2014/3/23

今年も誕生日を迎えました。めでたく52歳。今までの生涯でいったい何本の映画を
観たのでしょうか??今回のイチ押しは名作の続編。大好きです!

神様のカルテ2  監督 : 深川栄洋  出演 :櫻井翔、宮崎あおい、藤原竜也
 2014年 日本映画
今週のイチ押し:相変わらず24時間365日の看板を掲げる本庄病院で働く一止。彼が宿直の日は救急搬送が多い。科学的な根拠はないが、それは事実だ。そんな彼にふたつの大きな変化が訪れる。妻の榛名が妊娠したのだ。しかし、仕事に追われる一止はゆっくりと子供の成長を味わう時間もない。もうひとつは学生時代の友人のエリート医師、新藤辰也が本庄病院に赴任してきたのだ。ところが大忙しの他の職員を尻目に辰也は毎日定刻には帰宅し、緊急の電話も繋がらないとスタッフからの評判は散々だ。自分の生活を犠牲にしてまで働く一止はついに辰也と衝突してしまう。そんな時、一止の恩師でもある内科部長の貫田が過労で倒れてしまう。精密検査の結果、貫田は悪性のリンパ腫で余命も長くない事が判明する。貫田の妻の千代は、生涯仕事ばかりで家族も存外だった貫田に最後まで寄り添おうとする。そんな時、辰也の妻で一止の後輩でもある千夏の話を聞いた一止は夫婦について、そして家族について新たに考えさせられる・・
私評:医療の底辺へようこそ・・・1作目も大好きだったのですが、2作目も素晴らしい!もちろん原作の素晴らしさがあっての事ですが、この映画のキャラクターは最高です。それぞれがそれぞれの問題を抱えながら、その答えを見いだせないままがむしゃらに頑張っている姿が良い。映画の中で貫田が「ずっと頑張ってればその後に道ができる!できないかもしれないけどな!・・」みたいなセリフを言うのですが、人生に答えはないのだから今をいかに充実させるかが本当に一番の課題なんですよね。私は52歳になり人生はとっくに折り返し地点を過ぎたのですが、まだ人生の答え、そしてゴールは分からない。だから人生は楽しいのです!映画の中で貫田の最期のシーンは感動です。最高の人生のエンディングかもしれません??一止役は嵐の櫻井翔。彼の事は別に好きではないのですが、この役の一止は最高のキャスティング。榛名役は宮崎あおい。彼女は本当にどんな役にもピッタリとはまりますね。貫田役は柄本明、妻の千代役には市毛良枝。このカップル最高です!辰也役には「藁の楯」の藤原竜也。その他、吉瀬美智子、池脇千鶴、吹石一恵・・・監督は「真木栗ノ穴」「ガール」の深川栄洋。彼の映画は本当にハズレなし!
LIFE!  監督・主演 :ベン・スティーラー  出演 :クリスティン・ウィグ、ショーン・ペン
A Seacret Life of Walter Mitty  2013年 アメリカ映画
有名雑誌社「LIFE」で写真の管理の仕事をしているウォルター・ミティは人づきあいがヘタで、しかもかなりの妄想癖がある。目下、彼は同じ会社に勤めるシェリルに思いを寄せているが思いを告げる事など到底できない。彼女が入会しているSNSに入会して、思い切ってメッセージを送るがウォルターの履歴が不十分で送れない。彼には人に自慢できるような経験がまったくないのだ。今日も妄想の世界をトリップしていたウォルター。しかし、現実の世界は彼に厳しい。デジタル化の波に押され「LIFE」は経営が行き詰まり廃刊するが決まったのだ。そして大規模なリストラもあり、当然のようにウォルターもそのメンバーだった。最終号の発刊に当たり冒険家のカメラマン、オコンネルから送られてきた写真を表紙にする事が決まるが、彼から送られてきた写真に彼の指定する25番はなかった。連絡が取れないオコンネルから直接写真を受け取る事を決意したウォルターは、オフィスを飛び出しグリーンランドへと向かう。それは今まで彼がした事がない、とてつもないアドベンチャーの始まりだった・・
