GWに入りましたね。今年もすごい速さで1/3が終わってしまった。
今回のイチ押しはどちらも癒し系?
ハッシュパピー バスタブ島の少女 | 監督 : ベン・ザイトリン | 出演 :クヮヴェンジャネ・ウォレス、ドゥワイト・ヘンリー | |||
Beasts of the Southern Wild | 2012年 アメリカ映画 | ||||
今週のイチ押し:ハッシュパピーは父親のウィンクとふたり暮らし。閉鎖的なコミュニティが集う土地でしぶとく生きている。彼女はここを“バスタブ”と呼んでいた。今日もウィンクが焼いたチキンが”エサ“。同居している動物たちとエサを分かち合う。単調だがとても平穏な日々だった。そんなある日、バスタブ島を激しい嵐が襲う。嵐は何もかも破壊し去っていった。しかもそんな時に、酒浸りのウィンクが心臓に重い病を抱えている事が判明する。嵐で水浸しになったバスタブを復活させるためにコミュニティの人々は堤防を爆破して水を出そうとするが結果は散々。しかも、政府の役人が彼らの存在に気づき、バスタブは強制立ち退き地域となり、住民は病院に強制的に収容されてしまう。そこでウィンクはハッシュパピーに真実を告げる。自分はもう、長くはないと・・・ | |||||
私評:泣かない・・・今年のアカデミー賞で、突如私の頭にインプットされたこの作品。その時の話題は史上最年少の主演女優賞のノミネート。残念ながら逃してしまいましたが・・。この映画を観ていて、彼女がノミネートされた理由が分かりました。幼い少女が必死に生きるている。そのしたたかさ、その逞しさに感動。大人顔負けの強さを見せる一方で時折、可愛い少女の顔も見せる。父の病気を境に、さらに逞しくなるハッシュパピー。前向きで何事にもめげない彼女にすごくパワーを貰いました。また、この映画では環境問題や市民権を持たないコミュニティなどの社会問題も取り上げています。そして巧みなカメラワーク、印象的な音楽とどこを切っても面白い映画でした。この映画を見た多くの人が感動できる作品だと思います。ハッシュパピー役はこの映画でデビューのクヮヴェンジャネ・ウォレスちゃん。生意気そうな女の子ですが、この役にはピッタリでしたね。ハッシュパピーのテキトウな父親ウィンク役はドワイト・ヘンリー。彼はニューオリンズのドーナツチェーンの経営者だそうです。監督は新人ベン・ザイトリン。 | |||||
ヒステリア | 監督 : ターニャ・ウェクスラー | 出演 : ヒュー・ダンシー、マギー・ギレンホール | |||
Hysteria | 2011年 イギリス・フランス・ドイツ映画 | ||||
今週のイチ押し:1890年、ロンドン。当時の女性たちの多くが、感情が異常に高まったり、ひどい欲求不満に陥ったりという精神的な病を抱えていた。当時の医学ではそれらは一括りにされて「ヒステリー」と呼ばれていた。婦人会の権威で上流階級の女性たちの多大なる信頼を得ている医師のダリンブルは、“指を使った治療”で、女性たちの性の欲望を満たしていた。青年医師のグランビルは医師として世の中のためになりたいと精進していたが、無能で金儲けばかり考えている大病院とはソリが合わず、転々としていたがダリンブルに見初められ、彼と一緒に婦人たちの治療をすることに。彼の”テクニック“は評判を呼び次々と患者が訪れるが、酷使しすぎた右腕が悲鳴を上げる。やむ無く左手を使った事が不評を呼び、彼はまた、職を失ってしまう。そんな時、彼の親友のエドモンドが開発したある機械の振動がグランビルは、それを使った治療を思いつくが・・ | |||||
私評:キスが先よ!・・・女性用のアダルトグッズを発明した人の実話。映画の初めに“REALY!ホントだよ!”みたいな一文が入ります。劇場には映画に出てきた実物のバイブレターが展示されていました。バイブを作ったという話は納得できるのですが、その前に「指の治療」をしていたかどうかは???しかし、このアダルトグッズの話も面白いのですが、単純にラブストーリーとしても楽しめます。ダリンブル医師の娘が当時としてはかなり進んだ女性。大半の女性が家事だけで一生を終える中、「いずれは参政権も!」などと息巻くのが、また面白かった。そして絵に書いたようなハッピーエンドで気分良く劇場を後にすることができました。私が行ったのが水曜日だったので、会場は女性だらけ。私のほうがちょっと恥ずかしくなってしまった・・。グランビル役は「お買い物中毒の私」のヒュー・ダンシー。真面目一本の男を好演!ダリンブル役は「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズのジョナサン・プライス。彼の長女役は「セクレタリー」のマギー・ギレンホール。監督はターニャ・ウェクスラー。 | |||||
