2011/5/29

今後は観たい映画が続々公開されますが
なかなか観れないのが辛いっす。
今回のイチ押しは共に小規模公開の隠れた?名作

ジュリエットからの手紙  監督:ゲイリー・ウィニック  出演:アマンダ・セイフライド、ヴァネッサ・レッドクレイブ
Letter to Juliet  2010年 アメリカ映画
今週のイチ押し:ニューヨークの出版社で働くソフィは婚約者のヴィクターとイタリアのヴェローナにやってきた。「ロミオとジュリエット」の舞台にもなっていたこの美しい町でソフィはプレ・ハネムーンを楽しむはずだったが、仕事の虫のヴィクターは新たにオープンする自分のレストランの事で頭がいっぱい。ソフィはひとりで有名な「ジュリエットの家」を訪ねた。そこでは世界中から集まった女性たちが恋の悩みを書き、壁に貼り付けていくのだ。すると、ある女性が壁に貼られたメッセージをかごに集めてはじめた。好奇心旺盛なソフィは彼女の後を追い、ある建物に中に入って行った。そこではイザベラ他、4人の女性が「ジュリエットの秘書」としてジュリエット宛のメッセージに対して返事を書いていた。翌日もイザベラの元を訪ね、一緒に壁のメッセージを集めていると、壁の奥の古い手紙を発見。そこには50年前の悲恋が書かれていた。心をひかれたソフィはジュリエットに代わって返事を書いた。その後もジュリエットの秘書の手伝いをしていたソフィの元に、50年前の手紙の主クレアが孫と一緒にやってくる。そして彼らは50年前の相手を探す旅に出るが・・
私評:あなたの手紙をここで読んでも良い?・・・・なんだかとってもピュアなラブストーリーでした。この映画に出てくる「ジュリエットの秘書」って本当にいるっていう事に、まずはビックリ!しかし、この映画を見たいと思った一番の理由はクレア役のヴァネッサ・レッドクレイブと50年前に恋人ロレンツォ役のフランコ・ネロのコンビ。実はこのふたり実際にいちどは別れたのですが、2006年に69歳と65歳で再婚。まさに、この映画の役には最適のキャスティングでした。そして私がこの映画で気に入っているのはイタリアの風景。北部の町ヴェローナ、そしてトスカーナ地方のシエナ。広大なブドウ畑と歴史を感じさせる街並みの美しいのなんのって・・。もちろん、ストーリーも最高に楽しくて、映画のあとはニッコリ笑顔になれる事を請け負います!ソフィを演じるのは「マンマ・ミーア!」「ジェニファーズ・ボディ」のアマンダ・セイフライド。クレアの孫のチャーリー役は「エラゴン 遺志を継ぐ者」のクリストファー・イーガン。そしてコミカルなヴィクター役は「アモーレ・ペレス」のガエル・ガルシア・ベルナル。監督は「シャーロットの贈り物」のゲイリー・ウィニック。
スコット・ピルグルム VS.邪悪な元カレ軍団  監督:エドガー・ライト  出演:マイケル・セラ、メアリー・エリザベス・ウィンステッド
Scott Pilgrim VS. the World  2011年 アメリカ・イギリス・カナダ映画
今週のイチ押し:カナダのトロントに住むスコット・ピルグリム(22歳独身)は3人編成のロックバンド(セックス・ボブオム)のベーシスト(だけど無職)。いまは、(なんと)17歳の中国人のナイブスと付き合っていて、周りからはひんしゅくを買っている。そんな彼が夢の中で出会った紫の髪の女性ラモーナと実際に出会い、一発で恋に落ちてしまう。そしてナイブスがいるのに、ついにラモーナとのデートにこぎ着けた。数日後、セックス・オブオムはローカルバンドとのバンドバトルを行った。その会場に突如現れたのはラモーナの最初の元カレのマシュー。突如、ゲームのバトルモードに。ファイアーボールで攻撃してくるマシューを撃破したスコット。なんと、ラモーナと付き合うには、彼女が以前に付きあった7人を倒さなければならないのだ!次々と襲い来る元カレ軍団を撃破するスコット。こうして6人の元カレを倒したスコットだったが、ラモーナは急に心変わりをして有名な音楽プロデューサーの元へと行ってしまう。なんと彼こそが最後の元カレだった・・
