GWも終わり、気分はすっかり夏。
3週間分のレビューを一気に放出予定。
イチ押しは問答無用のアクション、そして音楽作品がふたつ!
ワイルド・スピード スカイミッション | 監督 : ジェームズ・ワン | 出演 : ヴィン・ディーゼル、ポール・ウォーカー | ||||||
Fast & Furious 7 | 2015年 アメリカ映画 | |||||||
今回のイチ押し:東京でハンの運転する車が激突され命を落とした。彼を殺した男からドムに電話が入る。ブライアンの家の傍らには東京からの荷物。咄嗟に危機を悟ったドムの転機で彼らの命は救われたが家は大爆発を起こす。一連の事件の犯人はデッカード・ショウの仕業だった。彼はドムたちによって捕えられたオーエンの兄でイギリス軍特殊部隊の強者。彼は弟の仇を取ろうとしていたのだ。デッカードは国際的に指名手配されているが決して捕まらない最強の傭兵だ。DSSのホッブスでさえデッカードを捕えられず、逆に病院送りにされてしまう。しかも、ホブスのPCからドムと仲間たちの連絡先を盗みだしていたのだ。入院中のホブスからデッカードの事を聞かされたドムは、彼はアメリカ特殊部隊からある人物の救出を請け負う。ラムジーという捕虜が発明した「ゴッド・アイ」という監視プログラムは世界中の人物の居場所を追跡できる。ドムはそのソフトを奪還しデッカードの居場所を突き止めようとするが・・ | ||||||||
私評:俺たちは家族だ・・・ワイルド・スピードも7作目。しかし、このシリーズはどんどん進化していきます。今回もぶっ飛びのアクションシーン満載。130分以上の作品ですが緊張感が全く途切れない。しかも、見たこともないようなカーアクションの連続で驚きが止まらない。カーアクションだけではなく、ぶん殴りあいもてんこ盛り。しかも、屈強の男同士、技とスピードの対決、そして女同士のガチンコぶん殴り合いとバラエティに富んでいます?この映画の撮影中に死んでしまったポール・ウォーカーを作品の中でどう締めくくるのかも興味がありましたが納得の最後。カッコよかった~!!出演はシリーズの常連のヴィン・ディーゼル、ポール・ウォーカー、ドウェイン・ジョンソン、ミシェル・ロドリゲス、ジョーダナ・ブリュースター、タイリース・ギプソン、そしてクリス・ブリッジズ。今回の新たな宿敵は「エクスペンダブルズ」のジェイソン・ステイサム!(最強です!)、アメリカの秘密工作員ミスター・ノーバディ役は「遊星からの物体X」のカート・ラッセル、民事軍事組織の最強兵士役は「マッハ!!!!」のトニー・ジャー。どうです、キャストだけでも見に行く価値ありますよ。監督は「死霊館」「SAW」のジェームズ・ワン。 | ||||||||
JIMI:栄光への軌跡 | 監督 : ジョン・リドリー | 出演 : アンドレ・ベンジャミン、イモージェン・プーツ | ||||||
JIMI: All Is By My Side | 2014年 イギリス映画 | |||||||
今回のイチ押し:1966年。無名のロックバンドのバックでギターを弾くジミ・ヘンドリックスの姿をある女性が目をつけた。彼女はローリング・ストーンのキース・リチャーズのガールフレンドのリンダ。ジミのギターに一目惚れしたリンダはジミを音楽プロデューサーのチャス・チャンドラーに引き合わせた。チャスは偉大なるバンド「ザ・フー」を脱退しプロデューサーとしての一歩を踏み出したばかりだった。彼もジミの実力を認めロンドンに呼び寄せた。さっそくロンドンのスコッチクラブでジミのコンサートが開かれる。そこでグルーピーのキャシーはジミに一目惚れをしてしまう。その場に居合わせたリンダとキャシーは大喧嘩になるが、キャシーはジミとそのまま一夜を過ごし彼の恋人となった。ジミ自身がオーディションでバンドメンバー選び、ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンスを結成。しかし、彼の実力はロンドンでは認められるが、アメリカでは一向に人気が出なかった・・ | ||||||||
