2014/2/2

今週は良い映画がどんどん公開されます。
地元で公開されない映画もピックアップしなくちゃ!
今回はオスカー候補の作品がイチ押し

アメリカン・ハッスル  監督 : デヴィッド・O・ラッセル  出演 :クリスチャン・ベイル、エイミー・アダムス
American Hustle  2013年 アメリカ映画
今週のイチ押し:1979年、プラザホテルの一室で天才詐欺師のアーヴィン、彼の愛人でビジネスパートナーのシドニー、FBI捜査官のリッキーの依頼で大芝居をうっていた。相手はニュージャージー州カムデン市の市長、カーマイン。しかし、リッキーの軽薄な行動にカーマインは何かを感じ部屋を出て行ってしまう。アーヴィンの機転でカーマインは部屋に戻るが・・・。アーヴィンは元々数件のクリーニング店を営む傍らで、贋作の絵画などを売る詐欺師。シドニーは地元でストリッパーをしていたがNYに上京し、美貌と野心で地位を手に入れていた。そんなふたりがパーティで運命的な出会いをする。アーヴィンは自分の素性をさらけ出し、シドニーを仲間に引き入れたのだ。当時のアメリカの銀行が貸し渋りをしていたのを良い事に、彼女がロンドン銀行にコネがある王族であると嘘をつき、融資を餌に高額の手数料を騙し取ったのだ。この商売は大成功する。そんなある日、いつものように客から小切手を受け取ったシドニーが逮捕されてしまう。その男こそFBI捜査官のリッキーだった・・
私評:一世一代の勝負だ!・・・今年のアカデミー賞10部門にノミネートされただけあって、めっちゃ面白い映画です。主要の登場人物がとにかくみんな胡散臭くて、ハチャメチャで、クレイジー。そいつらが寄ってたかって映画を盛り上げるんですから、面白くないわけがない!しかも、シナリオがしっかりしているし、テンポが良いのであっと言う間の140分。これは映画ファンなら観ておかないと!この映画の話はアメリカで実際にあった「アブスキャム事件」がベースになっている。「アブスキャム」とは「アラブの悪行」の意味で、捜査官が大豪族のアラブ王族に扮して囮捜査をしたから付けられたとの事。主演は「ダークナイト」シリーズのクリスチャン・ベイル。マッチョだった彼がブヨブヨのお腹。しかも、頭はバーコードのような1・9分け。だけど、彼が演じるとすごく魅力的。勢いばかりでどこか抜けているFBI捜査官には「ハングオーバー」のブラッドリー・クーパー、エロくてクレバーなシドニー役は「マン・オブ・スティール」のエイミー・アダムス、アーヴィンのイカれた妻は「ハンガー・ゲーム」のジェニファー・ローレンス、そして人の良いカーマイン市長役は「アベンジャーズ」のジェレミー・レナー。彼らが今まで演じた事のない、とんでもないキャラクターを演じます。とどめにマフィアのボス役でちょっとだけ登場するロバート・デ・ニーロ。彼も普通には登場しません!監督は「世界にひとつのプレイブック」のデヴィッド・O・ラッセル。
マイティ・ソー ダーク・ワールド  監督 :アラン・テイラー  出演 :クリス・ヘムズワース、ナタリー・ポートマン
Thor : The Darlk Wold  2013年 アメリカ映画
ロンドンで研究を続けるジェーンは男性とランチデート中。しかし、彼女の気持ちは上の空。なぜなら、彼女には忘れられない男性がいたからだ。そんな時、彼女の同僚のダーシーから連絡が入る。ある倉庫の中で重力異常が発生していたのだ。その時ジェーンは突如異空間に引きこまれ赤い光に覆われてしまう。それはエーテルと呼ばれる宇宙滅亡の鍵となる謎の物質だった。ジェーンの危機を感じたソーは再び地球に現れ、ジェーンを自分の故郷アスガルドへと連れて行く。しかし、その事がアスガルドを危機に追いやった。闇の軍団を率いるマレキスがエーテルを奪うためにアスガルドを襲撃してきたのだ。壊滅的な被害を受けたアスガルドが、もしも再び攻撃を受ければこの星は滅んでしまう。そしてエーテルがマレキスに渡れば宇宙全体が闇に包まれてしまうのだ。最大のピンチを迎えたソーは今や宿敵となり投獄されている邪神ロキに協力を求めるが・・
私評:あと、5つ・・・やっぱりこういう映画はIMAXの大画面で観ないとね!今回は映像もすごかったけど音が凄かった。映画館が揺れているようでした。映画の方はめちゃめちゃ面白かったです。ソーの前に現れた敵が宇宙ができる前から全世界を闇にする事を企んでいて、以前にソーの祖父にやられた経緯を持つ怪物。これが強いんですよ。そして最後にはソーを始めとするアスガルドのソルジャーたちと地球の科学者が互いのフィールドで大活躍。痛快、爽快、大満足の2時間でした。今回の見所は「アベンジャーズ」で悪役ぶりを発揮したロキにソーが協力を求めるところ。果たして彼は協力してくれるのか??エンド・クレジットで最初に登場する男(たぶん、続編があれば彼がキーマン?)ってもしかしてベニチオ・デル・トロ??そして最後の最後におまけシーン。「あ~、そういえばあの怪物も・・??」と大爆笑でした。ソー役は「RUSH」「キャビン」「レッド・ドーン」など、主演作が続くクリス・ヘムズワース。だけど、やっぱりソーが一番似合う!ジェーン役には「ブラック・スワン」のナタリー・ポートマン、ロキ役は「戦火の馬」のトム・ヒドルストン。その他、アンソニー・ホプキンス、レヌ・ルッソ、ステラン・スカルスガルド、そして出演シーンは減ったけど前作に引き続き浅野忠信も登場!監督はテレビ・ドラマ出身のアラン・テイラー。彼の次回作はなんと「ターミネーター」!!!
