2002/8/19号

今回もバラバラなラインナップだな〜・・・。しかし、私の鑑賞法はこれでいいのだ!!
今週のイチ押しは史上最強のおバカ映画。いい加減にしなサイケデリック!!
しかし、今回の私評は手抜きです・・・・(謝)

オースティン・パワーズ ゴールドメンバー  監督:ジェイ・ローチ  出演:マイク・マイヤーズ、マイケル・ケイン
Austin Powers Goldmember  2002年 アメリカ映画
今週のイチ押し:ドクター・イーブルの次の世界征服計画は隕石を誘導して、地球にぶつけてしまおうという計画だ。しかし、ご存知正義の味方オースティン・パワーズの活躍により、あっという間にドクター・イーブルは逮捕されてしまう。しかし・・・、イーブルはオースティンのパパを誘拐し1975年のディスコ「スタジオ69」に幽閉した。パパの救出のために1975年にタイムスリップしたオースティン。そして「スタジオ69」へと乗り込んだ。そこの経営者は謎の億万長『[ゴールドメンバー』だった。そのディスコに歌手として潜伏していたスパイフォクシー・クレオパトラとコンビを組んだオースティンは、ドクター・イーブルの野望を打ち砕くため大活躍する・・・・・
私評:イェーイ、ベイビー、イェーイ・・・・・まあ、ストーリーはいつもどおりはちゃめちゃです。でも、この映画に完璧なストーリーなんて不要なのだ。前2作をはるかに上回るおバカな展開、お下劣なギャグ、そしてノリノリの音楽。前作までのメンバー、オースティン、ドクター・イーブル、ファット・バスタードに加え、今回は謎の億万長者(すごい訛りの)ゴールドメンバーの4役をこなすマイク・マイヤーズ。彼はやっぱりすごい・・・おバカ。しかも、今回はオースティンのパパ役でマイケル・ケインが登場。ちょっとスケベなお父ちゃん役がピッタリ!!そしてやはり前作から引き続き、ナンバー2のロバート・ワーグナー、イーブルの息子スコット役のセス・グリーン、エージェントの同僚バジルはマイケル・ヨーク・・・・。めちゃ濃〜いメンバーが、おバカな役を熱演。今回のセス・グリーンには要注目ですよ〜!!そしてすごいメンバーのカメオ出演も要チェック!!これはネタばれできませ〜ん!!とにかく、多くを語るより見てください。でも、おバカになりきれないまじめな方にはお勧めできないかも??
スクービー・ドゥー  監督:ラジャ・ゴズネル  出演:フレディ・プリンズJr、サラ・ミシェル・ゲラー、マシュー・リラード
Scooby-Doo  2002年 アメリカ映画
数々の怪事件を解決してきたミステリー社のひょうきんなシャギー、頭が良いヴェルマ、セクシーなダフネ、そしてハンサムでスマートなフレッド、そして臆病だけど憎めないスクービー。それぞれの意見の相違で一度は解散してしまったミステリー社だったが、謎の巨大テーマパーク「スプーキーアイランド」へ全員が招待された。経営者のモンダヴェリアス氏によると「この島に遊びに来た若者たちは、帰りには魂が抜かれたように元気がなくなってしまう」というのだ。それぞれが個々に捜査を始めるが、この島には謎がいっぱい。しかし、メンバーが一人、また一人と魂を抜かれてしまう。しかも、悪の黒幕の本当の狙いはなんと、スクービーの魂だったのだ。果たしてミステリー社の面々は、事件を解決することができるのか??・・・・・
私評:スクビドゥビ・ドゥー〜!!!しかし、CGって本当にすごい。人間とCGがこんなにも違和感なく同じスクリーンの中で演技をしてしまうのだから、ビックリですね。おまけにスクービーが演技しちゃってるんだからね〜。アメリカのカトゥーンが好きな人には感動的な(?)シーンが実写で見れるのもすごいです。でも、日本人向けじゃないかもね?主演の4人の中でも、マシュー・リラードは最高!でも、彼のテンションに着いていけるかどうかが、この映画にノレるかどうかのバロメーターになるかも?フレディ君は・・・、私は苦手かも??そしてチャーリーズ・エンジェルも真っ青のサラ・ミシェル・ゲラーのアクションにはビックリ!!これはこの映画の大きな見所です。リンダ・カーデリーニって他に何の映画に出てるのかな?そしてびっくりしたのが、ローワン・アトキンソン!!Mr.ビーンのイメージが強すぎたのですが、この映画の彼はちょっと違う!それは映画を見てのお楽しみということで・・。この映画はすでに続編の製作が決まったとか。やはり、アメリカ人向けの映画ですね。
