2週間分の大放出です。 と言っても先週は1本しか見てないから・・。
年末にさしかかり、良い映画が目白押しです。 ハリウッドメジャーがダメな分ミニシアターの佳作に注目!
今回は9作品もあります・・・。
1999年 : アメリカ映画
監督 : ピーター・ハイアムズ
主演 : アーノルド・シュワルツェネッガー、ガブリエル・バーン
ロビン・ダニー、ロッド・スタイガー
ハレー彗星が夜空に弧を描いた夜、一人の女の子が産声を上げた。
彼女の名はクリスティン・ヨーク。 彼女こそサタンの復活のために選ばれた
女だった。 そして迎えたミレニアム。 ついにサタンが姿を現し彼女に迫り来る。
しかし、サタンの野望を打ち砕くために一人の男が選ばれた。 彼はシークレット・
サービス。 しかし妻子をなくしてから、やさぐれた生活を送っていた。 果たして
彼に勝機はあるのか? そしてクリスティンを、強いては人類を救うことが出来るのか?
私評:シュワルツェネッガーの久々の映画は、やっぱり超大作。 火薬の量だけなら
今年No.1の映画です。 でも、この映画を楽しむならディテイルにこだわっては
いけない。 とにかく片っ端から壊しまくるシュワに感動。やっぱり
こうでなくちゃ! サタン役のG・バーンが最初は弱々しく見えたのですが
だんだんイヤラシイ、悪魔になっていった。 しかも片手で軽々とシュワを・・・。
私がただ一つ許せないのはシュワがクリスティーンを発見するところ。
いくらリアリティーがなくてもそれはイージー過ぎる(笑)。 神父役の
ロッド・スタイガーもが良い感じでした〜。
1998年 : 米・日・仏・独合作映画
監督 : ジム・ジャームッシュ
主演 : フォレスト・ウィテカーヘンリー・シルヴァ、ジョン・トーメイ
ゴースト・ドッグは孤独な殺し屋。NYの闇に溶け込み完璧に仕事こなす。
彼の生活はビルの屋上で鳩を飼い、そして三島由紀夫の「葉隠」を愛読する。
多くの人とも接することもない。 ある日、マフィアのファミリーから依頼された
仕事をいつものようにこなしたのだが、手違いからそのマフィアの追われる立場に。
しかし、マフィアの一員ルーイは以前にゴーストドッグの命を救ったことがあり、
ゴーストドッグは彼に恩義を感じ、忠誠を尽くしていた。・・・
私評:ジム・ジャームッシュ久々の新作は日本の武士道に傾倒した黒人ヒットマンが
主人公。 このフォレスト・ウィテカーがめっちゃ良い。 伏せがちな目線の奥に
秘めた底知れぬ怖さ。テンションを押さえた演技もとても良いです。マフィアの面々
がけっこう笑わせてくれます。 ジャームッシュならではのユーモアと哀愁が漂う佳作
です。昔のやくざ映画のヒーローのようなカッコ良さがこの映画には溢れている。
1998年 : アメリカ映画
監督 : リサ・ブラモン・ガルシア
主演 : コートニー・ラブ、ベン・アフレック、ケイシー・アフレック
マーサ・プリンプトン、クリスティーナ・リッチ、ジャニーン・ガラファロ
1981年の大晦日。NYの町はお祭り騒ぎ。 新しい出会いをそして恋を求めて
みんな浮き足立っていた。モニカはパーティの準備をすっかり済ませみんなが来るのを
待っている。しかし待てど暮らせど誰も訪ねてこない・・。ケヴィンは大晦日が誕生日。
しかも、恋人に捨てられたばかり。今夜彼に付き合っているルーシーも食傷気味・・。
目いっぱいのおしゃれをしてモニカの家を目指すヴァルとステフィ。 しかし、モニカの
住所をなくしてしまい、しかもパンクの二人組みに後をつけられ・・・。 シンディは
昨夜、処女を捧げたばかりのジャックとデート。とにかく気張って今夜を完璧なものに
しようとするが空回りばかり・・。 その他たくさんの男女がハッピーエンドに
向かってひた走る・・・。 ニュー・イヤーズ・イヴは更けていく。。
私評:こういうハッピーな映画は大好き。すごくパワーをもらったような気がします。
主人公がそれぞれコンプレックスやツキのなさと戦っていて、それがみんな不器用で
笑える。でも、気持ちは良く分かるんだけどね。 「200本のたばこ」のタイトルはルーシーが