メイジーの瞳  監督 : スコット・マクギリー、デヴィッド・シーゲル  出演 : オナタ・アプリール、ジュリアン・ムーア
What Maisie Knew  2012年 アメリカ映画
メイジーは6歳の女の子。ビジネスマンで世界を飛び回っているパパ・ビールとロックミュージシャンのママ・スザンヌは、喧嘩ばかりしている。ふたりともメイジーの事を愛してくれているのは、良く分かっている。忙しすぎるふたりより、シッターのマーゴといる時間の方が多いかも?そしてついにビールは家を出て行った。離婚したふたりに裁判所は「共同親権」を言い渡す。10日ずつビールとスザンヌの間を行ったり来たりするのだ。ビールのところに行くと、そこにはなぜかマーゴが。間もなく二人は結婚した。そんなある日、スザンヌが迎えに来ないと学校からマーゴのところに連絡が入る。新婚旅行に出掛ける直前だったが仕方なく、学校に出向くと見ず知らずの背の高い男がメイジーを迎えに来た。彼の名前はリンカーン。校長に彼は「継父」ですと答えた。まもなくリンカーンはメイジーと心を通わし仲良くなるが、メイジーの愛情を独り占めしたいスザンヌは・・
私評:明後日まで待って。明日ボートに乗るから・・・この映画を観たかった一番の理由は、私の大好きな「キッズ・オール・ライト」のスタッフの新作だったから。「キッズ・・」で新しい家族の形を表現したが、今回は少女の目を通して4人の大人たちを滑稽に、おかしく、悲しく、そして惨めに映しだします。しかし、彼らに共通している事はみんながメイジーを好きだと言う事。それを知っているメイジーは辛い目にあっても、大喧嘩を見てもじっと我慢。その姿がとってもいじらしくて、おじさんは思わずウルウルしちゃいました。そしてずっと我慢してきたメイジーが一筋の涙を流すシーンで、私もついに限界。もらい泣きをしてしまいました。ラストは言えませんが、私はすごく好き。これで良いのだ!!メイジー役はオナタ・アプリールちゃん。めちゃめちゃ可愛い。娘にしたい!スザンヌ役は「キッズ・オール・ライツ」にも出ていたジュリアン・ムーア。今回はロック歌手という事でライブで歌うシーンもあります!ビール役には「パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々」のスティーブ・クーガン、リンカーン役は「メランコリア」のアレキサンダー・スカルスガルド。そして注目はマーゴ役のジョアンナ・ヴァンダハーム。私の好きなタイプのブロンド美女です。監督はスコット・マクギーとデヴィッド・シーゲルのふたり。
ROOM237  監督 : ロドニー・アッシャー  出演 : ジャック・ニコルソン
ROOM237  2012年 アメリカ映画
IQ200.20世紀の天才映画監督として今でも根強い人気を誇るスタンリー・キューブリック。彼が1980年に撮った「シャイニング」を徹底的に検証する。1975年に作った「バリー・リンドン」は興行的に大失敗だったため、商業映画として彼が選んだジャンルがホラーだった。今では当たり前のように使われている「ステディカム」の開発者を招聘し、あの流暢な映像を作り上げたのだ。この映画では映画の細部に至るまでのキューブリックのこだわり、そしてシーンに込めたメッセージを探っていく。なお、この映画および本編中の視点や意見。また、それに合わせて引用された映像や写真は、キューブリック1981トラスト、スタンリー・キューブリックの家族、ワーナー・ブラザーズ・エンターテイメント、「シャイニング」の製作に関係した人物から、承認または是認されていません。また、いかなる提携もしていません。本作中の視点や意見はあくまでコメンテーターたちの私見であり、スタンリー・キューブリックや「シャイニング」の製作者の意見は反映されていません。
私評:彼の映像には必ずメッセージがあるんだ・・・映画の冒頭で画面に登場するのはなんとトム・クルーズ。これは「アイズ・ワイド・シャット」のワンシーンなのですが、このシーンを使用するにあたってトムにもワーナーにも承認は得ていないのでしょう。この映画はいわゆるキューブリックのオタクが長年の研究(?)の成果を発表し合う映画。粗探しもあれば、独自の解釈もあり、挙句の果てには「アポロ計画の捏造」の暴露!というとんでもない話題まで。しかし、これらの研究発表がなんとも不思議な説得力があり「もしかしたら??」と思えてしまうのです。5人の識者は記者、大学教授、小説家、編集者、神秘学者とバラバラ。しかし、彼らの心を捉えて放さないのがキューブリックの魔術。しかし、彼らの意見が本当かどうかは、今や知る由もない。私もあらためシャイニングを観直してみようと思います。監督は短編映画を幾つか手掛け、今度「ABC・オブ・デス」の第2弾に参加する事になっているロドニー・アッシャー。 


前回の記事も読んでね~!



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