2003/8/10号

今週はヒット作のリピートをしました。3回目の「マトリックス・リローデッド」
2回目の「ターミネーター3」。やっぱり面白いです。しかし、今週のイチ押しもめちゃ面白い。

セクレタリー  監督 :スティーブン・シャインバーグ  出演:マギー・ギンレイホール、ジェームズ・スペイダー
Secretary  2002年 アメリカ映画
今週のイチ押し:心の不安が高まると体に傷をつけるという精神病を抱えるリーは、無事に病院を退院。社会復帰をすべく求人欄を読んでいた。そんな彼女の目に飛び込んできたのは「秘書求む!」の記事。タイプには自信があるリーはE・エドワード・グレイの弁護士事務所を訪ねた。そして彼女は秘書の職を手に入れる。オフィスの仕事は退屈極まりないが、リーは仕事を楽しんでいた。しかも、エドワードはすごく素敵な紳士。しかし、リーが同級生のピーターとランドリーで戯れた、その次の日からエドワードの態度が豹変した。(何と彼はその現場を見ていたのだ・・)執拗にタイプのミスを指摘し、しかもお仕置きでお尻をピシャリ!しかし、リーはそんな彼の態度も真摯に受け止める。実際、彼は優しさと厳しさを(飴と鞭)の両方を兼ねそろえていた。いつしか、二人のアヤシイやり取りは、リーを一人前の秘書に育て上げていくのだった・・・・。
私評:もしもし、こちらはE・エドワード・グレイ弁護士事務所です・・・・アヤシすぎる。でも、変な人たちでも、ピッタリと納まる刀と鞘みたいな人がいるんですよね。この二人はまさに、刀と鞘。たとえ二人が他人からはアブノーマルに見えても、二人は超ハッピーなんでしょうね。私がこの映画に惹かれるのはそんな二人のやり取り。そして二人の関係の変遷です。どんどん変わっていくリーがイヤらしくもあり、可愛くもあり・・。私はそんなリーを演じるマギー・ギンレイホールの不思議な魅力にやられ、そしてこういう変態チックな役が最高に似合うジェイムズ・スペイダーに魅せられました。もともと、普通じゃないラブ・ストーリーが好きな私の感性を思い切り刺激してくれました。正直申し上げましょう。私はこういう変態チックな映画が大好きです(笑)。そして調教されながら、秘書として(妙な)成長を遂げていくリーが、最終的にエドワードとどういう関係を築いていくのか??見届けてあげましょう!!もうひとつ、音楽にも注目!担当したのは「ツイン・ピークス」のアンジェロ・バダラメンティです・・。
名もなきアフリカの地で  監督 : カロリーヌ・リンク  出演:ユリアーネ・ケーラー、レア・クルカ
Nowhere in Africa  2001年 ドイツ映画
1938年。ドイツ在住のユダヤ人イエッテルと娘のレギーナはナチスの迫害を逃れるためケニアに渡った。レギーナの父ヴァルターはアフリカで農場を任され、二人を迎えるため先にアフリカに渡っていた。しかし、二人以外の家族は祖国にしがみついていた。予想以上に過酷な生活にイエッテルは打ちのめされるが、娘のレギーナはすっかりここの生活に溶け込んでいた。この家のコックのオウアとレギーナの間には不思議な友情が芽生えていった。第2次世界大戦が開始されると、ドイツ人は敵国人とみなされ身柄を拘束される。ここを出ても、行くところがないことを知ったイエッテルは落ち込むが、夫に仕事を紹介すると英国兵が言い寄る・・・。英国兵の紹介で新しい農場の仕事を得た家族は新しい生活を必死に送っていた。苦しいながらも何とか安定した生活を得た両親はレギーナを英国人の寄宿学校に入る。そんな時、イエッテルの元に一通の手紙が届く。彼女の母親と妹がポーランドへ送られるという内容の手紙は、二人の死を意味していた・・・。
私評:私は人と違うということが、素晴らしいことだとこの地で学んだわ・・・この映画を見終えた後の、あのなんとも言えない充足感。それは「アフリカ」という大地のとてつもない強さと暖かさと、そして美しさのせいでしょう。アフリカはまさに母なる大地。この映画の主人公たちが、この大地に、そしてそこに生きる人々にだんだんと魅了されていくのですが、その気持ちがとてもストレートに伝わってきます。そして彼らは新しい自分を発見して行きます。第2次世界大戦下のナチスとユダヤ人という設定ではありますが、この映画で描かれているのは、人間とアフリカの融合のように思えました。そして広大なアフリカの大地の中で人間はなんてちっぽけなんだろうという思いと、逆にそこに息づく生命の力強さを感じ取りました。それは私にすごいパワーを送ってくれたということです。役者陣の中で目を引くのは幼い頃のレジーナを演じるレア・クルカちゃんとこの家のコックオウアを演じるジデーデ・オンユーロ。二人の交流はとても印象的。そしてラストの広大なサバンナの中を走る汽車のシーンがすごく好きです。
