2015/1/18

昨年の12月7日以来、レビューを怠っていました。
今年の一発目は昨年見たい映画数々です

100円の恋  監督 : 武正晴  出演 : 安藤サクラ、新井浩文
 2013年 アメリカ映画
今回のイチ押し:実家で引きこもり生活を続ける32歳の一子は長年のグータラ生活から抜け出せない。そんな時、離婚をした妹の二三子が息子を連れて実家に戻ってくる。家業の弁当屋の手伝いをし始めた二三子は、何もしない一子に腹を立てふたりは大喧嘩。結局、一子が家を出ることになった。初めての一人暮らしで金が必要な一子は行きつけの100円ショップで働くことになった。しかし、ここで働く人たちは皆それぞれに人生に絶望した底辺の人たちばかりだった。人に頼らず地味に生きていく一子だったが、彼女はボクシングジムで黙々と練習に励む中年男の狩野にほのかな想いを抱く。そんなある日、狩野が100円ショップに現れバナナを買うが、商品を置き忘れていく。それを届けに行った一子はそれをきっかけに狩野との距離を縮めいつしかふたりは一緒に住むことに。しかし、ふたりの仲は長くは続かなった。気持ちの遣りどころがなくなった一子は衝動的にボクシングを始める・・
私評:「なんで私に・・??」「断らないと思ったから・・」・・・面白い。途中までの展開はまるで女版の「ロッキー」。一子がどんどんボクシングにはまっていく様が、痛快でとても気持ちが良い。ダラダラの生活をしていて根性まで腐っていた女がボクシングによって浄化され輝いていく。しかし、男運は良くならず、酔わされて処女を奪われたり、けっきょく狩野にも良いように使われて・・・。しかし、それらも糧にしていく強さを備えた時の一子はカッコ良かった。そしてラストの一子は可愛かった・・・主演は「愛と誠」「0.5ミリ」の安藤サクラ。決して美人ではないけど、彼女は良い役者。美形しか主演になれないようでは日本映画は終わりですからね。狩野役は「永遠の0」「魔女の宅急便」の新井浩文。この役は彼にピッタリでした。監督は「イン・ザ・ヒーロー」の武正晴。男の私が見ても血を煮えたぎらせられたのだから、女性はもっとパワーを貰えるんじゃないかな??おススメです。
ホビット 決戦のゆくえ  監督 :ピーター・ジャクソン  出演 : マーティン・フリーマン、リチャード・アーミティッジ
 2014年 アメリカ映画
今回のイチ押し:紅蓮の炎をまき散らしながら港町エスガロスを焼き尽くそうとするスマウグ。全滅の危機から町を救ったのはバルドだった。彼が放った黒い矢がスマウグを貫き絶命させた。しかし、エスガルドは焼け野原になり一縷の希望を抱き人々はドワーフの城があるエレボールを目指した。しかし、城と財宝取り戻したドワーフの王トーリンは人が変わったように門を閉ざし、何者の侵入も許さない。ホビットのビルボは密かに手に入れていた究極の財宝「アーケン石」をトーリンに渡せずにいた。そんな時、闇の手に落ちていたガンダルフはサルマン、エルランドらの手によって救出された。そしてオークの大軍がエレボールに向かっていることを知らせるため馬を走らせた。エレボールの城の前では救済を求める人間、エルフの秘宝の返済を求めるスランドィル、そしてトーリンが和平について話し合うがトーリンはこれを拒否。そこにトーリンの従兄弟ダイン軍も合流し、彼らは一触即発の状態になる。そこに現れたのはオーク軍。人間軍、エルフ軍、そしてダイン軍はこれを迎え撃つが明らかに劣勢だった・・
