また,イメージフォーラムに行ってきました〜。 ヴィヴィアン・リー&ロバート・テイラーの「哀愁」を見ました。
やっぱりヴィヴィアン・リーは美しい・・。 「風と共に去りぬ」のときより,こちらのが美しいですよね。
2000年 : カナダ・イギリス・アメリカ合作映画
監督 : マーク・マローン
主演 : アダム・ビーチ、ローズ・マッゴーワン、ユルゲン・プロホノフ
コロラド州、ロッキー山中の一軒のモーテル。大寒波のためハイウェイは封鎖され、10人が閉じ込められた。とにかく吹雪がおさまるのを待つしかない・・。新人のハイウェイパトロールジェイソンも、その中の一人だった。そんな折、モーテルの一室でおびただしい血痕を発見する。被害者はどうやら朝にチェック・インした若いカップルのようだが、そこに死体は見当たらない。犯人はこの中にいる・・。そして同じ日、街では銀行が襲撃されていた。 果たして犯人は誰なのか?
私評:新人警官、白人至上主義で気の荒い兄弟、前科者の黒人トラック運転手、軟派男とその連れの女、ジェイソンの元GF、モーテルの経営者夫婦と自閉症のその息子。いかにもアブナイ面子が揃ってます。話は結構面白いのですが、なんと言ってもチープな映画でした。私のお目当てはローズ・マッゴーワン。「スクリーム」「ハードキャンディ」で私にインパクトを与えた、ちょっと変わった女優。しかし、彼女の良さも引き出せていなかった。犯人当てはけっこう面白いかもしれない。 ラストのローズ嬢が笑わせてくれました。(笑うシーンではないのですが・・・)。銀座シネパトスでレイトのみの公開です。
2000年 : アメリカ映画
監督 : ジョン・タートルトーブ
主演 : ブルース・ウィリス、エミリー・モーティマー、リリー・トムリン
40歳の誕生日を目前に控えたラス。彼の仕事はイメージ・コンサルタント。仕事は成功を収め何不自由のない生活を楽しんでいた。ある日、彼の目の前に太った男の子が 現れた。彼はなんと、8歳の時のラス本人。自分の人生の中でも消し去ってしまいたい過去が蘇る。当時の彼は鈍クサイいじめられっ子だったのだ。しかし、8歳のラスの目から見た40歳のラスは、なんとも冴えない理想からは程遠い大人だった。そう言えば、自分は子供の頃に夢見ていたことを、何一つ叶えていない・・・。
私評:私くらいの年齢の男性が見ると、けっこう身につまされる映画かもしれない。もちろん、自分の少年時代、今のような仕事をするなんて、考えもしなかったし、ましてや独身でいるなんて・・。(笑)この映画同様、8歳の時の私が今の私を見たら、失望するんでしょうね! ブルース・ウィリスってやっぱりすごい。本当にどんな役でもこなす。もう、さすがにマッチョなだけではやって行けないと悟ったんでしょうね? エイミー役のエミリー・モーティマーはどこかで見たと思ったら、「スクリーム3」に出てたんですね。大きな瞳が印象的な美女です。(私は美女は忘れない性質なんで・・) この映画を見れば遠い、昔に忘れてきた何かを見つけられるかもしれませんよ? 私も大事なものを思い出しました。
1999年 : ベルギー・フランス・ルクセンブルク・スイス合作映画
監督 : フレデリック・フォンテーヌ
出演 : ナタリー・バイ、セルジ・ロペス
彼女はずっと思いつづけてきた、ある夢を実現させるために募集記事を出した。それは肉体だけの関係を堪能すること。一切の感情を排した「ポルノグラフィックな関係」を望んでいたのだ。そして一人の男と出会い、関係を持った。それからはいつものカフェで待ち合わせをして、いつものホテルに向かう・・。しかし、お互いの時間を重ねるたびに、相手に対する「好意」が生まれてしまう。そして二人の関係に、意外なひびが入り始める・・・。
私評:内容はかなり過激ですが、映像はいたってソフトです。二人が過去を振り返り、インタビューを受けながら、ストーリーは進んで行きます。しかし、本来は愛情が先にあり、関係を持つというのが、いわゆるセオリーであるはずなのに、愛情が介入することによって破綻するというなんとも皮肉な話ではあります。私はすごく面白くて、楽しめた映画です。ナタリー・バイって幾つなのかと思ったら、もう50を超えているんですね。なのにあのプロポーション!素晴らしい。主人公の二人は最後まで、お互いに名前を明かさないので役名も「彼」「彼女」。人によって捕らえ方がまったく違うでしょうが、あなたならどう考えるでしょうか?
