2017/2/19

できる時に、コツコツと・・・

マグニフィセント・セブン  監督: アントワン・フークワ  出演 : デンゼル・ワシントン、クリス・プラット
The Magnificent Seven  2016年 アメリカ映画
今回のイチ押し:西部開拓史時代の小さな町ローズ・クリーク。この町の近くの金鉱採掘に乗り出した悪徳実業家のボーグによって人々は苦しめられていた。歯向かう者たちは虫けらのように殺された。ボーグによって夫を殺されたエマは復讐のために町を離れて、ボーグと戦うための助っ人を探す事にした。すぐに彼女が目を付けたのが賞金稼ぎのサム。ローズ・クリークの悲惨な状況を知ったサムは彼らのためにひと肌脱ぐことにした。同じ町にいたギャンブラーのジョシュ、サムの旧友のグッドナイトと彼の連れのビリー、お尋ね者のメキシコ人のヴァスケス、巨漢のハンターヴィンセント、そしてコマンチ族の勇者レッドハーベストが加わり7人はローズ・クリークを目指す・・
私評: やっとツキがまわってきたぜ・・・私の生涯でのNo.1の作品は「七人の侍」です。そのリメイク版として有名な「荒野の七人」は当時のトップスターが勢揃いしたけど、どうも大味なイメージが私にはあります。そして今作。最初に私の頭をよぎったのは「なんで今頃、リメイク??」。しかし、実際に観てみるとすごく面白かった。まずは、CG重視の昨今の作品と違い生身のアクションを駆使している事。火薬の量もハンパないです。そして今回の7人のキャラクターが面白い。荒野の七人の誰かと被る感じはあるのですが、今回、一番違うのは人種が混合している事。黒人、メキシコ人、インディアン、そして東洋人。良いです!サム役は「トレーニング・デイ」のデンゼル・ワシントン。その他、「ジュラシック・ワールド」のクリス・プラット、「フッテージ」のイーサン・ホーク、韓国代表で「REDリターンズ」のイ・ビョンホン、「ラン・オールナイト」のヴィンセント・ドノフリオ・・・。そしてエマ役は「ガール・オン・ザ・トレイン」のヘイリーベネット。彼女が終始胸の谷間見せていたのはサービスなのだろうか??監督は「イコライザー」のアントワン・フークワ。
マリアンヌ  監督 : ロバート・ゼメキス  出演 : ブラッド・ピット、マリアン・コティヤール
Allied  2016年 アメリカ映画
今回のイチ押し:第2次世界大戦下のカサブランカ。イギリス諜報部員のマックスはフランス軍のレジスタンスのマリアンヌと合流した。ふたりはある大きなミッションのためにフランス人の夫婦を装い、その時を待っていた。作戦までの長い時間を共にしたふたりの間にはいつしか愛情が芽生えた。作戦後、マリアンヌはマックスと共にロンドンに逃げ、やがてふたりは結婚した。ふたりの間には娘も生まれ誰もが羨む幸せな夫婦となった。そんな時、マックスは軍の幹部に呼び出される。事もあろうか、マリアンヌにスパイ容疑がかけられていたのだ。偽の情報をマックスが受け取り、その情報が洩れるかどうかを探るというのだ。愛する妻の疑惑を晴らすべく、マックスは奔走するが・・
私評:「ジュ・テーム」・・「アイ・ラブ・ユー」・・・久々に美男美女の美しすぎるラブストーリーに酔いました。まさにメロメロ。しかし、物語の途中からはサスペンス色が強くなっていく。そしてマリアンヌが告げる「ある秘密」。そして衝撃のラスト。呼吸困難になるくらい切なかった。そこに愛があるからこそ辛かったです。アクションシーンも満載で、まったりしたラブストーリーとのメリハリも効いていました。しかし、この映画の良さの大半は主演のふたり。まさに水も滴る良い男のマックス役は「フューリー」「ワールド・ウォーZ」のブラッド・ピット、そして可憐な花のような美しさを湛えるマリアンヌ役は「ダークナイト・ライジング」のマリアン・コティヤール。このふたり、完璧です!そして監督は「バック・トゥ・ザ・フューチャー」「フォレスト・ガンプ 一期一会」のロバート・ゼメキス。
ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち  監督 : ティム・バートン  出演 : エヴァ・グリーン、エイサ・バターフィールド
Miss Peeregrine's Home For Peculiar Children  2016年 アメリカ映画
ちょっと変わり者で孤独な少年ジェイクの唯一の理解者は祖父のエイブの話が大好き。しかし、そんな祖父が不可解な死を遂げた。祖父の遺言に従いある島を訪れる。そこの森の奥にはかつて祖父から聞かされた不思議な子供たちが住む施設があった。そこで子供たちの世話をしているのがミス・ペレグリン。彼女はさっそくジェイクの特性を見出していた。実はその施設にはある魔法がかかっていて194093日がずっと繰り返されていた。それゆえに子供たちはずっと子供のままなのだ。かつては若かりしエイブもこの施設を訪れていた。しかし、この施設の子供たちとミス・ペレグリンをバロンという男が追っていた・・・
私評:ずいぶん時間がかかったけどやっとここに来れた・・・まずは・・面白い!ティム・バートン流のファンタジーで、冒険映画で、そしてとてもピュアなラブストーリーです。どこを取っても私好みの作品。「奇妙な子供たち」もなんだかとっても可愛くて・・・。そんな子供たちを束ねるミス・ペレグリンの凛とした佇まいもステキです。ジェイク少年とフワフワ少女のエマのやり取りなんて、ピュアすぎてドキドキしちゃいました。そして映像の美しさも要注目です。ミス・ペレグリン役は「300 帝国の進撃」「ダーク・シャドウ」のエヴァ・グリーン、ジェイク役は「ヒューゴの不思議な発明」のエイサ・バターフィールド、バロン役はサミュエル・L・ジャクソン。そしてテレンス・スタンプ、ジュディ・デンチというイギリスの重鎮も贅沢に使っています。監督は「シザーハンズ」「チャーリーとチョコレート工場」のティム・バートン。
サバイバル・ファミリー  監督 : 矢口史靖  出演 : 小日向文世、深津絵里
 2017年 日本映画
鈴木義之(父)はサラリーマン。専業主婦の妻、大学生の息子、そして高校生の娘と4人暮らし。家族はお互いに関心を持っていない。そんなある朝、電子機器がすべて止まった。照明、冷蔵庫、エレベーター、電車、そして携帯電話も。すぐに復旧すると高を括っていた父だったが、同僚が家族と一緒に水を求めて出かけるのを見て、家族とともに東京を離れる事を決意する。まず彼らが目指したのは羽田空港。そこから妻の父親がいる鹿児島に行くはずだったが、もちろん飛行機も飛ばない。そんな時、大阪より西では被害がないという情報を得た4人は自転車で西を目指す。食料、水が徐々になくなり自然にも行く手を阻まれ鈴木家の4人は、まさにサバイバルを強いられる・・
私評:お父さんがダメな人だなんて最初から分かっていたじゃない・・・矢口監督の作品はいつもリアルだ。今回も緻密な調査研究のあとが随所にみられる。しかし、さらにリアルを追及すると暴動や略奪の嵐なのでしょうが、この映画ではその辺りはサラリと描いています。しかし、サバイバルからほど遠い生活をしていた家族が、人生最大のピンチを迎えて家族がひとつになっていくという展開は観ていて気持ちが良かった。だって映画なんだもの・・。ダメな父親役は名脇役「清須会議」の小日向文世、妻役は「寄生獣」の深津絵里、息子役は「秘密 The Top Secret」の泉澤祐希、娘役は「暗殺教室」の葵若菜。脇役陣は時任三郎、藤原紀香、柄本明、渡辺えり、宅麻伸、大地康雄。監督は「スウィング・ガールズ」「ハッピー・フライト」の矢口史靖。
キセキ -あの日のソビト-  監督 : 兼重淳  出演 : 松坂桃李、菅田将暉、怱那汐里
 2017年 日本映画
