2004/10/20

とりあえず、今週は映画祭もあり3作品という事で・・・。
見たい映画がどんどん終わってしまう・・・。今週のイチ押しは
上戸彩ちゃんが等身大の高校生を演じるこの作品です・・・

インストール  監督:片岡K  出演:上戸彩、神木隆之介、田中好子
Install  2004年 日本映画
今週のイチ押し:高校生の朝子はぼんやりと自分のあり方を考えていた。毎日、毎日同じことの繰り返し。みんなと同じ足並みで学校へと通う。そんなことでいいの??そんな時片思いの彼から学校を休んで自分を見直すことを提案される。幸い、彼に担任のもも子先生がお熱を上げているので、朝子のサボりも家庭には知られないようにするという。さっそく、授業を抜け出した朝子は家に着くなり、部屋の荷物を全部捨ててしまう。そして運び出した家具に囲まれて居眠りをしていると一人の小学生かずよしが彼女を見ていた。フリーマーケットだとごまかす朝子。かずよしは壊れた古いパソコンを欲しいと言う。実はこのパソコンは死んだおじいちゃんの・・・。数日後、かずよしの家を訪ねた朝子はパソコンが復活しているのを見てビックリ。そしてかずよしからソープ嬢になりすましたHチャットのバイトをしないかと持ちかけられる。最初は抵抗していた朝子も、やっぱりちょっとだけ興味があるアヤシイ世界を覗いてみたいと思いバイトを始めるが・・・
私評:触ってみる??まだ、誰も触らせたことないんだよ・・・昨年の芥川賞受賞で一躍時の人となった綿矢りさ。彼女の処女作がこの「インストール」だ。100ページちょっとの短編小説だが、なぜかとても印象的だった。小説の内容も私にはかなりドキドキものだった。それは今の17歳の女の子というのが、私には未知の生物だからでしょう。しかも、あの綿矢りさが書いたのかと思うと、そそられるんです。その小説が映画化され、朝子役を上戸彩が演じると聞いて「お〜、イメージにピッタリだ!」と思いました。私の中ではこの朝子役をできるのは上戸彩か、モーむすの紺野あさ美以外考えられなかったのです(笑)。そして実際に映画で見たら・・、やはり予想通り小説の朝子そのものでした。そして彼女のセリフの一つ一つがかなり過激でおじさんは本当にドキドキしてしまった。セリフはほとんど小説の中のものをそのまま代用しているのですが、彩ちゃんの口から出てくると、かなりのインパクトです。かずよしを演じるのは神木隆之介君。彼もすごく演技がうまいです。セリフとかも全然違和感がない。脇役陣は朝子の母親に田中好子、かずよしの母親は(めっちゃオバさんになってしまった小島聖、朝子の担任に菊川玲。監督は片岡Kです。そういえば、映画の中でかずよしのベッドの上にさりげなく「蹴りたい背中」が置いてあったのを、私は見逃しませんでした!
アラモ  監督 :ジョン・リー・ハンコック  出演:デニス・クエイド、ビリー・ボブ・ソーントン
The Alamo  2004年 アメリカ映画
1836年、テキサス。当時テキサスはメキシコの領土だった。しかし、この地を我が物としてテキサスへと向かう人々は多数いた。サン・アントニオの町ではメキシコの独裁者サンタアナの圧政に苦しんでいた。民衆は立ち上がり、軍を作りサンタアナを追い出してアラモ砦を占領することに成功する。そして砦に向かったのは義勇兵のジム・ボウイ、若き指揮官トラヴィス中佐。しかし、ならくれ者が集まるこの砦でトラヴィスははなかなか信用を得ることができず苦悩しいていた。そんな時伝説の英雄デイヴィ・クロケットが応援に駆けつける。砦は勝利を確信したかのように熱く盛り上がった。しかし、サンタアナは大軍勢を率いてサン・アントニオの奪回に向けて駒を進めていた。圧倒的な不利を強いられたトラヴィス中佐率いる軍は、真っ向勝負を挑むが・・・・・
私評:音楽の力は偉大だ・・・私の中では「アラモ」と言えばジョン・ウェインだったのですが、今回の「アラモ」はウェイン版とはちょっと違った切り口でこの壮絶な戦いを描き出している。まずは、物語の中心となるヒーロージム・ボウイとクロケットの描き方がかなり違う。どちらかというと今回の方がリアル。そして前作では描かれなかったメキシコ軍の内部も克明に描かれている。たかが数百の砦のアメリカ人に、なぜ数千ものメキシコ兵を送り込んだのか??サンタアナ将軍の狂気とは??この辺りは見事に描かれています。しかし、この映画で一番好きなシーンはメキシコ軍の進軍ラッパに合わせてクロケットがバイオリンで応戦するシーン。サイコーでした。結局、アラモ砦はメキシコの大軍団に全滅させられてしまうのですが、その戦いのシーンも壮絶でした。ヒューストン将軍役はデニス・クエイド。アラモからの救援の依頼に苦渋の決断を下す将軍です。ジム・ボウイ役は「スピード2」のジェイソン・パトリック、そしてクロケット役はビリー・ボブ・ソーントン。本当に彼は芸域が広いですね。監督は「オールド・ルーキー」のジョン・リー・ハンコック。
隣のヒットマンズ 全弾発射  監督 :ハワード・ドゥイッチ  出演:ブルース・ウィリス、マシュー・ペリー
Whole 10 yards  2004年 アメリカ映画
かつては名うてのヒットマンとしてその名を轟かせたジミー・チューリップ・チュデスキも、今は引退して妻のジルと一緒にメキシコに住んでいた。しかも、昔の面影はすっかり消えカリスマ主夫として、料理と掃除に明け暮れていた。逆にヒットマンを目指している妻のジルの方が凶暴かも?一方、ジミーとひと悶着があって以来、すっかり家のセキュリティーに全力投球のオズ。彼は常に恐怖を抱えていたのだ。そんな時ジミーの密告により刑務所に入っていたハンガリーのマフィアのボス、ボス・ラズロが出所する。彼は前作でジミーが葬ったヤンニの父親でもあった。オズの家を襲ったラズロはジミーの居所をオズに問う。命からがら脱出に成功したオズが頼れるのはジミーだけ。オズはメキシコへと向かった。しかし、オズの車には発信機が付けられていて、ジミーの居場所がラズロに知れてしまう。しかたなく、ジミー、オズ、そしてジルは敵のアジトがあるLAに向かう。しかし、ジミーにはある目論見があった・・・・・・・
私評:彼ったら、あっちの方も最近はさっぱりなの・・・前作「隣のヒットマン」は私の大好きな映画。その続編が、同じメンバーを揃えて作られた。しかも、前作で殺されたケヴィン・ポラックまでも、おじさんという設定で登場。相変わらずのおバカぶりです。マシュー・ペリーは前作同様、バカに磨きをかけた演技。これは安心して見ていられました。そしてブルース・ウィリスもこの映画ではハードボイルドな男なのですが、前半はなんとロン毛にエプロン姿で登場。これが笑えます!!そしてこの映画の最大の見所は二人の美女のおとぼけ演技。それはアマンダ・ピートとナターシャ・ヘンストリッジです。二人ともお色気シーンもタップリあるのですが、なんせ笑わせてくれます。キュートで可愛いアマンダと、クールでセクシーなナターシャは本当にはまり役。彼女たちを見るだけで、元を取れました。しかし、やはり前作に比べると、イマイチ物足りないのはなぜでしょうか??


前回の記事も読んでね〜!



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