先週は1本しか見ませんでした。 公私ともに忙しかった先週・・・。
その分を取り戻した今週。今回、記事をアップし忘れていたジャンヌ・ダルクも載せることにしました。
1999年 : アメリカ映画
監督 : バリー・ソネンフィールド
主演 : ウィル・スミス、ケビン・クライン、ケネス・ブラナー
西部開拓時代も後半のアメリカ。大統領グラントにより二人の連邦捜査官に
召集がかけられた。 一人はガンの腕と度胸は天下一品。 でも、そんな自分に
ブレーキがかけられないのがたまに傷なジム・ウエスト。 もう一人は博識多彩で
変装の天才、しかも大発明家を自称するアーティマス・ゴードン。 大統領は行動派
のウエストと知性派の二人にコンビを組ませれは、お互いの欠点を補わせる事により、
困難な使命を遂行できると信じていた。 彼らの使命はドクター・ラブレスの野望を
阻止すること。 ラブレスは大統領に合衆国の明渡しを要求していた。
私評:コメディー好きな私は、ウィル・スミスとケビン・クラインの笑いのツボに
はまってしまい、大いに笑ってしまった。 予告編を何度も見た私は、目新しいところが
なくて、そこが残念だった。 特撮は大画面でしみじみ見るとやっぱりすごい。あの巨大
タランチュラ・ロボットは特にね。 他のメカも超ハイテクなだけど、見た目が
アンティックなのがおかしくて・・。 特にラブレスの車椅子(?)は蒸気で動いてた。
そんな細かいギャグも見つけるととてもオモシロイ。 でも一番良かったのはサルマ・ハエックと
バイ・リンのおしり・・・。(^^;)
1999年 : アメリカ映画
監督 : リュック・ベッソン
主演 : ミラ・ジョヴォヴィッチ、ジョン・マルコヴィッチ、フェイ・ダナウェイ
ダスティン・ホフマン、ヴァンサン・カッセル、チェッキー・カリョ
15世紀フランス。ドンレミの村で生まれ育った無垢な少女ジャンヌ・ダルク。
彼女は暇さえあれば教会に通っていた。そこでは”彼”と話しができるから・・。
17歳になったか彼女はついに、彼の声を王太子シャルルに届ける使命を受ける。
それは彼女自身がこの国の救世主となり、シャルルにフランスを奪い返すと言う予言。
そして彼女は次々と戦果を納めた。 彼女の霊感に導かれるかのように兵は彼女に
続いた。 歴戦のつわもの達までも・・。 そしてついにフランス王シャルルが誕生した。
全てはジャンヌの劇的な勝利がもたらしたものであった。 しかし、そんな彼女を
だんだんと疎ましく思うようになったシャルルは、彼女を敵のイギリスに売り飛ばし
た。 そして異端者としての裁判にかけらることに・・・
私評:世界で最も有名な女性の一人”ジャンヌ・ダルク”の生涯は短くも波乱万丈。
もともと娯楽映画の最高の題材だったはず。 しかし、今回のジャンヌはとても
ドラマチックな展開。ジャンヌを演じるミラはとにかく最高だった。よく使われる表現だが
”憑かれたような”演技は最高。スタントを使わず危険なシーンにも挑んだ。彼女のパワーが、そしてこの映画への
情熱が「ジャンヌ・ダルク」の一番の見所かもしれない。 監督のリュック・ベッソンの作り出す画面、そして
美しい映像。 後半の懺悔でフラッシュバックのように挿入される、彼女が抱いた”理想”と”現実”の解釈も
私はとても興味深かった。 彼女をただのカリスマとしてだけでなく、弱さも間違いも兼ね揃えた一人の人間として
描いているところも良かったと思う。
1998年 : 韓国映画
監督 : カン・ジェギュ
主演 : ハン・ソッキュ、キム・ユンジン、チェ・ミンシュク
北朝鮮の某所。テロのプロを育成するための厳しいトレーニングが行われていた。
その中でも群を抜く素晴らしい才能を備えた一人の女がいた。 彼女は一人、韓国に
潜入した・・。 韓国の情報部員ジョンウォンは、最近多発する暗殺事件のバックに
その女の存在を感じていた。彼には婚約者がいた。鑑賞魚の店に勤める彼女は
彼にとってはかけがいのない女だった。 そんなある日、北朝鮮のテロ軍団により
最新の液体爆弾CTXが奪われる。 ソウルの巨大スタジアムで行われる韓国と
北朝鮮の親善サッカーで、爆破予告が・・。 そしてついに姿を現す女スナイパー。
果たしてジョンウォンはこの危機を救うことができるのか??
私評:韓国ではあの「タイタニック」築いた記録をいとも簡単に抜き去ってしまい
社会現象にもなったという。この映画の面白さはアクション、ラブストーリー、
涙・そして社会問題を一本の映画に盛り込んでしまったところ。 色々な楽しみ方が
できると思う。 裏を返すと、色んな映画をパクッていて見たことがあるシーンが
たくさんある。まあ、その辺りはあまり堅いことを言わずに・・。 この映画の一番の
テーマは南北朝鮮問題。 隣同士の同じ人種の人間がいまだに交流を避け、一触即発の
状態にある。その辺りの緊張感は我々日本人には、あまりピンと来ないかもしれない?
