2003/9/28号

今週は香港映画の素晴らしい作品と出会いました。。

インファナル・アフェア  監督:アンドリュー・ラウ、アラン・マック  出演:トニー・レオン、アンディ・ラウ、アンソニー・ウォン
無間道  2002年 香港映画
今週のイチ押し:1991年、香港マフィアの一員となったラウは優秀さゆえに、警察学校へと警察内でのスパイとなるために送り込まれる。一方、警察側からもヤンという優秀な警官がマフィアへの潜入捜査を命じられる。二人は互いに違う舞台で活躍をし、10年後の今、それぞれ重要なポストを得ていた。そんなある日、警察は香港マフィアのサムが大掛かりな麻薬の取引をするという情報を得る。情報源はもちろんヤンだ。しかし、そうした警察の動きをラウがマフィアへと送り込む。手に汗握る駆け引き。この事件が元で、警察、マフィアの双方にスパイがいる事が判明する。それぞれのスパイの摘発を警察側ではラウが、そしてマフィア側ではヤンが請け負う事になる。そんな中でも警察とマフィアの諍いは絶える事がなかった・・・
私評:自分の道は自分で選ぶ・・・男気あふれる香港映画の決定版!こんなにうっとりしながら男どうしの映画を見たのって久しぶりです。(女優はいつもうっとり見ていますが・・)アンディ・ラウとトニー・レオンの二人の駆け引きを見ているだけで、私はすでに大満足。特にトニー・レオンのあの悲しげな目が良いんです・・。しかし、この映画はそれだけでは終わらないのだ。緻密に計算された警察とマフィアの駆け引きが最高にスリリング。お互いの情報を相手に伝えるために、数々の作戦を使うのですが、その一つ一つが実に計算されています。昨年、香港でNo.1だったというのも十分頷けます。また、警察の上司役のアンソニー・ウォン(なんと私と同い年!!)とマフィアのボス役のエリック・ツァンがまた良いんです〜。アンソニー・ウォンってどこかで見たことがあると思っていたら「八仙飯店之人肉饅頭」の人でした。ラストはすごーく悲しかった〜。こんな濃い男のドラマの中でケリー・チャン、サミー・チェン、そしてエルヴァ・シャオが花を添えます。ハリウッドでリメイクが決まったらしいのですが、ブラピがどちらかを演じるらしい・・。これはこれで見てみたいですね。
S.W.A.T  監督:クラーク・ジョンソン  出演:サミュエル・L・ジャクソン、コリン・ファレル
S.W.A.T  2003年 アメリカ映画
今週のイチ押し:LAのS.W.A.T.部隊に属していたストリートは、銀行強盗事件の際に相棒だったギャンブルの判断ミスで上司の怒りを買い、今では警察の武器管理係の仕事に甘んじていた。そんなある日、伝説のS.W.A.T隊員ボンドーが現場復帰してくる。彼は自分の新チームにストリートを採用し、その他にもユニークな面子でチームを編成した。最初の彼らの仕事は立て篭もり犯の逮捕。しかし、その事件の直後に偶然凶悪事件に遭遇する。ひょんな事で逮捕された国際的な麻薬王、アレックスが護送の際に逃亡を図ったのだ。しかし、この時はボンドーのチームにより取り押さえられる。身柄を確保されたアレックスはマスコミが群がるのを利用して高らかに叫んだ「俺を逃がしてくれれば1億ドル払う!一億ドルだ!!」彼の言葉に乗せられ、LAのストリートギャング、マフィア、殺し屋までがアレックスの奪還を試みる。そんな非常事態の中でS.W.A.T.のメンバーはアレックスの護送を任される・・・・
私評:S.W.A.Tは世界最強のプロフェッショナル部隊で、超凶悪犯の制圧が任務となる・・全米で大ヒットしたアクション映画が、鳴り物入りで日本に上陸。いや〜、噂どおりの面白い映画でした。オープニングのアクションシーンでしっかり掴みはOK。その後、隊員たちのプライベートに触れたりして、メンバーのキャラをしっかり把握させ、そして後半の1時間は怒涛のアクションシーンの連続。この作品はTVシリーズのリメイクらしいのですが、私はTV版は知りませんでした。まずこの映画はキャスティングが良いですよね〜。もう、安心して見ていられるサミュエル・L・ジャクソン、今売り出し中のコリン・ファレル。特にコリンのアクションシーンは要注目!そして紅一点のミシェル・ロドリゲスがまた良いんですよ。(バイオ・ハザードの時の彼女とかなり被るけど・・)今回、シングルマザーという設定なので、初めて彼女を女として見ることができました。それに加え「ディープ・ブルー」のLL・クール・J、「閉ざされた森」のブライアン・ヴァン・ホルト、「運命の女」のオリヴィエ・マルティネスなどなど。果たしてS.W.A.T.チームは無事に任務を遂行することができるのか??
