12月31日版

 1999年最後のアップです。 今回2作品を鑑賞して今年の映画も無事に終了。 今年もたくさん見たな〜。 
 来年もヨロシクお願いいたします。
 

 ワンダーランド駅で(Next Stop, Wonderland)

 1998年 :  アメリカ映画
 監督  : ブラッド・アンダースン
 主演  : ホープ・デイビス、アラン・ゲルファント、ヴィクター・アーゴ

 看護婦のエリンは夜勤明けで家に帰ると、突然ボーイフレンドのショーンに別れを
 告げられた。 落ち込む彼女のために彼女の母親は新聞の広告欄にエリンの名前で
 恋人募集の広告を出す。 最初は憤慨していた彼女も広告を見た男たちから次々と
 ボイスメールが寄せられているのを知り、ちょっと会って見ようと・・・。
 会う男はつまらない男ばかり・・。 
 アランは水族館でボランティアで働きながら海洋学者を目指していた。しかし、父親の
 借金、水族館の拡大に反対する輩の嫌がらせ、クラスメイトの女の子の執拗な
 アタックにちょっと食傷気味・・・。 
 そんな二人がいつもすれ違う地下鉄の東行きの最終駅は「ワンダーランド」
 二人はいつ出会うの??

 私評:これは面白い映画です。予告を見たときは選曲の悪さもあったと思うのですが
 なんだか暗い映画のように感じてしまったのですが、実際の映画は楽しい映画でした。
 登場人物が30歳をまもなく迎える女性と35歳の男性の話で、なんとなく身近に
 感じた。 豊富な経験が邪魔をしてなかなか素直になれないエリン。 男を見抜く目を
 持ったが為に人の粗がすぐ見えてしまう。 しかも頭が良い。 そんな彼女を口八丁で
 口説きまくり、振られていく男たちがなんとも滑稽だった。下心を持って接しちゃいけません。
 しかし、ワンダーランドと言う駅の名前が良いですよね。 ボストンの海岸を望む美しい所でした。 
 あとは、この映画の音楽が良いです。 心地よいボサノバ音楽が本当に良い気持ちにさせてくれました。 


 宋家の三姉妹(The Soong Sisters)

 1997年 :  香港=日本合作映画 
 監督  : メイベル・チャン
 主演  : マギー・チャン、ミシェル・ヨー、ヴィヴィアン・ウー

 今世紀初頭の上海に、チャーリー宋という男がいた。彼は孫文と共に新しい中国への
 変貌の為革命に身を焦がしていた。 彼には3人の娘がいた。 彼女たちも彼の自由な
 発想のもとで、アメリカに渡り新しい時代の女として磨きをかけられた。 長女の靄齢
 財閥の息子と結婚した。次女の慶齢は父の反対を押し切り、父の革命の友であった孫文と
 結ばれる。そして三女の美齢は軍人蒋介石夫人に。3人はそれぞれ、違う道ながら時代の
 流れに奔騰されながらも自分の信念を貫き通し、懸命に生きる。 時にはぶつかり合い
 ながらも固い絆で結ばれた3人は、日中戦争では孤児院や軍部を慰問し活躍し、いつしか
 統一中国の象徴になって行く。1945年、戦争は終結したものの、蒋介石率いる国民党は
 国を追われ台湾に撤退。 靄齢は香港からアメリカへ渡った。 ただ一人、次女の慶齢は
 中国に留まったが3人が再び顔を合わせることは、もう無かった。 

 私評:壮大なお話なので、シノプシスも書こうと思うとけっこう長い文章になって
 しまいます。 でも、上の文だと全然意味がわからない? しかし、この3姉妹の
 逞しさには恐れ入ります。これは彼女たちの闘いの映画だと思う。それぞれ置かれた
 立場は違っても近代中国の歴史の中で暗躍した彼女たち。映画では語りきれない部分も
 多々あるとは思います。 この3姉妹のスゴさは彼女らの伴侶にも言えます。 長女の
 靄齢の夫は金融で富みをなした山西省の大富豪、孔祥煕は後の中華民国行政院長、次女慶齢の夫は辛亥革命の指導者、
 国父と呼ばれた孫文だし、三女美麗の夫はあの蒋介石でしょう。 3人が3人とも中国の歴史のキーマンと結婚して
 いると言うのもすごい事です。 (もちろんチャーリー宗の企みもあるでしょうが・・)。 この映画のマギー・
 チャンはとても良いですね。彼女のイメージってジャッキーの映画のお転婆娘のイメージしかないのに・・。 
 長女靄齢は007のボンドガールも演じた香港が誇るアクションスター、ミシェル・ヨー。 
 彼女も演技派なんだと知りました。 見たくて仕方がなかったこの映画。 やっと見る事ができました。
 (一部、角川文庫「宋姉妹」から引用しています)

 


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