2008/6/1

5月もあっという間に終わってしまいました。昨年に比べると
鑑賞数は減ってますが、これからも頑張って映画館に通うぞ〜!!
今回のイチ押しは超アクションと巷の評判は良くないサイボーグ映画です。

ランボー 最後の戦場  監督/出演:シルベスタ・スタローン  出演:ジュリー・ベンツ、ポール・シュルツ
John Rambo  2008年 アメリカ映画
今週のイチ押し:アフガンの戦い以来、姿を消していたジョン・ランボーはタイの山奥で、ショーで使うコブラを捕まえて生計を立てていた。そんな彼の元にミャンマーでの医療奉仕をするというボランティアが訪れる。一度は断ったものの渋々彼らの案内を務め、彼らを無事に送り届けた。しかし、彼らの訪れた村はミャンマーの軍に襲われ村人たちは虐殺。そしてボランティアの面々も捕虜となってしまう。そんな彼らを救うべくやってきたのが戦地を渡り歩いた5人の傭兵たち。またしても、彼らの案内をする事になったランボー。傭兵たちには船で待てと指示されたランボーだったが、彼の中の戦いの血がすでに煮えたぎっていた。そしてふたたび壮絶な戦いの最中に飛び込んでいく・・
私評:無駄に生きるか・・、価値ある死か・・・今回の「ランボー」は超過激な殺戮シーンが多いため賛否両論ですが、実際の戦場はモラルなど欠片もない場所なのでしょうね。この映画でも老人も子供も容赦なく惨殺されるし、女性はレイプの標的でしかない。ボランティアのひとりがランボーに対して「人殺し」を責めるシーンがあるのですが、モラルのない世界で仲間を救うためにただの殺人兵器に変貌していくランボーが恐ろしくもあり、悲しくもありました。そんな無茶苦茶な状況の中でスタローンは何を訴えたかったのか?ラストの彼の行動が全ての答えのような気がしました。しかし、この映画の殺戮シーンはすごいです。スプラッターです。主演は監督も努めるシルベスタ・スタローン。昨年の「ロッキー」に続き、彼の代表的なキャラクターである「ランボー」にも自身で終止符を打った彼。「映画」の戦いを終えて、彼は次にどこに向かうのでしょうか??
僕の彼女はサイボーグ  監督 : クァク・ジェヨン  出演:綾瀬はるか、小出恵介、小日向文世
 2008年 日本映画
今週のイチ押し:冴えない男の子ジロー。20歳の誕生日に自分へのプレゼントを買いに出かけた彼はそこで美しい少女に出会う。その後、一人で食事をしていたジローの元にまたしても彼女が現れた。強引な彼女の勢いに押されてその日をふたりで過ごしたジローは、いつしか彼女に引かれ始めるが、デートの後彼女は姿を消してしまう。それから1年後の誕生日、ふたたび彼女がジローの前に現れる。しかし、今度の彼女はサイボーグで、なんと未来の世界からジロー自身が送りつけたものだった。しかも、ジローの接し方しだいでサイボーグの彼女に感情を吹き込むことができるという。そしてふたりの奇妙な共同生活が始まった・・
私評:撤収!!・・・「猟奇的な彼女」のクァク・ジェヨン監督が日本のスタッフ・キャストで撮ったのがこの映画。冴えない男と強烈な女の子という設定は変わりませんが、それにSFアクションが加わったのがこの映画。SF部分は名作「ターミネーター」のパクリが多々あるのですが、それは置いといて・・・。この映画の一番の見所は綾瀬はるかでしょう!彼女って何気にナイスバディ。そんな彼女が時には可愛く、そして時には凶暴に変化するのですが、そのどちらもキュートでグッドです。そして韓国のチャ・テヒョンにそっくりのキャラを演じる小出恵介が、これまたグッド!後半がちょっとくどい様な気もしましたが、私はかなりお気に入りの映画です。その他にも竹中直人、小日向文世、田口浩正、遠藤憲一らがチョイ役で登場します。そしてまた、この監督の映画は音楽がいいんですよね。エンドクレジットのMISIAの曲は心に響きました・・・。
アフタースクール  監督:内田けんじ  出演:大泉洋、佐々木蔵之介、堺雅人
 2008年 日本映画
朝の食卓で木村は妊娠中の妻、美紀のお腹に向かって「いってきます」と告げた。木村の住む団地の前にベンツを乗り入れたのは学校の教師の神野。木村はニヤリと笑って神野の車に乗り込み去っていった。神野は夏休み中の学校で部活の指導をしていた。そんな彼の元に、彼の同級生だったという男がやってくる。彼の名前は島崎。彼は木村を追っているという。しかも、島崎は木村が若い女と親しげに話している写真を神野に差し出した。実は島崎は探偵で、神野に木村を探すのを手伝って欲しいと申し出る。そして神野にある男を尾行するよう指示する。その男とは木村が働いていると言う梶山商事の上層部の人間だった。しかも、梶山商事はタチの悪いやくざと繋がっているらしい。そして写真に写っていた女は梶山社長が通っていたクラブの女だと言うことも明らかに。いったい木村の正体とは??そして事件は23転しとんでもない事実が浮かびあがる・・・・
