2016/1/16

去年からのレビュー総決算その2。
もちろんあの超大作はイチ押しです。

スター・ウォーズ フォースの覚醒  監督:J.J.エイブラムズ  出演 : デイジー・リドリー、ハリソン・フォード
Star Wars The Force Awaken  2015年 アメリカ映画
今回のイチ押し: 帝国軍との戦いが終わって30年が経った。シス、帝国軍はなくなったが「悪」はファースト・オーダーに形を変え復活をしていた。彼らを叩くためにレイア姫はレジスタンスという組織を作り、新共和国の保護を受けている。そして最大の武器となるはずのジェダイ、ルーク・スカイウォーカーを彼女は探していた。実はある事件がもとでルークは姿を消していたのだ。そのルークが辿った地図を手に入れたレジスタンスのポー・ダメロンはその地図をアンドロイドのBB8に託し、彼自身は捕虜として捕まってしまう。しかし、ファースト・オーダーの殺りくに嫌悪を抱いたストーム・トルーパーのFN-2187は捕虜になったポーを逃がし、彼自身も一緒に脱出を試みる・・・。惑星ジャクーに不時着したFN-2187=フィンはそこでジャンク拾いの少女レイとBB8に遭遇。BB8を追うファースト・オーダーに追われた2人は近くに放置されていたミレニアム・ファルコン号で逃走を図る・・
私評: ジェダイ、フォース・・すべて本物だ・・・あのスター・ウォーズが帰ってきた!ファンならずとも待ちに待った映画。全世界がお祭り騒ぎとなりました。私は祭りには参加しなかったけど、公開2週間で3回鑑賞。(しかもIMAX)だけど、また観たいと思っています。今作は「ジェダイの復讐」から30年後が舞台。新たなキャラクターを中心に物語は進んでいくのですが、そこにハン・ソロ、レイア姫、そしてルーク・スカイウォーカーが登場するたびに嬉しさで鳥肌。そして観た方は分かると思うのですが、あの人が殺されるシーンは涙・涙・・・。反乱軍が一矢報いたあと、続編への布石で映画は終わります。もう、次の作品が観たくて仕方ありません。また、今回から配給がFOXからディズニーに変わったのであのシンデレラ城のトレードマークが出てくるのかと思ったら、SWファンのためか、イメージを損なわない配慮でシンデレラ城は登場せず!ディズニー偉いぞ!もっと書きたいけど、この辺でやめます・・・。レイ役はバリバリの新人のデイジー・リドリー。この大役を手に入れたまさにシンデレラガールです。フィン役もほとんど無名のジョン・ボヤーガ。クレジットの一番目はハン・ソロ役のハリソン・フォード、続いてはルーク役のマーク・ハミル、そしてレイア姫役のキャリー・フィッシャー。監督は「スター・トレック」「M:I:Ⅲ」のJ.J.エイブラムズ。
クリード チャンプを継ぐ男  監督 : ライアン・クーグラー  出演 :マイケル・B・ジョーダン、シルベスタ・スタローン
Creed  2015年 アメリカ映画
今回のイチ押し:少年鑑別所に収監されていたアドニスの元に一人の女性が訪れる。彼女は元ヘビー級チャンピオンのアポロ・クリードの妻メアリー・アン。実はアドニスはアポロの愛人の息子だった。彼の血を引く者としてメアリー・アンはアドニスを引き取り、息子として育てた。裕福な家庭でしっかりした教育も受けたアドニスは有名会社に就職するが、アポロから受け継いだ格闘家としての血が彼をボクシングへと誘う。会社を辞めたアドニスは自分に欠けているハングリーさを求めて、アポロの親友であり最大のライバルでもあったロッキーを訪ね、コーチになって欲しいと申し出る。一度は断ったもののロッキーはコーチになる事に。こうして厳しいトレーニングが始まる。アポロの名前をひた隠しにしてきたが、マスコミはそれを知ると大きな見出しになってしまう。しかし、その記事を現チャンピオンのリッキー・コンランのマネージャーが発見する・・
私評:昔は走って登れたのに・・・名作「ロッキー」からのスピンオフ作品。ロッキーの無二の親友にして最大のライバルアポロ・クリードの血を引く男が主人公です。ロッキーはすっかりおじいちゃんになっていて最愛の妻の名前を付けた店「エイドリアン」を細々と経営している。しかし、ロッキーも忘れていた闘争心がむくむくと湧いて・・・。もう、思っていた通りの展開で、極め付けはここ一番っていう時にかかる「ロッキーのテーマ」!もう全身鳥肌です。クライマックスの試合はまさに「ロッキー」の1作目と同じなのですが、これで良いんです。これが「ロッキー」の正しい継承の仕方です!?アドニス役は「フロートベール駅で」「ファンタスティック4」マイケル・B・ジョーダン、ロッキー役はもちろんシルベスタ・スタローン!歌手を目指すアドニスの恋人ビアンカ役はテッサ・トンプソン。監督は「フルートベール駅で」のライアン・クーグラー。
コードネームU.N.C.L.E.  監督 : ガイ・リッチー  出演 :ヘンリー・ガビル、アーミー・ハマー
The Man From U.N.C.L.E.  2015年 イギリス映画
今回のイチ押し:東西冷戦下の1960年代。ナチスの残党は世界的な悪の組織と手を組み、核弾頭を使ったテロを企てていた。そんな中、CIAのトップエージェントであるナポレオン・ソロとロシアのKGBの超エリートのイリヤ・クリヤキンがそれぞれのボスに呼び出される。実はふたりはすでに顔を合わせていてお互いの技量を知っていた。敵国同士のふたりだったが、長年の怨恨をひとまず置いて、二人で協力してナチスの企てを阻止するよう命ぜられる。その組織に潜入しドイツ人科学者を救出する事にしたふたりは、まず科学者の娘のギャビーに接触。結局、3人で博士を探す事にした。イリヤとギャビーは夫婦を装い敵陣近くのホテルにチェックイン。しかし、ソロとイリヤは互いを認めようとせず、歯車がどうも噛み合わない。彼らは核弾頭の大量生産を阻止する事が出来るのか?