私評:LIFE社の標語を知っているか?・・・すごい映画です。今まで大人しくて自分の殻の中だけで生きてきた中年男がいきなり大冒険!「これはあなた自身です!」って言われてもここまで話が大きくなるとリアリティがないです。しかし、私はこのストーリーが好き。私も今までの生涯で何か大きなことをしたかと言われれば、何もしていません。一番大きな事は人知れず、このホームページを15年も続けている事かも??(笑)しかし、誰もが憧れは持っているはず。この映画はそんな誰もが持っている憧れを、映画を見ている間だけでも具現化してくれる作品です。そして小さな一歩を踏み出すきっかけになるかもしれない作品です。個人的には大きな感動はありませんでしたが、観ていてワクワクする作品でした。主演は監督も兼ねる「ズーランダー」「ナイト・ミュージアム」のベン・スティラー。彼が憧れる同僚には「ローラーガールズ・ダイアリー」「宇宙人ポール」のクリスティン・ウィグ、伝説の写真家オコンネル役は「L.A.ギャングストーリー」のショーン・ペン。そしてなぜか彼の大冒険のくさびになる事をしている母親役でシャーリー・マクレーンが登場。最後にLIFE誌の標語を「世界を見よう 危険でも立ち向かおう 壁の向こう側を覗こう もっと近づこう お互いを知ろう そして感じよう それが人生(LIFE)の目的だから」サイコーですね。
ウォルト・ディズニーの約束  監督 : ジョン・リー・ハンコック  出演 : エマ・トンプソン、トム・ハンクス
Saving Mr. Banks  2013年 アメリカ映画
1961年、「メリー・ポピンズ」の原作者のパメラ・リンドン・トラヴァースはディズニー映画の創始者、ウォルトに会うためにアメリカへと渡った。メリー・ポピンズは20年前にウォルトの娘たちが夢中になり、それを知ったウォルトもいつしかこの話の虜になり娘たちに彼女たちに映画化を約束したのだ。しかし、原作者のパメラは映画化にはネガティブで長きに渡り断り続けていたのだ。しかし、経済的にも逼迫してきたパメラは嫌々ながら、ハリウッドへと旅立ったのだ。しかし、神経質で気難しいパメラはひたすら文句ばかり。「ミュージカルはだめ!アニメーションなんか以ての外!!」とディズニースタッフの理想を次々と打ち砕いていく。しまいにパメラは脚本を窓から投げ捨てる始末。ウォルトを始めとするスタッフも、意気消沈してしまう。結局、パメラは契約書にサインをしないまま帰国してしまう。その夜、パメラの家のドアを何者かかがノックする・・
私評:「新作のタイトルは??」「メリー・ポピンズの料理教室よ!」・・・メリー・ポピンズはだいぶ昔に観た映画。あまり、良かった!!という印象はなかったのですが音楽は印象的でした。しかし、その映画の裏でこんな駆け引きがあったとはまったく知らず興味深かったです。とにかくパメラが嫌な女で前半は彼女のコンプレインを聞いてばかりでウンザリ。しかし、同時進行で描かれる彼女の過去の物語とメリー・ポピンズの話がシンクロしたとき、物語は大きな感動へと変化します。しかし、この映画は最低限「メリー・ポピンズ」の映画を見ておかないと話に着いていけません。原題の「Saving Mr. Banks」も見ている方はピンとくるでしょう!そしてディズニー映画の音楽を支えたシャーマン兄弟の事も情報として齧っておきましょう!エンドクレジットでは実際に台本の朗読会の様子の録音が披露されます。映画を見た後だとめっちゃ笑えますよ!パメラ役は「ラブ・アクチュアリー」「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」のエマ・トンプソン。いかにもタカビーなイギリスのおばさん役は彼女にピッタリ!?ウォルト・ディズニー役は「キャプテン・フィリップス」のトム・ハンクス。とても印象的だったのが幼少時代のパメラを演じるアニー・ローズ・バックリーちゃん、彼女の父役の「フライト・ナイト」のコリン・ファレル、そして滞在中のパメラの運転手役のポール・ジアマッティ。この脇役3人は本当に素晴らしかったです!監督は「しあわせの隠れ場所」のジョン・リー・ハンコック。


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