私評:人生の最後に友を得た・・・「ホビット」のシリーズの最終章はすごいアクションシーンの末に感動のフィナーレを迎えます。邦題は「決戦のゆくえ」ですが、原題は「The Battle Of Five Armies」。ドワーフ、エルフ、人間、魔法使い、そしてホビットが挑むバトルなのですが、相手はもちろんオーク。ところが、味方同士の中にも不協和音が起こり最悪の状況に追い込まれます。しかし、最後にはドワーフのトーリンとホビットのビルボは種族を超えた最上級の友情を育みます。そのシーンの素晴らしいのなんのって・・・。感動でした。そして長い旅を終えてホビット庄に帰ったビルボ。このラストシーンは私がまさに頭に描いていたシーンでした。大好き!出演者はガンダルフ役のイアン・マッケラン、ビルボ役はマーティン・フリーマン、トーリン役はリチャード・アーミティッジ。その他、ルーク・エヴァンス、オーランド・ブルーム、ケイト・ブランシェット、イアン・ホルムなどなど。監督は「ロード・オブ・ザ・リング」「ホビット」のピーター・ジャクソン。次はどんな映画を撮るのでしょう?今から楽しみです!(希望は「ブレイン・デッド」のリメイク)
ゴーン・ガール  監督 : デヴィッド・フィンチャー  出演 : ベン・アフレック、ロザムンド・パイク
Gone Girl  2014年 アメリカ映画
今回のイチ押し:5回目の結婚記念日の日、ニックが帰宅すると妻のエイミーの姿が消えていた。妻の失踪がメディアに流れるとニックの悪い評判ばかりが一人歩きをし始める。かつては深く愛しあっていたニックとエイミーだったが、ニックの母親のガンが発覚してエイミーが愛してやまないニューヨークを離れた頃から歯車が狂い始めたのだ。最近の妻の動向を全く知らず、それどころか彼女が妊娠をしていた事も知らなかったニック。しかも、彼女は秘密裏に銃を買い求めていた。そして決定的な証拠としてキッチンでエミノール反応が出て、ニックは殺人犯に祭り建てられてしまう。しかし、それらはすべてエイミーが仕掛けた罠だった。数々の証拠品を残して、いかにも自分が殺されたかのように見せかけのだ。エイミーは家から遠く離れたモーテルで身分を偽り潜んで、ニックが死刑になるのを待っていた。しかし、そこで計算外の事件が起こりエイミーの計画が崩れてしまう。一方、ニックは敏腕弁護士を雇い彼の身の潔白を晴らそうとするが・・・
私評:私はあなたを愛しているの・・・2時間半の作品の中で物語は2転3転。想像を絶するどんでん返しに私は開いた口が塞がらなかった。この映画を見ての教訓。「女は怖い!」(笑)しかし、緻密に練られたエイミーの計画が思わぬことで崩れる辺りで私はちょっとニンマリ。このままこの悪女の計画通りに進んで話が終わったらなんて胸くそが悪い作品だろうと思ったでしょう。しかし、神様は悪い人にはバツを与えるのです。(笑)ところがこの女、ただでは転ばない。ラストはニックのこの先を考えて、思わずゾッとしてしまいました。とにかく最初から最後までハラハラさせてもらいました。ニック役は「パール・ハーバー」のベン・アフレック。彼がただ”あたふた“している様が滑稽でもあり悲しくもあり。そして21世紀最高の悪女の座を得たのは「アウトロー」のロザムンド・パイク。今までも彼女のイメージを全て覆す女を好演。すごいです!その他には有名否役者はいませんが、誰もが一癖も二癖もありそうな役者ばかり。監督は「ドラゴン・タトゥーの女」「ファイト・クラブ」のデヴィッド・フィンチャー。彼はやはり天才かも??
