8月21日版

 どうじゃー! 今週のこの映画の数々。 毎日映画デーを通した私。 2回目のEWSがあるけど 
 今週のご紹介作品は7本。どうじゃー! 

 セレブリティ(Celeblity)

 1999年 :  アメリカ映画
 監督  : ウッディ・アレン
 主演  : ケネス・ブラナー、レオナルド・ディカプリオ、ウィノナ・ライダー

 うだつの上がらないジャーナリストのリーは常にコンプレックスと自己愛の間で揺れ動く
 小心者。しかし優柔不断だが女にはモテル。そして女性関係にはまったく節操がない。
 彼はなんとかセレブリティ(有名人)にしがみつき、うまく彼らに肖ろうと、いつも
 じたばたしていた。リーは高校の同窓会をきっかけに16年間連れ添った妻と離婚した
 ばかり。晴れて自由を手に入れた彼は有名人の女にあの手この手でアプローチをかけまくる。 
 華やかな世界で甘い生活に溺れ、勝手気ままなセレブリティーに降りまわされつづける。
 かたや、離婚の痛手から立ち直れない元妻のロビン。 しかし、彼女は情熱的なディレクター
 トニーと出会い運気は一転。 素晴らしい恋と仕事の両方を手に入れる。しかし、彼女は
 満たされすぎた今に不安を持ち始める。 どんどん、違う道を歩き始める二人が再び出会った
 のは映画のプレミア試写会だった。 

 私評:ウッディ・アレン恐るべし。 ハリウッドスターの実態を一刀両断! 彼らのイメージの世界と
 実際の世界の使い分けが学べます。 ディカプリオをちょっと悪乗り気味だけど、ホテルで大暴れしたり
 リーに4pをやろうと誘ったり、彼のタイタニックのイメージは木っ端微塵に叩き壊された。でも、これが
 良いんだけけど・・。 頭空っぽの女優役のメラニー・グリフィス、 全身性感帯のスパーモデル役の
 シャリーズ・セロンなど、本当は見たくないんだけど、見たいシーンがたくさん。 しいて苦言を言えば、
 彼らに対してのフォロ−がないこと。 しかし、相変わらずのウディ・テイストたっぷりのこの映画は、
 彼のファンは見逃せないでしょう。 


 パラサイト(The Faculty)

 1999年 : アメリカ映画 
 監督  : ロバート・ロドリゲス
 主演  : イライジャ・ウッド、 ジョシュ・ハートネック、クレア・デュバル
       ローラ・ハリス、ジョーダナ・ブリュースター、ショーン・ハトシー

 ハイスクールの校庭でケイシーは不思議なさなぎを見つけた。 水を与えると突然変異を起こし
 見たこともない生物が現れた。 これは新種の生物か? その頃、周囲の人たちの異変に彼は
 気付く。 まずは学校の先生たちが、そしてそれは次第に生徒たちにも蔓延し始めた。ケイシーと
 デライラは女医のハーパーが、襲われ何者かに寄生される瞬間を目撃してしまう。 ジーク、
 メアリーベス、ストークリー、スタン、そしてケイシーとデライラの6人は彼らが人体の水を
 求めて寄生することを知る。しかし、今目の前に居る仲間たちも本当に寄生されていないのか? 
 ジークがドラッグの替わりに調合したカフェインが彼らの水分を解離させることを知った彼らは、
 自らドラッグを煽り寄生されていないことを証明するが・・。一人、また一人と寄生されてしまう
 彼ら。 しかし、SFの法則によれば(?)ボスをやっつければ皆、もとに戻れる。しかし、
 ボスは誰に寄生しているのか? ラスト、意外な人物が浮上してくる