サハラに舞う羽根  監督 : シェカール・カプール  出演:ヒース・レジャー、ケイト・ハドソン
The Four Feathers  2002年 アメリカ映画
1884年、イギリスは世界の約4分の1を支配していた。なおも征服を企むイギリスは若者を戦地へと送り込み、また若者たちも国のために戦う事を誇りに思っていた。ハリーは将軍の父親を持つエリート中のエリート。しかも、美しい女性エスネと婚約を果たし彼の未来はどこまでも明るく思えた。しかし、その数日後、ハリーと親友の4人に戦地へと出向命令が下される。ハリーは国のために戦い死ぬ事に対し、疑問を抱いていた。そして悩んだ挙句、彼は除隊を決意する。そんな彼の元に3つ白い羽根が送られてきた。それは臆病者を象徴するものだった。しかも、愛する女性エスネから4つ目が羽根を送られる。行き場を失ったハリーは友との絆を守りぬくため、ひとり戦地へと向かう・・・・。
私評:「愛しているけど、愛せないの」・・・・今、日本では平和な21世紀をのんびりと生きている若者で溢れている。地球上では戦争で明日をも知れぬ思いをしている人がたくさんいるはず。しかし、彼らも自ら好んで死に行くものは少ないでしょう。しかも、愛すべき誰かがいたら?? ただ、生きていたいと願っただけなのに・・。しかし、ハリーは友人のために戦地へと赴いていくのです。ここで「何故?」という思いが頭に浮かびました。ここがこの映画を楽しむための大きな岐路になっていると思います。しかも、映画の中でも「明確な理由」は描かれていません。しかし、理由はしっかり感じとることができるはず。この時点で私は自分がハリーだったら・・という見方に変え、そして彼に思い切り感情移入してしまいました。そうすると自ずと、彼の行動の意味が明確に理解できたのです。もうひとつの見所は映像です!CGを使わない砂漠の戦いのシーンは素晴らしかったです!!ハリーを演じるのは注目の若手ヒース・レジャー。そしてエスネを演じるのは私のお気に入りのケイト・ハドソン。こういう映画は大好きです。
ノックアラウンド・ガイズ  監督 :ブライアン・コペルマン、デヴィッド・レヴィーン  出演:バリー・ペッパー、ヴィン・ディーゼル
Nockaround Guys  2002年 アメリカ映画
マフィアのボスの息子、マーティーは何不自由ない生活を送っていたが、自分も一人前のマフィアになるべく、父親に大きな仕事をせがむ。渋る父親をようやく口説き落としえた仕事は50万ドルの金の移送だった。仲間のテイラー、ジョニー、クリスの3人を引き入れついに移送作戦は開始された。仲間の一人ジョニーは飛行免許を持っているため、金を引き取り一目散に引き返す予定だった。しかし、途中で給油のために立ち寄ったモンタナの小さな町で、彼は現金の入ったバッグを失くしてしまう。早速、マーティーら3人はこの町を訪れ、犯人探しを開始。そしてターゲットの2人の若者を発見するが、間一髪、保安官に先を越されてしまう。しかも、現金がなくなったことを知った父親は手下のマフィアをモンタナに送り込む・・・・。
私評:頼むから仲間たちは助けてくれ・・・「XXX」で一躍ブレイクしたヴィン・ディーゼルが主演・・・かと思ったら、彼はサブで主演は「プライベート・ライアン」のバリー・ペッパーです。しかし、ヴィンらしい見せ場はたくさん用意されているのでまあ、良しとしましょう。主演のバリー・ペッパーはなかなか良かったですよ。若いチンピラ役なのですが、かなりはまり役でした。バリーとヴィンは「プライベート・ライアン」で共演していたんですね!もう一人の仲間がセス・グリーン。彼ってこういうちょっとトロイ役を演じさせると、すごくイイ味を出しますよね〜。もう一人、二枚目のアンドリュー・ダボリは「裏切り者」に出ていましたね。この4人衆はそれぞれ個性的で、いい取り合わせでした。シナリオも保安官、マフィアが絡みどんどん面白くなっていきますよ〜。共演はマーティーの父親にデニス・ホッパー。そしてマーティーの叔父役の冷酷なマフィア役はジョン・マルコヴィッチ。
偶然にも最悪な少年  監督:グ スーヨン  出演:市原隼人、中島美嘉、池内博之
