驚異的な降雪のせいで映画がなかなか観れません。
異常気象で雪かきばかりしてます。
今回のイチ押しはディカプリオの最強作と驚愕のサイコスリラー
ウルフ・オブ・ウォールストリート | 監督 : マーチン・スコセッシ | 出演 :レオナルド・ディカプリオ、ジョナ・ヒル | ||||||
The Wolf Of Wall Street | 2013年 アメリカ映画 | |||||||
今週のイチ押し:ジョーダン・ベルフォートはウォール街の一流証券会社に就職した。前途洋々のスタートを切ったジョーダンは、カリスマブローカーのマークの話に感銘を受けとにかく顧客から手数料をとり続ける事に専念すると心に決めた。しかし、彼がトレーダーとしてデビューをした日、株価は大暴落し、ジョーダンは職を失ってしまう。大きな夢ばかりを見ていたジョーダンだったが背に腹は代えられず、田舎町にあるちいさな"証券会社“の面接に赴いた。そこは1ドル以下の、いわゆる”ペニー株“を扱っていた。しかし、大手証券会社の手数料は10%がやっとだが、ここでは50%もとれる事にジョーダンは惹かれた。そしてまったく知らない会社の株を言葉巧みに善良な人々に売りつけて行く事に成功。やがて彼はレストランで知り合ったドニーと共に会社を立ち上げ、曲者を集めて電話セールスを行うが、これが大成功!ジョーダンは若くして巨万の富を手に入れた・・ | ||||||||
私評:合法かって?そんなことありえない・・・・若きブローカーが成り上がっていく物語はとにかく痛快。主人公のジョーダンはめちゃくちゃ頭の回転が速くて、しかも口が達者。営業職の私は、自分の仕事に生かせるキーワードを幾つも見つけてしまいました。(笑)この映画は3時間という長尺なのですが、息つく暇もない展開で時間が経つのがあっと言う間。その間に大爆笑のシーン、ドキドキハラハラするシーン、そして感動的なシーンなどがぎっしり詰め込まれています。しかも、日本で公開されたバージョンはR18ですが、アメリカではカットされてしまったシーンを含む完全版らしい?確かにエロすぎますね・・・。主演は「インセプション」「華麗なるギャツビー」のレオナルド・ディカプリオ。この作品で彼のオスカーは決定!(と私は思っています)ジョーダンの片腕、ドニー役は「マネーボール」のジョナ・ヒル。ジョーダンの2番目の妻ナオミ役はオーストラリア出身の美女マーゴット・ロビー。その他、マシュー・マコノヒー、ジャン・デュジャルダン、カイル・チャンドラー、おまけに映画監督のジョン・ファヴロー、ロブ・ライナーも出演しています。監督は「ヒューゴの不思議な発明」「シャッター・アイランド」のマーチン・スコセッシ。 | ||||||||
チェインド | 監督 : ジェニファー・リンチ | 出演 : ヴィンセント・ドノフリオ、エイモン・ファーレン | ||||||
Chained | 2012年 カナダ映画 | |||||||
今週のイチ押し:ティムは母親と一緒に出掛けた帰りにタクシーに乗るが、タクシーは目的地から外れた郊外へとふたりを連れて行く。人気のない一軒家にタクシーは滑り込み、運転手は母親を車外へと引きずり出した。内側からはドアが開かないタクシーの中で、彼は母親の断末魔の叫びを聞いた。その日からティムは運転手のボブに”ラビット“と名付けられ、家の中では鎖に繋がれての生活が始まった。ボブはどこかで女を拉致して家に連れ込むと犯したうえで殺害していた。ティムはその"処理”を手伝わされた。月は流れてティムはすっかり青年になった。今までボブに対して従順に接してきたティムに、ボブは外出の許可を出した。ボブのタクシーに乗って町へと繰り出したふたり。しかし、ガラスに映ったタクシーを見てボブは激怒する・・ | ||||||||