 私評:おもしろい! あら探しをすると「そりゃー、ねえだろう!」と突っ込みたくなるネタが多いですが
 その辺は見逃して見てあげましょう。 6人のヤングスターがそれぞれのキャラをしっかり演じてます。
 しかし、この映画の見所はやっぱり恐ろしい寄生エイリアン。 随所に見られる特殊撮影は本当にスゴイ。
 映画の中で告白してますが、この映画はSFボディスナッチャーのパクリです。次々と寄生される人類。
 しかし、外見はまったく変らず誰がエイリアンなのかは分からない。 次第に疑心暗鬼になっていく人々。
 同じような映画でJ・カーペンターの「遊星からの物体X」、「ゼイリブ」なんてのもありますが、それらの
 映画からパクッタシーンもあります。 でも逆にこそこそ使わないところが好きだな。 ちょっと、ギク!っと
 したい人にはお薦めです。 

 エントラップメント(Entrapment)

 1999年 : アメリカ映画 
 監督  : ダーレン・アロノフスキー
 主演  : ショーン・コネリー、 キャサリン・ゼタ=ジョーンズ

 美術品専門の泥棒マック。 彼はこの世界ではナンバー1の実力を持っていた。 
 NYのレンブラントの名画を盗み出した男も彼だった。 そんな彼を追っていたのは保険会社に
 勤務するジン。ロンドンで彼を尾行していた彼女は、逆に彼に夜這いをかけられる。そして中国の
 黄金のマスクを盗み出す為のパートナーとしてチームを組むことになる。お互いの腹の探り合いが
 続く中、二人は黄金のマスクを絶妙のチームワークで盗み出すことに成功する。二人の次の
 ターゲットはクアラルンプールの超高層ビル。 西暦2000年。 Y2Kをついた巧妙、
 且つ大胆な盗みだ。コンピュータが止まる30秒間に、80億ドルの現金を別の口座に
 トランスファーするという作戦はまんまと成功したかに見えたが・・。 


 私評: ショーン・コネリーカッコ良すぎる。 しかし、もうすぐ70になる爺さんとは思えない。 イギリス人らしい
 紳士としての佇まいと言い、ジョークと言い非の付けようがない。 そして、ジン役のキャサリン・ゼタ=ジョーンズ。
 こちらも非の付けようがない抜群のプロポーションと魅力的な目元が私をKOした。しかし、彼女も1969年生まれ。
 と言うことは30くらいでしょう? そうは見えないね。 ルールどおり、ビジネス・パートナーとして割りきった
 二人の関係はとてもじれったい。 でもその辺が良いのでしょうね。 女グセの悪い007の方が似合うか? 
 しかし、超高層ビルのシーンは高所恐怖症の私にはチョーー怖かった。 ホラー映画は怖くないけど、高い所は苦手です・・。 
 ミレニアムまでのカウントダウンのシーンはドキドキだったな〜。 
  


 go (go)

 1999年 : アメリカ映画 
 監督  : ダグ・ライマン
 主演  : サラ・ポーリー、ケイティ・ホームズ、デスモンド・アスキュー 

 クリスマスイヴ。 LA・・・。 ロナ:家賃滞納でアパートを追い出されようとしていた。
 そんな彼女にサイモンが家賃を出すから、バイトを替わってくれと言われ止む無く引き受ける。
 その時、出かけたサイモンを訪ねてきた2人の男がいた。いつもサイモンから麻薬を仕入れて
 いるらしい。彼女は家賃を元手にサイモンの替わりを努め一儲けしようと考えるが・・・
 サイモン: ロナに仕事を頼みラスベガスに向かった。マーカスと二人でカジノに出かけたが
 すっかりスってしまう。 しかし彼はラッキーにも2人の美女とドラッグパーティ。 
 3人でヨロシク楽しんでいたが、不注意から部屋が火事に・・。その場を逃げ出した彼は友人の
 紹介のストリップバーに。女に触ってはいけないと言われたにも関わらず彼の手が女のヒップに。
 トラブル発生!! ラスベガスの街は大騒ぎ・・。
 アダムとザック:彼らは麻薬所持の疑いで逮捕状が出ている俳優。警察に協力しサイモンの麻薬の
 取引現場を押さえることになっていた。 しかし、サイモンはラスベガスに出かけていた。 レジの女の子に話をした
 ところ彼女が調達すると言う・・。 その夜、警察官のバークの家に招かれる彼ら。 しかし、そこにはバーク
 の怪しい企みが・・。 そして3つ物語は複雑に関わりながら、怒涛のラストに向かってひた走る・・。 

