2014/6/7

今回も1週遅れのレビュー。全部、イチ押しです!

ディス/コネクト  監督 : ヘンリー・アレックス・ルビン  出演 : ジェイソン・ベイトマン、アレキサンダー・スカルスガルド
Disconnect  2013年 アメリカ映画
今週のイチ押し:ハル夫妻はお互いの心が離れていくのを感じている。そんなある日夫のデレックは主張先でカードが無効になっている事に気づく。夫婦の口座から金が抜かれていたのだ。専門家の調査でシンディがしていたチャットが原因と判明する・・。ベンは人付き合いがヘタで孤立している学生。そんな彼に女性名でメッセージが届く。しかし、それは同級生のジェイソンが成りすましで送った物。ベンは彼の成りすましメールにそそのかされ下半身の写真を返送してしまう。ベンの写真はあっという間に生徒間に広がっていく。そしてベンは首を吊った・・・。ベンの父親は弁護士。日頃は家族をなおざりにしていたが今回の事件は彼を奮い立たせる。そしてついにジェイソンの元へ・・・ニーナは売れないTVリポーター。そんな彼女が目をつけたのが未成年者のチャットサイト。カイルという少年に近づき全貌を暴こうとするが・・
私評:個人情報がダダ漏れだ・・・私もネット依存症です。一日のかなりの時間をスマホやタブレットで費やしている。フェイスブックも暇さえあれば見ている。その間は一人ではないという勘違いが発生するのです。この映画の登場人物たちはネットで繋がった事が原因で人を傷つけたり、傷つけられたり。しかし、映画を見ていて他人事ではないと思いました。私自身ネットでカード決済もするし、あまり好ましくないサイトを見に行くこともある。だけどネットという自分だけのバーチャルな世界は、誰にも邪魔されずに耽る事ができる天国なのかもしれない。それゆえにしっぺ返しも大きいというのがこの映画の答えです。出演者は「マイレージ・マイライフ」のジェイソン・ベイトマン、「メイジーの瞳」のアレキサンダー・スカルガルド、「ミッション・インポッシブル:ゴースト・プロトコル」のポーラ・パットンなどなど。監督はヘンリー・アレックス・ルビン。
ぼくたちの家族  監督 : 石井裕也  出演 : 妻夫木聡、原田美恵子、池松壮亮
 2014年 日本映画
今週のイチ押し:山梨の閑静な住宅地に住む若菜夫妻。そんなある日、妻の玲子が物忘れが激しくなり、ついには長男の浩介の嫁一家との会席で異常なまでの失態を晒してしまう。翌日、浩介と夫の克明に伴われ病院に行き検査をすると、大きな腫瘍が発見され余命は幾ばくもないであろうと宣言される。次男の俊平も駆けつけ変な形ではあるが再び家族が揃った。そこで次々と夫婦の問題が暴露される。バブルの崩壊から仕事で借金を重ねてきた克明、サラ金から借金をしまくっている玲子。治療費も払えない克明は浩介に泣きつくが、浩介も身重な妻と子供のためにと貯金をしてきたが、そこには手がつけられない。しかし、それぞれのピンチが家族をふたたびひとつにしていく・・
私評:こういう時は笑おうよ・・・「川の底からこんにちは」「船を編む」ですっかりファンになった石井監督の新作。バラバラになってしまった家族の闘いと再生の物語です。前半はとにかく息が詰まるくらい重い展開。絶体絶命で八方塞がりの家族の中で長男の浩介ひとりにプレッシャーが圧し掛かる。能天気な弟が最初は鼻につくのだが、だんだんと頼れる男になっていく。シチュエーションこそ違うけど、私の従兄弟の兄弟がこの映画の兄弟そっくりで、個人的には微笑ましかったです。そして「悪あがきをしてみる」と浩介が宣言する辺りからは、状況は決して良くはないのですが気持ちがほっこりしてきました。主演は「悪人」以来、すっかり演技派になった妻夫木聡、次男役は「ラスト・サムライ」の池松壮亮。玲子役は「OUT」の原田美枝子、そして克明役は80年代のトレンディおじさん長塚京三。この4人が完璧な家族を演じます。脇役でユースケ・サンタマリア、鶴見辰吾、板谷由夏がとってもいい人を演じていて、ドラマに温かみを与えてくれます。監督は石井裕也。
X-MEN フューチャー&パスト  監督 :ブライアン・シンガー  出演 : ヒュー・ジャックマン、マイケル・ファスベンダー
X-MEN Days Of Future Past  2014年 アメリカ映画
今週のイチ押し:近未来、ミュータントと彼らを庇う人類は、センチネルと呼ばれるロボットの軍団によって迫害され絶滅の道を歩んでいた。センチネルは1970年代に開発された対ミュータント兵器だったが、ミュータントの一人ミスティークが捕らえられ彼女のDNAから飛躍的に改造され最強の兵器となったのだ。今日、ミュータントの最強メンバーが集結。彼らはウルヴァリンを1970年代にタイムスリップさせて、ミスティークの動きを封じ込める作戦に出た。そのためには若かりし日のプロフェッサーXことエグゼヴィアとマグニートこと、エリックの協力が不可欠。ウルヴァリンは彼らと接触し、なんとか事情を説明して協力をとりつけるが・・・
私評:人類の最大の敵はミュータントです・・・X-MENシリーズの最新作です。今回はシリーズに登場したキャラクターが勢ぞろい。アベンジャーズよりすごい!という触れ込みですが、あながち間違っていません。今回は一応、主役はウルヴァリンなのですが、マグニートとミスティークの個性が強すぎて完全に負けてしまってます。特に若い頃のマグニート・・・、無敵です!!かっこ良すぎる~!!出演者はヒュー・ジャックマン、イアン・マッケランパトリック・スチュワート、ハル・ベリー、エレン・ペイジ、ファン・ビンビン、ジェームズ・マカヴォイ、マイケル・ファスベンダー、ジェニファー・ローレンス・・・と、誰もが主演を張れる大物ばかり。チョイ役でもかなりビッグネームが登場します。それこそX-MENファンにはたまらないキャラが・・・監督は久々にこのシリーズに帰ってきたブライアン・シンガー。


前回の記事も読んでね~!



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