2000年 : アメリカ映画
監督・主演: クリント・イーストウッド
主演 : トミー・リー・ジョーンズ、ドナルド・サザーランド、ジェームズ・ガーナー
1958年。チーム・ダイダロスという宇宙を目指す4人組がいた。彼らは米空軍のテストパイロットチームで宇宙に一番近い存在であった。しかし、彼らの代わりに宇宙に行ったのはなんと一匹のチンパンジー。彼らの夢はもろくも崩れ去った・・。40年後の現代、ロシアの衛星のシステムが故障し、このままでは地球に落ちてしまうと言う事態が起こった。しかし、あまりに旧式のこの衛星を直せるのは、ただ一人、元チーム・ダイダロスのフランクだけ。衛星の修理と引き換えに彼が出した条件とは、チームダイダロスの4人を宇宙へと送ることだった。
私評:このチラシの4人のオヤジの顔が、この映画の全てです。悪戯っぽい少年のような笑顔が素晴らしい! この写真は大好きです。私も宇宙への憧れが強い男です。かと言って、今自分が何をできると言うわけでもないのですが・・。そう言う意味でも、この映画を見たときの私の感慨の深さは計り知れません。いつか宇宙に行きたいな〜・・。主演の4人の男が、それぞれ良い味を出し合い、お互いを高めている。この辺りもイーストウッド監督の技量と言えるでしょう。そして彼らの敵役とも言える、ジェームズ・クロムウエルがまた良いんだ〜。ちょっとコミカルな前半と宇宙へ出てらからのドキドキの特撮が素晴らしい後半。男の夢とロマン、そして友情に酔いました。
1998年 : アメリカ映画
監督 : アンソニー・ドラザン
主演 : ショーン・ペン、ケビン・スペイシー、チャズ・パルミンテリ
メグ・ライアン、ロビン・ライト・ペン、アンナ・パキン
ハリウッドでキャスティング・ディレクターをしているエディとミッキー。二人は公私共には派手な生活を送っている。エディはなんでも思いつめるタイプで、今は恋人のダーリンの事で悩み中。気を紛らわせるために、コカインは必需品。実はミッキーとダーリンが怪しいと睨んでいたのだ。実際、ミッキーは彼女と浮気をしていたが、エディのため、きっぱりと身を引くと宣言をした。もう一つのエディの悩みの種が、売れない役者のフィルだ。心のどこかで彼を避けながらも、迫力に押されノーが言えない・・。フィル自身も妻に逃げられ、落ち込む一方。そこでフィルの為にエディは娼婦のボニーを呼ぶが・・。
私評:ショーン・ペンの愚痴に2時間以上も付き合わされました・・。ミッキー演じるケビンは、スマートで何事もスパッと割り切る男。その対称の位置にいるのがエディ。悩みに悩んでドンドン落ち込んで行く。そして人が信じられなくなり・・。フィルを演じるチャズがめっちゃインパクトがあります。こいつも寄生虫のようにエディに取り付くイヤな男なんですが、彼の迫力はすごいです。メグ・ライアンは久々にちょっとおつむが足りないけど、めっちゃカワイイ娼婦と言った役どころ。彼女が一番普通の人の役だった。良い役者が揃っているので、ガマンできたけど、お話はつまらなかった。翻訳もめっちゃ難しそうな内容だし・・。
1999年 : 台湾映画
監督 : チャン・ツォーチ
主演 : リー・カンイ、ファン・チィウェイ、ホー・ホァンジ
17歳の少女カンイは目の不自由な両親と、知的障害を持つ弟、そして年老いた祖父と暮らしていた。暮らしは決して楽ではないけど、彼女はいつでも元気いっぱい。そんな彼女の前に、無口な青年アピンが現れる。カンイは一目で彼に恋をしてしまう。そして初めてのデート。変わり行く街の明りと空の色を夜明けまで見つめていた。しかし、カンイに好意を抱いていたアリンという男が、アピンにカンイを取られたと言いがかりをつけたためやくざ同士の諍いにまで、事件は発展してしまう。その頃カンイの父親も様態が悪くなり、入院をしてしまう・・。そして彼女を悲劇が襲う・・・。
私評:昨年度東京国際映画祭グランプリ作品です。(その時のタイトルは「ダークネス&ライト」カンイを中心とした家族や、周りの人たちの平凡な生活をカメラは淡々と押さえて行きます。一つ話が終わるとフェイドアウト・・、そして次の話・・。そんな細切れの映像が繋ぎ合わさり、映画は進んで行きます。しかし、この辺りの展開はとても退屈・・。抑揚のないただ、淡々とした映画でした。しかし、台湾の夜の風景、空の移り変わりを映した映像はとてもきれいでした。そしてやっと話が動き出すのが1時間位過ぎた頃。そして物語はファンタジックなエンディングを迎えます。カンイという女の子の気持ちを汲み取れれば、きっと面白い映画になるんでしょう。ただ、私はちょっと乗れませんでした。役者は素人ばかりなのですが、弟役のホー・ホァンジが良い味を出してます。「お姉ちゃんはフォーリン・ラブ〜」と言うのが、印象的で笑えるセリフ。