今週は週末を実家でのんびり過ごしたのですが、日曜日の夕方には映画館に足を運んでいた私です。
あの,恐怖映画のディレクターズ・カットを見てきました〜。 もう、ちょっと早い季節にやってもらいたかった。
でも、夏が幽霊の季節って日本だけ??
2000年 : アメリカ映画
監督 : ポール・バーホーベン
主演 : エリザベス・シュー、ケビン・ベーコン
セバスチャンは政府の極秘プロジェクトのチームを率いるリーダー。実は彼らの研究とは生物を透明にすることだった。チームメイトのリンダは彼の元恋人。今はやはり同僚のマシューと付き合っている。そしてついにゴリラを使っての実験には成功。透明なゴリラを,また元に戻すことにも成功する。そしてついに人体への実験を行うことに。もちろん実験台に名乗りをあげたのはセバスチャン。実験では彼を透明にすることには成功したが、元に戻すことに失敗。度重なる実験も功を奏さず,彼はいつまでたっても透明のままだった。そして次第に,彼の中の何かが壊れていく・・。
私評:おもしろかったです〜。 ポール・バーホーベン節炸裂! 彼流のエンタテイメントの要素をごちゃ混ぜにしたハイテンション映画。透明化するときの特撮は必見! まさに20世紀末のテクノロージーの粋を集めた映像です。人物の描き方はかなり薄っぺらで、結局この映画はケビン・ベーコンの独壇場。彼が素顔を見せているのは全体の1/3にも満たないのに・・。バーホーベン監督お得意のエロの部分は、とっても抑え目。でも、我々男性が望む方へ,望む方へと展開させてくれるあたりはさすが!まあ、透明になったら色々と悪いことはできるでしょうが、やっぱり定番は覗き。(笑) しかも、細かいこだわりは笑わせてくれもしますが,感心もしてしまう。そしてクライマックスに向かっての怒涛のアクションそして恐怖。楽しませていただきました。私は誰がなんと言おうと、ポール・バーホーベンファンです!
2000年 : 日本ス映画
監督 : 石井聰吾互
出演 : 隆大介、浅野忠信、永瀬正敏
平安時代末期、平家を撲滅せんと山にこもり武術、妖術の鍛錬を重ねる若者がいた。名を遮那王、のちの源義経である。京に出ては平家武者を次々と斬りまくり”鬼”と呼ばれていた。時を同じくして武蔵坊弁慶は、「鬼を退治せよ」という啓示を受ける。そして刀鍛冶の鉄吉と一緒に森を訪れる。そこで二人が見た遮那王は、美貌の青年で、恐ろしい妖術を操る魔物のでもあった。一方、遮那王を撃たんと彼を追う平忠則、そして弁慶を追う湛塊を交え、クライマックス五条大橋の戦いへと物語はなだれ込んでいく・・・。
私評:いや〜、この映画は大好きだ〜。 スタイリッシュな映像は時にはマンガチック、そして壮麗に展開して行きます。また、この映画の見所は役者たちの素晴らしい演技とそのインパクト。まずは弁慶役の隆大介。新しい弁慶像を私の脳裏に刻み込みました。燃えるような熱い男がピッタリ。そして義経役の浅野忠信。彼のクールで妖艶な義経は最高だ。脇役だけど鉄吉役の永瀬正敏。やはり確実な映画を盛り上げます。前半から飛ばしまくりの大活劇は、クライマックスの五条大橋での戦いで最頂点を迎えます。そして義経と弁慶の物語に意外などんでん返しを加えてあるのですが、それがまた私的にはグッド。そして二人の間に芽生えたものは何だったのか? ただ一言、おもしろい! 今年の邦画の中でNo.1作品!!
