今回のイチ押しも迷った。今日見た、「ザ・ディレクター」と「コヨーテ・アグリー」で迷ったのですが、
気分的に私を元気にしてくれた「コヨーテ・・」に軍配が上がりました。
コヨーテ・アグリー | 監督:デヴィッド・マクナリー | 主演 : パイパー・ペラーボ、ジョン・グッドマン | |
Coyote Agly | 2000年 アメリカ映画 | ||
今週のイチ押し作品! ソングライターを目指して、ニュージョージーからニューヨークに出てきたヴァイオレット。引っ越し早々空き巣に遭ってしまった彼女は必死に仕事を探していた。そんな時に彼女の目に止まったのが「コヨーテ・アグリー」という店だった。幸運にも仕事をもらった彼女は、その夜,店に出てビックリ。 バーテンダーの女たちはバーカウンターをステージにして踊りまくり、そして客を挑発する。そんな彼女たちに励まされ、叱咤されながらヴァイオレットは徐々にコヨーテのメンバーとして活躍し始める。同時に彼女が夢見ていた、ソングライターの夢も・・・・。 |
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私評:この映画は実にパワフル。そして私の好きな映画の題材「夢」「チャレンジ」がふんだんに盛り込まれている。映画を見ていると、こっちまで元気が出てくるような映画でした。また、映画の中で使われる音楽がめちゃ良いんです〜。 主演のパイパー・ペローボがとてもチャーミングです。映画が始まった頃はあまりパッとしなかったのですが、映画が終わるころには、すっかりハートを盗まれてしまった私です。見た目はもちろん、劇中の彼女の役がとても良い。夢はあきらめてはいけない。また、夢のない人間はつまらない。そんなメッセージがビンビン伝わってきた。この映画でヴァイオレットの父親役がジョン・グッドマン。彼は今回バイ・プレイヤーに徹しているのですが、良い笑いを提供してくれるし、挫折しそうになった娘を奮い立たせるときに言ったセリフが、なんとも美しい。涙が出た。 この店はNYに実在の店とか。 いつかこの店に行ってみたいですね。 余談ですが、この映画のエンドクレジットに、マイケル・ベイの名前が出てきた。(アルマゲドンの監督) 次回作でこの映画のプロデューサー、ジェリー・ブラッカイマーと組んで「パールハーバー」を撮るので、サービスで出演したのかな?? |
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ミュージック・フロム・アナザー・ルーム | 監督:チャーリー・ピーターズ | 主演 :ジュード・ロウ、グレッチェン・モル | |
Music From Another Room | 1998年 アメリカ映画 | ||
私評:最初にこの映画を見たときは見事に爆睡をしてしまい、2回目にしっかり見てきました。(笑) 5歳の時に出産に立会い、アンナの誕生の瞬間を目の当たりにした少年ダニーは、「この子と結婚する!」と心に誓う。月日が流れ二人は大人に。 パン屋に間借りをしていた彼は配達先で、運命の女アンナと再会する。 しかし、彼女はすでに別の男と婚約していて・・。 ジュード・ロウって顔が整いすぎていて、ちょっと不気味な感じがするのは私だけでしょうか?(笑) あまりに美しすぎる〜。 そんな彼の2年前の作品が今頃登場。 さすがはこう言う映画を見つけるのが上手いコムストック!ほのぼのとした良い作品です。でも、主人公の男がジュード・ロウだから許される行為なんですよ。 これが不細工な男だったら、ただの勘違い男で、犯罪になるでしょう! だから、この映画を見て「自分も!」なんて思うのはやめましょう。(笑) アンナ役はグレッチェン・モル。前回の記事にある「クレイドル・ウィル・ロック」にも出てたブロンドの美女。脇役が多いけど気になる女優です。そして彼女の盲目の姉役があのジェニファー・ティリー。 こんなまともな彼女を見たのは初めて。(笑) やっぱりチャッキーの花嫁が似合うと思うけど・・。そして二人の母がブレンダ・ブレッシン。 「リトル・ヴォイス」の時と同じテンションだった。 ジュードファンの女性は要チェックですよ! | |||
愛ここにありて | 監督 : マーク・ピズナースキー | 主演 : クリス・クライン、リリー・ソビエスキー、ジョシュ・ハーネット | |
Here On Earth | 2000年 アメリカ映画 | ||
