2004/8/12

夏休みに入って見たい映画はてんこ盛りなのに、
全然観に行けません・・。

ヴァン・ヘルシング  監督:スティーブン・ソマーズ  出演:ヒュー・ジャックマン、ケイト・ベッキンセール
Van Helsing  2004年 アメリカ映画
今週のイチ押し:19世紀のヨーロッパ。夜毎、ロンドンの町を跋扈する巨大な影。そしてその巨大な魔物に挑む一人の男がいた。彼の名はヴァン・ヘルシング。バチカンの命を受けヨーロッパ各地に潜む魔物を狩るのが仕事だ。しかし、彼には過去の記憶がなかった。ロンドンの魔物をやっとの思いで退治したヴァンに与えられた次の舞台はトランシルバニア。数年前、フランケンシュタイン博士により復活を果たしたモンスターがいた。しかし、彼の復活を一番喜んだのは、なんとドラキュラ伯爵だった。邪魔になった博士はドラキュラに無残にも殺されてしまう。しかし、それを見た怪物は博士の躯を抱いたまま風車に登り、自らも炎に包まれた・・・。ヴァン・ヘルシングがこの地に訪れたとたん、3人のレディ・ドラキュラが町を襲い始める。必死に戦うヘルシングと共に、ヴァンパイアに戦いを挑む一人の女がいた。彼女の名はアナ。代々、ドラキュラと戦い続けてきたヴァレリアス一族の女王であり、最後の末裔でもあった。二人は手を組み、ドラキュラに挑む。そしてドラキュラが企んでいた恐ろしい計画が露呈する・・・
私評:おお、初めてヴァンパイアをやっつけたぞ・・・とにかくすごい!5分に1回アドレナリンが沸騰する。オープニングからエンドクレジットまでの130分間、エンターテイメント映画の面白さをギューッと濃縮して詰め込んだ映画です。しかも、登場するモンスターたちがドラキュラ伯爵とヴァンパイアたち、フランケンシュタインの怪物、狼男、そして・・??彼らがそれぞれ個性的なのです。(狼男の変身シーンはすごいですよ〜)そしてそんなモンスターたちに挑むのが、ヒュー・ジャックマン!!彼はカッコいいだけじゃないですね。ちょっとコミカルで・・。そしてアナ役は「アンダーワールド」でも、スタイリッシュでカッコ良いヴァンパイアを演じたケイト・ベッキンセール。彼女もハイヒールで走り回り、飛び降り、激突し・・と大活躍。あのセクシーな衣装もグッドです。そして私が注目したのはドラキュラの花嫁たち。妖艶な魅力を振りまいていますよ〜。監督は「ハムナプトラ」のスティーブン・ソマーズ。「ハムナプトラ」も面白いけど、それ以上の迫力でした。むしゃくしゃする時はこの映画でパーっと憂さ晴らしをしましょう!!
隠し剣 鬼の爪  監督 : 山田洋二  出演:永瀬正敏、松たか子、吉岡秀隆
 2004年 日本映画
幕末。東北の小藩、海坂藩に従事する平侍の片桐は、数年前まで自分の家で女中をしていた百姓の娘、きえと再会する。すっかりやつれたきえは、嫁ぎ先で馬車馬のように働かされていたのだ。それから数ヵ月後、親友の左門のところに嫁いで行った妹の志乃から、きえが病の床に伏せっていることを知り、片桐は彼女の嫁ぎ先を訪れた。病であるのに板の間に寝かされ、医者にも連れて行ってもらえないきえを不憫に思った片桐は、彼女を連れ出し、自分の家へと連れて帰った。きえは徐々に回復し元の明るい娘に戻った。片桐の家も彼女の明るさで笑顔の毎日が続いた。しかし、きえの身を案じた片桐は、彼女を実家へと送り返した。そんな時、海坂藩の江戸屋敷で謀反が起こる。首謀者は片桐、左門の友人の狭間で、隠密にこの地へと戻され監禁されていたが脱走に成功する。大目付は狭間の討伐に片桐を指名する。かつて片桐と狭間は同門で戸田寛斎の門下生だった。そして片桐はかつての師匠戸田を訪ねる・・・・・・