私評:ジミーじゃダメだ、ジミでいい!・・・史上最高のギタリストとの呼び声も高いジミ・ヘンドリックスの自伝映画。しかし、栄光を掴むまでのストーリーです。1967年のモンタレー音楽祭に出場する直前のステージでビートルズを前にして行った、あの伝説のライブシーンも再現されていて、ジミヘンのファンにはヨダレが出るくらいありがたい映画。劇中で使用される曲のピックアップもめちゃめちゃカッコイイです。思わずCDを引っ張り出してきて聞き入っちゃいました。この映画はいわゆるジミヘンの伝説のビギニング。ぜひ、続編(絶頂期の)も作っていただきたいものです。ジミ役はヒップホップ界ではカリスマ的な人気を誇るユニット「アウトキャスト」のアンドレ・ベンジャミン。左利きのギターの弾き方から話し方まで完コピ。ビックリです。リンダ役は「ニード・フォー・スピード」のイモージェン・プーツ(美しい・・)、キャシー役は「キャプテン・アメリカ ウインター・ソルジャー」のヘンリー・アトウェル。監督はジョン・リドリー。 | ||||||||
セッション | 監督 : デイミアン・チャゼル | 出演 : マイルズ・テラー、J.K.シモンズ | ||||||
Whiplash | 2014年 アメリカ映画 | |||||||
今回のイチ押し:19歳のアンドリューはジャズドラマー。一流のドラマーを目指す彼は音楽学校の最高峰の一つ、シャッファー音楽学校に進んだ。彼は映画館に務めるニコルに想いを抱きながらも声を掛けることもできないシャイな青年。そんな彼に大きなチャンスが巡ってくる。学校の中でも最高の指揮者と言われるテレンス・フレッチャーが初等教室に訪れる。そこでフレッチャーはアンドリューに目を付け、フレッチャーが率いるバンドのクラスメンバーに抜擢される。有頂天になったアンドリューはニコルに告白しふたりはデートをすることになった。アンドリューが初めて訪ねたフレッチャーのクラスは異様なまでの緊張感に包まれていた。そしフレッチャーはいきなり一人の生徒に怒声を浴びせ、彼を教室から放り出してしまう。アンドリューには言葉優しく指導を開始するが、完璧主義者のフレッチャーはテンポが違うという理由でアンドリューの頬を殴り、ついにブチ切れて椅子を投げつけた。理不尽な事をされたアンドリューだったがフレッチャーを見返すためにひとり猛特訓を開始する・・・ | ||||||||
私評:キューはぼくが出す!!・・・この映画は、まず予告編の迫力がハンパない。そして注目が集まった理由はこの作品から最優秀助演男優賞が輩出されたことでしょう。なんだか世間では学校教育も変わって来ていて、こんな鬼のような教師は根絶させられているらしい。それゆえにこの作品の上映館が減ったという噂を聞いたのですが本当でしょうか?(ギャガさんに聞いたら語尾を濁していました)こういう教師を速攻で悪と捉えてしまうのはどうなんでしょうね。確かにこの教師は行き過ぎなのですが、私なんかは「こんな先生、いたな~」と懐かしく思えたくらい・・・。映画の方ですがドラムのビートがだんだん早くなっていき、それに連れてこちらの鼓動もどんどん早くなっていく。そしてクライマックスのコンサートの、9分19秒の演奏シーンはまさに息つく暇もない。大迫力でした。アンドリュー役は「ダイバージェント」のマイルズ・テラー、そしてこの作品でオスカーを獲ったフレッチャー役は「とらわれて夏」のJ.K.シモンズ。監督は撮影当時は28歳という驚くべき新人、デイミアン・チャゼル。 | ||||||||
クレヨンしんちゃん オラの引越し物語 サボテン大襲撃 | 監督 : 橋本昌和 | 出演 : 矢島晶子、ならはしみき、藤原啓治 | ||||||
2015年 日本映画 | ||||||||
メキシコのサボテンからとてつもなく美味しい実をつける種類が発見され、田舎町の「マダクエルヨバカ」は一躍注目される。ひろしが務める会社もそれに目を付け、商品化のために、なんとひろしは部長付でメキシコへの転勤が決まった。単身でメキシコ行きを考えていたひろしだったが、みさえの説得もあり家族全員でメキシコへ引越しをすることになった。かすかべ防衛隊のバッジを餞別にもらい、しんのすけは日本を旅立った。会社が出した条件とはかなり違う家だったが、とりあえず野原家の生活が始まる。しんのすけはさっそく幼稚園の美人教師カロリーナにアタック。サボテン祭りでのダンスパートナーになった。ところが美味しい実をつけるサボテンはなんと人喰いサボテンだった!・・・ | ||||||||
