2005/4/13

やっぱり、最高!インファナル・アフェア。むずかしい展開になっていますが
物語に着いていけよ〜!!!

インファナル・アフェア 終極無間  監督:アンドリュー・ラウ、アラン・マック  出演:トニー・レオン、アンディ・ラウ
Infernal Affairs 3  2003年 香港映画
今週のイチ押し:潜入捜査官のヤンが死亡してから数ヶ月が経った。元マフィアで警察に侵入していたラウは、ヤンの殺害の疑いは晴れたもののデスクワークに回される。マフィアの肩書きを捨て、まっとうな警察官として生きることを決めたラウは、警察に蔓延る潜入マフィアの洗い出しに精を出す。眠れぬ日々が続くラウが次に目を付けたのはエリート警察官のヨンだった。何かとラウの前に立ち塞がるヨンの素性を探るため、ラウは数々の伏線を張る。一方、10年前のヤン。サムの信頼を受けていたヤンは、台湾から武器商人のシェンとの取引を任される。ひとり、船で現場に向かうヤン。そして現場に行くはずのサムはなぜか、車を停めて引き返してしまう・・・
私評:今日が過ぎれば、大丈夫さ・・・1作目の公開から約2年。全3部作が締めくくられる。今回は1作目の物語の前と後の話。ふたつの時代のふたつの話が、最後の最後にひとつに結びついていく。今回はけっこうじっくりとストーリーを追わないと、展開を見失ってしまうかもしれません。小さな出来事の全てが全て伏線になっている。そして1作目、2作目のシーンとも絡んできます。前の2作品を忘れてしまっている人は、この映画を観る前に必ず復習しておきましょう。より一層この映画を楽しめますよ。1作目に続いてヤン役はトニー・レオン、そしてラウ役にはアンディ・ラウ、そして精神科医のリーにはケリー・チャンが当たっている。今回、アンディ・ラウとトニー・レオンが一緒に映るシーンは本の少ししかありません。そしてエリック・ツァン、アンソニー・ウォンは全作に登場です。今回は登場シーンこそ少ないもののやはり抜群の存在感。そして新たな顔ぶれとして、エリートのヨンを演じるのが「Three 臨死」のレオン・ライとシェン役を演じる「HERO」のチェン・ダミオン。このふたりが物語を大きく揺るがします。その他、ショーン・ユー、エディソン・チャンが全作登場。見事に3部作を締めくくりました。
フライト・オブ・フェニックス  監督 :ジョン・ムーア  出演:デニス・クエイド、ミランダ・オットー
Flight Of Phenix  2004年 アメリカ映画
貨物飛行機のパイロットのフランクとAJの今回の仕事は、モンゴルの石油採掘現場の撤収。採掘場のスタッフを乗せた飛行機は一路、北京を目指して飛び立つが飛行機は巨大な砂嵐に巻き込まれてしまう。飛行機はアンテナを失い、ついには砂漠のど真ん中に不時着し大破してしまう。7月のゴビ砂漠は1年で一番暑い季節。そんな灼熱地獄の中で、彼らは孤立してしまう。水も食料も多くはない現状で、彼らは救助を待っていた。しかし、採掘場に偶然来ていたエリオットは貨物機の残骸から飛行機を造ることを提案する。非現実的に思えた彼の提案だったが、それ以外に生き残れる手段はない。そして希望を持つ事が、彼らには一番必要な事だった。極限状態の中で、果たして彼らは脱出をすることができるのか??・・・
私評:「俺たち助かるのか?」「かなりヤバイ」・・・「ナショナル・トレジャー」のような凝った内容のアクション映画も良いけど、こういうシンプルな映画も良いですね。こういう映画にありがちなツッコミどころも満載ですが、テンポ良くサクサクと進むシナリオは最高。飛行機の墜落シーンのド迫力から一転、砂漠では絶望が彼らを痛めつける。そしてこの映画では登場人物のみんながヒーロー(&ヒロイン)のところが良いです。話のオチは分かっていてもめちゃめちゃ興奮してしまいました。主人公のパイロットを演じるのは遅咲きのヒーロー、デニス・クエイド。「デイ・アフター・トゥモロー」では極寒の中で活躍したけど、今回は打って変わって灼熱地獄で大活躍。エリオット役は「コールド・マウンテン」のジョヴァンニ・リビシ。そして紅一点のケリー役は「ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔&王の帰還」のミランダ・オットー。彼女はやっぱりアクション映画が似合う??監督は「エネミーライン」のジョン・ムーア。この映画を観に行く時は、傍らに飲み物が必要かも?私も途中で何回も水を飲んでしまいました。
名探偵コナン 水平線上の陰謀  監督:山本泰一郎  声の出演:高山みなみ、神谷明
Detective Conan 2005  2005年 日本映画
15年前、八代グループの貨物船が氷山にぶつかり沈没した。この事故で船長と三等航海士の2名が死亡。しかし、この事故の裏にはある陰謀が・・・。そして現在。コナンをはじめとするいつものメンバーは太平洋を処女航海中の豪華客船「アフローディア号」の上にいた。メインダイニングでのディナーの際に、毛利小五郎に声を掛けてきたのはシナリオライターの日下という男。そして彼の傍らにはこの船の設計チームの一員の秋吉美波子がいた。ディナーの途中で日下は船酔いをして先に船室に戻るが、実は彼は八代グループの会長とその娘(社長)の部屋で、密かに盗聴器を仕掛けたのだ。彼が盗聴したのは、ふたりの翌日のスケジュールだった。翌日、八代グループ会長の延太郎の下に「15年前の秘密を知っている」という内容の手紙が届く。そしてついに殺人事件が起こる。しかも、船内でかくれんぼをしていた園子が何者かに襲われてしまう・・・