私評:旦那はん、それは命令ですか・・・・山田洋二監督の時代劇は「たそがれ清兵衛」に続き2作目。しかし、いわゆるチャンバラ映画ではなく、その時代に生きた侍の人生を描いているのが特徴でしょうね。今回も決して裕福ではない独り者の侍と、百姓上がりの女中の淡い恋と、まさに時代の転換期を迎えようとしている侍たちの話が切々と語られる。得てして、そういう話の映画は退屈になりがちだが、2時間10分という長丁場を最後までしっかりと見させてくれる山田監督の演出は「さすが」としか言いようがない。まさにこれは幕末の東北のラブ・ストーリーなのです。それだけではなく東北の山々、木々、そして海川の美しい映像も見逃せません。そして戦いのシーンはすごくリアルです。片桐を演じるのは長瀬正敏。どうしても彼はアングラな作品や、インデペンデント系の作品のイメージが強いのですが、元々すごい才能を持っているのだから、これからはこういう大作にもしっかりと出てきて欲しいですね。そしてきえを演じるのは松たか子。彼女の演技のうまさは折り紙付き。しかし、本当に可愛い女(性格が・・)を演じています。その他にも悪代官役の緒形拳、山田作品の常連吉岡秀隆、高島礼子、小林念持らそうそうたる顔ぶれです。この映画でいま一度、日本の美しさ、そして日本人の心の美しさに触れてみてはいかがでしょうか?
サンダーバード  監督 :ジョナサン・フレイクス  出演:ビル・パクストン、アンソニー・エドワーズ
Thunderbirds  2004年 アメリカ映画
国際救助隊のサンダーバードは、常に地球上の危機管理をしていて、何かトラブルがあればすぐに駆けつける世界中のヒーロー。実は彼らは大富豪で元宇宙飛行士のジェフ・トレーシーと4人の息子たちだった。人里はなれた絶海の孤島に基地を作り、そこから世界中へと飛び回っていたのだ。しかし、トレーシー家の末っ子5男のアランは、いまだに高校生なのでミッションには参加させてもらえず、イライラしていた。そんなある日、アランの高校にレディ・ペネロープが迎えにやってくる。そしてアランと親友のファーマットはトレーシー・アイランドへひとっ飛び。久々に家族と団欒のときを過ごしたアランだったが、事件は起こった。何者かによって宇宙ステーションのサンダーバード5号にミサイルが打ち込まれたのだ。5号にいる次男のジョーを救出するためジェフと3人の息子は救出に向かうが、実はそれも罠だった。フッドと名乗る男がサンダーバードの隊員が留守の隙にこの島を占拠してしまったのだ。父親と兄弟を救うため、末っ子のアランはファーマット、そして島の娘ティンティンと一緒に悪に立ち向かう。しかし、フッドの目的はサーダーバードの乗り物を使って世界中の銀行を襲うことだった・・・・・
私評:サンダーバード、GO!!・・・サンダーバード(以下、TB)はむかーし昔、私が少年時代に一世を風靡したTVドラマ。イギリスの人形劇なんだけど、妙にリアルなんです。私の周りではTBのファンが多くて、プラモデルやミニカー(?)をたくさん持ってる友人がいました。ところが、私はTBには全然興味がなくて、ほとんど見ておりません。しかし、私の叔母が当時大人気だったこのシリーズの事を知り、私の誕生日にTB2号の大きな模型をくれました。TBファンの友人には羨ましがられましたが、私はちっとも嬉しくなくて・・・(余談はこれくらいにして)今回は実写版で映画化されたTBがどうだったかというと、かなり面白かったです。TV版ではアランも最初からTBの隊員なのですが、今回はその前の話(?)。少年たちがTBに替わって大活躍という展開は、オリジナルTBファンにはちょっといただけないかもしれませんが、私は単純に楽しめました。また、TBのメンバーも父親のジェフ以外は、ほとんど台詞もないんですよ。この映画のキャラクターで気に入ったのは、なんと言ってもレディ・ペネロープ。ピンクの服に、ピンクの靴、ピンクの傘、おまけに車までピンク。そして彼女の付き人兼執事のパーカー(元銀行強盗?)がイイ味を出しています。役者陣の中で唯一ネームバリューがあるのが、父親役のビル・パクストン。


前回の記事も読んでね〜!



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