2014年は正月映画がパッとしなかったのですが
2週目以降は話題作が続々公開されます!
イチ押しはどちらも邦画ですね。
ジャッジ! | 監督 : 永井聡 | 出演 :妻夫木聡、北川景子、鈴木京香 | ||||||
2013年 日本映画 | ||||||||
今週のイチ押し:広告代理店で働く太田喜一郎は仕事のスキルはイマイチだけどCMへの情熱だけは誰にも負けない。(つまりマヌケ)そんな彼は上司のクリエイター大滝一郎の尻拭いばかりさせられているお人好しである。今日もきつねうどんのCMを太田の命令で作り直したが、できは散々なものだった。そんなある日、大滝は太田の代わりにサンタモニカ国際広告祭の審査員として派遣された。英語が苦手な彼は同僚でギャンブル好きで、しかも名字が一緒の太田ひかりを口説き落として同行させた。しかし、喜一郎がここに派遣されたのは「ちくわ」会社のCMを入選させることが目的だった。そのCMの酷さは天下一品だった。喜一郎は同じく審査員として各国からやってきた人たちと情報交換をするが、裏取引の話ばかり。そしてついに審査が開始される・・ | ||||||||
私評:ニャーニャー!・・・これは面白い!何と言ってもシナリオの完成度がめちゃめちゃ高い。ギャグもすごくセンスが良くて思わず唸ってしまう。流れるような展開で、時間が経つのが本当に早かったです。そしてもちろんそれらの素材をさらに高みに上げるのはキャスト。まずは、最近コメディが多い「清須会議」「悪人」の妻夫木聡。彼のダメ男ぶりは最高!!ひかり役は「ルームメイト」「謎解きはディナーの後で」の北川景子。彼女は元素材が美しいからあとは経験を積むだけ!今回のタカビー女はまさにピッタリかも??スケベで仕事もテキトウなサイテー上司太田役は「20世紀少年」「今度は愛妻家」の豊川悦司。これがまたはまり役!大滝にアドバイスをする鏡役には「凶悪」「そして父になる」のリリー・フランキー。最高です!日本からTOYOTAのCMを引っ提げてやってきた才女・はるか役は「清須会議」の鈴木京香。そして最高にウケたのはブラジル人カルロス役の荒川良々。その他にも、ほんのチョイ役の有名人が続々登場しますので、彼らを探すのも楽しいです。監督はCMディレクターとして活躍してきた永井聡。長編映画はこれがデビュー作。恐ろしい新人です! | ||||||||
トリック 劇場版 ラストステージ | 監督 : 堤幸彦 | 出演 : 仲間由紀恵、阿部寛、東山紀之 | ||||||
2013年 日本映画 | ||||||||
今週のイチ押し:爆破大脱出の依頼を受けた美人超絶マジシャンの山田奈緒子。しかし、それは某テレビ局が仕掛けた●●●●だった。それが元でさらに世間の笑い者になった彼女を海外に誘ったのは上田次郎。実は彼は一流商社から奇妙な依頼を受けていた。赤道直下の赤道スンガイ共和国で開発を進めているが住民の反対に合っていたのだ。しかも、その土地の呪術師の“ホノイズンミ”に呪いをかけられたという商社の部長が上田の目の前で呪術師の言った通りの時刻に死んでしまったのだ。上田は呪術師がペテンである事を暴く事を依頼されていたのだ。商社の事業部員、加賀美と共に赤道スンガイ共和国を目指して川を遡っていくと上田が奇妙な熱病にかかってしまう。赤道スンガイ共和国についた一行は早速、上田を呪術師の元に連れて行くと、翌日には上田は全快!しかし、彼らと行動を一緒にしていた資源開発業者の川島、そしてオカマの医師、谷岡が謎の死を遂げる・・ | ||||||||
