2週間ぶりの更新です。しかし、最近やたらと長いタイトルが多いと思いませんか?
今回、1行で納まらないタイトルがいっぱい・・・
踊る大捜査線 The Movie2 レインボー・ブリッジを封鎖せよ |
監督 :本広克行 | 出演:織田裕二、柳葉敏郎、深津絵里、水野美紀 | |
Save the Rainbow Bridge | 2003年 日本映画 | ||
今週のイチ押し:湾岸署は新たに開設した観光課が大賑わい。そんな中、署内で殺人事件が起こり本署のお偉いさんが湾岸署に特別捜査本部を作った。今回の事件の最高担当者は初の女性指揮官の沖田で室井はサポート回っていた。しかし、署内でもいくつかの事件が起きていた。ひとつは女性の首筋に噛み付いて逃げる「吸血鬼事件?」。これは青島が担当し、もうひとつの「親子スリ」事件はすみれが担当していた。しかし、沖田は殺人事件の犯人逮捕を最優先に掲げ、次第に暴走をしていく。統制の取れない組織の中で振り回される湾岸署の署員たち。そしてついに第2の殺人が起こる・・・・。 | |||
私評:何で現場で、血が流れるんですか??・・・・・面白かった〜。私はこの映画シリーズが大好きです。四角四面に「真面目」な映画をお望みの方にはお薦めいたしませんが、この映画をジョークとユーモアとして捕らえることができれば最高ですよね。まず、この映画で一番すきなのはあのテンポの良さ。2時間以上の作品なのに物語がサクサクと進んでいくので、全然飽きません。というか、もう終わっちゃったの??って感じ。そしてどうどうと名作映画をパクッているところも好きです。映画へのオマージュではなく、ジョークにしているんですよ。(今回は名作「砂の器」をパクリ)オリジナルの映画が大好きな私も思わずニヤリ・・。そして濃〜いキャラクターたちも良いですよね。青島、すみれ、室井、雪乃、真下、アミーゴーズ、新城、和久と何も見なくてもすらすらと名前が出てくる。1作目が大好きなので、何度も映画を見ているし、それに感化されてテレビシリーズも全部見た私だからこそ楽しめる箇所もあるけど、「踊る大捜査線」初体験の人でも十分すぎるくらい楽しめるでしょう!「踊る大捜査線」は独自の映画の楽しみ方を供給してくれる映画だと思います。1と比べるとやや弱い気はしましたが、それでも十分の及第点。パート3もぜひ作ってください。そしてその時はヒッチコックのパクリをよろしく・・。 | |||
パイレーツ・オブ・カリビアン 呪われた海賊たち | 監督:ゴア・バービンスキー | 出演:ジョニー・デップ、オーランド・ブルーム | |
Pirates of the Caribbean The Curse of the Black Pearl | 2003年 アメリカ映画 | ||
今週のイチ押し:英国の帆船がカリブ海を航行中、海賊に襲われた船を発見した。その船に乗っていた12歳の少女エリザベスは、少年が漂流しているのを見つけ彼を介抱した。彼の名前はウィル・ターナー。彼がつけていた髑髏のペンダントをそっと隠してしまう。それから8年後、エリザベスは美しい女性に成長していた。新しい海軍の提督の就任式に出席したエリザベスはきついコルセットが原因で気絶し海に落ちてしまう。そんな彼女を助けたのはお尋ね者の海賊ジャック・スパロウだった。そしてその時エリザベスがつけていたウィルの髑髏のペンダントが呪われた海賊船ブラック・パール号を呼び寄せてしまう。エリザベスは海賊船に誘拐され、海賊たちが抱える呪いを解くための生贄とされようとしていた。8年前にエリザベスに助けられたウィルはこの街で鍛冶屋をしていたが、彼女の一大事に立ち上がる。そしてお尋ね者のジャックと手を組み、エリザベスを追うが・・・ | |||