Guzennimo Saiakuna Shonen  2003年 日本映画
在日韓国人のカネシロヒデノリは子供の頃からいじめられっ子。高校生になった今も、殴られたり蹴られたり・・。しかも、彼はそんな事をなんとも思っていない。日々の暮らしもなんとなく・・。そんなある日、彼の姉が手首を切って自殺した。ヒデノリはそんな姉に一度でいいから、祖国である韓国を見せてあげようと決心する。そして友人で渋谷の地―マーのタローと強迫性障害を持つ少女、由美に助けを求める。霊安室から姉の遺体を盗み出した彼らは、韓国行きの船の出る福岡を目指して車を走らせる・・・・。
私評:「お前、何考えてんだ??」「何にも考えてませーん♪!」・・・渋谷の若者たちの話なのですが、私の理解を超えた彼らの行動は呆気にとられてしまった。そもそも人を傷つけたり、ましてや姉の遺体を盗み出すなんて時には、あんなシュールではいられないはず。そこら辺はリアルな若者なのか、それとも映画の中だけのコメディなのか??それに彼らってすごく無機質な感じがした。そんな彼らにまったく感情移入ができなかったにもかかわらず、「そんなバカな・・」と思いつつも、映画は最後までしっかり見る事ができた。軽快な音楽とスピーディーな物語の展開が良かったのでしょうね。そして次々と登場する豪華なチョイ役たち。袴田吉彦、高橋克典、長瀬正敏、ともさかりえ、風吹ジュン、余貴美子、柄本明、津川雅彦、大滝秀治・・・と信じられない面子。主演のヒデノリは「黄泉がえり」「T.R.Y.」の市原準人。脱力系の若者を好演。(あれって演技ですよね!?)そして由美役はシンガーとしての方が知名度が高い中島美嘉。タロー役は池内博之、そしてヒデノリの姉役は矢沢心。ちなみに・・・、私の名前もヒデノリです。
陰陽師2  監督:滝田洋二郎  出演:野村萬斎、伊藤英明、中井貴一
Onmyouji 2  2003年 日本映画
平安の世をふたたび物の怪が跋扈しはじめる。鬼と恐れられた何かが宮中の人々を次々と喰らう。襲われた人々は体の一部を失っていた。その事件の解明を依頼された阿倍晴明は陰陽道の八卦と事件との関連を見出す。そんな時、都では呪いでどんな病もすぐに治してしまうという幻角という男が民衆の人気を集めていた。晴明の友人源博雅は夜毎に聞こえる琵琶の音に導かれ、思わず笛の音を重ね合わせる。琵琶を奏でていたのは須佐という少年だった。ある日、宮中の剣が一人でに動き出す。言い伝えによるとこの剣は、ヤマタノオロチを倒した際に、その体の一部から作られたとされていた。剣の謎を解くために呼ばれた晴明の頭に不思議な文様が見え隠れした。そして都で起こる鬼の事件、そして今回の事件が陰陽道の「八卦」と関連がある問いことを見抜く。しかし、事件の裏には晴明をも脅かす恐ろしい敵が隠れていた。そして晴明は18年前の「ある悲劇」を知らされる・・・・
私評:俺は触れてはならぬものに、触れてしまったようだ・・・・夢枕獏のベストセラー「陰陽師」の映画シリーズ第2弾。主演は前作と同じく阿倍晴明は狂言師の野村萬斎、そして彼の親友源博雅を伊藤英明、蜜虫を今井恵理子。そして新しい布陣として幻角を中井貴一、右大臣の娘で、今回の事件の鍵を握る日美子役に深田恭子、須佐役は市原隼人という魅力的なキャスティングとなりました。前作を見ていないと、ちょっと着いていけないエピソードもありますので要チェックです!しかし、今回は話が複雑すぎて、説明や能書きが多すぎたのが残念。せっかくの面白い題材がどうにもかったるい展開で途中はかなり眠かったです。1作目が好きなだけに、とても残念。前作よりCGは格段にすごくなっているので、その辺りも見所ですね。(それなのに平安の鬼のメイクは・・・)野村萬斎はやはり適役です。もう、彼以外の陰陽師は考えられません。今回、最強の相手にかなり痛めつけられるのですが、それはそれでひとつの見所か??また、深田恭子がすごく良かったですよ〜!今回キリリとして、しかも高貴な感じがすごく良かったです。


前回の記事も読んでね〜!



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