2003/12/15

今回は3作品。いつもこれくらいならレビューも楽で良いんだけど・・・・

ラブ・ストーリー  監督:クァク・ジェヨン  出演:ソン・イェジン、チョ・スンウ
Classic  2003年 韓国映画
今週のイチ押し:女子大生のジヘは、押入れの中から小さな木箱を見つけた。その中には母親への手紙の数々と一冊の日記帳が入っていた。それは亡き父親の親友ジュナと母親の書簡のやりとりだった。時折、母親がこの箱を開けては涙を流していることを知っていたジヘは複雑な思いを抱いた。日記をめくるとそこには35年前の母親の淡い恋が綴られていた。それは母の初恋だった。当時の母親には許婚がいた。しかし、母が恋した人はなんとその許婚の親友だったのだ。忍ぶ恋を続けていた二人。しかし、ある事件が元で二人の仲は引き裂かれていく。そしてジュナは彼女の元から去るため戦地へと赴いていく。そんなジヘも片思いの男がいた。しかも自分の親友も彼に恋していて、果敢にアタックをしていたのだ。しかし、彼女の元に"ある奇蹟"が起きようとしていた
私評:「僕はあなたを愛する以外に、何も取り柄がないんだ」「そんなことないわ。雨に濡れたり、駆虫剤をいっぱい飲んだり。」・・・・前半の母親の恋愛は、少年時代に私が描いていたようなコテコテの恋愛だった。それは爽やかでもどかしいくらい純真で、そして美しい思い出。その思い出を彩るのは、二人で訪ねたお化け屋敷、飛び交う蛍、街灯の明かり、そして雨。それらが「これでもか!」というくらい美しくフィルムに収められています。その美しい思い出が現代の娘の元に、語り継がれ、そして飛び切りの「奇蹟」を起こすのです。こういう映画を見ると「運命」なんて言葉も信じたくなる。そして強い心はきっと望みを叶えると信じたくなる。誰もが心に抱いている「夢」や「憧れ」を信じてみたくなる。きっとそんな映画だと思います。主演は今回初めて出演作を見たソン・イェジン。彼女は現代のジヘとそして35年前の母親の両方を演じます。そしてニッコリ笑う顔が印象的だったチョ・スンウ。映画の中の彼の「ある笑顔」に私は泣かされました。監督は大ヒット作「猟奇的な彼女」のクァク・ジョエン。この映画を見たら、初恋の頃の純情で、夢がいっぱいの頃の「恋愛心」に錆付いたハートを初期化できるかも??
コール  監督・出演 : エド・ハリス 出演:マーシャ・ゲイ・ハーデン、ジェニファー・コネリー
Trapped  2002年 アメリカ映画
今回も計画は完璧だった。3人のチームで家族3人を誘拐。30分毎に携帯電話で連絡を取り合う。殺人もない。そしてしっかりと身代金をいただく。そして彼の次なるターゲットは将来を約束された麻酔医師の家族だった。彼は講演先のホテルで、そして妻は自宅で、そして6歳の娘は誘拐され、森の小屋へと連れて行かれた。しかし、今回の計画にひとつだけ誤算があった。それは娘が重度の喘息もちだったこと。彼女の発作が始まると3分半で死んでしまう。そのためには薬の投与が必要なのだ。タバコの煙や埃は彼女の命を縮めてしまう。そして家族たちはそれぞれ犯人に抵抗を始める。完璧なはずの計画に歪が生まれ、徐々に暴走を始める犯人たち。しかも、今回の誘拐には「金」以外の目的も含まれていたのだ。果たして家族は再び抱き合う事ができるのか??・・・・・
私評:身代金目当ての誘拐だと思うのか?・・・宣伝ではダコタ・ファンニング主演!となっていますが、主演はシャリーズ・セロンとケビン・ベーコンです。そして次に挙げるのはコートニー・ラブとスチュワート・タウンゼント。ダコタちゃんはどう考えてもサブです。でも、やっぱりこの子は演技がうまい。喘息の芝居もめちゃめちゃ研究しています。本当に将来が楽しみです。映画のストリーもなかなか凝っています。しかし、中盤がちょっとダラダラ・・・。でも、そんなシーンを繋ぎとめるのがセクシーなシャリーズ・セロンとアヤシイ、ケビン・ベーコンのやりとり。脱ぎたがり屋の二人ですが、今回は脱がずじまい。でも、二人のシーンはとてもエッチなんです・・。そしてクライマックスはすごいアクションシーンまであって、一粒で何回もオイシイ映画なんです。ケビン・ベーコンとコートニー・ラブのいやらしさ、そしてやっぱりカッコいいスチュワート・タウンゼント、いつ見ても美しくセクシーなシャリーズ・セロン、そしてダコタちゃんというリッチな俳優陣を見るだけでも、十分価値ありの映画でしょう。この映画のキャッチフレーズにあるとおり、子供を持つ親は、かなり衝撃的な作品かもしれません・・・?
あたしンち  監督:やすみ哲夫  声の出演:渡辺久美子、折笠富美子
Atashin'chi  2003年 日本映画
その日は夕方から大雨が降り始めた。雨と雷が大嫌いな母は、買い物帰りにダッシュ!そして彼女を迎えに出た娘のみかん。二人は歩道橋の上で激突し、ちょうどその時に大きな落雷があった。気が付くとなんと二人の心と体が入れ替わっていた。ちょうどその現場に居合わせた父と息子のユズヒコは、最初は信じなかったものの事の深刻さを理解した。とりあえず、体が元に戻るまでお互いの役割をする事にした母とみかん。母は元気に学校に通い、みかんは家事をこなす毎日。しかし、みかんには心待ちにしていた修学旅行というイベントがあったのだ。みかんは母の体のまま親友のしみちゃんに会いに行き、全てを話した。そしてしみちゃんの提案でみかんも母の体で修学旅行に行く事に。そして憧れの岩木君とも思い出を作れた。息子のユズヒコと父はなんとか二人を元に戻そうと研究を続ける。そしてそこに彗星と雷が関連している事を突き止めるが・・・・・
私評:家族で一緒に暮らすってのは、本当に短い時間なんだよ・・・・1994年から読売新聞の日曜版に掲載され、今ではTVでもアニメが放送中のこの作品。なにやら子供たちには絶大な人気を誇っているらしい。実は私は「あたしんち」についてはまったく何も知りませんでした。しかし、今回年々憎らしくなっていく甥っ子のたっての願いとあって映画館で見ることになりました。まあ、何も知らないで見てもけっこう楽しいのですが、TVシリーズを見てると笑えるギャグが多いみたいですね。それゆえTVを見ている子供たちと、見ていない大人たちとでは笑うタイミングがずれていて、それがまた面白かったです。また、この映画は笑えるだけの作品じゃなくて、友情やちょっとした恋愛、そして最後には家族が一致団結して、ちょっとした感動を呼び起こします。まあ、90分くらいの作品なので、ちょっと息抜きに見るのであればオススメできる作品です。私はキャラ的にはみかんの親友のしみちゃんが好きです(笑)。


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