私評:あの世があるのならば、1年後にメッセージを送ります・・・トリックもテレビシリーズの開始から14年。私は映画版を見てからテレビ版を見たのでそれほど長いファンではありませんが、このシリーズは大好き。それがこの映画で本当に終わってしまいました。(しかし、あるセリフが「もしかしたら??」という可能性を残しています。この作品はどちらかと言うとおチャラケた雰囲気の軽い作品だったのですが、さすがに最後は強烈なインパクトを残して終わりました。しかし、この映画の最高のシーンはエンドクレジットの後にあります。テレビシリーズの最初の話「ビッグマザー」篇はチェックしておきましょう!山田奈緒子役は「ごくせん」「武士の家計簿」の仲間由紀恵。彼女も最後とあってボケまくりで笑わせてくれます。上田役は「テルマエ・ロマエ」「麒麟の翼」の阿部寛。シリーズ常連は生瀬勝久、野際陽子。そして今回のゲスト出演者は「少年隊」の東山紀之、「容疑者Xの献身」の北村一輝、そして「ノルウェイの森」の水原希子。監督は「BECK」「くちづけ」の堤幸彦。トリックファンは必見!そうでない人も観ましょう! | ||||||||
カノジョは嘘を愛しすぎてる | 監督 :小泉徳広 | 出演 :佐藤健、大原櫻子、反町隆史 | ||||||
2013年 日本映画 | ||||||||
若者に大人気のバンド“CRUDE PLAY”のサウンドクリエイターの小笠原秋、通称”アキ“。彼は元々バンドのベーシストだったが、ある事件が元で彼は裏方に回り"クリプレ”を支えていた。彼はクリプレ以外にも人気の歌姫・茉莉にも楽曲を提供。彼女はアキの恋人でもあったが、彼女がプロデューサーの高樹と関係を持っている事を知り苛立ちを募らせていた。そんな彼の目の前に突然現れたのはマッシュルームカットの女子高生小枝理子。彼女はアキの口ずさんでいたメロディーに衝撃を受け、彼に一目惚れしたのだ。アキは自分がクリプレのアキである事を隠して彼女と付き合う事になった。しかし、アキのある言葉が理子を苦しめていた。「俺は歌う女は嫌いだ・・。」理子は自らバンドのボーカルをするほどの音楽好きだったのだ。しかも、理子は仲間と練習中に高樹の目に留まりスカウトされてしまう・・・ | ||||||||
私評:♪いつかこの歌、君に届くかな?ちっぽけな愛の歌・・・なんとなく気にはなってはいたのですが見逃していたこの作品。しかし、音楽と映像という私の大好きなタイプの作品だったので観て良かったです。この映画の一番の魅力は小枝理子ちゃんの存在。この役を演じた大原櫻子はこのキャラクターのためのオーディションで5000人の中から選ばれた逸材。歌は昨年引退した(?)YUIに良く似ているのですが、彼女の歌声はすごく心に残りました。冒頭に書いた一節はアキが理子に捧げた歌。速攻でiTune Storeで購入しました。アキ役は「るろうに剣心」「BECK」の佐藤健。彼がちょっとカッコつけ過ぎな感じがしたのですが・・・。クリプレのメンバーでアキの親友・坂口役は「BRAVE HEART海猿」の坂口瞬。美人シンガー茉莉役は「NECK」の相武紗季、プロデューサーの高樹役は「男たちの大和」の反町隆史。監督は「ガチ☆ボーイ」「タイヨウの歌」の小泉徳広。 | ||||||||
大脱出 | 監督 : ミカエル・ハフストローム | 出演 : シルベスタ・スタローン、アーノルド・シュワルツェネッガー | ||||||
Escape Plan | 2013年 アメリカ映画 | |||||||
レイ・ブレスリンは脱獄専門のセキュリティ・コンサルタント。つまり、実際に投獄された後に脱出を試み、その刑務所のセキュリティの弱点を発見するのが彼の仕事だ。そんな彼の元に新たな依頼が舞い込んだ。しかも、依頼主はCIAの弁護士マイヤー。それは政府が関与しない民間が運営している極秘刑務所からの脱獄だった。ランデブーポイントやってきたレイは何者かにスタンガンで気絶させられ連れ去られる。その時、体内に仕込んでいた追跡装置も外されてしまう。気が付くとレイは一面をガラスに覆われた小さな独房にいた。見渡すとそこには多くの箱があり、囚人服の男たちがひとりずつ入れられていた。刑務所長に呼び出されたレイは緊急時の避難コードを伝えるが、それも通用しない事が判明した。囚人たちが集う「バビロン」という広場でレイは囚人たちのボスのエミル・ロットマイヤーに声をかけられる。彼は国際指名手配のサイバーテロリストの居所を知る唯一の男で、看守たちもうかつに手出しができない。やがて、ふたりは協力して脱獄を仕掛けることになるが・・・ | ||||||||