私評:Continue??・・・オープニングのユニバーサルスタジオのマークが登場するところが、レトロなゲームサウンドで先ずは、私は小笑。しかしこの映画は想像を絶する「おタク」で「バーチャルゲーム」の世界の中、もの凄い勢いで話が進んで行きます。そして繰り広げられる壮絶なバトルシーンは、笑えるのですがこれまた驚きの映像です。こんな映画観たことない!これって今の若者のノリなのでしょうか??初老のわたしは普段は使わない部分の脳みそをフル回転。私の動体視力では、もはや着いてけません・・。いやはや、めっちゃ面白い映画でしたが、めっちゃ疲れました。主演は「JUNO/ジュノ」のマイケル・セラ。ひ弱そうな彼がすごいバトルを見せます。ラモーナ役は「ファクトリー・ガール」のメアリー・エリザベス・ウィンステッド、スコットのゲイの同居人はマコーレ君の弟、キーラン・カルキン、おしゃべりなスコットの妹には「マイレージ・マイライフ」のアナ・ケンドリック。その他にも、若手の注目株が続々登場!私の注目は17歳の中国人ナイブス・チャウ役のエレン・ウォン。そして日本からは「タッチ」の佐藤慶太、翔太兄弟が登場。そして見逃すことなかれ、2番目のブチ切れた元カレ役は「セルラー」「ファンタスティック・フォー」のクリス・エヴァンスです。監督はゾンビ映画の傑作?「ショーン・オブ・ザ・デッド」のエドガー・ライト。
プリンセス・トヨトミ  監督:鈴木雅之  出演:堤真一、綾瀬はるか、岡田将生
 2011年 日本映画
東京から大阪に向かう3人組。彼らは会計調査官で、国家が出資している団体のお金がちゃんと使われているかどうかを調べるのが仕事。エリートで鬼の松平という異名を持つリーダーの松平、時々奇跡的な活躍をするという紅一点の鳥居、そして新たに出向されてきたゲンズブールの3人は幾つかの仕事を終えてOJOという財団法人に辿り着いた。何の問題もなく調査を終えた3人はOJOの向かいのお好み焼き店で食事をするが、松平は携帯電話を置き忘れた事に気付き、ふたたびOJOを訪ねる。しかし、さっきまで賑やかに仕事をしていた社員は忽然と消えていた。不信感を抱いた松平はOJOを徹底的に調査することを決めた。しかし、調べても調べても彼らのボロは全く出てこない。そんな時、OJOのビルの中の「ある扉」に気付いた松平はドアを開けるよう依頼する。その時に現れたのはお好み焼き店の主人の真田。彼の案内で扉を開けるとそこには長い廊下がどこまでも続いていた。そしてようやくたどり着いた部屋は、大阪城の下にあるという。あ然とする松平に真田は「ここは大阪国議事堂です」と告げる・・・・
私評:壊すのは簡単だ。しかし、壊れた物は二度と元には戻せない・・・予告編を見た時からすごく気になっていた映画。大阪の街が空っぽになるシーンなんかすごく印象的。映画の前半は大阪の歴史に紐ついたミステリー。しかし、こちらは予告編で観たまま。そういう意味では予告編って大事ですよね。しかし、後半は大阪の男たちに語り継がれる父親と息子の話に変わっていきます。この展開がなかなかの感動!!後半はけっこうウルウルしてしまいました。それにしてもこの映画のエキストラはすごい!集会で大阪城に集まる男たちも然ることながら、大阪の街から人々をかき消した映像は圧巻。これって大阪だからできた映像で、東京じゃできないです・・。個人的にツッコミどころは満載ですが、かなり楽しい2時間でした。主演はどの映画でも同じ演技だしルックスなのに、存在感満点の堤真一。鳥居役は演技の下手さは天下一品の綾瀬はるか。だけど、彼女が走るたびに上下に大きく揺れる胸元ばかり観ちゃいました・・。ゲンズブール役は「悪役」「告白」の岡田将生。彼は良い役者ですね。そして大阪国総理大臣の真田役は中井貴一。私は彼を役者としてあまり評価していなかったのですが、今回の役は良かったです!その他、笹野高史、和久井映見、菊池桃子、江守徹、平田満などなど・・。監督は「HERO」「忍者ハットリ君 The Movie」の鈴木雅之。
パイレーツ・オブ・カリビアン 生命の泉  監督:ロブ・マーシャル  出演:ジョニー・デップ、ペネロペ・クルス
Pirates of the Caribbean : On Stranger Tides  2011年 アメリカ映画
ロンドンではあのジャック・スパロウ船長が「生命の泉」を探すためクルーを集めている・・という噂が流れていた。そこにひょっこりやってきたのはジャック本人。彼は死刑囚の仲間、ギプスを救うためにイギリスに来ていたのだ。しかし、まんまとギプスを救いだしたものの、すぐさまイギリス王に捕らえられてしまう。そんなジャックの目の前に現れたのはジャックの海賊船“ブラックパール号”を奪って消えた宿敵バルボッサ!いまや彼はイギリスの海軍将校になっていたのだ。なんとか宮殿から脱出をしたジャックは“船長の娘”というパブに向かった。そこでは偽物のジャックが人集めをしていた。偽物の正体はかつてジャックが愛した女アンジェリカ。その直後、ジャックは気を失ってしまう。目を覚ましたジャックは大きな船に乗せられていた。それは悪名高き伝説の海賊“黒ひげ”の船だった。一方、バルボッサはジャックの相棒のギブスとともに生命の泉を目指して大海原を進んでいた・・・・