私評:お前たちへの新たなミッションは・・・昔、流行したテレビドラマ「ナポレオン・ソロ」の映画化です。TVシリーズは私もちょっとだけ覚えていて主演のロバート・ボーンが気障でかっこ良かったイメージ。今回は時代もちょっと前の米ソ冷戦下という事でアンティークな時代イメージの中での超絶アクションがなんともカッコいい。いわゆるバディ映画なのですが、敵と味方で火と油みたいな正反対のふたりがお互いの長所を生かして大事件を解決するストーリーはまさに痛快。しかも、コミカルな内容なのでリラックスして見れるのがグッドです。ナポレオン・ソロ役は「スーパーマン」のヘンリー・カビル。おしゃれでタカビーなソロ役が、なんともピッタリです。彼も脱・スーパーマンを考えているのでしょうね。イリヤ役は「ローン・レンジャー」のアーミー・ハマー。もしかして、このふたり逆のキャラを演じても面白かったかも??そしてイギリスのボス役は「リ・ライフ」のヒュー・グラント。そしてギャビー役のアリシア・ヴィキャンデルが超美しい・・・!監督は「シャーロック・ホームズ」のガイ・リッチー。
映画ちびまる子ちゃん イタリアから来た少年  監督: 高木淳  出演 : TARAKO、島田敏、屋良有作
 2015年 日本映画
花輪くんの家に5ヵ国から同級生たちがホームステイでやってきた。彼らはそれぞれ違う日本の家庭に滞在する事になった。花輪家にはアメリカからの少年、そして残りの四人はハマジ、野口さん、たまちゃん、そしてまる子の家に滞在する事になった。まる子の家に来たのはイタリアから来たアンドレア。彼は「まる子」という名前に敏感に反応した。実は彼が大好きだったおじいさんの名前が「marco」だったのだ。さくら家のメンバーにも温かく迎えられたアンドレアは、なぜ日本に来たのかを話し始める。実は彼の祖父のマルコは、以前に日本に来たことがあり大阪の店の栓抜きを宝物だと言って大事にしていた。しかも、彼が死ぬときその宝物をアンドレアに託したのだ。大阪に観光に行ったまる子、アンドレア、そして付き添いの友蔵はその店を探すが・・・
私評:まる子、大好きです・・・ちびまる子ちゃんもTVシリーズが始まって25年。当初から見ていた私は月日の流れの早さを感じずにはいられません。劇場版も過去に2作あるのですがどちらも映画館で観ている私は、この映画を見逃すわけにはいきません。映画のために作者のさくらももこが書き下ろしたというだけあって隅から隅までまる子ワールドで、しかもほっこりあたたかな気持ちになります。ちょっと強引なところもあるのですが、まあ良しとしましょう。そしてこの映画で素敵なのがエンドクレジットで流れる大原櫻子ちゃんの歌。彼女は声優としても参加しています。まる子の声は25年前からTARAKO。もう、彼女なしでまる子は語れない??今回のゲストは劇団ひとり、渡辺直美、トータス松本、そしてローラ。監督は高木淳。この映画の私的な見所はまる子のおばあちゃんの寝姿。眼鏡をはずして、髪を下して・・・初めて見た!
母と暮らせば  監督 :山田洋次  出演 : 吉永小百合、二宮和也、黒木華
 2015年 日本映画
194589日、長崎に原爆が投下された。それから3年後、助産婦をしている伸子の前に原爆で死んだ息子の浩二が現れる。今まで出てこれなかった理由は伸子が諦めていなかったからだという。それ以来、浩二はちょくちょく姿を見せるが、彼は涙を流すとスッと消えてしまう。浩二が気にかけていたのは生きていた頃の恋人、町子の事。彼女は今でも浩二を慕い伸子の元にもよく現れていた。しかし、死んでしまった浩二のために彼女の今後の人生を閉ざすことを嫌った伸子は、町子に新しい恋を見つけることを勧める。納得がいかない浩二は伸子と口論をしてしまう。一方、伸子に思いを寄せる男もいる。彼女が「上海のおじさん」と呼ぶ闇商売の男だ。しかし、伸子は体調を崩し寝ている時間が多くなる・・
私評:母さんは頑張りすぎたい・・・山田洋次監督作品はほとんど観ている私。しかし、今回の作品は今までの山田洋次色を残しながらも新たな取り組みがいっぱい。監督も相当のお歳になっていると思いますが、さらなるチャレンジをするところはさすがです。新たな試みとはCGの多様です。ほとんどが伸子と浩二の会話なのですが、それらはコミカルなのですが心にズンと沁みこんでくる。しかし、ラストはどこかで見た事があるようなシーンで本当は一番感動するポイントなのにちょっと退いてしまった・・・。伸子役は「ふしぎな岬の物語」「キューポラのある町」の吉永小百合。幾つになられたのかは知りませんが、いまだに美しい。浩二役は「硫黄島からの手紙」「青の炎」の二宮和也。彼は本当に演技がうまい。町子役は私が一番注目している若手女優「小さいおうち」「ソロモンの偽証」の黒木華。その他、浅野忠信、本田望結(この子がめっちゃ泣かせます!)、加藤健一、広岡由里子などなど・・。監督は「小さいおうち」「東京家族」の山田洋次。


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