私評:プランBだ!・・・面白いです。さすがにイイ歳のおじさんたちなので、若手のアクションスターのようなスピード感はありませんが、ふたりとも長年アクション映画に携わってきただけの事はあって要所で見せ場を作ります。肉体派のふたりだけに格闘シーンもド迫力。パワーでぶっ潰す感じが良いです。そしてお得意の大爆破。ツッコミどころもありますが私は大満足でした。テッパンです!ラストシーンも爽やかで映画を見終えた後はとても爽快でした。アクション映画は目新しいだけが武器じゃない。オーソドックスでも良いんです!レイ役は「ロッキー」「ランボー」のシルベスタ・スタローン。ロットマイヤー役には「ターミネーター」「ラストマン・スタンド」のアーノルド・シュワルツェネッガー。このふたりがここまでガッチリとタッグを組んだのは初めて。冷血な刑務所長役は「モンテ・クリスト伯」のジム・カヴィーゼル、所内のドクター役は「ジュラシック・パーク」のサム・ニール、そして最強の看守ドレーク役は「ロック、ストック&スモーキング・バレルズ」のヴィニー・ジョーンズ。監督は「1408号室」「ザ・ライト エクソシストの真実」のミカエル・ハフストローム。 | ||||||||
メイヤーリング | 監督 : アナトール・リクヴァル | 出演 : オードリー・ヘプバーン、 メル・ファラー | ||||||
Mayerling | 1957年 アメリカ映画 | |||||||
19世紀、オーストリア=ハンガリー帝国の皇太子のルドルフは親が決めた望まない結婚をして以来、酒浸りで女癖も悪くなっている。そんなある日、彼は男爵令嬢のマリーと出会い、一目惚れをしてしまう。彼女は公園で親とはぐれてしまい彼が助けたのだ。そんなふたりは運命に導かれるかのように再会を果たす。バレエの鑑賞に来たルドルフは歌劇場の向かいのバルコニーに彼女を発見したのだ。ルドルフの視線を感じはにかむマリーに夢中になってしまう。教会への礼拝に出掛けたマリーを追いかけて、ルドルフは胸中を告白した。恋する気持ちはマリーも一緒だったがルドルフは妻子持ち。厳格な男爵がふたりを許すわけがなかった。そんなふたりの架け橋になったのがルドルフの母の姪のラリッシュ夫人。舞踏会の招待状と引き換えに、マリーを宮廷に連れて行ったのだ。その日以来、毎夜の密会を重ねて行くが、ふたりの逢引が皇帝に知られてしまう・・・ | ||||||||
私評:どこへでも行くわ・・・オードリー・ヘプバーンの幻の作品が公開されました。しかし、これは映画ではなくテレビ作品。当時はテレビドラマが生放送だったのでないと思われていたライブラリーが発見されたのです。それをデジタル加工して今回の上映になったのですが、やはり画のクオリティは低い。そしてテレビで放送された時はカラーだったのですが、今回はモノクロ。これも残念ですね。しかし、今まで観た事がないオードリーを映画館で観られた事は素晴らしい事。作品のクオリティは置いといてもオードリーファンの私は感激でした。オードリー・ヘプバーンと言えば「ローマの休日」「麗しのサブリナ」「おしゃれ泥棒」「ティファニーで朝食を」「マイ・フェア・レディ」など数々の名作に出演。私はやっぱり「ローマの休日」が好きですね。ルドルフ役は当時の彼女の夫だった「戦争と平和」「無頼の谷」のメル・ファラー。彼は相当のプレイボーイだったらしいので、この役は適任でしたね。監督は「私は殺される」イングリッドバーグマン主演の「追想」ヴィヴィアン・リー主演の「愛情は深い海の如く」を手掛けたアナトール・リトヴァク。 | ||||||||