2016/3/7  

気が付いたらもう3月。早すぎる・・・

オデッセイ  監督: リドリー・スコット  出演 : マット・デイモン、ジェシカ・チャスティン
The Marshan  2015年 アメリカ映画
今回のイチ押し:火星探査の一行は順調に調査を進めていたが、ある日巨大な嵐に巻き込まれる。クルーのマーク・ワトニーは突風で飛ばされてしまう。隊長のメリッサは必死にマークを探すが生命反応を示す信号も途絶え、他のクルーにも危険が迫ったため火星を後にした。しかし、マークは生きていた。ひとり火星に残されたマークは持てる力と頭脳を駆使して地球との交信を試みる。そして食料を確保するため小さな畑を作りジャガイモの栽培にも成功する。地球とコミュニケーションができるようになったマークを救出するためNASAも動き始める。果たして25千キロ先の救出ミッションは成功するのか??
私評:驚いた??(サプライズ!!)・・・いい。大好きな作品です。何と言ってもポジティブな人たちばかりなのがいい。到底不可能なミッションだけど、映画を観ているとなんだかできそうな気がする。しかも科学的な根拠もあるというのだからすごい。しかし、一番の敵は「孤独」ですね。絶望的な環境で「生きる」意思をどこまで強く持てるか??私なんかすぐにへこたれそうです。ジャガイモを栽培するのに使う『肥料』のシーンは笑えた。だけど、あれがリアルなのでしょうね。主演は「ジェイソン・ボーン」シリーズ、「インターステラー」のマット・デイモン。ほとんど彼の独り舞台です。メリッサ役は「クリムゾン・ピーク」のジェシカ・チャスティン。その他、マイケル・ペーニャ、ショーン・ビーン、ケイト・マーラなどなど。監督は「エイリアン」「グラディエーター」のリドリー・スコット。
ガールズ&パンツァー 劇場版  監督 : 水島努  出演 :渕上舞、茅野愛衣
 2015年 日本映画
今回のイチ押し:廃部の危機に陥っていた「大洗女子学園」は第63回の戦車道全国大会で優勝し、平穏な日々を取り戻していた。そして今日はエキシビションマッチとして大洗女子学園&知波単学園の混成チームVS聖グロリアーナ女学院とブラウダ高校の混成チーム。大洗の町を破壊しながら壮絶な戦いが繰り広げられるが、最後に勝利をしたのはグローリア女学院チームだった。しかし、破れた大洗女子学園の西住みほは爽やかに「勉強になった」と宣言した。その直後、大洗女子学園の生徒会長の角谷杏が学園艦に呼び出された。内容は大洗女子学園を閉校するという内容だった。結局、全国大会の優勝も無駄になってしまったのだ。必死に食い下がる杏は「大学の優勝チームと戦い勝てば存続する」という約束を取り付ける。しかし、そのチームとてつもなく強豪だった・・
私評:突撃よ突撃~!!・・大人気のアニメの劇場版です。TVシリーズを見ていなくても最初に今までの経緯を説明してくれる時間があるので安心してください。それにしてもバリバリの女子高生たちがそれぞれのスタイルで戦車を操り闘う姿が実にユーモラス。しかし、その戦法はかなり研究されていて見ていても面白いです。また、物語の舞台になっている茨城県の大洗町の水族館、めんたいパーク、アウトレット、そして展望タワーなどが見事なまでに忠実に描かれています。(この映画を観る数日前に大洗にいたのでさらに面白さアップ??)オタクの少女アニメとバカにすることなかれ!また、この映画には(私の記憶では)2人しか男が出てきません。声優陣は渕上愛、茅野愛衣、尾崎真実、中上育実・・って誰も知りませんが。監督は「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ栄光のヤキニクロード」の水島努。
ディーパンの闘い  監督 : ジャック・オディアール  出演 : アントニーターサン・ジェスターサン
Dhee Pan  2015年 フランス映画
ディーパンはスリランカの内戦で家族を失い失意のどん底にいた。彼は戦士としての自分を捨て、見ず知らずの女・ヤリニとイラヤルという少女を連れて偽の家族を装い、スリランカを脱出してフランスへと渡った。3人は郊外の集合団地の管理人として住居を与えられ、ディーパンは団地内の雑用、ヤリニは家政婦として職を得た。イラヤルはフランス語を学ぶために学校に通う事になった。こうして戦火を逃れた3人はぎくしゃくしながらも平穏な生活を手に入れたかのように思えた。しかし、この団地の中でもギャングがのさばっている。そして内紛が起こり、銃撃戦が始まる。銃声に怯える女たちはここを出ていくという。すると、眠っていたディーパンの戦闘本能が目を覚ます・・
私評:彼は良い人よ・・・スリランカからフランスに逃亡した3人。しかし、スリランカ自体、私はよく分かっていないし、フランスについてもパリとかの都会しか知らない。そんな知らないずくめの世界はとても刺激的で、しかも恐ろしい。地球上で私が知っている世界はほんの数パーセントなのでしょうね。また、この映画は美男美女が出てくるわけでもなく、アクションシーンがある訳でもない。しかし、登場人物とカメラの距離がすごく近くて、しかもその土地の匂いや湿度が伝わってくるような映像が素晴らしい。ラストはハッピーエンドだったのでしょうか??ディーパン役はアントニーターサン・ジェスターサン、ヤリニ役はカレアスワリ・スリニバサン、そしてイラヤル役はカラウタヤニ・ヴィナシタンビ。誰も知りませんが・・・。監督は「真夜中のピアニスト」「君と生きる世界」のジャック・オーディアール。
