12/18号

 今週はちょっと不思議な映画をイチ押しにして見ました。  

ザ・カップ 夢のアンテナ  監督:ケンツェ・ノルブ 主演 : ウゲン・トップゲン、ネテン・チョックリン
PHORPA  1999年 ブータン・オーストラリア映画
今週のイチ押し作品! 
ヒマラヤ山麗の僧院で修行に励む少年たち。ここの少年たちもコーラの缶をボール代わりに、サッカーをするほどのサッカ−好き。 中でもウゲンは特にサッカー好き。 ワールドカップが開催中の今、夜な夜な寺を抜け出しては町でTVに釘漬け。しかし、ある日寺の先生に見つかってしまい、大目玉を食らってしまう。 そんな事ではくじけないウゲンはワールドカップの決勝戦を寺にTVを持ち込んで観戦したいと申し出るが・・・。 

私評:美しい山々に囲まれた山村の村は、文明の利器が全くと言って良いほどない。でも、スポーツって言うのは場所や人を問わず興奮させるんですね。ウゲンを演じる少年はとにかくワンパクって感じ。 彼がとても良いんです。 お寺で修行する少年たちは、仏に仕える身故にまじめなのかと思いきや、我々の身の回りのどこにでも居るような、元気でそして悪戯好きで・・。だからとても親近感がありました。そしてヒマラヤの山に囲まれた田舎の風景。あくせくと生活し、常に時間に追われているような私たちには、ちょっと羨ましいような気もします。 ブータンと言う国は名前は知っていましたが、この映画を見た後に地図で場所を確認して、やっと知ったような国。変わった衣装、楽器、そして景色もとても新鮮でした。 演技や構成はまだまだ未熟な映画ではありますが、とても楽しめました。

 恋の骨折り損   監督・主演 : ケネス・ブラナー 主演 : アリシア・シルバーストーン、アレッサンドロ・ニヴォラ
Love's Labour's Lost  1999年 アメリカ=イギリス映画
私評:ウィリアム・シェイクスピアの作品を、ケネス・ブラナーがなんとミュージカルにしてしまった!ナヴァール王国のプリンスは学問のため学友の3人と3年間の女人禁制の誓いを立てる。そこへやってきたのはとても可愛いフランスのプリンセスと彼女のお付きの3人の美女。誓いを立てたばかりの4人は、たちまち恋に落ちて・・・。恋の魔力には誰も敵わない。とても小粋なラブストーリーをケネスが、とても上手く料理しています。その他の面子もマシュー・リラード、ナターシャ・マケルホーン、エミリー・モーティマー・・と、今注目の若手がたくさん出演しています。そしてなんと言っても良いのが、ネイサン・レイン! 彼の円熟した笑いが、この映画をとても格調高いミュージカルに押し上げています。もう、全編ラブラブラブ・・の映画でお腹いっぱいになってしまいました。(笑) ラストの「ショーほど素敵な商売はない」はめっちゃ良かったな〜・・。 
ウーマン・オン・トップ  監督 : フィナ・トレス 主演 : ペネロペ・クルス
Woman On Top  2000年 アメリカ映画
私評:ペネロペ・クルスを見るためだけで,この映画を選んで見て来ました。 いや〜,彼女はやっぱりキュートです。 ブラジルの平凡な主婦だったイザベラは,亭主の浮気に傷ついて、単身アメリカにやってきた。 しかし、アメリカは彼女を受け入れた!彼女が受け持つことになった料理番組は大ヒットし、たちまち彼女は時の人に・・。 イザベラの成功は美貌だけじゃない。 料理の腕とそして情熱。 まさにそんな役がピッタリのペネロペ・クルスに、世の男性の多くはKOでしょう。 私もその中の1人です。 夫役のムリオ・ベニチオもなかなかセクシーでグッドでしたよ。 この映画を見ているとラテンの音楽に心ウキウキ、そしていかにもエスニックという料理の数々が食欲をそそります。(笑) 実際お腹がグーグー鳴っちゃいました。こんな美女にエスニック料理を作ってもらって、ステキな一夜を・・・。 今年の初夢はこれで決定! 上映時間が85分と言うのも、さくっと見れて良いですね! 
ゴジラVsメカギラス G消滅作戦  監督 : 手塚昌明  出演:田中美里、伊武雅刀、星由里子
Dinosaur  2000年 日本映画
私評:なんだかんだ言っても、ゴジラは映画館でいる見ている私。今回も悪評をさんざん聞かされながらも、足を運びました。1954年東京、1966年茨城東海村、そして1996年大阪と常に日本のエネルギー源を狙い襲ってくるゴジラ。そしてついにゴジラを殲滅すべく結成されたGグラスパーにより、ゴジラを永遠に葬る新兵器が開発された。それはディメンションタイドと呼ばれ小さなブラックホールを作り、ゴジラを吸い込んでしまおうという最新兵器だ。しかし、新兵器の試験中にブラックホールにより次元に歪が生まれ、太古の超飛竜メカギラスが現代に蘇る・・・。今回ゴジラを執念深く追い、対決するのは、なんとヒロイン。これは初めてのことですね。田中美里はとても良かったです。そして旧ゴジラシリーズでヒロインを演じた事がある星由里子が、G消滅チームの科学者として出演、この辺りのキャスティングはなかなか面白いです。しかし、作品はどうもいただけない。特撮も中途半端だし、ミニチュアもいかにも安っぽい感じがしました。メカギラスと言う怪獣自体はけっこう面白かったです。今回、ゴジラもけっこう苦戦していたし・・。でも、「ガメラ2」のレギオンに似ているような気がするのですが・・。 エンドクレジットの後に、「また続編ができますよ〜!」というくだりがありました。 また、来年も私は見に行くでしょう。


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