私評:ここには俺と、お前と、死体だけだ・・・この映画は渋谷のヒューマントラストシネマが行っている「未体験ゾーンの映画たち2014」の作品。とにかくこの映画が観たかったので、先週末に渋谷に出てこようと思っていたら大雪!しかたなく平日の21時からの回を見て家に帰れなくなってしまったけど、この映画を観て良かったです!この映画に惹かれたのは何と言っても監督のジェニファー・リンチ。あの「ツイン・ピークス」「イレイザー・ヘッド」のデヴィッド・リンチの娘。親譲りのところもありますが、彼女が監督した「ボクシング・ヘレナ」「サイベランス」はどちらも傑作。今回もとても高い期待値で観に行ったのですが、サイコーでした。やっぱり、この監督はヘンタイです。(笑)しかも、恐ろしいくらい後味の悪いラストシーン。そしてエンドクレジットの間の物音は全力で想像力を働かせてください!ボブ役は「フルメタル・ジャケット」で、狂気の新兵を演じたヴィンセント・ドノフリオ。今回の恐ろしい殺人鬼も、まさにはまり役。成長したティムを演じるのはエイモン・ファーレン。初めて知った役者ですが印象的でした。そしてティムの母親役は「サイベランス」に続いての出演となるジュリア・オーモンド。家が渋谷だったら、このイベントの映画をきっと全部観ているな・・・ | ||||||||
ラッシュ/プライドと友情 | 監督 :ロン・ハワード | 出演 :クリス・ヘムズワース、ダニエル・ブリューエル | ||||||
RUSH | 2013年 アメリカ映画 | |||||||
1970年。F3のサーキットでふたりの男は初めて戦った。人気・実力ともに兼ね揃えるジェームズ・ハントに果敢に勝負を挑んできたのは新人のニキ・ラウダ。しかし、ハントの攻撃的なアタックをかわしたラウダはスピンをして勝負はハントの勝利で終わった。オーストリアの資産家の息子のラウダがレーサーになる事に対して、父親は猛反対をするがラウダは譲らずついには勘当されてしまう。しかし、ラウダはひとりで道を切り開いていく。財政難に苦しむチームに持参金を持って加入したのだ。おまけにラウダのメカの知識はずば抜けていてチームの信用も一身に集めF1界に名乗りを上げたのだ。一方のハントも貴族が自腹で立ち上げたチームに参加し、F1へと登りつめた。1975年はラウダの年だった。フェラーリのエースドライバーとして圧倒的な強さでワールドチャンピオンになるが、ハントはチームが解散し、私生活でも妻と上手くいかずと散々。しかし、ついには彼も名門チームマクラーレンのドライバーの座を手に入れる。そして1976年8月1日、悪夢がラウダを襲う・・・ | ||||||||
私評:ボクをここに戻したのも君だ・・・レースには疎い私はジェームズ・ハントもニキ・ラウダも知りませんでした。それゆえに1976年のレースの事故の事も知らなかったし、最終的に誰がチャンピオンになったかも知らなかったので、最後までハラハラしながら映画を観ていました。そして意外な(?)展開でまた、ビックリ。しかし、ハントとラウダの性格からするとこの展開で納得なのですが、これがフィクションの作品だったら別の展開になっていたでしょうね。それにしてもこの映画のレースシーンの迫力はハンパないです。帰り道では、ついアクセルをいつもより踏み込んでしまいました。みんなも気をつけましょう!ジェームズ・ハント役は「マイティ・ソー」「キャビン」のクリス・ヘムズワース。ニキ・ラウダ役は「グッバイ・レーニン」「イングロリアス・バスターズ」のダニエル・ブリューエル。ハントの妻のスージー・ミラー役は「カウボーイ&エイリアン」のオリヴィア・ワイルド。監督は「アポロ13」「ダヴィンチ・コード」のロン・ハワード。 | ||||||||
はじまりは5つ星ホテルから | 監督 : マリア・ソーレ・トニャッツィ | 出演 : マルゲリータ・ブイ、ステファノ・アコルシ | ||||||
Viaggio Sola | 2013年 イタリア映画 | |||||||
40歳で独身のイレーネの仕事は高級ホテルに宿泊する覆面調査員。世界中の5つ星ホテルに宿泊し、サービスが水準に達しているかどうかをこっそりと調査する事。ホテルの従業員からは「ミステリー・ゲスト」と呼ばれ煙たがられている。そんな彼女も自宅があるローマに戻れば、しがないアパートのひとり暮らし。元恋人のアンドレアとは親友として付き合い独身を謳歌していた。トスカーナのホテルの調査中に突然アンドレアがイレーネを訪ねてきた。彼のガールフレンドの妊娠が発覚したのだ。しかも、彼女は彼が父親にならなくても子供を産むと言っているらしい。そんな会話中もイレーネは従業員が若いカップルに対してそっけない態度をとっていた事を見逃さない!イレーネには音楽家の妹がいる。彼女の夫も音楽家でふたりの娘もいる。妹からはイレーネの老後の心配をされてイライラ。アンドレアが父親になる準備ができた事にも素直に応援できない。家庭を持つ者と持たない者の隔たりが彼女に圧し掛かって来るが・・・ | ||||||||
