶の間違いだと思っていた。しかし、家族3人で写っていた写真から息子が消えているのを見つけたテリーは夫のジムに話しかけるが、息子など最初からいなかったと言われてしまう。以来、アルバムの写真も消え、息子を映したビデオも消えるが、ジムはテリーの病気のせいだと決め付ける。すべてが妄想だったというのか??元プロボクサーで、やはり同じ飛行機事故で娘を亡くしたアッシュの家で陰謀のかけらを発見したテリーだったが、アッシュの通報で警察に捕まってしまう。しかし、テリーが去ったあと突如として娘の記憶が甦ったアッシュはテリーを助け、彼女と一緒に謎を追う事を決めた。回りの誰も信用できない状況で、ふたりは事実の解明を始めた・・・・
私評:ヤツらは聞いている・・・・この映画の展開を見ていて「こんな事ができるヤツは○○○しかいない・・」と決め込んでみていたら、まさにその通りの展開で私はとても嬉しかった。しかも、その事実を隠蔽するために国家が・・・。なんだかアメリカだったらありそうな事件なので私はワクワクしながら映画を観ておりました。しかも、舞台がニューヨークなのが良いんですよね。それにしてもこの映画のレベルをグググ〜ッと持ち上げているのが主演のジュリアン・ムーアです。彼女の良いところって(良い意味で)作品を選ばない事でしょうね。常に新しいジャンルの映画で新しいキャラクターにチャンレンジしている。しかし、それも確実な演技力が備わっているからできる技ですね。そして彼女の夫役には「トップガン」のアンソニー・エドワーズ(すっかり頭が薄くなってしまった)。その他精神科のカウンセラー役でゲイリー・シニーズ、ドミニク・ウェスト、ライナス・ローチと脇役も豪華です。監督は「愛がこわれるとき」のジョセフ・ルーベンです。
オープン・ウォーター  監督:クリス・ケンティス  出演:ブランチャード・ライアン、ダニエル・トラヴィス
Open Water  2004年 アメリカ映画
スーザンとダニエルの夫婦はやっとの思いで取った休暇でカリブ海に向かった。しかし、こんな美しい楽園にまで、彼らの仕事は追いかけてくる。ひっきりなしになる電話、スーザンはひと時もパソコンを放せない。喧嘩をしているわけではないが、なんとなく二人の間には溝ができていた。翌朝、ふたりはダイビングに出かける。深さ18mのこのスポットはまさに魚たちのパラダイス。35分間のダイビングを楽しむ二人。しかし、ダイビングを終えて海上に上がったふたりは信じられない光景を目の当たりにする。そこにあるはずのボートがなくなっていたのだ。周りに岸は見えず、もちろん立つ事もできない。脱水症状を起こし、そして波の揺れで気分は悪くなる一方。ふたりは互いを罵り、口論となるが、頼れるものはもう、目の前のひとりだけと気付くのだった。しかも、ふたりの元に無数のサメが現れる・・・・・
私評:こんなところでサメに食われて死ぬのか・・・・すごい低予算で作られたこの映画。しかし、この映画がサンダンス映画祭で観客の度肝を抜き、恐怖のどん底に叩き込んだのだ。それはあまりにリアルな映像と、絶体絶命のシチュエーションが生んだ恐怖。とにかく大自然の中で人間がどれだけ無力かを思い知らされた。そして次々と襲い来る危機。そんな中でなかなか心を通わす事ができなかった夫婦が、心をひとつにしていく過程もすごく面白いところ。ドキュメンタリー風に見せるのも、この映画の面白い手法です。主演はブランチャード・ライアンとダニエル・トラヴィス。ほとんど無名のふたりですが、彼らの怖がりぶりはとても演技とは思えない。(実際ふたりともホンモノの鮫におびえ、寒さに震え、海原に放り出されと恐怖の連続だったらしい)恐ろしい場所で、実際に撮影してしまうのは低予算の映画ならではの演出なのですが、パンフレットを読むと本編より撮影の方が恐ろしいです。監督はクリス・ケンティス。


前回の記事も読んでね〜!



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