2007/2/17

日本の冬はどこに行ってしまったのでしょう?
その答えは今回のイチ押し作品にあるかも??

不都合な真実  監督:デイヴィス・グッゲンハイム  出演:アル・ゴア
An Incovenient Truth  2006年 アメリカ映画
今週のイチ押し:地球温暖化の波は着実に、私たちの故郷地球にダメージを与えている。まさに最大の危機を迎えているのだ。キリマンジャロの雪が溶け、北極の氷も薄くなっている。そして世界各地で起こる自然が及ぼす大災害の数々・・。こうした異変の原因は全て地球温暖化が原因と言われている。アメリカの元副大統領のアル・ゴアは、危機感を抱き全世界にアピールをすべく立ち上がった。人々の意識改革のための世界中で講演を続けているのだ。そこで語られる驚愕の事実とは・・・??
私評:これを解決するのはあなたです・・・・私が小学生のときに小松左京の「日本沈没」や「ノストラダムスの大予言」を読んで、自分は病気ではなく災害で死ぬんだと確信して眠れぬ夜を過ごしたことがありました。今回「不都合な真実」を観て、また眠れなくなってしまいました・・(マジで)。「地球温暖化」で色々な問題が起こっていることは皆さん周知のことと思いますが、それをここまで科学的に、数学的に、そして膨大なデータを叩きつけられたら反論のしようがない。今回、何よりも怖かったのはそういった地球からの反発は増大を続け、私たちの次の世代がいちばんの被害者になるという事。そう、子供たちです。私たちが日ごろ何気なく使っている車の排気ガスが、エアコンが子供たちの未来を台無しにするのです。そこで私たちができる事は??ここに書いても良いのですが、皆さんこの映画を見ましょうよ。それも家族揃って見ましょう。いや、これは見なくてはいけない映画です。
DOA デッド・オア・アライブ  監督:コーリー・ユン  出演:デヴォン・青木、ホーリー・ヴァランス
D.O.A. Dead Or Alive  2006年 アメリカ映画
今週のイチ押し:3人の女性の下に「DOA」から招待状が届いた。彼女たちは日本の「忍者の里」の姫・かすみ、格闘家のティナ、そして泥棒で暗殺者のクリスティー。「DOA」とは世界最強のファイターたちが集う異種格闘技のトーナメント。男女入り乱れての壮絶なバトルのゴングは打ち鳴らされた。このトーナメントをプロデュースするのは科学者のドノヴァンで、優勝賞金はなんと1000万ドル!しかし、かすみには今回のトーナメントに参加する別の目的があった。それは1年前の「DOA」のトーナメントに出ると告げて里を去った兄を探すことだった。また、かすみを守るために忍者の里からはハヤブサという男もトーナメントに参加していた。トーナメントが進む中で、クリスティーは仕事の(?)パートナーのマックスと、この島のどこかに眠っている莫大な金を狙っていた。しかし、このトーナメントの裏にはドノヴァンが企む、とんでもない実験が行われていた・・・
私評:残りの300人は??・・・この映画、めっちゃ面白いです。たぶん反対意見の人も多いと思いますが、私は大興奮。アクションにも興奮したのですが、やはりセクシーな女たちにメロメロ。しかも、私がプロモーションビデオを観まくったオーストラリアの歌姫ホーリー・ヴァランスも出ていたんですね〜。そして登場するオネエさんたちはセクシーなだけじゃありません。アクションもすごいんですよ。しかも、爆破などの怖いシーン以外はほとんど自身が演じているというからまたビックリ。ワイヤーで飛び回り、大男たちをなぎ倒し・・。しかも、時間は86分とコンパクトにまとまっている事もグッド。最初から最後まで見せ場がぎっしり詰まっていておいしい映画でした。ヒロインたちは「Sin City」のデヴォン・青木、「トルク」のジェイミー・プレスリー、「ジェイソンX」のサラ・カーター、「UMA レイク・プラシッド」のナターシャ・マルテ、そしてホーリー・ヴァランス。ハヤブサ役は我らが(?)ケイン・コスギ。そしてドノヴァン役は「デート・ウィズ・ドリュー」にも出ていたジュリア・ロバーツのお兄ちゃんエリック・ロバーツ。監督は「クローサー」「トランスポーター」のコーリー・ユンです。
あなたになら言える秘密のこと  監督:イザベル・コイシェ  出演:サラ・ポーリー、ティム・ロビンス
The Secret Life of Word  2005年 スペイン映画