私評:真の贅沢は生を全うする歓びでしょう?・・・私は12年間ホテルマンとして働いた過去があるので、この映画はすごく興味がありました。よくビジネス雑誌が勝手にホテルに宿泊して点数をつける事があるのですが、実際にこのような「プロ」にはお目に掛かった事はない。その採点の基準がとてもシビアなのです。しかし、人的なミスは絶対にあるし、従業員もいつもフラットな感情ではいられないので、そんな隙を突かれる事もあるんですよね・・・。映画の中でチェックシートがあるのですが、これがけっこう笑えます。しかし、映画は超高級ホテルを泊まり歩くキャリア・レディーの話だけではなく、彼女を取り巻く家族や友人、そしてホテルで知り合った人たちとの交流など、見所がいっぱい。しかし、独身の彼女が最後にどんな答えを出すのか??これには私も賛成でした!(笑)主演はイタリアでは有名らしいマルゲリータ・ブイ、アンドレア役は「息子の部屋」のステファノ・アコルシ。その他、ファブリツィア・サッキ、アレッシア・バレーラ、レスリー・マンヴィル。監督は女性監督のマリア・ソーレ・トニャッツイ。しかし、ホテルの実名を出して、あんな評価を言ってしまって良いのだろうか?? | ||||||||
エージェント・ライアン | 監督 : ケネス・ブラナー | 出演 : クリス・パイン、ケビン・コスナー、キーラ・ナイトレイ | ||||||
Jack Ryan : Shadow Recruit | 2014年 アメリカ映画 | |||||||
ジャック・ライアンはイギリスの大学に通っている時、911の悲惨な映像をテレビで目の当たりにした。彼は博士号を取るのをやめて軍隊に入るが脊髄に傷を負い退役した。リハビリの最中に彼を注視する男がいた。彼の名はウィリアム・ハーパー。海軍の中佐であり、CIAのエージェントでもある彼がジャックをスカウトに来たのだ。ジャックの優れた分析力がアメリカを救うと信じて・・。そしてジャックはウォール街の証券会社で働き始める。そこで世界の動きを見ながら、裏ではCIAに情報を流していたのだ。ある時、ジャックはロシアで不穏な金の動きに注目していた。ロシアの実業家で投資会社を営むチェレビンがアメリカのみならず、全世界の金融破綻を巻き起こす算段が動いていたのだ。大量に買ったドルを一気に売りに出す事のみならず、実力行使のテロも同時に行うのがチェレビーの目的だった。ライアンはロシアに飛び、直接チェレビーに会いに行くがいきなりジャックを迎えに来たドライバーに命を狙われる。窮地は脱したものの次なる危機が彼を襲う。そして分析官だったジャックは現場でエージェントにリクルートされる・・・ | ||||||||
私評:今日からお前はエージェントだ・・・トム・クランシー原作のシリーズのキャラクター、ジャック・ライアンが帰ってきた。過去に「レッド・オクトーバーを追え」でアレック・ボールドウィンが、そして「今、そこにある危機」「パトリオット・ゲーム」でハリソン・フォードが演じたキャラクターです。久々のジャック・ライアン作品は「ビギニング」的な作品で彼がいかにしてCIAエージェントになったかを描く、言わば"ビギニング“的な作品でした。アクションシーンもありますが、今回のテロが経済破綻のテロというのが面白い。テロは武力だけではないのですね・・・。しかし、今回の作品のストーリーはトム・クランシーのものではありません。ジャック・ライアン役は「スター・トレック」のクリス・パイン。頭脳明晰な解析官というのどうかな?と思ったのですがけっこう適役かも??ハーパー役は「マン・オブ・スティール」のケヴィン・コスナー、ジャックの恋人のキャシー役は「パイレーツ・オブ・カリビアン」のキーラ・ナイトレイ、そしてロシアの悪役は「フランケンシュタイン」「ワルキューレ」のケネス・ブラナー。彼は本作の監督も務めています。これがヒットすれば、また新しいシリーズになるのでしょうね! | ||||||||