私評:おら、忘れるまでみんなのこと忘れないぞ~・・・劇場版第23作!という事は23年もやっているのか!!野原一家が春日部を離れてメキシコへ!最近のしんちゃんの映画は「笑い<感動」になっていたのですが、この映画はとにかく笑える。大人も子供も大爆笑の作品です。(私は特に「おなら」ネタが好き(^^)v)満員の劇場はまさに一体化して爆笑に次ぐ爆笑。いい雰囲気の中で映画を見ることができました。そしてこの映画は必ずエンドクレジットの終わりまで観ましょう。プチ感動がありますよ。エンドクレジットの歌が「ゆず」だから全然苦になりませんよ。声優の常連メンバーは矢島晶子、ならはしみき、藤原啓治、こおろぎさとみ。その他、今回のスペシャルゲストは通称スマホちゃん役の指原莉乃。上手くはないけど・・・。そして時期を逸してしまった感が満載の「日本エレキテル連合」。「ダメよ~、ダメダメ」ってもう古く感じてしまう。監督は「クレヨンしんちゃん バカうま!B級グルメサバイバル」の橋本昌和。 | ||||||||
ドラゴンボールZ 復活のF | 監督 : 山室直儀 | 出演 : 野沢雅子、中尾隆聖、山寺宏一 | ||||||
2015年 日本映画 | ||||||||
フリーザ星での戦いで敗れたが生き残ったフリーザ軍のソルベとタゴマはこっそりと地球に向かっていた。彼らの目的はドラゴンボールが集まった時に現れる神龍を見つけ、彼に願い事をする事。その願いとは孫悟空によって殺された彼らの頭首のフリーザを復活させること。そして願いは聞き入れられ、ついにフリーザは復活を果たした。スーパーサイヤ人に復讐を誓ったフリーザはふたたび軍を作り、自らも以前の数百倍のアップグレードを果たす。そして時は満ち、フリーザ軍の地球侵略が始まる。しかし、孫悟空とベジータは修行のため破壊神ビルスの星を訪ねていた。地球に残っていた孫悟飯、ピッコロ、クリリンが新フリーザ軍に立ち向かうがフリーザは驚異的な進化を遂げていた。そしてようやく悟空とベジータに地球の危機のメッセージが届く・・・ | ||||||||
私評:あの時、トドメを刺していれば・・・ドラゴンボールを劇場で観るのは2回目。しかも、今回は邦画史上初のIMAX3D版!あの格闘アニメがどれだけの威力を発揮できるのか!?元々がCGアニメではないので手書きのようなゆるい描き方の部分とCG部分の差がくっきり。しかし、あの大画面で放たれる「かめはめ波」の威力は絶大。それにしても悟空、強すぎるでしょう。あれだけレベルアップしてきたフリーザも・・・(以下、ネタバレ禁止モード)私は元からストーリーにはあまり興味がなかったので格闘シーンの迫力を存分に味わえただけでけっこう満足。しかし、これにIMAX料金の2,300円を出すかどうかは微妙だな~。声優陣は悟空・悟飯の野沢雅子、ベジータは堀川りょう、フリーザは中尾隆聖などなど。ゲスト声優として予言魚役で中川翔子、そして妖精たちの声を主題歌も歌っているももいろクローバーZ。劇中のバトルソングはマキシマムザホルモン!(めっちゃかっこいい!)今作の脚本を担当しているのが原作者の鳥山明!監督は山室直儀。 | ||||||||
寄生獣 完結編 | 監督 : 山崎貴 | 出演 : 染谷将太、深津絵里、橋本愛 | ||||||
2015年 日本映画 | ||||||||
寄生獣は着実に世の中に蔓延っていった。一方、警察は泉新一がパラサイトではないかと疑い、パラサイトを見分ける特別な能力を持った男・浦上と引き合わされる。しかし、浦上は新一をパラサイトと認めなかった。釈放された新一はミギーと一緒にふたたび狩りを始める。一方、田宮良子はルポライターの倉森を使って、新一とミギーを尾行させて動向を探っていた。妻を亡くしていた倉森は良子に好意を抱いていたのだ。しかし、新一から良子がパラサイトであることを知らされる。パラサイトのネットワークのトップの広川は議員選挙に出馬を決めていた。そんな彼が気になるのが新一&ミギー、倉森、そして人間を擁護する発言を続ける田宮良子。広川は彼らを「排除」する事を決意する。そして広川の刺客によって倉森は大事なひとり娘を殺されてしまう。彼はこんな事件に巻き込んだ張本人である良子に復讐をするため、彼女が産んだ子どもを誘拐し良子を動物園に呼び出す。子どもを守るために良子は公衆の面前でパラサイトとしての姿を晒すが・・・・ | ||||||||