 私評:この映画のシノプシスを書き始めたら、かなりの量になったのでこれでもけっこう削ったんです。
 たった、1時間40分の中に面白さがぎっしり詰まってる。 でも、ネタバレはできないしね。 私はただの
 騒々しいLAのパンクたちの話だと思って(実際そうなんだけど)期待せずに見てたんだけど、これはおもしろい。
 絶対にもう1回見に行くんだ。 登場人物がみんな変なんだけど、魅力的なんだ。 上には書いてないけど、
 ドラッグの飲み過ぎでずっとラリったままの男。ちょっとアブナイ、ヤクの売人。 ラスベガスのストリップ小屋の
 せがれ(?)とキレタ親父。 マーカスは怪しいセックスを楽しむ変な黒人。 みんなキャラが面白いからしっかり
 覚えてる。 展開は「ロック・ストック・・」にも似てる。 オープニングは「パルプフィクション」のパクリ?? 


 オフィスキラー (Office Killer)

 1998年 : イギリス映画 
 監督  : シンディー・シャーマン
 主演  : キャロル・ケイン、モリー・リングウォルド
       ジーン・トリプルホーン、バーバラ・スコバ 

 会社勤務16年、仕事がなによりも好きなドリーンのもとにリストラのための
 自宅勤務を申し伝える封筒が渡された。 ガッカリするモリーン。 そんなある夜、
 仕事で会社に残っていた彼女のパソコンが突然ピーピー音を立て始めた。 いや
 いやながら上司のダニエルに修理を頼む。しかしその時、モリーンが触れたブレーカーが
 もとでダニエルは感電死をしてしまう。 911に電話をかけるがその時ある考えが
 彼女の頭に閃いた。 なんと彼を車に積み自宅に連れかえったのだ。会社に行けないのなら
 みんなを連れてくれば良い。 彼女は次々と殺しを重ね、連れかえる。 ついには罪のない
 ものまで・・。 腐臭の渦巻く地下室はドリーンのパラダイスと化して行くのだった

 私評:ニューヨークで活躍する女性アーティスト、シンディー・シャーマンの映画監督デビュー作です。
 アートがホラーに出会うとこんな映画になってしまうらしい・・。 この映画の見所は本来、アートなビジュアルなので
 しょうが、そういう良さは私には分からなかった。 私が気に入ったのは主役のキャロル・ケイン。だんだん、
 キレテいく彼女が不気味・・。 同じ会社で働く女性役で、ウォーターワールドのジーン・トリプルホーンが出てる。
 彼女のこと好きだったんですが、この映画では×でした。 髪型がが・・・。 しかし、彼女はシンディーのファンで
 この映画の製作が決まった時にシンディーに「部屋のオブジェ役でも良いから、この映画に出してくれ!」
 と頼んだそうです。 夏の夜のイベントとしてはとても面白い企画ですね。 また、マーケティングがうまい!  


 ウォーターボーイ(The Waterboy)

 1998年 : アメリカ映画 
 監督  : フランク・コラチ
 主演  : アダム・サンドラー、キャシー・ベイツ、フェルザ・バルク、ジェリー・リード

 ルイジアナの片田舎に住むボビーは31歳にもなるのに定職を持たず、大学アメフトチームの
 給水係(ウォーターボーイ)をしている。 超マザコンな彼は、ママに逆らうことはできず
 何もかもママの言いなりだった。しかし、彼の中にはいつしかコンプレックスによる内なるパワー
 が満ち溢れていたのだ。 ある日、ボビーをバカにしたアメフト選手に対して、ついにボビーの
 堪忍袋の緒が切れる。 猛タックルで彼を一撃でぶっ飛ばしてしまう。 そんな彼に目をつけた
 コーチは彼をフットボールの選手に登用した。敵を今まで自分をバカにしてきたヤツだと思え! 
 彼のコンプレックスパワーはスゴイ威力を発揮し、彼は一躍スーパースターへと大変身した。 
 しかし、ママには内緒。 そして敵チームの執拗な嫌がらせ。 色々な試練が彼を待っていた。
 彼を支えてくれる恋人、チームメイト、そして地元のフットボールファンに支えられついに、
 決勝戦の日を迎えるのだった・・。

