今週あたりから新作映画がゾロゾロ公開されます。
イチ押しは知っていても感動しちゃう日本が世界に誇る「はやぶさ」
はやぶさ 遥かなる帰還 | 監督 : 瀧本智行 | 出演 : 渡辺謙、夏川結衣、吉岡秀隆 | |||
2012年 日本映画 | |||||
今週のイチ押し:2003年5月9日、小惑星探査機「はやぶさ」を搭載したロケットが打ち上げられた。プロジェクトマネージャーの“山口駿一郎”は、これから始まる長い冒険に期待と不安を抱いていた。新聞記者の井上真理は長年の希望が叶って朝日新聞の「科学部」で宇宙の担当をすることになり、打ち上げ現場にも取材で訪れていた。そして彼女はそこで町工場の社長である父の姿を見かけた。「はやぶさ」は順調に航行を続けていたが、山口のもう一つのプロジェクトであった火星探査機「のぞみ」からの通信が途絶え、運用の中止が言い渡された。「はやぶさ」の目的は地球から遥か3億キロ離れた小惑星「イトカワ」の破片を持ち帰ることだった。そして「はやぶさ」はなんとか「イトカワ」にタッチダウンをした。しかし、「はやぶさ」にも幾多のトラブルが発生する。燃料漏れ、姿勢制御不能、そして通信の途絶・・。しかし、プロジェクトの担当者たちはそれらのトラブルを奇蹟的に修復。機体は満身創痍で地球を目指していた・・ | |||||
私評:どんな批判にも耐えられます。しかし、リスクから逃げたら私は一生後悔します・・・日本が世界にその名を知らしめた小惑星探査機「はやぶさ」。この映画が一気に3つも製作されました。第1弾は20世紀フォックス、今作は東映、そして来月公開される3D作品は松竹。しかし、「はやぶさ」の偉業は十分知っているのに感動しちゃうんですよね~。FOX作品は架空の女性職員からの視点で描かれていましたが、今回は実在のプロジェクトマネージャー“川口順一郎”の視点。無理難題を次々と乗り越えていくプロジェクトチームのメンバーが活き活きと描かれています。それにしてもこのプロジェクトって本当にすごいですよね。パンフレットに書いてあったのですが3億キロ先の小惑星に行くことって、“東京からブラジルのサンパウロで飛んでいる体長5ミリの虫に弾丸を命中させる”ほどの精度が必要なんだそうです・・。主演は日本が世界に誇る名優、「ラスト・サムライ」の渡辺謙。その他、江口洋介、夏川結衣、中村ゆり、吉岡秀隆、藤竜也、山崎務・・・。監督は「犯人に告ぐ」「星守る犬」の瀧本智行。 | |||||
DOCUMENTARY of AKB48 Show must go on 少女たちは傷つきながら、夢を見る | 監督 : 高橋栄樹 | 出演 : AKB48 大島優子、前田敦子、高橋みなみ | |||
2012年 日本映画 | |||||
今や、国民的アイドルになったAKB48。この作品は2011年の彼女たちの舞台裏を追ったドキュメンタリー。・・ | |||||
私評:ヘビー・ローテーション~♪・・・ここ1年くらい、AKBの名前がメディアから消えた日はないのでは?私くらいのおじさんになると48人全員は知りませんが、前の方に立っている10人くらいは知っています。今回、映画はまったく見る気がなかったのですが、時間がピッタリと合っていたので勢いで映画館に。しかし、このドキュメンタリーを見て、新たなAKBの“魅力”と言うか“強さ”を知ったような気がしました。元々、彼女たちはいきなりアイドルに駆け上がったわけではなく、秋葉原の小さな劇場でコツコツと下積み生活をして、ようやく花開いたので実にまじめで、しかも必死。TVではアイドルとしてキラキラしている少女たちも、舞台裏ではしのぎを削っています。しかし、こういうアイドルグループも書見期限があり、必ず落ちる時がくる。その事も彼女たちは知っているんですね・・。おじさんもちょっと見直しました。ちなみに私がAKBで知っているのは・・前田敦子、大島優子、板野友美、柏木由紀、高橋みなみ、篠田麻里子、渡辺麻友、小島陽菜、指原莉乃、高城亜樹、峰岸みなみ、横山由依、秋元才加、市川美織・・・、あとは昨年脱退した小野恵令奈くらいか・・・。それでも十分すぎるくらい知っているでしょう??監督は高橋栄樹 | |||||
