2003/12/29

2003年最後の、レビューです。トータル250本のレビューを書きました。
来年もたくさん映画を見たいですね・・・。

武士(MUSA)  監督:キム・ソンス  出演:チョン・ウソン、チュ・ジンモ、チャン・ツィイー
MUSA  2001年 韓国映画
今週のイチ押し:高麗人の隊列が灼熱の砂漠を行脚している。彼らは高麗から中国の当時の王朝、明に向けて使わされたのだ。緊張上位対にあった両国の誤解を解くための派遣だったが、あらぬ疑いから砂漠に流刑されたのだ。そんな時、蒙古軍の騎兵隊と遭遇。彼らは明の兵士を皆殺しにして去っていった。一行のリーダー、チェ将軍は砂漠を横断する決意をする。その途中で、彼らは蒙古軍と出会う。彼らは明の芙蓉姫を捕らえていた。チェ将軍は姫を救出し、彼女を南京城に届ければどうどうと国へ帰れると考えた。奇襲攻撃で姫を救出したチェ将軍は、姫を伴い旅を続ける。しかし、蒙古軍は姫を奪還すべく一行のあとを追う・・
私評:死を覚悟して生を得る事もある。全員で戦おう。命の全てを賭けて・・・・平和な現代でダラダラと生活を送っている私たちは「死に場所」について考える事はあまりないでしょう。「俺は布団で死にたい」とか「いっその事、崖から飛び込んで・・」なんて考えないでしょう??でも、この映画の武士たち(特にチェ将軍)は自分がいかにして死んでいくべきかを常に考えていたのだと思います。無駄死にだけはしたくないという気持ちが強ければ、こんな壮絶な戦いの中で果てる事は、まさに彼にとっての「死の美学」だったのでは?死にゆく男たちが泥まみれ、埃まみれでも美しいのはそんな男たちの「誉れ」が画面から漂っていたからかもしれない。私はまさに、惨劇のなかに感動を見出した。あと、この映画を見るとき、当時の時代背景を少しでも知っていると一段と面白さが増すと思います。「高麗」ってどこだよ?とか、「明」て何だよ?なんてレベルでは困ります。しかし、話自体は壮大なフィクションなのです。登場人物も韓国、中国から素晴らしい面子が集結した。とにかくカッコいい槍の名手チョン・ウソン。ちょっとキムタクに似ているチェ将軍を演じるチュ・ジンモ。わがまま姫は地で演じている(?)チャン・ツイィー、弓の名手は重鎮アン・ソンギ。こういう映画は本当に大好きです!
最後の恋、初めての恋  監督 : 当摩寿史  出演:渡部篤郎、シュー・ジンレイ、ドン・ジエ
最后的愛、最初的愛  2003年 日本・中国映画
上海に赴任する事になった早瀬は、半年前のある事件が心の傷となり抜け殻のようになっていた。この地に着いても状況は変わらず仕事にも身が入らず、対人関係も硬くなに拒んでいた。その夜、彼はホテルの部屋で自殺を図るが間一髪のところをホテルの従業員の女性ミンに救われる。しかし、早瀬はこの事を会社には告げないでくれと懇願する。そんな時、早瀬は上司から中国語教室に行くよう勧められる。気が進まなかった早瀬だが教室を訪ねるとそこには一人の少女がいた。彼女の名前はリン。リンはどこか陰のある早瀬に一目惚れしてしまう。数日後、早瀬はリンの自宅に招待される。そこで彼はミンと再会する。彼女はリンの姉だったのだ。運命に導かれるかのように急速に近づいていく二人の距離。しかし、ミンは不治の病に冒されていたのだ・・・・・
私評:きれいに撮ってね。この写真はお母さんの写真の隣に飾るんだから・・・日本と中国の国境を越えた愛を描いた秀作です。恋人に裏切られボロボロになってしまった男が、再起できたのは「新しい恋」を見つけたから。なんだかこの設定が気に入らなかったのですが、映画を見て、そして渡部篤朗とシュー・ジンレイのやり取りを見てすごく納得してしまいました。この映画は早瀬の再生、ミンとの純愛、リンとミンの姉妹愛など、いくつものドラマが折り重なってできています。それらの描き方もすごく上手い。しかし、私的なこの映画の見所は清楚な美しさのシュー・ジンレイととびきり可愛いドン・ジエのふたり。渡部篤朗はイマイチだったな〜・・。そして早瀬の上司役は石橋凌、友人役で筧俊夫などいい脇役が揃っています。そして忘れてならないのが、ミンとリンの父親役のニィウ・ベン。すごく暖かいお父さん役がピッタリでした。映像の方もすごく凝っていて、上海の美しい町並みが見事に画面に納められています。
すべては愛のために 監督:マーティン・キャンベル  出演:アンジェリーナ・ジョリー、クライヴ・オーエン
Beyond Borders  2003年 アメリカ映画