ベイマックス  監督 : ドン・ホール、クリス・ウィリアムズ  出演 : スコット・アツィット、ライアン・ポッター
Big Hero 6  2014年 アメリカ映画
今回のイチ押し:ここは架空の都市サンフランソウキョウに住む14歳の少年ヒロ・ハマダは天才的な頭脳を持っていたがその力を持て余していた。自ら作った戦闘用のリモコン・ロボットを使って闇で行われているロボットバトルに出場して荒稼ぎをしていた。彼の兄のタダシはそんな弟を見かねて自分が行っている工科大学にヒロを連れて行った。そこで多くの発明家に会い刺激を受けたヒロは大学に入ることを決意する。研究発表会の席でヒロの発明品は絶賛され入学を許可された。しかし、その夜研究所が火事になり教授を救出するために建物に飛び込んだタダシは命を落としてしまう。落胆したヒロは部屋に閉じこもるが、その時タダシの発明したケアロボットのベイマックスがヒロに語りかけてきた・・
私評:こんな事でタダシは喜ぶのでしょうか?・・・ディズニーの新しいキャラクターは白い風船みたいな心のケアロボット、ベイマックス。主人公の兄が作ったこのふわふわがとってもユニークで愛らしいんです。ベイマックスの制作意図が分かったとき、私は意表を突かれて思わず涙してしまいました。ストーリーもディズニーならではの心に優しい作品。そしてアクションシーンも盛りだくさんで、かなりのアドレナリンが分泌されました。また今回は主人公が日本人というのもいいですね。日本人の観客は親近感を感じたでしょうね。もちろん主人公が住む街並みにも、日本の看板屋、文字がたくさん出てくるのですが、日本人に私が見てもまったく違和感がない!よく勉強されています。私は日本語吹き替えの3D版を見たのですが、有名人で起用されていたのは主人公のおばさん役で菅野美穂とタダシのが出ていました。決してうまい吹き替えではありませんでしたが・・監督は「クマのプーさん」のドン・ホールと「ボルト」のクリス・ウィリアムズ。
バンクーバーの朝日  監督 : 石井裕也  出演 : 妻夫木聡、亀梨和也、勝地涼
 2014年 日本映画
1900年代の初頭、多くの日本人が夢と仕事を求めてカナダのバンクーバーに移り住んだ。しかし、現実は厳しく日本人の大半は過酷な肉体労働を低賃金で強いられていた。しかし、そんな中でも勤勉に働く日本人は職を得て、逆にカナダ人の職を奪ったとして謂れのない虐待を受けたりもした。この土地で生まれた青年レジー笠原は出稼ぎばかりで家にいつかない父、働き者の母、そして成績優秀で大学の推薦入学候補にもなっている妹のエミーの4人暮らし。木材運びの仕事は辛いが、彼の心のはけ口は野球だった。地元の日本人たちで結成した「朝日」でプレイをしている時が彼の一番輝く時間であった。しかし、朝日は地元のリーグ戦では連戦連敗。体格が全く違うカナダ人のパワーの前に完全に押さえ込まれていた。まともに戦っても勝てないとキャプテンのレジーが考えた作戦はバント。バントと足で敵をかき回し、朝日は勝利を重ねていく。彼らの勝利はバンクーバーに住む日本人たちに力を与え、ついにはカナダ人たちにも受け入れられ始める・・
私評:俺をここで産んでくれてありがとう・・・実在したカナダの日本人野球チームの話です。差別と偏見が当たり前のように蔓延る当時のバンクーバーで、日本人が胸を張ることができたというのは、当時の人達にとっては大きな希望だったと思います。そして彼らの頑張りが偏見を覆してカナダ人にも伝わる展開がとても好きです。これが実話だと思うとさらに嬉しくなります。しかし、劇中でひとりの青年が日本に帰国を果たすが結局は戦地に送られて・・という展開があります。そうやって考える差別はあったけれどカナダで野球まですることができた彼らは、その部分だけ切り取れば幸せだったかもしれませんね。出演者は「悪人」「渇き。」の妻夫木聡、「妖怪人間ベム」の亀梨和也、「コドモ警察」の勝地涼、「ラスト・サムライ」の池松壮太。その他、上地雄輔、高畑充希、貫地谷しほり、宮崎あおい、そして佐藤浩市。監督は「川の底からこんにちは」「舟を編む」の石井裕也。