私評:なんかスッキリしねーんだよ。なぜだ・・・・名探偵コナンの劇場版も今回で9作目。私のHPを遡ったら、前5作のレビューがあった。しかも、毎回楽しませてもらっています。いつもの通り、コナン一行は大事件の場所に居合わせてしまうのですが、今回は豪華客船での事件ということで、いわば逃げ場のない「密室殺人」。しかし、殺人事件の表面は意外とあっさりと解決してしまう。しかし、その事件の裏に隠されていたもうひとつの陰謀があるのです。おっと、これ以上はネタバレ禁止モード。今回の見所は、いつものコナンにオイシイ所を持っていかれてしまう毛利小五郎が大活躍するところ。たまにはサブにも活躍してもらわないとね。そして蘭と新一の子供時代のエピソードもなかなかいい話なんですよ。今回の作品のエンドクレジットの曲はZARDが担当。果たして事件の裏に潜む、謎にコナンは辿りつけるのか?そして犯人はいったい誰なのか?真実はひとつだけ!!
富江 BEGINNING  監督:及川中  出演: 松本莉緒、今宿麻美
Tomie 5  2005年 日本映画
今日は高校時代の同窓会。礼子は懐かしい教室のドアを開けた。しかし、そこにいたのは健一ひとりだけだった。ふたりは「富江」の話に辿りついた。転校生の川上富江は、その独特の魅力で男たちを惹きつけた。彼女の美しさの前に男たちは次々と平伏していく。そしてその愛情がピークに達した時、男たちが抱える感情は「富江を殺したい」に至るのだ。クラスの男たちは皆、富江に恋をしてしまう。そして生徒ばかりか先生まで富江に狂っている。女子生徒からは大きな反感を買うが、それも富江は封じ込めてしまう。そんな富江も、なぜか礼子にだけは心を開いて接していた。そんな中でクラスメートの富江に対する感情はピークに達し、ついには富江を殺し、そして体をバラバラにしてしまう。ところが、富江は細胞の一部でも残れば、そこから再生し、増殖を続ける怪物だということが明らかになる・・・・・・
私評:あなたも私を好きなんでしょう??ハッキリ言いなさいよ・・・富江の特徴のひとつは「絶世の美女」であること。このBEGINNINGでは富江のそんな「魔性の女」的な部分をうまく描き出している。しかし、それを表現するには富江を演じる女優に、そんな魅力を兼ね揃えていることを要求されるが、主演の松本莉緒(TVの「エースを狙え!」でお蝶夫人を演じていましたね・・)がこの辺りを見事に演じています。彼女の目元がすごく不気味で、富江にはピッタリ。そして富江の理解者(?)の礼子を演じるのは今宿麻美。彼女もイイ感じ。しかし、男子高校生役の役者たちはどう見ても、高校生には見えない・・。この辺りはギャグを狙っているのでしょうか??この映画はデジタル・カメラで撮影した作品。それゆえか、かなり動きがあって良かった。また、音も5.1チャンネルになっていて、不気味な声が会場を駆け回ります・・・。
富江 REVENGE  監督:及川中  出演:伴杏里、美波、しらたひさこ
TOMIE 6  2005年 日本映画
女医の和江は夜の山道を車で走っていた。その時、車の前に人影が現れ衝突してしまう。車を降りた和江はそこで診療所の所長の行方不明になっている娘に瓜二つの少女を見かけた。彼女を追って森に入り込んだ和江は古びた洋館の中で瀕死の少女を発見する。彼女の名前は雪子。和江は彼女を診療所に連れて帰った。1年後、雪子はすっかり元気を取り戻した。そんな時、和江の元に2人の刑事が訪れる。2人は「富江」という女を追っていた。その「富江」という女は人の細胞に乗り移ることができるという。しかし、体を乗っ取られた女の左目の下にはホクロがあるという。そう言えば所長の娘の左目の下にもホクロが・・。しかも、「富江」は増殖機能も持っているという。という事は、「富江」のオリジナルもこの山のどこかにいるはず。そして雪子は何者かに誘拐され、再び洋館に連れて行かれてしまう。雪子を追って和江が洋館にたどり着いたとき、彼女が見たものとは・・・・
私評:男がいなければ戦争も起こらない・・・・富江シリーズの6作目。話自体はとんでもない展開になってしまうのですが、富江は相変わらず男を惑わし犠牲者を増やしていく。今回の富江役は「約三十の嘘」で不思議な魅力を振りまいた伴杏里。彼女の富江はすごく良かったのですが、あまりに突拍子もないセリフを言わされなんだか可哀想だった。(富江に世界平和を叫ばせてはいけません!)雪子役には「羊のうた」「マナに抱かれて」の美波。彼女はイイ雰囲気を持っているし、すごくセリフも上手い。二つの顔を演じ分けます。しかし、この映画のイチバンのウイークポイントは主演のしらたひさこ。なんだか彼女が映画の雰囲気をぶち壊しているんですよね〜・・。ラストは「こういうオチで来たか〜!!」と思わず膝を叩いてしまった。この映画に7作目はあるのか??多分あるんだろうな〜・・。まあ、あまり期待せずに見れば、そこそこは楽しめると思いますよ。私は伴杏里の富江を見られただけで満足・・。


前回の記事も読んでね〜!



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