私評:人間とパラサイトは共存できるはず・・・前作でパラサイトの撲滅を決意した新一。ミギーと一体化して性格まで変わっている。それでもあの長い原作を2部作とは言え4時間で描ききれるはずもなく、かなりの部分がカットされたり別の設定に置き換えられている。個人的には佳奈とジョー(宇田)は出てきて欲しかった。映画の後半はアクションシーンの連続でかなり盛り上がった。特にパラサイト集合体の後藤との対決シーンは凄かったです。そんな中で、田宮玲子の子供のシーンは逆に泣きそうになってしまう。ドラマ部分もちゃんと描いているところがこの作品のすごいところですね。だけど、最初に書いたとおり原作をカットしすぎたところがとても残念。新一役は「さよなら歌舞伎町」の染谷将太。1作目とは心身ともに変わっている新一を見事に演じています。GFの里美役は「Little Forest」の橋本愛。あの微妙な「脱ぎ」は必要だったのかな??田宮涼子役は「悪人」の深津絵里。この重要な役はやっぱり彼女くらいの女優でないとダメですね。その他、浅野忠信、國村隼、北村一輝、新井浩文、大森南朋という超豪華メンバー。監督は「永遠の0」の山崎貴。 | ||||||||
龍三と七人の子分たち | 監督 : 北野武 | 出演 : 藤竜也、近藤正臣、安田顕 | ||||||
2015年 日本映画 | ||||||||
元・ヤクザの龍三も今では稼業をリタイアして息子夫婦と同居中。しかし、昔の癖が抜けきらずすぐにキレる。龍三の兄弟分のマサとは時々、顔を突き合わせ昔話に花を咲かせる。そんなある日、息子の留守中の龍三の家に「オレオレ詐欺」の電話が掛かってくる。すっかり騙された龍三だったがマサの起点で被害は出なかった。また、町の中で複数の若者たちに袋叩きに遭っていたのは、かつての仲間のひとりモキチ。オレオレ詐欺もモキチを殴っていたのも最近この街で騒ぎを起こしている京浜会のメンバーたちだった。龍三は自ら「組」を立ち上げ、昔のやくざ仲間を呼び集める事にした。そして集まったのは8人の年寄りたち。しかし、みな齢70を超えたジイさんばかりで口は立つが体が着いてこない。警察にも目をつけられるが、走り出したら止まらない。そんな時、水商売をしているモキチの孫娘が京浜会の会長である、西によって誘拐が企てられている事を知りモキチはひとりで京浜会に殴り込みに行くが返り討ちに遭ってしまう・・・ | ||||||||
私評:ふざけんじゃねぇ~この野郎!!・・・アメリカでも年寄り(往年の名スター&現在も活躍中のスター)を集めて映画を作ったりしているし、テレ東の「3匹のおっさん」も大人気を得ていますが、この映画もおじいちゃん大活躍の映画。70歳を超えた役者がゾロゾロ出てくる。そんなじいちゃんが若造の悪者をやっつけるというのはお年寄りには痛快でしょうね。このじいさんたちから見れば私なんかまだまだ若造。ちょっと痛々しい感じもしたのですがコメディなので良しとしましょう!?天才コメディアンが監督なので随所に笑いが散りばめられています。この「たけし流」のギャグが好きな人にはたまらない映画かもしれません。私もかなり笑えました。龍三役は「愛のコリーダ」の藤竜也。未だに体もしっかりしているし、なんと言ってもカッコイイ。マサ役は「柔道一直線」(古い!)の近藤正臣。頭が真っ白になってしまったけどキザな感じが健在で嬉しかった。その他、じいさんメンバーは中尾彬、品川徹、小野寺昭など。京浜会の西を演じるのは最近露出が多いチームNACKの安田顕(大泉洋の盟友)。彼がいい味を出しています。その他、下條アトム、勝村政信、萬田久子などなど。監督はビートたけしとして出演もしている世界の北野武。 | ||||||||