海月姫  監督 : 川村泰裕  出演 : 能年玲奈、菅田将暉、長谷川博己
 2014年 日本映画
幼少時に母親と一緒に水族館に行きクラゲを見て以来、すっかりクラゲの虜になってしまった月海。オタク度マックスの彼女は人付き合いが苦手。そんな彼女が住んでいるのは「天水館」というアパート。男子禁制のこのアパートに住んでいるのは「男を必要としない!」をモットーに掲げたオタク女ばかり。そこは月海にとってはまさにパラダイスだった。そんなある日、月海は行きつけのクラゲショップでショックを受ける。なんとタコクラゲの水槽にミズクラゲが入っているのだ!このままではタコクラゲが死んでしまう!月海は勇気を振り絞って男性店員にその事を告げるが「キモい!」と言われ店の外に投げ出されてしまう。そこに現れたのは絶世の美女。しかし、美女の実態は女装趣味の男、蔵之介だった。以来、蔵之介は女装姿で天水館を訪れるようになる。しかし、天水館は地上げ屋の仕業で立ち退きを言い渡される・・
私評:俺、おれ、オーレ!・・この映画を見に行ったのは単純に能年玲奈ちゃんが見たかったから。この子はこういうちょっとコミカルなキャラの方が映えます。しかも、今回はオタクで男っ気がなくていかにも「私、処女です!」感が出ています。21歳には到底見えないこの感じが良いですね。しかし、私の目を奪ったのは能年ちゃんを凌駕する美しさの菅田将暉の女装。体の線も細くて本当に女の子みたい。こんな子に声をかけられたら、おじさん、ドキドキしちゃうかも??そして最近はコメディ映画に出まくりの「鈴木先生」「地獄でなぜ悪い」の長谷川博己がキモくて面白い。そしてナイスバディで態度も声もデカイ女役で登場の片瀬那奈が最高。私は彼女の顔が好き。そんな彼女が腹の立つ悪女を好演。めっちゃ良いです。オタク女たちのメンバーは池脇千鶴、篠原ともえ、馬場園梓、そしてモデルの太田莉菜!彼女たちもキャラが立っている!結局この映画は話がどうこうよりとんでもないキャラクターを楽しむ映画かも??私は大好きです。監督は「のだめカンタービレ」の川村泰祐。
メビウス  監督 : キム・ギドク  出演 : チェ・ジョヒョン、ソ・ヨンジョ
Moebius  20134年 韓国映画
父親は愛人と不倫、母親は情緒不安定、そして従順なる息子の家族がいた。そんなある日、母親は父親が愛人との密会を知った母親は夫の性器を切り取ろうと刃物を向けるが失敗。そしてその刃はなぜか息子に向けられる。母親は寝ている息子の性器を切り取り、なんと食べてしまう。その後、母親は狂気のまま町を彷徨い「祈る人」と出会う。一方の父親は息子が性器を失った原因が自分にある事を恥じ、自らの性器を切り取り、それを病院に保存する事にした。しばらくの間、父と息子はお互い性器を持たない同士という不思議な関係を続ける。息子を不憫に思った父親はペニスなしのマスターベーションを考案。それは体を掻きむしる事。限度を超えた掻き毟りは痛さを超えて快感に繋がるのだ。そして息子は父親の愛人に近づき、新たなマスターベーションを開拓する。それは想像を絶する方法だった・・
私評:この映画にはセリフがない。そこにあるのは「悲鳴」「悶え」「叫び」「嗚咽」、そして溜息。全編セリフなしの作品というからサイレント作品なのかと思ったら、違っていました。息子のあれをチョン切って食べちゃう母親の話はこの映画のほんのプロローグ。とんでもない展開に私はポカンと口を開けたまま。性器をなくしても性的快感を得る試みとか、想像を絶します。でも、理解はできないけど強烈な映像から何かが伝わってきます。それを良しとする悪と考えるか??それにしてもとんでもない映画です。父親役は「魚と寝る女」「悪い男」のチョ・ジェヒョン、息子役はソ・ヨンジュ、母親役は「さよなら歌舞伎町」のイ・ウヌ。監督は「嘆きのピエタ」「魚と寝る女」のキム・ギドク。この監督の作品は毎回何が飛び出すのか楽しみです。


前回の記事も読んでね~!



I Love Movieに戻る