2015/2/8

かなり充実したムービーライフですが体がもちません!
今回のイチ押しは東宝、松竹、東映の作品。どれも面白いです!

ジョーカー・ゲーム  監督 : 入江悠  出演 : 亀梨和也、深田恭子、伊勢谷友介
 2015年 日本映画
今回のイチ押し:第2次世界大戦時の陸軍士官学校で、上官に楯突いたという罪で処刑をされそうな男がいた。しかし、彼は結城という男に救われる。結城は「D機関」という諜報員の育成をしていて、男はそこに配属されたのだ。D機関の中でも抜群の成績を修めていた男に任務が下される。ユダヤ人が作ったという最強兵器が開発され、その機密文書を記した通称「ブラックノート」を世界中が血眼になって追っていた。男は嘉藤治郎という名前を与えられ仲間と一緒に東南アジアの国を訪れた嘉藤のターゲットは現在、ブラックノートを所持していると思われる駐米大使のグラハムに近づく事。グラハムが部類のチェス好きである事を知った嘉藤はチェスを通して親交を深めていく。しかし、そこで嘉藤はリンという名のメイドと出会う。彼女はアメリカに移住するためグラハムの元で働いていた・・
私評:お前の弱点は情が深いことだ・・・原作は柳広司のベストセラー。私も読んでいました。原作本ではD機関のトップで「魔王」という呼び名を持つ結城がストリーテラーになっていますが、今回はいくつかエピソードを寄せ集めた映画特別版です。それにしても流れるようなストーリー展開で、しかも映像がカッコイイ!そして次々とどんでん返しが起こり、誰が信用できて誰が信用できないんだか・・・。ようやく落ち着いたと思ったらまたまた騙されてしまった。こういうお客をおちょくった様な展開・・・、大好きです!主演は「妖怪人間ベム」の亀梨和也。リン役は「超高速参勤交代」の深田恭子、そして結城役は「明日のジョー」の伊勢谷友介。その他、小澤征悦、小出恵介、嶋田久作などなど・・。監督は「日々ロック」「サイタマノラッパー」の入江悠。
マエストロ!  監督 :小林聖太郎  出演 :松坂桃李、MIWA、西田敏行
 2015年 日本映画
今回のイチ押し:ヴァイオリニストの香坂の元に不況のために解散した名門オーケストラが再結成するという話が舞い込む。コンサートは1ヶ月後だが、すでに過去に演奏した事がある曲だったので香坂は安心していた。しかし、練習場所は廃工場、そしてそこに現れた今回の発起人&指揮者は天道という名の汚らしいおっさん。そしてそこに遅れて合流してきたフルート担当はアマチュアの女の子だった。ベートーベンの「運命」の第1楽章の練習を始める面々。しかし、天道はダメだしの連発で、その日は第1楽章だけで練習が終わった。コンサートマスターとしてメンバーをまとめようと必死になる香坂。翌日も天道の非常識とも思える練習が続く。しかも、スポンサーが降りたという話も浮上しメンバーの不安はマックス。香坂はステージマネージャーの阿久津の元を訪ねて天道について聞くと、彼は香坂の亡くなった父と同じ楽団にいた事があるという。彼の父は天才ヴァイオリニストと謳われた男だった。ますます天道に対して反発を強める香坂。しかし、天道は香坂に「お前はなんのために音楽をやっているのか?」と問われ答えに窮してしまう・・
私評:この世で一番美しい物は音楽・・・こういう音楽のサクセスストーリーは大好き。以前にも何かの作品の紹介で「オーケストラの感動」について書いた事があります。50人近いメンバーがひとつの音楽を紡ぐ。この一糸乱れぬアンサンブルが美しく、そして力強く調和した時、最高の音楽が生まれる。今回もこの「紡ぎ」を目の当たりにして感動しました。今回は映画用にべートーべーンの「運命」とショパンの「未完成」が演奏されるのですが実際に演奏しているのは「ベルリン・ドイツ交響楽団」。この音楽を映画館の最高の音響で聞くのも素晴らしい経験です。そしてストーリーの裏にあるそれぞれの人間ドラマも見事に描かれています。香坂役は「万能鑑定士Qの事件簿」の松坂桃李。彼は1年以上前からバイオリンの練習に励み、劇中では手元が映るショットがいくつもあるのですが何の違和感もない。実際にバイオリンを弾く方にはどう映ったのか?聞いてみたい。天道役は「清須会議」の西田敏行。彼の音楽の素養がありますからね。そしてフルート奏者のあまね役はミュージシャンのMIWA。これが映画初出演です。その他、松重豊、モロ師岡、濱田マリ、小林且也、大石吾郎、中村ゆりなどが出演。監督は[毎日かあさん]の小林聖太郎。