過去に心に受けた深い傷を自らの「秘密」としてハンナは生きていた。他人と接することもなく、人生を楽しむ術も知らない。そんな彼女が仕事先の上司から1ヶ月の休暇を言い渡される。長距離バスに乗って見知らぬ土地に降り立ったハンナは看護師を探している男の話を聞き、名乗り出た。彼女が派遣されたのは海の真ん中に浮かぶ石油掘削所。そこで彼女が看病をすることになったのはジョセフという男。彼は事故で腕と足を骨折。おまけに全身に火傷を負い、目も見えない状態だった。ジョセフの質問にも最初は答えなかったハンナだったが、徐々に彼の優しさに触れて心を開き始める。しかし、ジョセフも心に大きな傷を抱いていて、その事をハンナに打ち明けるが・・・・

私評:前に進むしかないわ・・・「死ぬまでにしたい10のこと」のコンビが、またしても女性の視線の感動作を作りました。過去の辛い事件から立直っていく主人公の女性に感銘を受ける人は多いのでは?今回のように人里はなれた場所というのも、彼女が立直る条件のひとつになっているんですよね。でも、この映画を見ると人恋しくなります。誰かに電話をしたくなります。この映画のハンナのような大きな傷を負ったときこそ、ひとりで抱え込むのではなく誰かに頼りたい。それは恥ずかしいことではなくて当然の事なんだよ・・とこの映画は伝えているような気がしました。主演は演技派女優のサラ・ポーリー。こういう難しい役でもさらりとこなしてしまうのに、突然「ドーン・オブ・ザ・デッド」みたいな映画にも主演する不思議女優です。ジョセフ役もやはり演技派のティム・ロビンス。監督は脚本も手掛けているイザベル・コイシェ。
Gガール 破壊的な彼女  監督:アイヴァン・ライトマン  出演 :ユマ・サーマン、ルーク・ウィルソン
My Super EX-Girlfriend  2006年 アメリカ映画

NY。ブルガリ店に宝石強盗が入った。車で逃げる彼らをすごいスピードで追いかける物体があった。それは金髪をなびかせ空を飛ぶ、正義のヒロインGガールだった。そんな彼女も私生活ではジェニーと名乗る地味な女の子。ある日、電車の中で彼女に声をかけてきたのは、生真面目で気弱な会社員のマット。最初はあっさり断るつもりだったが、引ったくりを必死に追いかけるマットの姿を見てジェニーは彼と付き合うことに。外見は地味だったがやることなすことパワー全開でマットを圧倒するジェニー。そしてついに彼はジェニーの正体を知ってしまう。あまりに強烈なジェニーに対し、少しずつ冷めていくマット。そしてついに彼はジェニーに本心を打ち明けた。ところがジェニーは嫉妬心もスーパー。翌日からマットに対してとんでもない「お仕置き」を始めるが・・・・

私評:愛しているわよ。だから殺さなかったの・・・実はこの映画って全然予告も見たことがなくて、いきなり見に行ったのですが自分が思っていた物と(良い意味で)全然違っていてビックリしました。なんたってすごい力を持ったスーパーヒロインに、彼氏がいじめられて、いたぶられて・・・。その過激さは想像を絶します。(笑)そしてそれがすごく笑えるんですよ。ちょっとS気がある人は、この映画を見ると思わずニヤリとしてしまうでしょう!?しかも、そのスーパーヒロインを演じるのがユマ・サーマン。最近ちょっと老けたな〜と思っていたユマですが、今回の役はキュートで、セクシーで、そしてアブナイ!彼女の魅力全開でした。マット役はウィルソン兄弟の末っ子、ルーク・ウィルソン。彼は絶対にMです。(笑)そしてユマをブッ飛ばすくらい可愛くてキュートなマットの同僚役は「最終絶叫計画」シリーズのアナ・ファリス。彼女は元々コメディエンヌだし、しかもセクシー系もOK。そして監督はあの名作「ゴーストバスターズ」のアイバン・ライトマン。監督は「エボリューション」以来なんですね・・。スーパーなおバカ映画を見たい方にはお勧めで〜す。