私評:俺っていっつも橋渡しだよ・・・これは面白い!最後の最後まで何が起こるかわからない。これはシナリオの妙。しかも、キャラクターがみんな面白いからみんなに感情移入しちゃうんですよ。そして明らかにされていく登場人物たちの裏の顔。ラストは「え〜、こいつが!?」「マジ〜!?ウソー!?」のつるべ打ち。私は最後の最後まで見事にだまされました。それもそのはず監督はあの「運命じゃない人」の内田けんじ。彼の演出は本当に奇抜。日本のポン・ジュノ(韓国の監督「ほえる犬は噛まない」「グエムル」など)と呼びたいです。出演は今や映画にテレビに引っ張りだこの大泉洋。(5年前に初めて水曜どうでしょうを見た時の衝撃は凄かった・・)。そして佐々木蔵之介が怪しい探偵を、堺雅人が謎の男・木村を演じます。その他にも常盤貴子、田畑智子、伊武雅刀、北見敏之などなど良い役者が勢ぞろいです。これは見ておかないと!!
ナルニア国物語 第2章 カスピアン王子の角笛  監督 : アンドリュー・アダムソン  出演 :ベン・バーンズ、ジョージー・ヘンリー
The Chronicles of Narnia : Prince Caspian  2008年 アメリカ映画
ペベンシー兄妹が現代に戻ってから1300年後。魔法の王国だったナルニアは強大な力を持つ人間の王国テルマールの侵攻によって滅亡した。かろうじて生き残ったナルニアの民は森の奥に身を潜めて復活の日が来るのをじっと待ち続けていた。その頃、城では死んだ王に代わって摂政を勤めるミラースに待望の王子が生まれた。そして彼は正統な世継ぎであるカスピアンの暗殺を企てるが、間一髪王子は城を脱出。そして王子は師である博士から「危険な時に使うように・・」と象牙の角笛を渡された。森の中でカスピアンは生き残ったナルニアの民に襲われる。そこで彼は託された角笛を吹いた。一方、ロンドンでの生活もようやく慣れ始めたペベンシー兄妹は、再びナルニアの地へと帰還するが・・・・
私評:決戦の時は来た・・・この世の楽園ナルニアにふたたび戻った4兄妹。しかし、そこは戦乱の世。しかも、今度の相手は人間!前作以上のすごい映像は劇場の大画面でぜひ、ご覧いただきたい。特に戦闘シーンは大迫力です。そして絶体絶命のピンチで登場するアスランがめっちゃカッコいい。(あそこまで引っ張らないでもっと早く登場しろよ!というツッコミも入れたかったのですが、これは「水戸黄門」的な演出だと誰かが言っていました・・)しかし、ラストでアスランがテルマールの人間たちに出した条件が、私はなんとも解せない。条件を呑んだ人々の行く末がなんとも気になるところです。出演は前作から引き続き登場の4兄妹に加え、カスピアン王子役のベン・バーンズが新たに参入。ミラーズ役はイタリアの名優セルジオ・カステリット。監督は前作に引き続きアンドリュー・アダムソン。
チャーリー・ウィルソンズ・ウォー  監督 : マイク・ニコルズ  出演:トム・ハンクス、ジュリア・ロバーツ
Charlie Wilson's War  2007年 アメリカ映画
チャーリーはテキサス州の下院議員。酒、女と盛んな私生活に眉をひそめる輩もいたが彼は5期の再選を果たしていた。ある日、彼はラスベガスのホテルで豪遊をしていた。そこで彼はソ連に攻め入られたアフガニスタンの映像を目にして心を痛めた。しかも、アフガニスタンへの加勢のためにアメリカから支払われる金額はたったの500万ドル。彼はその金額を倍にする事を決めた。そんな彼の動きに目をつけたのがテキサスで6番目に金持ちの大富豪ジョアン。彼女は反共産主義で、チャーリーに対してアフガニスタンを救うためにソ連を打ち負かすように訴えかけた。彼はパキスタンの大統領と対談し、支援金を1000万ドルにした事を伝えるが、それは彼らにとっては呆れてしまうくらいの小額だった・・・・
私評:ヘリコプターを落とせばいいんだ!!・・・・この映画の話って真実なのです。しかし、信じられないような奇跡が世界にはあるんですね。しかし、予告編で見たようなお気楽なコメディではなく、途中からは結構シリアスな政治映画へと変わっていきます。ある意味、重くのしかかってくるのです。そんな題材だからこそ、主演のトム・ハンクスとジュリア・ロバーツのような明るいキャラクターが合ったのでしょうね。私は前半のお気楽なコメディな部分がすごく好きです。その他に出演はオスカー俳優フィリップ・シーモア・ホフマン、「魔法にかけられて」のエイミー・アダムス。監督は「クローサー」のマイク・ニコルズ。それにしてもジュリア・ロバーツがすっかりオバサンになっていてちょっとショックでした。まあ、彼女も41歳ですからね・・。


前回の記事も読んでね〜!



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