ロックミュージシャンのJINはライブハウスでメキメキと頭角を現し、メジャー音楽レーベルからのデビューも決まった。しかし、音楽プロデューサーの売野から見限られ挫折を味わっていた。そんな時、歯科医を目指す弟のHIDEが自身で作った歌をアレンジして欲しいとデモを持ち込んだ。その曲を聴いてJINは驚き、すぐにアレンジをした。HIDEが友人と組んでいる「GREEN BOYS」のライブは大盛況。そしてJINは売野にHIDEのバンドの売り込みをし、デビューを確約させた。しかし、JINHIDEには大きな問題があった。それは彼らの厳格な名医の父。JINとはほぼ絶縁状況で、HIDEが歯科医を目指している事でなんとか家族は平和を保っている。そこでHIDEは素性を明かさず、正体不明のバンドとしてデビュー。しかし、彼らの音楽は口コミでどんどん有名になっていくが・・
私評:GREEEENってバンドを知っているか?・・・・GREEEENの音楽は大好きで通勤時によく聞いています。彼らが覆面バンドであった事は知っていましたが、まさかこんな裏事情があるとは知りませんでした。映画用に演出も加えられていると思いますが、彼らの生い立ちを知りさらにGREEEENが好きになりました。劇中の音楽もすごく良い。しかも、これらはGREEEENの曲でなく出演者が自ら歌っている。これがまた、良いんです。ラストシーンの父親のセリフは映画用でしょうが、すごく良かった。JIN役は「湯を沸かすほどの熱い愛」の松坂桃李、HIDE役は「デスノート」の菅田将暉。彼らの歌も要注目。彼らの厳格な父親役は小林薫、母親役で麻生祐未、そしてHIDEGF役で「女が眠る時」の忽那汐里が出ています。監督は是枝監督作品で助監督を務めてきた兼重淳。
ドクター・ストレンジ  監督 : スコット・デリクソン  出演 : ベネディクト・カンバーバッチ、レイチェル・マクアダムス
Doctor Strange  2016年 アメリカ映画
NYに住む外科医のスティーヴン・ストレンジは天才的な技術を持っているが性格は高慢で回りを見下していた。そんなある日、彼は自慢のスポーツカーで事故を起こして大怪我を負ってしまう。そして外科医の命でもある両手が不自由になってしまう。そんな時、ストレンジはある男が脊髄損傷の大怪我から奇跡的に復帰したという情報を得る。彼を訪ねるとネパールのカトマンズにあるカマー・タージという所で修業をしたと言う。藁をも掴む思いでカマー・タージを訪ねたストレンジは、そこでエンシェント・ワンという僧に出会う。彼女は神秘の力を操りストレンジの常識を超えた世界を見せつける。彼女の助手のモルドの力も借りて、神秘の力を身に着けていくストレンジ。そんな時、かつてのワンの弟子だったカエシリウスが魔術の力で世界を征服しようと企てていた。ストレンジはその戦いに巻き込まれていく・・
私評:Dr. Strange Will Return・・・マーベルの新しいヒーローは何と魔術師!オープニングから町やビルが折畳まるというすごい映像。しかし、これは予告編でも見せていた序章でしかなかった。圧巻はラストの時間逆行のシーン。その迫力たるや・・、昨今はCG映像に慣れてちょっとやそっとでは驚かなかった私も思わず「おー!」と声をあげてしまいました。そしてストレンジの心情の変化も見所。超タカビーだった男がどう変化していくのか??エンドクレジットには某アベンジャーズメンバーが出てくるし、クレジット後は続編を思わせる映像があります。最後まで席を立たないように!ドクター・ストレンジ役は「シャーロック」のべネディクト・カンバーバッチ、彼の同僚で恋人?は「アバウト・タイム」のレイチェル・マクアダムス、モルド役は「それでも夜は明ける」のキウェテル・イジョフォー、そしてエンシェント・ワン役は「スノー・ピアサー」のティルダ・スウィントン。監督は「エミリー・ローズ」「フッテージ」のスコット・デリクソン。


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