クレヨンしんちゃん バカうま!B級グルメサバイバル | 監督 : 橋本昌和 | 出演 : 矢島晶子、ならはしみき、渡辺直美 | |||
2013年 日本映画 | |||||
春日部にB級グルメカーニバルがやってきた。かすかべ防衛隊のしんのすけ、風間くん、ネネちゃん、まさお君&ボーちゃんは幼稚園のあと、親にはナイショでカーニバルに行くことに。(風間くんだけは置き手紙を残したけど・・)彼らの前にちょっとキレイなおねいさん、しょうがの紅子が現れる。彼女は何者かに追われていてカーニバルに行くというかすかべ防衛隊(KBT)に激ウマ焼きそばの料理人「ソースの研」に秘伝のソースの入ったツボを届けるように頼み姿を消した。しかし、KBTのメンバーは違うバスに乗ってしまい森の中を歩くことになった。B級カーニバルの会場に大きな飛行船がやってきた。彼らはA級グルメ機構という組織でB級グルメの撲滅を企てていた。カーニバル会場は次々と乗っ取られていく。最後に残ったのは健さんの焼きそばだけとなった。一方、風間くんのママから連絡をもらったみさえはひろし、ひまわりを伴い会場へと向かうが・・・ | |||||
私評:かすかべ防衛隊 ファイア~!!・・・今年も行ってきました、クレヨンしんちゃん!去年までは甥っ子と一緒に行っていたのですが(実に12年連続!)今年から彼も大学生になり、めでたく“しんちゃん”は卒業となりました。今年は「ドラえもん」で味をしめたので近所の子供たちと行きました。今回は「食」をテーマにしているのですがB級なところがいかにもしんちゃん。しかも、今回は野原家の面々はもちろんですがかすかべ防衛隊が大活躍するところがいいです。(私はまさお君が好き!)そして今回の映画はアクションシーンがいっぱいあります。次回の映画はもしかしたら「3D」映画かも??今回のゲスト声優は「しょうがの紅子」役の渡辺直美、B級グルメでコロッケを売っている“モノマネのコロッケ”、そして本人役の川越シェフが登場。レギュラー陣はしんのすけ役の矢島晶子、みさえはならはしみき、ひろしは藤原啓治、そしてひまわりはこおろぎさとみ。監督は橋本昌和。 | |||||
リンカーン | 監督 :スティーブン・スピルバーグ | 出演 : ダニエル・デイ・ルイス、トミー・リー・ジョーンズ | |||
Lincoln | 2012年 アメリカ映画 | ||||
アメリカ合衆国第16代大統領のエイブラハム・リンカーン。1865年に再選を果たすが、当時のアメリカは南北戦争の真っ只中。すでに開戦から4年も過ぎていた。1862年、リンカーンは兼ねてからの一番の懸案であった黒人奴隷の開放宣言を発するが、自由になった奴隷はごくわずかだった。その宣言は戦時下の立法措置に過ぎず、終戦とともに効力を失うと解放された人々は再び奴隷となってしまう。リンカーンはアメリカ合衆国憲法修正第13条を議会で可決させ、奴隷を永久に解放することを決意するが、南北戦争は終結に向かっており、終戦までの可決を余儀なくされる。実は1864年にもリンカーンはこの懸案を議会に提出していたが下院の票が集まらず、法の修正に失敗していた。今回も一番の課題は下院議員の票の確保。奴隷解放より泥沼化している戦争の終結が最優先という意見も多く出された。そんな時、リンカーンの長男のロバートが北軍に入隊したいと申し出る・・・・ | |||||
私評:法の前では誰もが平等なのだ!!・・・歴代大統領の中でも一番愛されたというリンカーン。私は小学校の推薦図書だったリンカーンの伝記を読んで彼の偉業は知っていましたが、今回は憲法改正のための彼の施策や、彼を取り巻く人々の話が中心。スピルバーグ作品ならではのすごい戦闘シーンがあるのでは?と期待していった私はちょっと肩透かし。2時間30分の上映時間の2時間くらいはリンカーンの家族の話や、彼の取り巻きの議員とのやりとりが多くちょっとダラダラした感じ。しかし、最後の30分は盛り上がりを見せます。しかし、日本人はリンカーンの名前と「奴隷解放」についてはなんとなく知っていても、深く彼を知っているわけではないので、映画の冒頭でちょこっとだけスピルバーグの解説が入ります。リンカーン役は今年のオスカーを獲得したダニエル・デイ・ルイス。実物のリンカーンを見たことはないのですが(これは私以外も同じですが)、なりきっています!彼の母親役はオスカー女優のサリー・フィールド、共和党下院議員のスティーブンス役はこの作品でアカデミー助演男優賞にノミネートされたトミー・リー・ジョーンズ、リンカーンの長男は「LOOPER/ルーパー」のジョセフ・ゴードン・レヴィット。そして私がいちばん気に入ったのはスワード国務長官役のデヴィッド・ストラザーン!彼の演技は素晴らしかった!監督はご存知スティーブン・スピルバーグ! | |||||