シュリとは朝鮮半島の棲んだ水に棲む淡水魚。 この魚のように南北朝鮮を自由に行き来できること
が製作者の願いなんでしょう。ただし、この映画の場合は北朝鮮の暗号名として使われています。
1998年 : フランス映画
監督 : パトリス・ルコント
主演 : ヴァネッサ・パラディ、ダニエル・オートゥイユ
テレビ番組でアデルは自分の性遍歴について語っていた。運のない自分の人生って・・
そして彼女はパリの橋の上でアデルはセーヌ川に身を投じ、無意味な人生に終止符を
打とうとしていた。
「バカなことしそうだ・・」一人の男が彼女に声をかけた。彼の名前はガボール。
彼はパリの橋の上で自殺志願者を探していたのだ。 彼は曲芸師でナイフ投げの名人。
そんな彼の的になってくれる人間を。 しかし、アデルにはそれ以上の何かがあった。
彼の強引な誘いに彼女は負けて二人は仕事のためにモナコに向かう。 しかし彼女の
男好きは止められない。 行く先々で男と寝る機会を探していた。 二人のショーは
大成功をおさめる。 そして今までの不運が嘘のように仕事にもギャンブルにも
つきまくる二人。 このときアデルとガボールはお互いにナイフ投げの危険を
求めていることを知る。 死と隣り合わせの、危険なゲームが・・・。
私評:他の男たちとは体を求め合い、抱かれることによって安らぎと安堵を得ていた
アデルに指一本触れないガボール。 なぜならナイフの彼は彼女に触れれば傷つける事
になるから。でも、そんな二人の究極のエクスタシーは死と隣り合わせのナイフ投げ。
イタリアの田舎町でショーではなく、二人のためにナイフ投げをするシーンがある。
このシーンのいやらしさと言ったら、もう・・・。 お互いがお互いにとっての最良のパートナーである事に
なかなか気づかない二人も苛立たしいが、こんなに危険なことでしかお互いを高めあえない彼らって不幸(?)。
これはルコント監督が「仕立て屋の恋」の”覗き”や「髪結いの亭主」の”フェチ”を上回る
究極の危険な愛。 めっちゃ面白かったです。
1999年 : アメリカ映画
監督・主演: クリント・イーストウッド
主演 : アイザイア・ワシントン、デニス・リアリー、リザ・ゲイ・ハミルトン
バーナード・ヒル、ジェームズ・ウッズ
事件記者エベレットは一流の腕を持っていながら酒に溺れ、女グセが悪く今、働いている
地元紙「トリビューン」でも煙たがられている。そんな彼はバーで同僚の女性記者を
口説いていた。しかし、その夜彼女は車の事故で死んでしまう。死刑囚ビーチャムの
取材を残して・・。 翌日、彼女の死を聞かされショックを受けるエベレットに彼女の
仕事が回ってくる。資料に目を通しているうちに彼は一つの疑問にぶち当たった。それは
やがて「ビーチャムは無実なのだ」という確信へと変わっていく。しかし、彼の死刑執行
まであと12間を切っていた。 果たして彼はビーチャムの無実の証拠を見つけることが
できるのか? 6年前の事件の真相を追い始めるエベレット・・・。
私評:一言で言うと「めっちゃオモシロイ!」 自分の記者として嗅覚(ハンチ)だけを
頼りに事件を追ってきた時代遅れの男が今回のイーストウッドの役どころ。 しかし、
これがまたピッタリ。いい年して同僚の女房を寝取ったり、バーでは同僚記者を
口説いたり。 でも、これが様になる。 シナリオがまた、オモシロイ。
ただのサスペンスだけではなくコミカルなシーンがたくさんあって楽しい。
特に子供と動物園に行くシーンはめっちゃ笑えます。
父娘というより祖父と孫って感じですけど。 1日の物事を描きまたタイムリミットがあるので
その辺りの演出もドキドキしておもしろい。 彼の上司役のジェームズ・ウッズが良い味を出してます。
クリント・イーストウッドファンならずとも、楽しめる一本だと思います。
1999年 : 松竹映画
監督 : 大島渚
主演 : 松田龍平、ビートたけし、崔洋一、武田真冶、浅野忠信
新撰組の新隊士を選ぶ試合が行われていた。 そこで一際目を引いたのは息を飲むような
色気を放つ美貌の持ち主、加納惣三郎だった。結局惣三郎と田代の二人が入隊を許された。
しかし、近藤勇、土方歳三でさえも惣三郎の怪しい色香に、得体の知れぬ感慨を抱いて
いた。 男所帯の新撰組の中で、惣三郎の怪しい色香はただならぬ狂気を呼び起こす。
なかでも一緒に入隊した田代とは「二人が出来ている」と言う噂が隊内で起きるほど・・。
事実、田代は惣三郎を好いていた。 しかし、惣三郎を我が物にしようと企んでいるのは
彼一人ではなかった。
私評:この映画のシノプシスは書きづらい。 上の内容を読むとただの男色家の映画みたい
だけど、それだけではない。 もちろん、男臭い集団、新撰組には不似合いの色白で美男、
しかも、怪しい魅力の惣三郎が物語りの中心だけど・・。 和を重んじる新撰組の中で、
彼の出現は一糸乱れぬ規律の中に不協和音を巻き起こす。 惣三郎、松田龍平は言葉も
少なく、あの切れ長の目でニヤリと微笑んでいるだけですごいインパクト。 たけしの
演じた土方は良かった。 でも、あくまでもこの映画の中での土方であって、実際の私の中の土方歳三は冷酷無比、
ニヤリともせず人を殺しまくる殺戮マシーンのようなイメージ。 また、沖田総司の武田真治もこの
映画では良いけど、実際の沖田のイメージはもっと悲壮感漂う感が・・。 新撰組の設定だけを考えると、
伊武雅刀演じる伊藤甲子太郎がやがて新撰組を去り暗殺される伏線があったりして、変なところの
ディテールに拘っているな〜、と感心。 でも、映画自体はとても楽しく見れました。