ブラック・スキャンダル  監督 : スコット・クーパー  出演 : ジョニー・デップ、ジョエル・エドガートン
Black Mass  2016年 アメリカ映画
1970年代、サウス・ボストン。アイルランド系のマフィアのホワイティは、この地域を牛耳っている。彼の弟は政治家で名声を欲している。そんなホワイティにとって目の上のたん瘤なのがイタリア系のマフィアの存在。彼らは着実に支配地域を開拓し拡大している。そんな時、ホワイティの幼なじみでFBI捜査官コナリーがホワイティに近づいてくる。そして共通の敵であるイタリア系マフィアを一緒に排除しようと持ちかける。コナリーの思惑通り、ホワイティから得た情報でイタリア系マフィアを捕えることに成功するが、その報酬としてホワイティに与えた“特権”を駆使してホワイティは絶大な力を握るようになるが・
私評:あの人はリアルなワルだ・・・これは実際にあった事件の映画化。FBIとギャングの癒着ってスキャンダラスですよね。しかも、ホワイティは逃走を続けつい最近まで捕まっていなかったという。しかし、映画の中のホワイティはちょっと人間味を帯びていて「極悪人」には見えなかった。むしろFBIのコナリーが超悪人に見えました。これは演じる人の醸し出すオーラなのでしょうか??この映画で話題になったのが主演のジョニー・デップの特殊メイク。いつも奇抜はメイクで驚かせてくれるジョニーが今回は「禿頭」。最初は「プッ」と笑ってしまったのですが、今回の彼の演技は素晴らしかった。本当にふり幅が大きい役者です。コナリー役は「ゼロ・ダーク・サーティ」「エクソダス 王と神」のジョエル・エドガートン、ホワイティの議員の弟は「イントゥ・ダークネス」のべネディクト・カンバーバッチ。その他ピーター・サースガード、ダコタ・ジョンソン、ケビン・ベーコンなどなど。監督は「クレイジー・ハート」のスコット・クーパー。
マギー  監督 : ヘンリー・ボブソン  出演 : アーノルド・シュワルツェネッガー、アビゲイル・ブレスリン
Maggie  2016年 アメリカ映画
世界中に謎の病気が蔓延。そのウィルスに感染した人は徐々に人間性を失って、最後には人間を貪るようになってしまう。発症までには46週間かかるが、症状が出た人間は隔離施設に収容する事になっていた。そんな時、ウェイドの娘のマギーが感染者に噛まれてしまう。そしてウィルスは彼女の体に入り込んだ。知り合いの医師の力を借りてウェイドはマギーを自宅に連れ帰る。しかし、彼女の体は確実に病魔に侵されていく。食欲を無くした彼女は義母から『餌』としての匂いを感じるようになってしまう。我慢の限界を超えたマギーは森の中の罠に囚われていたキツネを殺めてしまう。警察にも目をつけられたマギーをウェイドは守り切れるのか??・・・
私評:娘は俺が最後まで守る・・・ターミネーターVSゾンビみたいな作品を期待していると肩透かしにあいますよ。今回のシュワちゃんはマッチョを封印して、娘を救う事が出来ない無力な父親役。途中でゾンビと戦うシーンもありますがそれが売りにはなっていません。絶望的な状況の中で最愛の娘を収容所に渡すか?それとも自分自身の手で葬るかで悩む姿に、新たなシュワちゃんを発見できるかも??この作品の味噌はゾンビに噛まれても46週間は発症しないという事。その間のドラマです。それにしてもこの映画は暗い・・・。ウェイド役は「ターミネーター」のアーノルド・シュワルツェネッガー。演技はへたです。マギー役は「リトル・ミス・サンシャイン」のアビゲイル・ブレスリン。彼女ももう20歳です。ウェイドの妻役は「ドラゴン・タトゥーの女」のジョエリー・リチャードソン。監督はヘンリー・ホブソン。
9つの窓  監督 : 比呂啓、中村公彦、名倉愛  出演 : 北原里英、入山安奈、横山由依
 2016年 日本映画
「お電話ありがとうございます」:テレフォンオペレーターの仕事をしている船橋美里は、それなりに仕事をこなし社内での評価も上々。そんなある日、彼女は未来からの電話を受ける。そして彼女にあるミッションを告げる。しかも、電話の相手は未来の自分の息子??「レミューテック」:東京の高校からとある島に転校してきた日和は同級生からも注目の的。そんなある日、クラスメイトから流行の“レミューテック”を見てみたいと言われる。勢いで「見せてあげる」と言ってしまった日和だったが、実はレミューテックが何なのかさえ知らない。雑誌も売り切れ、ネットも繋がらないため日和はレミューテック探しに奔走するが・・・・
私評:AKB48のメンバーが主演する10分x9作品のショートムービーです。コメディありホラーあり、サスペンスあり、ロマンスありと幕の内弁当状態です。私の勤めている会社でも短編映画祭を行っている関係で、ご招待いただきました。ここで改めて短編映画の魅力を感じました。正直、AKBメンバーの演技のレベルは高いとは言いがたい。しかし、これくらいギュッとコンパクトにすると作品のコンセプトも分かりやすく、彼女たちの魅力も伝わりやすいと思いました。うちの映画祭にもAKBメンバーが出てくれないかな~。出演者は北原里英、横山由依、入山杏奈、宮澤佐江、中西智代梨・・・。サポートメンバー?として相島一之、長谷川初範、波岡一喜らが出演しています。監督陣は中村公彦さん(知合いです)、名倉愛、曽根剛などなど。


前回の記事も読んでね~!



I Love Movieに戻る