10日間で上手に男をフル方法  監督 :ドナルド・ペトリ  出演:ケイト・ハドソン、マシュー・マコノヒー
How to lose a guy in 10 days  2003年 アメリカ映画
全米No.1の女性誌に勤めるアンディはハウ・トゥ物を担当する編集者。彼女が次に手がける内容は「10日間で男をフル方法」。さっそく、人気スポットのバーに繰り出したアンディの目の前にイイ男が現れた。彼の名前はベン。二人は意気投合して夜の町へと消えていった。ところが、ベンも会社の社長と10日間で恋人が作れるかどうかの賭けをしていたのだ。アンディは思い切りベンを好きにさせた後、彼に嫌われようとあの手この手でベンを困らせる。しかし、ベンは必死にこらえて時間は流れていく。果たして、この二人の勝負、勝つのはどっち??・・・。
私評:あなたの「プリンセス・ソフィア」を見せて〜!!・・・・ラブ・コメディの新しいヒロインは、やっぱりケイト・ハドソンでしょう!彼女ってめちゃキュートですよね。しかも、母親のゴールディ・ホーン譲りのあの大きな口が、また良いんですよ。(ちなみに私はゴールディの大ファン)今回、この映画を見ていてしみじみ思ったのが、男ってなんて単純な生物なんだろうってこと。お互いに思惑はあるものの、完全にペースはアンディのもの。しかも、それをケイト・ハドソンが演じるとめちゃめちゃ可愛いんですよ。彼に嫌われるためのアイテム(?)の幾つかは絶対に許せませんが、幾つかはウエルカムです(笑)。ベン役は爽やかな好青年が似合うマシュー・マコノヒー。ケイトとマシューの二人のコンビは最高でしたよ。監督は「デンジャラス・ビューティ」のベナルド・ペトリ。そして注目はラストのパーティで登場するダイヤたち。なんと総額18億円!!キング・オブ・ダイヤモンドのハリー・ウィンストンがこの映画のために提供しました。
ワイルド・スピードx2  監督:ジョン・シングルトン  出演:ポール・ウォーカー、タイリース・ギブソン
2 Fast 2 Furious  2003年 アメリカ映画
爆音を響かせ、マイアミの町に続々と集まってくる若者たち。道路を封鎖して、今まさにドラッグレースが始まろうとしていた。欠員が出たレースに急遽召集されたのは元警官のブライアン。大興奮のレースを制覇したのは・・。レースの直後、ブライアンは地元の警察に捕まってしまう。警察はブライアンの天才的なドライビング・テクニックを使い、囮捜査に就かせようとしていたのだ。スピード違反を含む数々のブライアンの犯罪を帳消しにすることを条件に、彼は仕事を請け負うことにする。そして彼の出したもうひとつの条件は幼馴染でスピード狂のピアーズをパートナーにすることだった。二人は「汚れた金」の運び屋に選ばれるが・・・・。
私評:根性なしは帰れ〜!!・・・前作に負けないくらいのカーアクションに、終始私は手に汗を握りっぱなし。今回の映画は時速200Kmを体感する映画だった。前作は外側からの映像でカーアクションを押さえていたけど、今回は特撮を駆使してコックピットからの映像を、これでもかと言わんばかりに見せてくれます。あまり、映画館の前の方で見ると車酔いするかも??もちろん、CGを使わない、生のカーアクションも満載。スピード狂にはたまらない映画ですね。そして注目すべきはチューンナップされた車の数々。前作では日本車のオン・パレードでしたが、今回は米車もちょっとだけ活躍します。主役は三菱ランエボとスカイラインGTR!人間の主演は(笑)、前作に続ポール・ウォーカー。彼はめっちゃカッコいいです。しかも、彼自身がかなり車好きらしく、華麗な運転テクニックを披露しています。ピアーズ役はR&B歌手のタイリース・ギブソン。マッチョな体を魅せまくり〜!!女優はあまりパッとしないのですがエヴァ・メンデス、デヴォン・青木。当日はポール・ウォーカーとこの女優二人の舞台挨拶がありました。しかも、映画で使った車が2台も登場。でも、私が一番嬉しかったのは日本語版の吹き替えをする小池栄子の登場でした・・・(笑)。


前回の記事も読んでね〜!



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