私評:新しい旅の始まりだ!・・・「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズの最新作。だけど、前3作とのコネクションはあまりないので、これだけを見ても楽しめます。しかも、前作のテイストを引き継いでいるのでシリーズのファンは絶対に楽しめる。特にジャック・スパロウ船長のファンにはたまらない映画ですね。しかし・・、今回は3D作品なのですが、3Dの威力はあまり感じられず2Dで観れば良かった・・。(当日に予告編で観た「トランスフォーマー」の3Dの新作が凄かっただけに威力半減)それでもアクションシーンはすごい迫力。特にロンドンでの馬車のチェイスは大興奮でした。主演はご存じジョニー・デップ。この役は彼じゃないとできませんね。そして新たなヒロイン、アンジェリカ役は「NINE」のペネロペ・クルス。彼女って36歳だけどなんともピチピチでセクシーで・・、めちゃめちゃキュートでした。シリーズの常連、バルボッサ船長は「英国王のスピーチ」のジェフリー・ラッシュ。そして今作での私の注目は人魚のシレーナを演じるアストリッド・ベルジュ=フリスベ。私好みです!!監督は「シカゴ」「NINE」のロブ・マーシャル。このシリーズは、また映画になるんでしょうね。
アジャストメント  監督 :ジョーリ・ノルフィ  出演:マット・デイモン、エミリー・ブラント
The Adjutment Bureau  2011年 アメリカ映画
若き上院議員候補ジャックは人気を博し、今回の選挙も当選確実と思われていた。しかし、プライベートでの醜態(下半身露出)をスクープされ、対立候補に負けてしまう。落選のスピーチをトイレで考えていたジャックはそこでエリースという女性に出会う。ふたりはお互いに惹かれあっという間にキスを交わすが、お互いの素性を明かす前に別れてしまう。壇上に上がったジャックはエリースに刺激を受けて、自分の本音をさらけ出す演説をした。数年後、ジャックは偶然バスの中でエリースと再会する。しかし、その出会いは本来彼が辿るべき運命から外れていた。こうして外れた運命は「運命調整局」のエージェントによって元に戻されるのだ。そう、すべての人間の人生は彼らによって操作されていたのだ。ジャックの運命を調整するために、彼の周りの人間を「調整」していたエージェントの元に、予定よりも早く着いたジャック。彼はその場で捕らえられ二つの選択肢を言い渡される。脳を「リセット」して廃人となるか?それとも彼が知った事実を永遠に隠し続けるか?エージェントはジャックがエリースから貰った電話番号のメモをその場で燃やしてしまう・・・
私評:このドアをぼくひとりで抜けたら、もう二度と会えない。だけど・・・SF小説の巨匠フィリップ・K・ディックの作品です。彼の代表作と言えば「ブレードランナー」「マイノリティー・レポート」「トータル・リコール」「ペイチェック」など数多く映画化されています。彼の作品の面白さはSFならではの奇想天外なシチュエーション。だけど、なんだかとてもリアルなんですね。今回は人間の運命はある組織が全て管理をしているというとんでもない世界が繰り広げられます。しかし、今回はSFアクションだけではなく、かなり濃いラブストーリーでもあるのです。そういう意味ではふたりの主人公のキャスティングはすごく良かったと思います。ジャック役は「トゥルー・グリット」のマット・デイモン。今回の映画で彼は帽子が似合わないという事が決定づけられました(笑)。エリース役は「プラダを着た悪魔」「ガリバー旅行記」のエミリー・ブラント。今回、彼女は華麗なダンスも見せてくれます。そして最強のエージェント、トンプソンを演じるのは「コレクター」「ワルキューレ」のテレンス・スタンプ。監督はこれがデビューとなるジョージ・ノルフィ。


前回の記事も読んでね~!



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