 私評:この映画は面白すぎ。 笑ったよ。 アダム・サンドラーの魅力爆発でした。 いじめられっ子だけど
 真面目なウォーターボーイ役がピッタリでした。 しかし、彼を引き立てるのが共演陣たち。
 まずはミザリー・キャシー・ベイツ。 過去のトラウマに捕らわれ執拗に息子を溺愛する母親役。 この役は
 彼女以外に誰ができるでしょう。 蛇、ワニ、カエルの料理も本当に作っているようで怖い・・。
 「女はみんな悪魔(デビル)なんだよ!」 ブレイク・クラークのあの意味不明な言葉・・。
 「◎×▲■*@だっぺ〜」って、本当はなんて言ってるのかすごく知りたい。 でもこれ以上翻訳しようがない。
 そしてビリーの恋人役、フェルザ・バルク。 札付きの悪なのに彼の前ではなんだかカワイイ女になっちゃう。
 フェルザも「ザ・クラフト」の魔女役のイメージが強かったけど、すっかり払拭できました。 笑いたい人は見てね。


 ハード・キャンディ(Jawbreaker)

 1999年 : アメリカ映画 
 監督  : ダレン・スタイン
 主演  : ローズ・マッゴーワン、レベッカ・ゲイハード、ジュリー・ベンツ
       パム・グリア、キャロル・ケイン

 リーガン高校で一番美しい4人組。 中でも「ヒールを履いた悪魔」と呼ばれるコートニーと
 本当に心優しく性格の良いリズは同じグループでも両極端な性格だった。 リズの誕生パーティ
 を開く為にふざけて彼女を誘拐し、悪乗りしたコートニーがリズの口に硬いキャンディ
 「ジョー・ブレーカー」をツッコミテープで止めたため、目的地でトランクを開けた彼女たちの
 目の前には窒息死したリズの死体が横たわっていた。そんな状況でも常にクールなコートニーは
 さっそく隠蔽にかかる。しかし、その現場を学校一ダサーイ、ファーンに見つかってしまう。
 そこで彼女の口を塞ぐ為、彼女を自分たちのグループの一員として迎えた。 彼女はバイオレット
 と言う名前をもらい新しい女神として、祭り上げられる。しかし、リズの死に疑問を持っている
 刑事の執拗な追及が始まる。 今までのチームワークが乱れ始める。そしていよいよプロムの夜。 
 当然のようにコートニーの元にはクイーンの座が巡ってくる・・。

 私評:1時間半にも満たぬ上映時間で、こんなにぎっしりつまった映画をどうもです。 
 憎まれ役コートニー役は「スクリーム」でガレージで殺されたあのテイタム。 スクリームでビッチな役を
 演じていたコートニー・コックスから名前を拝借したのか? 今回はコートニーという憎らしい女役でした。
 彼女の中で一番大切なのは学園一の人気者でいること。 でも、芸能界辺りだったら本当にいそうなキャラです。
 女刑事役が「ジャッキー・ブラウン」のパム・グリア。 彼女がまたパワフルでセクシーで良い感じでした。
 あとは、高校の教師役でオフィスキラーの殺人鬼、キャロル・ケインも出てるんです。 
 「go」と「ハード・キャンディ」+「バーチャル・セクシュアリティ」の3本はソニーピクチャーズが
 NPG(New Power Generation)と呼ばれるティーンアイドルたちの作品を特集したものです。
 ハリウッドのニュー・ウェーブですね。 
  




前回のも見てね!


 
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