2013/1/14

2013年はロケットスタートと言うわけにはいきませんでした。
如何せん、公開作品が少ない。これからペースアップしていきます。

LOOPER/ルーパー  監督 : ライアン・ジョンソン  出演 : ジョセフ・ゴードン=レヴィット、ブルース・ウィリス
LOOPER  2012年 アメリカ映画
今週のイチ押し:2074年、人間の体には生命管理のナノマシーンが埋め込まれ殺人は不可能になっていた。しかし、犯罪組織は使用が禁止されているタイムマシーンを使い、ターゲットを30年前の過去に転送し、そこで待ち構えているルーパーに処刑させていた。ルーパーは未来から送られてくる情報に基づき、指定された時間に指定された場所で標的を待ち、その場で処刑して標的の体に縛り付けてある銀塊を手に入れるのだ。しかし、最近ルーパーの間で未来から自分自身が送り込まれる事が増えた。その標的には“金塊”が巻きつけてあるのだ。その日、腕利きルーパーのジョーの友人・セスの元に30年後の自分自身が送り込まれた。殺しをためらったセスは組織に捕らえられ惨殺。未来から来たセスも現在のセスがいなくなった事によって消滅した。そしてついにジョーの元にも未来から自分自身が送り込まれる。未来の自分を取り逃がしたジョーは、彼を殺害すべく後を追う。しかし、自分自身を良く知り、しかも30年の経験を積んだ自分はとてつもなく強敵だった・・
私評:ある男が未来を壊す。その男を殺すんだ・・・タイム・パラドックスの映画は数々ありましたが、この映画の発想はとてもユニーク。処刑をするために人間をタイムマシーンで過去に送り込むと言うのが、今までにはまったくなかったですよね。しかし、これだけでは終わらないのがこの映画の凄いところ。未来の謎の独裁者「レインメーカー」を追いかけて過去に来るというのはまるで「ターミネーター」ですが、ここにもひと捻りあるのです。ラストは「なるほど~!」と思わず手を叩きたくなってしまった。こんなユニークなシナリオだからか、集った役者も曲者ぞろい。若きジョーを演じるのは「5050」「ダークナイト ライジング」のジョセフ・ゴードン=レヴィット、そして30年後の彼を演じるのが「ダイハード」のブルース・ウィリス。なんだかこのふたり似ていると言えば、似ているような・・??ジョーが逃げ込む農場の女に「砂漠でサーモンフィッシング」のエミリー・ブラント、セス役には「ルビー・スパークス」のポール・ダノ、ジョーが憧れる娼婦のダンサーには「コヨーテ・アグリー」のパイパー・ペラーボ、そして未来からこの商売を持ってきた男エイブ役は「スピード」のジェフ・ダニエルズ。監督は「ブリック」のライアン・ジョンソン。 
96時間 リベンジ  監督 : オリヴィエ・メガトン  出演 : リーアム・ニーソン、マギー・グレイス
Taken 2  2012年 アメリカ映画
元CIA秘密工作員のブライアンはLAで平穏な日々を過ごしていた。娘のキムは18歳になりBFもできたが、彼女に車の運転を教えるのが彼の楽しみでもあった。そんな時、別れた妻のエレノアは再婚相手の夫との関係に悩んでいた。それを知ったブライアンはエレノアとキムに、彼の次の仕事先であるトルコのイスタンブールに来るよう誘った。要人警護の仕事を終えたブライアンはホテルのロビーでふたりと会い、これから楽しいひと時を送るはずだった。しかし、彼らに不気味な影が迫っていた。以前にパリでキムが誘拐されブライアンによって救出されたときにブライアンによって殺されたアルバニア人たちが、復讐を誓い彼を追っていたのだ。キムをホテルに残して買い物に出掛けたブライアンとエレノアは彼らに拉致されてしまう。一方のキムはブライアンからの連絡を受け、身を隠すように言われるが、ふたりの救出のためにブライアンの指示に従い行動を開始する・・・・
私評:手榴弾を投げろ・・・ワン・ツー・スリー・・・最強オヤジが復活。1作目ではパリで娘が誘拐され奪還に向かうと言うシンプルなストーリー。今回はその時に死んだ悪党の家族が復讐に来るという、やはりシンプルな話。今回の見所は何と言っても舞台になっているイスタンブールでの撮影です。人ごみの中や急な坂道が多い石畳の街でガンガンとカーアクションを行っています。狭い路地をカメラがどんどん潜入していく。海外の名所巡りと言うより裏海道ツアーですね。なんだかワクワクしました。そして元CIAのブライアンの技量もすごい。手榴弾の爆発音を携帯と実際に聞こえる音の時間差で計算して場所を特定したり、頭巾をかぶりながらも町の雑踏を的確に理解して場所を特定したり・・・。なるほどと思わせる技には感服です。もちろん格闘アクションもすごい!主演は御歳60歳でもめっちゃ強い「The Gray 凍える太陽」のリーアム・ニーソン。彼の妻のエレノア役はかなりおばさんになってしまった「X-MEN」シリーズのファムケ・ヤンセン。キム役は「ザ・フォッグ」そしてテレビシリーズ「LOST」のマギー・グレイス。監督は「トランスフォーマー3」のオリヴィエ・メガトン。製作・脚本はリュック・ベッソン。