サッカー小僧  監督・ボー・ヴィーデルベルイ  出演:ヨーハン・ベルイマン、モニカ・ゼッタールンド
Fimpen  1974年 スウェーデン映画
スウェーデンの花形サッカー選手のマカンは、サッカー少年たちが遊ぶ広場で、軽い気持ちで遊びに参加した。ところが6歳のサッカ−大好き少年のヨーハンのフェイントに簡単にかわされ、すっかりショックを受けてしまった。サッカーの試合でも集中力を欠き、ついには引退の危機に。そしてマカンはチームのスカウトマンに、ヨーハンの事を告げた。スカウトマンはヨーハンを見て、その上手さにビックリ!さっそく、彼をスウェーデンのナショナルチームのメンバー抜擢した。ヨーハンは誰もが驚くほどの大活躍。チームはワールドカップに向かって躍進を続ける。しかし、小学生のヨーハンには過酷で、疲労が蓄積。しかも、サッカーが上手すぎると、友達からも避けられてしまう・・・・。
私評:フィンペン!フィンペン!!・・・・フィンペンとはスウェーデン語で「ちびっ子」の意味です。ヨーハンが試合に出場する会場からこの声が沸き起こるんです。しかし、バカげた話なのですがこれが面白い!ロッタちゃんを生んだスウェーデンらしい?そしてヨーハン少年が本当にサッカーが上手いんですよ。この映画は1974年の映画。これが今の時代に作られれば、CGとかで作ってしまうのでしょうが、当時はカメラの技術で見せるしかないのです。もちろん、無理はあるのですが、それらしく見えるのだから不思議・・。しかもしかも、映画の中でヨーハンと一緒にサッカーを一緒にしているのは当時のスウェーデンのナショナルチームのメンバー。(しかも監督まで・・) 子供映画だからとバカにしている人も多いかと思いますが、スウェーデンではそれこそ国ぐるみで映画を作っちゃうんだからね〜。ワールドカップイヤーの今年、こんな映画を見るのもなかなか乙かも??そして最後の学校の先生のセリフがすごく好きです。「2+2=4ですが、その答えよりもっと大切なことがあるのよ・・・・」映画を見た人にだけ分かる、良いセリフです(謎)
明日、陽はふたたび  監督:フランチェスカ・アルキブシ  出演:オルネラ・ムーティ、マルコ・バルアーニ
Domani  2000年 イタリア映画
イタリアのウンブリワ地方を突如地震が襲った。古くからの美しい建築物がこの地震によって崩壊してしまう。もちろん、居住地区も大打撃を受け、住民は避難生活を余儀なくされる。何もかも失いショックを隠しきれない大人たちとは裏腹に瓦礫の山を元気に走り回る子供たち。仲良し二人組み少女のティーナとヴァーレはアゴスティーノという少年を好き。しかし、ある事件が元で二人の友情にヒビが・・。イギリスからこの町の大事な遺産である教会のフレスコ画『受胎告知』の修復のためにやってきた青年と、この町の女性教師の間に芽生える愛。
私評:そして明日、太陽はふたたび照りそそぐだろう。そしてぼくの歩む道の途中で、太陽はしあわせなぼくたちをまた結びつけるだろう。この陽光が息づく大地のまっただなかで・・・・・。この地震は実際にあったものです。そしてその時の事を書いた中学生の作文集を女性教師がこの映画の監督に見せたのが、映画制作の発端だったそうです。この映画を見終わった後、一番感じたのは人間の強さ。長年住み慣れた家を失い、生活を失っても人々は道を見出し、そして復興に向けて歩み始めるんですね。そして子供たちは本当にどんな状況に置かれても元気。逆にそんな状況を楽しんでしまう。そんな大人と子供のギャップが、実に微笑ましい。この映画の監督は『かぼちゃ大王』アルキブジ監督。女性らしい繊細でソフトな映像と、力強い演出は健在です。そして俳優陣も、日本ではほとんど無名な人たちばかりなのですが、堅実です。特に二人の少女がすごく良いですよ。本当に仲良しで、秘密も分かち合っていた二人なのに・・・。いかにも、岩波ホールで上映される作品って感じですね。