私評:「もし、戻らなかったら?」「その時は海賊の掟どおり・・・・」いいですね〜。こういうちょっと怖いけど、ドキドキするような冒険がいっぱいの映画。2時間半という長尺が全然気になりませんでした。私は元々こういう冒険ものが大好きなので、興奮しまくりの2時間半でした。剣での戦いのシーンはCGなしの大活劇。爆薬の量も半端じゃないです!そして月明かりの下で海賊たちが髑髏になるあたりはCGのオン・パレード。このバランスが良いんですね。そしてディズニーらしいユーモアもたっぷり含まれていて楽しかった。まさに、ディズニーランドのアトラクションのようでした。主演はユーモアたっぷりの演技を見せるジョニー・デップ。こ汚い海賊も彼が演じるとチャーミング。そしてウィル役は「ロード・オブ・ザ・リング」のオーランド・ブルーム。弓を剣に持ち替えて大暴れでした。そしてエリザベス役はキーラ・ナイトレイ。「スター・ウォーズ」でナタリー・ポートマンの影武者を演じただけあって、二人は良く似ていますね。溌剌とした演技はめちゃ可愛かったです。そして海賊の首領を演じるのがジェフリー・ラッシュ。監督は「ザ・リング」のゴア・バービンスキー。そして製作は大作映画なら彼にお任せのジェリー・ブラッカイマー。完璧な布陣です。楽しかった〜!!! | |||
えびボクサー | 監督:マーク・ロック | 出演:ケヴィン・マクナリー、ベリー・フィッツパトリック | |
Crust | 2002年 イギリス映画 | ||
元ボクサーのビルは、いまや落ちぶれて場末のバーのマスター。しかも、アル中から抜け出せずにいた。そんなある日、友人から妙な商売を持ちかけられた。マンティス・シュリンプは獲物を捕らえるときに、凄まじいパンチを繰り出すことに目をつけた友人は、えび対人間のボクシング試合を考案した。しかも、彼は体調2mのえびを用意していたのだ。ビルはその話に飛びつき、えびにはミスターCと名づけボクシングを仕込み始める。そしてこの試合のスポンサーを探し始める。甲羅が乾かないようにクリームを塗り、寝食を共にしていうちにビルの中に、ある感情が芽生え始める・・・・。 | |||
私評:脅威のえびボクサー、ミスター・C!!・・・・・イギリス映画と聞いてなんとなく納得した。というのは、この映画のノリってモンティ・パイソンなんです。正直言ってかなり寒〜い内容の映画。ローバジェットでCGなんて全然ないし、えびも着ぐるみだし・・。でも、映画は最後まで飽きることなく一気に見ることができました。これはひとえにこの映画のスタッフ・キャストのパワーに他ならないでしょう。どんな映画だって一生懸命は伝わるのです。失笑が飛び交う中、映画はだんだんとシリアスになって、最後にはお涙頂戴の展開になっていくなんて、誰が予想できたでしょう。私の中にも、妙な形で感動が沸き起こってきました。やはり、侮れない作品です。さすがはコムストック。しかしながら、皆様にお薦めできるかどうかは・・・???大らかな気持ちで、映画を見てね。 | |||
リーグ・オブ・レジェンド 時空を超えた戦い | 監督:スティーブン・ノリントン | 出演:ショーン・コネリー、スチュワート・タウンゼント | |
THE LEAGUE OF EXTRAORDINARY GENTLEMEN | 2003年 アメリカ映画 | ||
1899年、ロンドンの町を突如戦車が駆け抜けた。そして銀行に突入し海上都市の地図を盗んで行った。族のリーダーは鉄火面をつけた"ファントム"と名乗る男。そして数日後、今度はベルリンで、製造中の飛行船が爆破される事件が起こる。そこでイギリス政府が白羽の矢を立てたのは、冒険家のアラン・クォーターメインだった。アフリカで悠々自適な余生を送っていたアランは大役を引き受けた。彼の元に集められたのは一癖もふた癖もある"超人"ばかり。「海底3万マイル」のネモ船長、透明人間ロドニー・スキナー、ヴァンパイアのミア・ハーカー、不死身の男ドリアン・グレイ、ビーストに変身するジキルとハイド、そしてトム・ソーヤ。伝説の7人はファントムの野望を阻止することができるか??・・・。 | |||