裕福なイギリス人と結婚して、優雅な生活を送るサラ。今日、彼女は義父の難民救済活動を称えるパーティーに出席していた。パーティーの最中、一人の男がやせ細った黒人の男の子を連れて会場に入り込んできた。彼の名はニック。彼はそこでエチオピアの現状を語った。 サラたちが飲んで騒いでいるこの時間も、人々は次々と死んでいく。その言葉に打たれたサラはひとり救援物資を持って、ニックのいるエチオピアに向かう事にした。そこでサラが目にしたのは予想以上の惨状だった。移動中のトラックから見えたハゲタカに襲われかけていた子供を救い出した彼女。しかし、難民キャンプは飢えと病が蔓延り、ボランティアのニックたちがいくら嘆願しても救援物資は削られる一方だった。次々と死んでいく人々を目の当たりにしながらも、サラは途中で助けた子供を根気良く看病し、ひとつの命を救った。帰国後、彼女は国連に勤め始める。そして救済活動に傾倒していく。そんな時、エチオピアでニックと一緒に仕事をしていたエディがやってくる。今、彼らはカンボジアで活動をしている。しかし、そこも酷い状況になっているという。再び、サラは現地へと赴く・・・・・・
私評:砂漠にいるのに香水か!・・・アンジェリーナ・ジョリーが国連難民高等弁務官事務所の親善大使として活躍している事は有名ですよね。売名行為としてとられないように誰にも相談をせずに単独で視察に出かけたり、難民の子供を養子に迎え入れたりと彼女の救済活動には頭が下がります。この映画はそんな彼女だからこそ演じきれた作品かもしれませんね。この映画ではエチオピア、カンボジア、そしてチェチェンの難民キャンプが描かれているのですが、全てに共通して蔓延しているのは飢えと疾病。どこまでが事実かは分かりませんが、これに近い現実があるのでしょうね。中でも赤ん坊が手榴弾のピンを外すシーンは衝撃的でした。主演は「アクション映画だけじゃないのよ!」と言いたいのかアンジェリーナ・ジョリー。しかし、炎天下でも、土砂降りの雨の中でも美しく映させているところにリアリティがないような気がしたのは私だけでしょうか??ニック役はクライヴ・オーエン。彼はまさにはまり役でしたね。難民救援のために私たちは一体何ができるのでしょう?日本テレビの「愛は地球を救う」で募金に行った事は何度かありますが、世界に目を向けた時それらはあまりに無力に思えてしまいました・・・
ミッション・クレオパトラ  監督:アラン・シャバ  出演:ジェラール・ドパルデュー、モニカ・ベルッチ
Mission Cleopatre  2002年 フランス映画
ローマの植民地となったエジプト。しかし、この地を納める女王クレオパトラの我侭は相変わらず。愛人のシーザーの言葉にカチンときたクレオパトラは、大見得を張ってシーザーのための宮殿をたった3ヶ月で造ってみせると約束する。そしてシーザーにエジプトの民の力を見せるとも・・。さっそくクレオパトラは建築家のニュメロビスを呼び寄せ、宮殿の建築を命ずる。3ヶ月で完成すれば黄金を、できなければワニの餌という条件だった。頭を悩ますニュメロビスはいつか聞いた魔法の薬を使うというガリア人のことを思い出す。さっそく彼らを訪ねたニュメロビスは、薬の調合師パノラミックスと薬の中に落ちたというオベリックス、そして薬を飲むたびすごいパワーを出すアステリックスを伴い、エジプトへと戻ってくる。彼らの恐るべきパワー、そして薬を飲んだエジプトの民は恐るべきパワーを出し、宮殿はどんどん完成していく。しかし、宮廷には彼らの働きを妬む輩がいた・・・・・
私評:シーザー?その名前は招待者のリストにありませ〜ん!・・・・これはフランスでは超有名なコミックの映画化作品なのだそうです。それゆえかフランスでは驚異的な大ヒット。なんと4人に一人が見た映画らしい。フランス人なら誰でも知っている話なので、製作側も気合が入っています。豪華なセット、すごいエキストラの数、そして特撮の数々。しかし、この映画の見所はコメディとしての楽しさなんですね。随所におバカなギャグが満載。けっこう笑わせていただきました。しかし、それらのギャグがフレンチ・テイストのせいか?私は大爆笑までは辿り付けませんでした。この映画の宣伝ではクレオパトラ役のモニカ・ベルッチが主役みたいに言われていますが、実は本当の主役はオリベックス役のジェラール・ドパルデューとアステリック役のクリスチャン・クラヴィエです。しかし、ジャラールって本当にどんな役でもやるんですね・・。そしてこんなおバカ映画のためにひと肌もふた肌も脱いで、お尻まで見せてくれたモニカ様!!私は彼女を見ただけで、十分元手を取りました。公開2日目なのにめちゃめちゃ空いてました・・・。


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