ノンストップ・ガール 監督:リサ・クルーガー  出演:ヘザー・グラハム、ケイシー・アフレック
Contents  2000年 アメリカ映画
最愛の男カールと結婚をして幸せの絶頂のジョリーン。彼女は結婚式で誓った永遠の愛を貫き通す固い意志を持っていた。ところが、結婚から598日後、カールは置手紙を残して姿を消してしまう。平静を装っていたジョリーンだったが、カールから届いたサボテンの絵葉書を見て、テキサスへと旅立つ。ところが、ジョリーンはカールが女性の家に消えていく現場を見てしまう。しかし、ジョリーンはカールの浮気相手に救われる。彼女の名前はカルメン。カールとの間に起こったこと、そして自分の男運の悪さをジョリーンに語り、二人はすっかり仲良しになってしまう。それ以来、カールの家を見張るジョリーン。果てして彼女はカールの心を引き戻すことができるのか?そしてカールが家を出た本当の理由とは??・・・
私評:一生あなたを守ってあげる!・・・・・ヘザー・グラハムがめっちゃカワイイ〜!!ポジティブ・シンキングでいて、しかも一度決めたことは諦めない。そんな彼女が夫を追いかけ大奮闘。彼女ってもう、30を過ぎているんだよね〜。それなのにあの可愛さ!しかも、セクシー!!まさに、この映画はヘザーの、ヘザーによる、ヘザーのための映画。彼女のファンは大満足でしょうね!情けない夫を演じるのは、ルーク・ウィルソン。今回は情けない男を好演!!ジョリーンのひょうきんな弟役はケイシー・アフレック。彼も良い味出してます!!そして私的にポイントが高いのは、カルメン役のパトリシア・ヴェラスケス。ハムナプトラでのイムホテップの恋人役が有名ですよね。あの彼女が今回はとてもキュートな女の子役で登場です。この映画の監督も女性ですね。私はこの映画の乾いた赤い大地の映像が好きです。そして真っ青な空を流れていく雲を低速撮影した映像。ふだんは私は、自然の映像を見るとき、緑や水の青がふんだんに盛り込まれいると感動するのですが、違う意味で乾いた赤い大地も美しいと思いました。
彼女の恋からわかること  監督:ロドリゴ・ガルシア  出演:ラダ・ミッチェル、デボラ・アンガー
Ten Tiny Love Stories
友人と映画館に並んでいると、突然むかしのBFに声をかけられた。明日の朝、彼はこの町を出て行くという。その前に彼女に電話をしたいという。電話番号を教えたが、彼女は今日別の男の家に泊まることになっていた・・・。友人に紹介されて会ったラテン男。だけど、私は人目で彼を好きになってしまった。レストランでの数々の無礼。しかし、私は彼の家に着いていった。しかし、彼は突然『帰れ!』という。そんな彼に私は、一晩だけここにいさせてとすがるのだった・・・・。他8話
私評:愛情表現の思しい男が世の中、あふれているけど、彼ならエリザベス女王も抱けるわ・・・・。また、新しい映画と出会った。しかも、かなり反則です(?)。登場するのは10人の女優たち。彼女たちがカメラに向かってただ、ひたすら語りかける映画です。10人の女優には、それぞれ違うシチュエーションが与えられ、それぞれの恋愛、結婚、セックスについてストレートに語りかけます。ただ、それだけの映画。私も「まさか、最後までこれじゃないよな??」と期待していたのですが、最後までこれでした(笑)。ところが、この1人の女優が実に上手いんですよ。しかも、彼女たちの本名を使って語るので、すごくリアルなんです。一人当たりたった、10分足らずの時間を与えられただ、ひたすら語ります。女性はもしかしたら、彼女の中の誰かと意見が合うかも??しかし、男が見ると、けっこうキッツイ内容です。あまり聞きたくないご意見もあったりして・・・。監督は「彼女を見ればわかること」のロドリゴ・ガルシア。前作と同じイメージを期待していくと、ちょっと違うかも?? まあ、こういう映画もあるんだな〜くらいで留めておきたい映画です。


前回の記事も読んでね〜!



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