私評:新しい時代はお前に任せたぞ・・・・なんとも強引なお話なので、シナリオはあまり期待してはいけません。だけど、こんなすごい面子が一堂に会するなんて、それだけでワクワクしますよね。全編ドタバタのアクションの連続、肉弾戦あり、超能力あり、そして銃撃戦ありで、あれよあれよと言ううちに1時間50分が過ぎていきました。でも、何も残っていないんですよ。それくらい空っぽな映画なのですが、アクション映画はこれで良いのだ。お気楽に時間を潰すなら最高でしょう。主演はいぶし銀の演技が光るショーン・コネリー。彼の必殺のパンチが唸りをあげる〜。ドリアン・グレイ役は「クイーン・オブ・ザ・ヴァンパイア」でレスタトを演じたスチュワート・タウンゼント。めちゃカッコいいです。ジギル博士を演じるのは「URAMI」「グリード」のジェイソン・フレミング、トム・ソーヤを演じるのは「ウォーク・トゥ・リメンバー」のシェーン・ウェスト。私は大好きな映画です〜。 | |||
ブロンド・ライフ | 監督:スティーブン・ヘレク | 出演:アンジェリーナ・ジョリー、エドワード・バーンズ | |
Life of Something Like It | 2002年 アメリカ映画 | ||
シアトルのローカル局のレポーター、レイニーは人気を博し、ステキな恋人、豪勢な暮らしを送り自他共に認める成功者。しかも、NYのメジャー局の仕事につけるチャンスが巡ってきた。そんなある日、彼女は街の預言者にインタビューを試みた。そして自分が新しい仕事に就けるかを聞くと、答えは「ノー!」。なぜなら、レイニーの命はあと一週間だという。その日の夜のフットボールの試合の結果も、翌日の天気もピタリと当てた彼の預言に、すっかり落ち込んだレイニー。しかし、悩んでいても仕方がない。一皮向けた彼女は今までのプライドも欲も投げ捨て、あるがままの自分に戻っていく。しかも、酔った勢いで敢行したバス協会のストライキのレポートが大反響を呼び、彼女は「NY AM」のキャスターに抜擢される・・・・。 | |||
私評:私、考えてたの。人生の意味って何??・・・・・アンジェリーナ・ジョリーと言えば、ちょっとワイルドで、クールで、タフな女。そんなイメージがありますよね。ところがこの映画のアンジーはちょっと違う。女であることを武器にもするけど、知性と美貌を生かして人生を満喫してきた女。ところが、ある日突然死刑宣告をされボロボロ・・・。だいたい映画で彼女が泣いたシーンって初めて見たような気がします。なんか、妙に違和感があるんです。また、このブロンドのヘアスタイルがめちゃ似合わない・・。この映画でアンジーはブル・ラズベリー賞の主演女優賞にノミネートされました。(マドンナがいなかったら、彼女が獲っていたでしょう・・)そんな評判を聞いていても、見たくなるのがアンジーの映画。でも、映画自体はちょっとオシャレな恋物語+女性のサクセス・ストーリーで、見終えた後の爽快な作品です。でも、逆に彼女らしさもうまく描かれています。酒に酔って街頭でローリング・ストーンズの「サティスファクション」を歌うシーンは最高でした。アンジーの新たな一面を見たい人にはお薦めです。共演はこういうラブ・ストーリーが得意のエドワード・バーンズ。 | |||
エデンより彼方に | 監督:トッド・ヘインズ | 出演:ジュリアン・ムーア、デニス・クエイド | |
Far From Heaven | 2002年 アメリカ映画 | ||