大奥~永遠~ 右衛門佐・綱吉篇  監督 : 金子文紀  出演 : 堺雅人、菅野美穂
 2012年 日本映画
若い男だけがかかる謎の疫病が流行し、男女逆転の社会が生まれた家光の時代から30年後の今、家綱は才能と美貌を兼ねそろえた完璧な女将軍として君臨していた。そんな時、公家出身の右衛門佐という男が江戸城に現れた。美しさも然ることながら、右衛門佐は内なる野望に溢れた男だった。綱吉は彼を見るなり側室に入る事を命じるが、彼はそれを辞し“大奥総取締”の座を得て、大奥内での権力を手中に納めて行く。しかし、綱吉の一人娘の松姫が病で亡くなり、綱吉は深い悲しみに陥る。すると大奥内では次の世継の父親の座を巡って派閥争いが起こる。しかし、深い悲しみからか綱吉には一向に妊娠の兆しは見えない。しかも、彼女は自分の父桂昌院の戯言「生類憐みの令」を発布。民の彼女への不満は募るばかりだった・・・・
私評:初めてお会いした時から、私はあなたに恋をしておりました・・・柴咲コウ(吉宗)、二宮和也主演の映画、そして多部未華子(家光)主演のテレビドラマを経て、今回は5代将軍綱吉の時代。男と女の立場が逆転というSFチックなシチュエーションながら、人間の欲望とエゴが渦巻く城内の人間模様が本当にリアルで面白い。しかし、男目線だとちょっと憧れたりもするのですが(もちろん病から生き残れればですが・・)いかがでしょうか?そして将軍の周りの話なので、とにかくセットが豪華。それもそのはず綱吉の時代と言えば「元禄時代」で江戸時代でも最も栄華を博した時代。城内の部屋のセットはもちろん、綱吉がファッションショーのように次々と変えていく着物もすごい数です。けっこう見所の多い映画ですね。右衛門佐役は「鍵泥棒のメソッド」の堺雅人。この役は彼にはピッタリでしたね。綱吉役は相変わらず少女っぽい「ジーン・ワルツ」の菅野美穂。その他には「外事警察 その男に騙されるな」の尾野真千子、「ガール」の要潤、「アウトレイジ ビヨンド」の西田敏行他、豪華なキャストが揃いました。監督は「大奥」シリーズの全ての演出をしている金子文紀。
ONE PIECE FILM Z  監督 : 長峰竜也  出演 : 田中真弓、岡村明美
 2012年 日本映画
海軍本部に震撼が走る。古代兵器のも匹敵する海軍の切り札「ダイナ岩」が盗まれたのだ。それを盗んだのは“NEO海軍”を名乗るゼット。彼はかつて海軍の優秀な指揮官だったが、ある事件を境に海軍を去り、海賊に対して異常なほどの敵対心を抱くようになったのだ。空気に触れるだけで大爆発をするダイナ岩のカプセルをゼットは開け、要塞島もろともゼットは吹っ飛んでしまう・・。一方、新たな海へと漕ぎだしたルフィ一行は海の上に遭難者を発見。チョッパーの手当てで回復をした男はゼットだった。感謝を述べていたゼットだったがルフィたちが海賊だと知ると態度が一変。“NEO海軍”の旗艦のホワイトタイガーも現れ、ルフィのサニー号は大きな被害を受け、ナミ、チョッパー、ロビン、そしてブルックスは12歳も若返る魔法に掛かってしまう。ゼットには大きな企みがあった。それは新世界にある“エンドポイント」と呼ばれる、3つのマグマだまりを破壊することだった・・・・
私評:オレは海賊王になる!!・・・前作「ストロングワールド」に続き、今回も劇場に足を運びました。しかし、相変わらず「ワンピース」についてはマンガも読んでないし、テレビも見てないので情報はほとんど皆無。しかし、そんな私でもけっこう楽しめちゃうんですね。とにかく登場人物が個性的で親しみやすい。そして今回は主人公のルフィが自らの夢と、過去に交わした大事な約束を果たすためにがむしゃらに強敵に向かっていきます。これがまた、カッコイイです!!いつもの声優陣に加えて、今回のゲストは篠原涼子と香川照之。そしてフジテレビの加藤綾子アナも出てますが、アフレコはどうも得意ではないようです・・。ほとんどワンポイントで佐々木希、田中美保、西内まりやと美女モデル三人組も出ていますが、こちらは下手なのは当然ですが絵までがテキトウで・・・。そして驚くなかれ、主題歌は今、世界で一番ホットな歌姫アヴリル・ラヴィーン。なんて贅沢なんだ!私は死ぬまでには「ワンピース」のコミックを一気読みしたいと思っています。監督は長峰竜也。総合プロデューサーは原作者の尾田栄一郎。


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