深夜食堂  監督 :  松岡錠司  出演 : 小林薫、高岡早紀、多部未華子、筒井道隆
 2015年 日本映画
今回のイチ押し:新宿の片隅にある小さな飯屋。営業時間は夜中の12時から朝の7時まで。食事のメニューは豚汁定食だけ。だけど、お客が言った食事はできる物は作る。常連も多いのでまあまあ繁盛している。マスターはあまり喋らない。そんな店に久々に顔を出したのはたまこ。彼女は金持ちのパトロンが死んでしまい、遺産も貰えず新しいパトロンを物色中。そんな時、彼女の隣に座った若い男・はじめと意気投合。ふたりはあっと言う間に一緒に住む様になるが・・・。訳あってマンガ喫茶で寝泊りをしている、みちるが深夜食堂にやってくる。、彼女は「めしや」で無銭飲食をしてしまう。しかし、数日後みちるはマスターの元に戻ってきてここで働くことになった。ちょうど腱鞘炎が酷かったマスターは料理の経験があるみちるを重宝していたが・・
私評:できるもんなら何でも作るよ・・・TVシリーズは30分の1話完結。私も何度か見ているのですがけっこう面白い。映画版はそんな話が3つ盛り込まれている、言わば「特番」。映画館で観なくても・・・なんて気持ちが頭をよぎったのですが、やはりスクリーンで観るのは全然違う。今回の3つのストーリーのふたつは上に書いたのですが、もうひとつは東北の被災地の中年男とボランティアの話。私は無銭飲食少女の2話目がいちばん面白かったです。作品の骨子や雰囲気はテレビで出来上がっているので、それを以下にスペシャルに見せるかが今回のテーマ?TVシリーズの常連客を見るだけでなんとなく安心。そこに映画ならではのゲストが盛り上げます。マスター役は「舟を編む」の小林薫。良いです。見るからにマスターです。1話目に登場は「モンスター」の高岡早紀と「幕末高校生」の柄本時生、2話目は「きみに届け」の多部未華子と「寄生獣」の余貴美子、3話目は「魔女の宅急便」の筒井道隆と「わが母の記」の菊池亜希子。そして最後に「はじまりのみち」の田中裕子がめちゃコミカルな役で登場。その他、警官役のオダギリジョー、不破万作、松重豊、安藤玉恵などが常連役で登場。監督は「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」の松岡錠司。
エクソダス 神と王  監督 : リドリー・スコット  出演 : クリスチャン・ベイル、ジョエル・エドガードトン
Exodus Gods And Kings  2014年 アメリカ映画
紀元前1500年、エジプト王家に養子として迎えられたモーゼは、国王の息子ラムセスとともに、エジプトの繁栄のために戦い、お互い切磋琢磨してきた。しかし、モーゼは皇帝と呼ばれ労働者たちを監視する男を訪ねて愕然とする。彼が目の当たりにしたのはヘブライ人たちが奴隷として扱われていた事だった。また、その地でモーゼは彼の出生の秘密も知ることになった。モーゼはラムルスに奴隷たちを解放するよう話すが彼は聞く耳を持たない。ついにモーゼはエジプトを去り、40万人のヘブライ人を率いて大移動を開始。一方、モーゼがいなくなったエジプトは次々と天災に襲われる。真っ赤に染まった河、カエルの大発生、その死骸から発生したブヨの大発生、疫病の蔓延、巨大な雹、そして極めつけはイナゴの大発生。しかし、ラムルスはモーゼを討たんと軍を率いて彼を追うが・・
私評:誰がそんなことを言ったのだ!?」「神だ」・・・モーゼの大移動を描いた映画といえばチャールトン・ヘストンの「十戒」が思い浮かびます。彼の目の前で海がまっぷたつに割るシーンを初めてスクリーンで観たときは驚きましたね~。そして2015年、この物語は新たな作品となって蘇りました。なんでもCGで片付けてしまうこのご時世で、驚くほどのエキストラを使い、豪華なセットを組んで撮影されたこの映画。IMAXで観なくちゃ損をしますよ。しかし、CGのクオリティもハンパない!圧巻はエジプトを襲う天災の数々。大量のカエル発生は気持ち悪かった・・・。そして「十戒」モーゼは海を割って見せたのですが、今作のモーゼは潮の流れを変えて引潮にするという理にかなった結果。しかし、これらはモーゼが引き起こしたのではなく・・・??主演は「ダークナイト」シリーズのクリチャン・ベイル、ラムルス役は「ゼロ・ダーク・サーティ」のジョエル・エドガートン。その他、ジョン・タトゥーロ、ベン・キングスレイ、シガニー・ウィーバーなどなど・・・。監督は「エイリアン」「グラディエーター」のリドリー・スコット!