1957年、コネチカット州のハートフォード。キャシーはブルジョワな生活を送っていた。しかし、彼女は良妻賢母でもあり、街中の羨望の的でもあった。しかし、彼女の幸せな生活にひびが入る。それはひたすら愛を注いできた夫の裏切りだった。なんと、彼は別の"男"と抱き合っていたのだ。落ち込んだ彼女の心の支えになったのは庭師のレイモンドだった。しかし、黒人のレイモンドに心を許したことが小さな町でゴシップになってしまう。黒人に対してなんの偏見も持たないキャシーにとっては心外であった。しかし、納得できないながらも彼女はレイモンドを解雇する。そればかりかレイモンドはハートフォードの町で仕事ができなくなってしまう・・・・・ | |||
私評:エデンの彼方に、すべてが輝く場所があるんだそうです・・・・まさに、ソープドラマを劇映画にした作品。日本でもそうですが、昼メロはその時代の背景を巧みに表します。50年代のまだ人種差別が蔓延るこの街での、主婦キャシーの物語は道理的に納得がいかないことばかり。しかし、そんな時代だったのでしょね。すごい色使いで目がチカチカしそうでしたが、このけっこう暗い物語を華やかにしていました。ところが、私は主人公のキャシーに全然思い入れができなくて困ってしまいました。彼女って主婦としても母親としても、そして一個の人間としても完璧すぎる気がしました。それゆえなんだか彼女がかわいそうに思えなくて・・・。これは私がいけないんですよね。主演はこの映画で主演女優賞をもらいまくりのジュリアン・ムーア。彼女の演技は完璧です。そして彼女の夫役はデニス・クエイド。そしてレイモンド役には「メジャー・リーグ」のデニス・ヘイスバード。彼の演技も素晴らしかった・・。 | |||
ポケット・モンスター 七夜の願い星ジラーチ | 監督・湯山邦彦 | 声の出演:松本梨香、大谷育江 | |
The Pocket Monsters Jirachi | 2003年 日本映画 | ||
サトシたち一行は千年に一度、七日間だけ夜空に現れる彗星を見るため「ポケモン遊園地」へとやってきた。彼らはマジシャンのバトラーのショーを見ていたが、その時マサトはバトラーが持っていた伝説のポケモン"ジラーチ"の声を聞く。ショーが終わりバトラーはマサトにジラーチのパートナーになってくれと頼む。そして夜空に彗星が現れたとき、繭になっていたジラーチが目を覚ます。自分のポケモンを持っていなかったマサトはジラーチを弟のように可愛がる。しかし、バトラーはジラーチの秘めた力を狙っていたのだ。ジラーチが彗星から引き寄せた強大なパワーを利用して、もうひとつの伝説のポケモン、メタ・グラードンを呼び起こすことに成功する。しかし、そのポケモンはバトラーの予想していたものとは違い、ジラーチの森の精気をどんどん吸い取ってしまう・・・・ | |||
私評:今度は僕のお願いを聞いて。子守唄を歌って・・・・・甥っ子と一緒に見てきました。しかし、子供用のアニメも本当にバカにできません。今回はストーリーもすごく面白かったし、映像もすごいし、そしてキャラクターが良いんですよ。マサトとジラーチの間に芽生える愛情が、物語の最後に大きな大きな感動を呼び起こします。今回もかなり感動してしまいました。そして子供たちには友情の大切さ(チームワーク)を教えてくれる。小学校3年の甥っ子も、その辺りが一番面白かったそうです。ポケモンといえば、今や世界の合言葉。この映画もきっと世界中で受け入れられるでしょう。今回のゲストの声優は日本アニメにはなくてはならない存在となりつつある山寺宏一。そして彼の恋人役は牧瀬里穂が演じています。面白かった〜。同時上映の「踊るポケモンひみつ基地」も、なかなか面白かったです。子供たちは大爆笑。私もつられてクスクス笑ってしまった。ピカチュウがめちゃ可愛かったです〜 | |||