1996年 : フランス・イラン合作映画
監督 : モフセン・マフマルバフ
主演 : ミルハディ・タイエビ、アリ・バタシ
かつて、マフマルバフ監督は刺傷事件を起こしたことがある。しかも相手は警官。その後彼は4年半の投獄された経験を持つ。いまは、映画監督として活躍する彼の前に、被害者の警官が現れる。しかも今は、彼の大ファン。さっそく、監督はその時事を映画にしようと動き出す。そしてオーディションが始まる。一方、警官はこの映画の製作に当たり、一つの目論みを持っていた・・。
私評:ここ数年注目されつづけているイラン映画。今回のこの映画はドキュメンタリー風の映画。しかし、ただの映画製作話だけでは終わらないところが面白い。交錯する人生、そして苦悩。また、映画の中の会話がなんとも面白いです。今まで私が見たイラン映画とは一味もふた味も違う映画です。最後まで見ると、なんだかとてもハッピーな気分 になれました。おもしろい!
1999年 : フランス・イラン合作映画
監督 : モフセン・マフマルバフ
主演 : シェガイエフ・ジェタト、アッパス・サヤヒ
ギャベとはイラン遊牧民が織り成す絨毯の名前だ。しかし、この映画の主人公の名前がギャベという。彼女は遊牧民の一家に生まれた。ある日、彼女は狼の声を持つ男と出会い恋をする。しかし、頑固な父親はよそ者との恋愛を許してくれない。そして色々と理由を付けては時間を稼ぎ、彼女の恋の熱が冷めるのを待った。しかし、いつまで経っても彼女の気持ちは変わらない。でも、彼女に父親を振り切る勇気はない・・・。
私評:上の「パン屋と植木鉢」と同じ監督とは思えない。こちらはなんとも美しい映画。景色の美しさはもちろん、ギャベという絨毯の美しさが目を引く。また、麦畑ってこんなに綺麗なの?? 自然が織り成す色彩の美しさは映画のフィルムで見て良かったです。また、登場人物がみんな面白いです。もちろんお国柄もあちこちに覗きます。この映画は本国のイランはもちろん、ヨーロッパで絶賛された映画。確かにヨーロッパ映画的な映像の納め方があるかも?? この映画はあまり、難しいことは言いません。本当に目の保養になりますね。しかし、イラン映画の層の厚さにちょっとビックリです。
1973年 : アメリカ映画
監督 : ウィリアム・フリードキン
主演 : マックス・フォン・シドー、ジェイソン・ミラー、リンダ・ブレアー
イラクの遺跡発掘現場で悪魔の像が見つかった。それと面と向かう神父メアリーは彼を知っていた。そして再び彼との戦いが来ることを感じていた。アメリカワシントン州、ジョージタウン。そこに住む一人の少女に異変が起こる。揺れるベッド、天井の物音、そしてついには、彼女は自分の人格を失い何者かの手により狂いはじめる。聞いたこともない言葉を話し、卑猥な言葉をわめき散らす。そして母親の目の前で首を180度回転させて見せた。その奇行は現代医学もさじを投げてしまう。そしてついに母親は悪魔払いを決意。若いカラス神父に相談を持ち掛ける。最初は信じなかった彼も少女の様態を見て愕然とする。老神父メアリーを迎え儀式は開始された。全てを託された2人の神父の壮絶な戦いが始まる・・・。
私評:やっぱりこの映画はめっちゃ怖いよ〜。 今回、公開時にカットされた15分間の映像が追加され、しかも音響、映像のリニューアルされての登場。この映画の怖さの一つが音なんですよね。 本当にドキッ!!とする。特撮は今見ると、けっこう陳腐なんだけどやはりこの映画の持つ独特の怖さを感じました。例のスパイーダーウォークのシーンは不気味。それ以外にも窓ガラスに映る顔のような抽象的なシーンと、説明を加えるようなシーンが挿入される。まあ、この辺のあまり面白みはなく不要な感じがしてしまう。しかし,本当に私の中でこの映画を超える恐怖映画は存在しない。ビデオでしか見たことがない方たちも、この機会にめちゃ怖がって来てください。リーガンの顔を脳裏に焼き付けて来てください。(笑)