バブルへGO!タイムマシンはドラム式  監督:馬場康夫  出演:広末涼子、阿部寛
 2006年 日本映画
キャバクラ勤めの真弓の母親の葬儀の日も、彼女は借金取りの田島に追われていた。男に騙され作った借金は200万円。すっかり落ち込んだ真弓が家に帰ると、そこで彼女を待っていたのは財務省の下川路という男。彼は真弓の母は死んではおらず、自分が作ったタイムマシーンで17年前にタイムスリップしたと言う。実は下川路と母親の真理子は財政危機に瀕している日本経済を救うべく1990年のバブル崩壊の引き金となった「不動産融資の規制」を阻止しようとしていたのだ。下川路は真弓に母親を追って1990年にタイムトラベルするよう依頼する。一度は断った真由美は渋々彼の依頼を受けて、洗濯機型のタイムマシーンで時を遡っていく。バブル絶頂期の東京は真弓にとっては摩訶不思議な空間。そして真弓は若かりし下川路と出会うのだが・・・・
私評:「約束はしたが、守るとは言っていない・・・」「このケダモノ!!」・・・正直言ってタイトルを初めて聞いたときには思い切り退いてしまったのですが、この作品を手がけているのはまさにバブル時代に「私をスキーに連れてって」を作ったホイチョイ企画だと聞いて、見に行くことにしました。見た感想は・・、めっちゃ面白かったです。私は一介のサラリーマンなので、バブルの恩恵はほとんど受けていなかったのですが、あの時代の妙に浮かれた雰囲気は良く覚えています。ディスコ、ワンレン・ボディコン、アッシー君、ポケベルなどなど、いまや懐かしいグッズが台頭していた時代だったんですよね〜。インターネットも携帯もない時代だったんですよね〜。そんな時代のギャップでも笑えるのですが、やはり見所は阿部寛と広末涼子の演技です。ふたりともめちゃめちゃコメディアンですね。広末ファンにはたまらないお色気シーンもあってサービス満点です。(しかし、広末って子持ちなんですよね〜。信じられない)そして母親役はこれまた、ピッタリの薬師丸ひろ子。その他、伊武雅刀、伊藤裕子、吹石一恵、劇団ひとりなどが笑わせてくれます。そして本人役で飯島直子、飯島愛、八木亜希子が絶妙のタイミングで登場します。監督は馬場康夫です。ハリウッド映画のパクリのシーンも随所にあるので見つけ出して見ましょう!
守護神  監督:アンドリュー・デイヴィス  出演:ケビン・コスナー、アシュトン・カッチャー
The Gurdian  2006年 アメリカ映画
伝説のレスキュー・スイマー:ベン・ランドールは数々の栄誉ある勲章を与えられた。しかし、彼はある任務の最中にパートナーを亡くしてしまい心に大きな傷を負ってしまう。そして彼は一線を退き、レスキュー隊のエリートを育成する「Aスクール」の教官として赴任した。海難救助で数々の修羅場をくぐってきたベンは、志願者たちに実際の現場のシュミレーションを厳しく指導し、彼の目に適わぬ者は容赦なくふるい落とされていった。志願者の中には元高校チャンピオンのジェイクもいた。泳ぎの才能は天才的なものがあるが、ワンマンで時々暴走してしまうジェイクの態度に、ベンは何か深い理由があるのでは?と感じていた。そしてその悲劇を知ったとき、初めてふたりは分かりあえた。厳しい訓練を終え、ジェイクはレスキュー・スイマーになった。そしてベンも現場に復帰を果たすが、相棒の死がトラウマになっているベンは、任務を果たせずついには引退を余儀なくされる・・・・
私評:22名だ。これは救えなかった人の数、それ以外は忘れた・・・これは以前にケニーさんが言っていたとおり「愛と青春の旅立ち」と「海猿」を足して2で割ったような映画。しかし、やはりハリウッド映画は見せ方が上手いです。中盤のほとんどは訓練シーンなので、アクションシーンというのはほとんどなく、ベンとジェイクを中心とした人間ドラマが淡々と描かれる。しかし、ラストはドド−ン!と強烈なアクションシーンと、感動のクライマックスで映画は締めくくられます。この映画の訓練シーンや救助シーンはほとんど特撮シーンがなく実際に出演者たちがやっていたと言うから驚きです。ベン役は久々にヒーローに返り咲いたケビン・コスナー。「ウォーターワールド」でも華麗な泳ぎを披露しましたが今回もすごいです。ジェイク役には(デミ・ムーアの恋人?)アシュトン・カッチャー。今までは「華のない役者」だと思っていたのですが、今回はめちゃめちゃカッコ良かったです。そして私の目を引いたのがベテラン指導官役のクランシー・ブラウン。「ハイランダー」のあの過激な悪役です。監督は「逃亡者」「沈黙の戦艦」のアンドリュー・デイヴィスです。


前回の記事も読んでね〜!



I Love Movieに戻る