チャーリー・モルデカイ  監督 : デヴィッド・コープ  出演 :ジョニー・デップ、グウィネス・パルトロウ
Mortdecai  2015年 アメリカ映画
偽物の壺を香港の富豪に売り付けようとして失敗した美術商のチャーリー・モルデカイ。指を取られそうになるが従順で最強の執事ジョックの活躍もありなんとか故郷のイギリスに戻った彼を待っていたのは、髭アレルギーの妻・ジョアンナ。そんな彼の元をMI-5の警部補マートランドがやってくる。実は彼は大学時代にジョアンナに恋焦がれていたがチャーリーに奪われたのだ。しかし、彼のジョアンナへの気持ちは今も変わっていない。マートランドは奪われたゴヤの幻の名画の捜索だった。この事件にはテロ活動家のエミールが絡んでいる。絵の捜索を始めるとすぐさまエミールが襲撃。それを切り抜けると今度はロシアのマフィアがチャーリーを拉致。どうやら彼らはチャーリーが絵を持っていると勘違いしているらしい。ロシアから逃げ出したチャーリーはロールスロイスを売るために、今度はアメリカへ。しかし、ひょんな事で探していた名画が出現する・・
私評:もらいゲロしそう・・・怪人20面相もビックリのキャラクターの宝庫、ジョニー・デップが新たに挑んだのはなんとも間抜けなインチキ美術商。しかし、豪邸に住んでいて奥さんは怖いけど美人。ところが彼は破産のピンチなのです!そんな彼が世界を股にかけドジを繰り返しながら名画の謎に迫っていきます。だけど、この映画けっこうキツ~イ、ゲロのシーンがあるので食後は見ない方が良いかも??軽いノリのアクションコメディなので、肩肘張らずにアハハと笑いたい人にはおススメ。主演は「ツーリスト」「トランセンデンス」のジョニー・デップ。彼の妻役は「デュエット」「恋におちたシェイクスピア」のグウィネス・パルトロウ。マートランド役は「スター・ウォーズ」のユアン・マクレガー、ジョック役は「ダ・ヴィンチ・コード」「トランセンデンス」のポール・ベタニー。強面の彼が良い味出しています!そしてアメリカの大富豪役は「ジュラシック・パーク」のジェフ・ゴールド・ブラム、彼の娘役は「NY心霊捜査官」のオリヴィア・マン。監督は脚本家として有名な「シークレット・ウィンドウ」のデヴィッド・コープ。今回の画像ですが、パンフレットのデザインが酷いのでチラシにしました・・・。
ミュータント・タートルズ  監督 : ジョナサン・リーベスマン  出演 :ミーガン・フォックス 
Teenage Mutant Ninja Turtles  2015年 アメリカ映画
ニューヨークを恐怖のどん底に陥れている犯罪組織「フット軍団」。そんな彼らの動向を追っていたのは女性レポーターのエイプリルだった。そんな彼女がとんでもない4人組を発見する。最初はビルの上で影しか見えなかったが、次に港でフット軍団に襲われた時、彼らは目の前に現れた。そしてフット軍団をあっと言う間にやっつけたのだ。なんと彼らはカメでニンジャでミュータントで、しかもティーンエイジャーだという。しかし、その出会いがエイプリルの過去を蘇らせた。15年前にエイプリルは父親の研究所に出入りをしていて、実験に使われていた4匹の亀と一匹のネズミに名前をつけて可愛がっていたのだ。しかし、彼女の父親は実験中の事故で命を落としていたのだ。タートルズたちに呼び出されたエイプリルはついに4匹のタートルズと彼らの師匠であるスプリンターの出征の秘密を知る事に。フット軍団はタートルズたちに邪魔された事を重要視し、彼らの抹殺命令が下される・・