ケヴィンに贈った誕生日プレゼント。 1カートンのたばこ、つまり200本のたばこ。
冴えないプレゼントも気持ちしだいでとても素敵なプレゼントになるんですね。
80年代のポップ音楽も最高だし! 私的にはシンディ役のケイト・ハドスン
(彼女はあのゴールディ・ホーンの娘)とモニカ役のマーサ・プリンプトンがめっちゃ良かったです。
さあ、ハッピーになりましょう。
1999年 : 日本映画
監督 : 石井輝男
主演 : 前田通子、佐藤美樹、斎藤のぞみ、薩摩剣八郎
和田洋一、丹波哲郎
16歳のリカはある日、なぞの老婦人と二人の若い男女に出会った。「お前の人生は
破滅寸前。逃れるためには真の地獄を見聞きすること・・」。実は彼女は閻魔大王
だった。 供として魔子が選ばれリカは地獄巡りのツアーに出かけた。 実はリカは
新興宗教の教団の看板娘だった。しかし、教団の行動に不信を持ち決別を計ろうと
していた矢先だった。リカは業鏡という過去・現在が映し出される。そこで彼女が
見たのは幼女殺人鬼Mの犯行。そして新興教団の悪行。彼らは現世では法の目を
縫って生ぬるい処罰しか与えられていなかった。 しかし、地獄ではそう
は行かぬ。まさに目を覆いたくなるような悲惨な刑罰で彼らはいたぶられ続ける・・。
私評:けっこうお話自体は面白いです。面白いのは実在の事件「宮崎勉 幼女連続殺人」
そして「オウム心理教」をほぼ実名に近いかたちで事件を再現し、彼らの生ぬるい制裁を
地獄で晴らしているところ。 宮崎勉のビデオだらけの部屋。 オウム真理教の
サティアンの中。「ポア」という単語までそのまま使っている。 これでは一般に広くは
公開できないですよね。特撮もふんだんに(?)使われているのですが、やっぱりチープさが目立つ。
超低予算映画だから仕方ないんですけどね。 ちょっと笑っちゃいました。 でも、一人奔走し映画を
作り上げた石井監督のパワーには感服。丹波哲郎が主演みたいに思われてますが、彼はほんとうに
最後の方にちょこっと出るだけです。
1998年 : アメリカ映画
監督 : スティーブン・フリアーズ
主演 : ウディ・ハレルソン、パトリシア・アークエット、ビリー・クラダップ
ペネロペ・クルス、コール・ハウザー
1930年代のニューメキシコ。 ホライゾンを望む広大な大地が広がるハイロー・
カントリー。小さな牧場を営むピートは同じく牧場を営むビッグ・ボーイと出会う。
無茶苦茶な事も平気で大暴れのビッグ・ボーイとピートは友情を育んでいった。
天蓋孤独だったピートには家族のようでもあり生涯の大事な友達でもあった。
第2次世界大戦。二人は海軍に志願し無事に帰還。しかし彼らが戦地に赴いて
いる間に富豪のジム・エドは近隣の牧場は買収し、近代的な牧場経営で
富を得ていた。昔ながらのカウボーイのスタイルを貫くためピートと
ビッグ・ボーイは老牧場主フーヴァーに協力することにした。 そんなときピートの
前に一人女が現れる。ジムの牧場で働くレスの妻のモナだ。 そして彼女の美しさに
打ちのめされる。 しかし、ビッグ・ボーイが恋人として紹介したのは、
なんとモナだった。 二人の逢引はだんだんと噂になりはじめた・・。
私評:私の好きな映画監督サム・ペキンパーが暖めつづけながらも映画化できなかった作品と
言うだけで、私はもうこの映画は見るつもりでいた。 でも、そうでなくても十分イケル映画でした。
まずは時代遅れのカウボーイたちがカッコイイ。 トラックで牛を輸送するようになっても
馬で牛を追うスタイルにこだわるカウボーイ。 そんな男をウディ・ハレルソンがカッコ良く演じてます。
酒もめちゃ呑む。 女の尻も追いまわす。喧嘩も大好き。 それに引き換えグット抑え目で真面目な
ビリー・クラダップ。ビッグ・ボーイの恋人のモナを好きだという気持ちを誰にも打ち明けられず、
恋人のジョセファにだけ見抜かれてしまう。 この二人の友情が物語の大きなコアになっている。
また、主人公二人を惑わす女がパトリシア・アークエット。 私は好きだ〜。 計算高い娼婦なのか?