私評:今、ハリウッドでも注目の若手スターの共演。しかも美男美女が揃った〜。幼馴染のサマンサとジャスパー。庶民階級の彼女に裕福な青年ケリーが近づいてきた事に腹を立てたジャスパーは、危険なカーレースを申し込む。しかし、車はサマンサの家族が営むダイナーに突っ込み全焼させてしまう。ジャスパーとケリーは店の再建のために奉仕作業をさせられる。しかし、サマンサをめぐる二人の諍いも彼女が不治の病である事が発覚し、思わぬ方向へ・・。リリー・ソビエスキーって背の高いこともあると思うけど、顔が全身の1/10くらいしかない。身長が180cm以上あるんでしょう?彼女と共演する男はたいへんだね。しかし、本当に色んな作品に彼女は出てますよね。パッと思いつくだけでも「ディープインパクト」「25年目のキス」「アイズ・ワイド・シャット」などなど。 共演の二人はめちゃカッコイイ若手クリスとジョシュ。クリスは最近作では「アメリカン・パイ」に出てたのですが、私は見てないんです・・。ジョシュは「ヴァージン・スーサイズ」「パラサイト」、あと公開が延び延びになってる「ハロウィン2000」に出てますね。リリーがガンを告知されたあとは、涙涙の展開です。なんとなくどこかで見た事があるようなストーリーなのですが、若い3人がとにかく良いです。2000年版「ある愛の詩」という、キャッチは伊達じゃない?? | |||
宮廷料理人 ヴァテール | 監督 : ローランド・ジョフィ | 主演 : ジェラール・ドパルデュー、ユマ・サーマン、ティム・ロス | |
Vatel | 2000年 フランス・イギリス映画 | ||
私評:この映画を見て初めて「フランソワ・ヴァテール」の名前を知りました。老いて窮乏したコンデ大公に仕える料理人ヴァテールは、ルイ14世をもてなす大宴会を任される。贅を尽くした料理はもちろん、宴の合間の演出に至るまで全ての責を負う。3日間に渡る大饗宴の裏で蠢く色と欲の世界。そして策略と嫉妬。 果たしてヴァテールは無事に宴を終えることができるのか・・・? この3日間で費やしたお金は今の金額に換算すると3兆円だって!億だってすごいと思うのに兆まで行ってしまうと、小市民の私には想像を絶する。 もちろんこの映画のメインになるのはこの3日間の宴なのですが、どろどろした人間ドラマも秀逸だ。ジェラール演じるヴァテールとユマ演じる女官アンヌの忍ぶ恋。憎らしい公爵を演じるティム・ロスの執拗な嫌がらせと姑息さ。この3人のほかにも、とにかくルイ14世のご機嫌をとろうとごまをするコンデ大公はジュリアン・クラバー、ルイ14世はジュリアン・サンズと、いぶし銀の役者たちが揃っています。それに音楽はエンリオ・モリコーネ。すごいでしょう? いかにも絢爛豪華と言う言葉がぴったりの映画です。 ストーリー展開もさくさくと進み、とても良かったです。 | |||
ekiden | 監督 : 浜本正機 | 主演 : 伊藤高史、田中麗奈、中村俊介 | |
ekiden | 2000年 日本映画 | ||
私評:田中麗奈って本当に不思議な女の子。今回も彼女を目当てにこの映画を見に行ったのですが、彼女の魅力全開でした。大学の駅伝部の壮介はトラックではまったくダメなのに、駅伝だと快走を見せる。そして彼からたすきを渡されたのは4年連続区間新記録を達成した義彦。二人の力走で大会4連覇を果たした。卒業後、壮介は横須賀造船へ入社。廃部になっていた駅伝部の再開の為に奔走する。一方義彦はオリンピックを目指しエリート実業団へ入社し、マラソンに転向する。そして初マラソンで見事2位になった義彦だが、彼は自分の体調の異常に気づく・・。 主役の壮介役は「進ぬ 電波少年」で一躍有名になった伊藤高史。私はどうも彼の演技が・・・。 オイオイと言いたくなるようなストーリーではあるのですが、駅伝自体が好きな私は(と言うかスポーツが好きな私は)、たすきの受け渡しという駅伝の醍醐味と、友情・信頼を見せ付ける演出に、ちょっと感動したりしました。最初にも書きましたが田中麗奈がイイ!今回は今までにない大人の女役だったのですが、(最初はちょっと妙に映りましたが)これがまた、良かったです。周りが口をあんぐりと開けてしまうような、パワフルで男勝りな女の子を好演していました。 演出的にはあの、「風」が良かったです。(謎)
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ザ・ディレクター | 監督:ベンジャミン・ロス | 主演:リーヴ・シュレイバー、ジョン・マルコヴィッチ | |
RKO281 | 1999年 アメリカ映画 | ||
私評:何でこんなおもしろ映画をレイトとモーニングでしか上映しないのか??若きオーソン・ウェルズが作った「市民ケーン」は新聞王ハーストをモデルに権力者の孤独と挫折を描いた映画だ。この極秘プロジェクトは「RKO281」と呼ばれた。しかし、ハーストはその事を知りこの映画を抹消しようとするが・・。 先日見た「クレイドル・ウィル・ロック」の数年後の事件なんですね。うまい具合に時代が重なり、一層この映画を楽しめました。 また、この映画のキャストが実に贅沢。主演の二人の他に、ジェイムズ・クロムウェル、メラニー・グリフィス、ロイ・シェイダー、ブレンダ・ブレッシンという顔ぶれ。当時の映画界の風雲児、オーソン・ウェルズを改めて見なおした。彼のパワー、そして情熱を見せつけられ、あの名作「市民ケーン」を、また見たくなりました。ハーストとオーソンのゴタゴタは、以前にメールマガジンに書いた事があり、その時にちょっと調べていたので、より一層この映画を楽しめました。この映画の教訓は行動を起こさなければ、何も始まらないと言う事。90分を切る短い映画の中に、面白さがぎっしりと詰まった映画でした。もう、1回見たい・・。 | |||