私評:兄弟、愛してるぞ~!!・・・1990年に一度映画化されているこの作品。その時は香港のゴールデン・ハーヴェスト社が制作したのでアメリカ映画だけどカンフーシーンがいっぱいの映画でした。それから25年経って、今回の作品はCG満載のド迫力のアクション映画。それもそのはず(?)、製作には「トランスフォーマー」のマイケル・ベイが名を連ねている。カーチェイスやビルからビルへと飛ぶシーンなどは、今までけっこう見てきていますが、今回すごかったのは肉弾戦のシーン。悪のリーダーシュレッダーとの戦いの迫力はハンパないです。もちろん顔を出さないアクション俳優の体中に電極をつけてCG化しているのは分かっているのですが、それにしてもすごい!そして面白いのがタートルズたちの会話。字幕を読まないとほとんど理解できないけど、要所要所に面白いギャグが叩きこまれています。英語力がもっとあれば・・・。主演は「トランスフォーマー」のミーガン・フォックス。彼女ってマイケル・ベイと喧嘩をして「3」に出演できなかったと聞いたのですが、仲直りできたのか??彼女の相棒役は「俺たちフィギュアスケーター」んpウィル・アネット。巨大製薬会社のCEO役は「インデペンデンス・デイ」のウィリアム・フィクトナー。そしてエイプリルの上司役はあのウーピー・ゴールドバーグ!めっちゃ太ったけど顔は変わりません!監督は「世界戦略:ロサンゼルス決戦」のジョナサン・リーベスマン。
レック4 ワールドエンド  監督 : ジャウマ・バラゲロ  出演 :マニュエラ・ヴェラスコ 
REC 4  2014年 スペイン映画
謎のウィルス感染が拡大したマンションに爆薬が仕掛けられた。脱出の直前、救助隊のグスマンは上階で女性の声を聞く。そこにいたのはこの惨事をレポートしていたテレビキャスターのアンヘラだった。アンヘラが目を覚ますと見慣れない個室で手足を拘束されていた。なんとか脱出を試みたアンヘラは途中でグスマンと出会う。彼も何かの実験台になっていたようだ。ふたりでドアを開けて外に出るとそこはなんと大海のど真ん中。彼らは船に乗っていたのだ。ウィルスの拡散を防ぐため完全なる隔離のためにこの方法が用いられたのだ。アンヘラの血液の検査結果は「陰性」。しかし、彼女が持っていたビデオカメラにとんでもない映像が映り込んでいた。そんな時、実験用にウィルスを注入した猿が実験室から脱走。その猿が元で船内にウィルスが蔓延し始める。グスマンとアンヘラは船長室にこもり監視カメラで船内の様子を見ていたが、動力室の担当がウィルス感染をして船は動かなくなってしまう。しかも、船の前には嵐が迫ってきていた・・・
私評:私は死なない!!・・・衝撃の1作目、驚愕の2作目、失望の3作目、そしてついに4作目がラストらしい・・・。だけど、あの終わり方は続きアリとみた!今回の作品は「1」と繋がっています。そしてスピンオフっぽかった3からも生存者が登場。それにしても7年前の作品のヒロインをそのまま使っているのでさすがに年月の経過を隠せない。そして1作目のようなジワリと締め付けるような恐怖ではなく、ドタバタとしたアクション中心のホラーになっています。しかも、大暴れする感染者(ゾンビ?)がワッと襲いかかって来るのは最近のB級ホラーのテイスト。なんだかちょっと残念でした。主演のアンヘラ役はマニュエラ・ヴェラスコ。REC以外では見た事がないのですが・・・。「1」の時にすでに32歳だったので今回、御歳40歳でこのヒロイン役はけっこうキツイ!しかし、果敢にタンクトップ姿で絶叫していました。その他、スペイン俳優なので知りませんがグスマン役はパコ・マンザネド、医師団のリーダー役はエクトル・コロメ。監督は「REC」「スリーピング・タイト」のジャウマ・バラゲロ。


前回の記事も読んでね~!



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