それとも真のビッグボーイの天使なのか? 良いキャスティングだと思う。
1996年 : ベルギー=スイス映画
監督 : ヤン・ケイミューレン
主演 : ヴェーレ・ドベラーレ、アントニー・カーメリング、マルク・ギャロ
リサは自分でクラブを経営しアートディレクターもこなすキャリアウーマン。
彼女の夢はマッターホルンを登頂すること。友人のサイードと挑んだ前回は
頂上を目前にして断念した。山から戻った彼女に悲劇が襲った。 恋人の
ロブが若い浮気相手を連れ込んでいたのだ。失意のどん底の彼女の目の前に
高層ホテルが飛び込んだ。そしてホテルの壁を登り始める。
そして飛び込んだ窓の部屋にいたのは内気で、理性的なピアニストサム。
この偶然の出会いが二人を恋に導いた。年下のサムを励ましながらリサは
安らぎを感じていた。しかし、またしても彼女を悲劇が襲った。
別れたロブがHIVに感染していたのだ。 さっそく自分も検査を受けたが
結果は陽性。 リサはサムと別れる決心をして一人マッターホルンに向かった・・・。
私評:高所恐怖症の私にはけっこう怖い映画でした。 映画のオープニングからいきなりマッターホルンの岸壁登り。
撮影も大変だったと思います。 リサがロッククライマーだと言う設定も面白い。 エイズによって今まで意識も
しなかった自分の命の「限り」が目の前に見えてしまった悲しみ。 そして恋人のサムとの悲しい別れ。
映画の最初の方でリサが「どうせ死ぬなら山で死にたい」と言うセリフがあるのですが、まさそれを望んで
出かけて行くわけです。人の一生なんてマッターホルンの歴史に比べたら本当にちっぽけなもの。
そんなところも山の魅力なのかもしれませんね。あと、この映画の楽しみの一つがベルギーの首都ブリュッセルの
町並み。 1000年の歴史を持つ風景は見物です。
この映画のパンフレットを買うと一番最後のページに、コンドームがおまけで付いてます。 ストップ・エイズ!