ペントハウス | 監督 : ブレット・ラトナー | 出演 : ベン・スティラー、エディ・マーフィー | |||
Tower Heist | 2011年 アメリカ映画 | ||||
ニューヨーク、マンハッタンの一等地に建つ超高級マンション「ザ・タワー」。ここは建物の立地、ハードも最高級だが、中で働く従業員たちも最高級。中でもこの建物の管理マネージャーを務めるジョシュは住人の細かい情報まで記憶していて、まさに至れり尽くせりのサービスで住人の、そしてスタッフからの信頼も厚かった。そんなある日、この建物の最上階のペントハウスに住む、超VIPアーサーが詐欺の疑惑でFBIに逮捕されてしまう。しかも、「ザ・タワー」の従業員たちの年金も消えてしまったのだ。やけを起こしたジョシュと仲間たちはクビになってしまうが、彼はFBIから耳寄りな情報を手に入れた。アーサーの部屋の中に隠し財産があるというのだ。このビルの事なら隅から隅まで知っているジョシュは仲間たちとペントハウスに忍び込み、お宝を手に入れようと企む。犯罪には素人のジョシュはコソ泥のスライドを仲間に引き入れる・・・・ | |||||
私評:ルールNo.1。泥棒を信用するな・・・なんとも面白いメンバーが勢揃いしたコメディ映画です。この面子がどんな交わりを見せて化学反応を起こすのか??最初から最後までドタバタで笑いのツボもたくさん散りばめられているのですが、オチがなんだかイマイチだった・・・のは私だけでしょうか?あの○をどうやってあの○○○に入れたんだ~!!気になって眠れませんでした(笑)。しかし、芸達者なメンバーたちを見ているだけで楽しめますよ。主演は「ナイト・ミュージアム」のベン・スティーラー。今回は彼が一番まともなキャラクターに見えてしまった・・。スライド役は「ビバリー・ヒルズ・コップ」のエディ・マーフィ。相変わらずのマシンガントークです。その他、「ジェシー・ジェームズの暗殺」のケイシー・アフレック、「GODZILLA」のマシュー・ブロデリック、「ディープ・インパクト」のティア・レオーニ、「クラッシュ」のマイケル・ベーニャ、そして「プレシャス」のガボレイ・シディベ(相変わらずすごい体型です)というメンバー。これで面白くないわけがない??監督は「ラッシュ・アワー」のブレット・ラトナー。 | |||||
日本列島いきものたちの物語 | 監督 : 出田恵三 | 声の出演 :長澤まさみ、相葉雅紀、黒木瞳 | |||
2012年 日本映画 | |||||
南北3000キロの日本列島。北の大地、北海道は知床。ここではヒグマの兄弟の成長を追う。釧路湿原ではキタキツネの家族が登場。キタキツネは短い夏が終わる頃に独り立ちする。青森県、下北半島からはニホンザルの親子。兵庫県六甲山に住むのはイノシシの家族。ウリ坊の兄弟の成長を追いかけていく。鹿児島県の屋久島。世界遺産のこの森に住むサルには天敵がいない。しかし、この楽園を突然の嵐が襲う。またまた、北の大地北海道は襟裳岬。ここに住むのはゼニガタアザラシ。そして東京、小笠原南西諸島では海の生き物が登場。カクレクマノミのユーモラスな生態を映しだす・・・・ | |||||
私評:一緒に生きている・・・海外版の動物ドキュメンタリーは大好きなので「アース」「オーシャンズ」「wATARIDORI」など、公開されるたびに劇場に足を運んでいます。昨今の映像技術の向上で本当に美しい自然の姿を見る事が出来る、ドキュメンタリーは心の栄養です。今回は日本列島の動物たちを、日本を代表するカメラマンたちが大集結して紡ぎあげたドキュメンタリー。日本ならではの四季の移り変わりや、過酷な自然環境の中でも、カメラはしっかりと彼らを追い続けます。印象的だったのは屋久島の若いお母さんサルが嵐で子供を亡くすところ・・・。泣けました・・・。ナレーションは嵐の相葉雅紀、「モテキ」の長澤まさみ、ガレッジセールのゴリ、そして「20世紀少年」の黒木瞳。しかし、この映画の主人公は、私たちと同じ国に住む多くの動物たち。上に書いたあらすじ以外にも、たくさんの動物たちが登場します。監督はNHKで「生きもの地球紀行」の自然科学番組を手掛けた出田恵三。 | |||||