1999年 : アメリカ映画
監督 : ハロルド・ライミス
主演 : ロバート・デ・ニーロ、ビリー・クリスタル・チャズ・パルミンテリ
NYで絶大な力を誇るマフィアのボス、ポール・ヴィッテロ。 しかし彼には最近
悩みがあった。緊張した場所に出ると息が苦しくなるのだ。 病院での診断はストレス
から来る「パニック症候群」。やがて、彼はお忍びで精神科医のベンの元へ通い
始める。2週間後のマフィアの総会までに治してくれと頼まれるベン。
そんな中ベンは結婚式のためマイアミで休暇をとっていた。しかし、ポール一行は
ここにもやってきて結婚式の最中に殺し合いが起きて、式は台無しになってしまう・・。
ついにはポールの命を狙うマフィア、そしてベンに捜査を依頼するFBIまで
巻き込んでのドタバタが・・。 しかし、それら全てがかけがいのない友情の始まりだった・・・。
私評:いや〜。 笑えましたね〜。 デ・ニーロが自分のもっとも得意なマフィア役で
自分自身をパロディーにしているようでそれだけで笑えました。 またとぼけた演技と
怖いボスの演技を両方使い分けるところはさすが! また、気弱なビリー・クリスタルが
グッド。 いちいち、あたふたする小心者の役がピッタリだった。でも、笑わせるだけじゃなくて
ちょっとホロリとさせるようなところもあったりして・・。 しかし、戸田奈津子さんの字幕も
ぶっ飛んでましたね。 「○ンタマ引っこ抜いて砂糖をかけて食っちまうぞ!!」
あの戸田さんが・・。
1999年 : 香港映画
監督 : アルフレッド・チョン
主演 : 岡村隆史、佐藤康恵、ジェシカ・ソン、ロー・ワイコン、吉田親彦
ジャッキー・チェンを追いかけて香港に行ってしまった恋人の玲子を追いかけて
大二郎は一人香港に降り立った。幸運にも日本人の友人の健一と出会い、住む
ところも決まった彼は健一の薦めでスタントマンとして働きはじめる。 しかし、
言葉の通じない彼は殴られても蹴られても、何をされても
「モウマンタイ=大丈夫心配ない)を連発。その不死身ぶりが評判となり仕事が
舞い込んでくるようになる。 そんなある日、彼の
部屋に一人の女の子がもぐり込む。 彼女の名前はリュー・チン。中国から行方不明の
恋人を探すために密入国してきたのだ。 そんな身の上話に心を打たれた大二郎は
彼女の恋人探しを買って出た。 まったく、言葉の通じない二人の奇妙な生活が始まった・・。
私評: オバカな映画でしたが私はけっこう楽しんじゃった。 99の岡村ファンで
ないとけっこう辛いかもしれませんね。 もっと、アクションシーンがいっぱいかと
思ったらあまりなくてそっちの方はちょっと期待はずれでした。 サモ・ハン・
キンポーも特別出演! これでジャッキー・チェンがでてきたら、すごかったのに!!
私の個人的な意見としてジェシカ・ソンはめっちゃ可愛かった。 この映画はみなさまに
お薦めはいたしませんが、「めちゃイケ」ファンならそれなりに楽しめるはず??
でも、本当に岡村はオモシロイ!
1999 年 : 東宝映画
監督 : 大河原孝夫
主演 : 村田雄浩、阿部寛、西田尚美、佐野史郎
鹿島灘沖の日本海溝で6000年以上前の隕石らしい巨大な岩塊が
発見された。調査を続けていると、岩は自ら浮上しした。
おりしもその頃、地上に現れたゴジラは東海村の原発を目指していた。
ゴジラの前に現れた岩塊は熱戦攻撃を受け爆破。 しかし中から巨大
UFOが現れた。 圧倒的な装備のUFOは
ゴジラを徹底的に攻撃。 果たして彼らの真の目的は何か?
そしてゴジラの目的は??
私評:日本版ゴジラはやっぱり良いです。 めっちゃチープでも楽しめる。
私は子供の頃からゴジラやガメラを見て育った年代なのでそれだけに
思い入れもひとしお。 ニューゴジラはサイズも小さくなり、背鰭の形も変わって、口もでかい。
怖い顔になったのですがあの独特の、動きやしぐさが可愛い。 あまりゴジラに接してない
人はただの子供騙しな作品で終わってしまうと思います。 でも、私のように怪獣映画に愛着を
持ってみてる人は少なくないと思います。もちろん、クオリティが伴えばそれに越したことはないん
ですけどね。 この映画も売上10億いくのだろうか??