2001/7/16号

ビバ! 梅雨明け!!夏が来ましたね〜。今年の夏は遊びに行くぞ〜。
海が俺を呼んでいる〜。

マンボ!マンボ!マンボ  監督:ジョン・フォルト  出演:ケリー・ラッセル、ウィリアム・アッシュ
Mad About Manbo  2000年 イギリス映画
今週のイチ押し作品!:サッカー好きの青年ダニーは、プロを目指していたが,どうも中途半端・・。お気に入りのサッカーチーム、ベルファスト・ユナイテッドの選手カルロス・リガが「サッカーに必要なものはリズムだ!」と言ったのを真に受け、ダンス教室を訪ねた。そこで彼は女神に出会う。彼女の名前はルーシー。しかし、彼女にはすでにBFがいて、しかも彼女のダンスパートナー。ところが、そのBFはサッカーの試合中ダニーと接触して足を怪我してしまう。そしてダニーはルーシーのダンスパートナーを買って出るのだが・・・

私評:宣伝文句に偽りなし! この夏イチバン!後味爽快系!!・・・ 途中の展開には色々と文句をつけたくなる人もいるかもしれないけれど,終わり良ければ全て良し。サッカーの為にと始めたダンスが、いつしか恋へと発展して行く。笑いもいっぱいあって飽きませんでした。でも,やっぱり見所は主演の二人のダンスシーンかな〜?映画の中で,いわゆるマンボの曲は出てこない。曲の大半はサンバなんです。でも、映画の盛り上がるシーンに必ず掛かるノリノリのサンバミュージックで、心も体も心地良いリズムを刻み始める。そしてラストの大舞台でのダンスは最高!!主演のルーシー役のケリー・ラッセルはめっちゃキュートな女の子でした。この映画の製作総指揮にはあの、ガブリエル・バーンの名前が!元気が欲しい人には、めっちゃオススメできる映画です。

姉のいた夏,いない夏  監督 : アダム・ブルックス  主演 :キャメロン・ディアス、ジョーダナ・ブリュースター
The Invisible Circus  2000年 アメリカ映画  
私評:新しいキャメロンとの出会い・・・。希望に満ちて,ヨーロッパへと旅立った姉のフェリス。しかし、彼女は2度と戻ってこなかった。ポルトガルの小さな村で彼女の死体が発見されたのだ。死因は自殺とされた。7年後、妹のフィービーが姉の死の原因を見定めるため、姉の辿った道を自分自身で辿ることに。そしてひとりヨーロッパへと旅立った。 パリで再会した姉の恋人から、次々と信じられないような事実を聞かされるフィービー。大好きだった姉のフェリスの身に一体何が起こったのか?そしてついに姉の死体が発見されたポルトガルの村へと辿りつく・・・・。

ヒッピー姿もめっちゃ似合うキャメロン!!・・・・父の影響で革命家へと傾倒して行く,キャメロン・ディアスが、ちょっとアブナイ女を好演。家族には(特に妹のフィービーには)すごく優しい姉なのに、彼女の持っていたもう一つの顔が明らかになっていく。若さゆえの大胆さからボロボロになっていく女性を好演してました。妹のジョーダナは打って変わって、大人しくしかも慎重な性格。でも、この二人の信頼、そして愛が涙を誘います。フィービーにとってはいつまでも年上の「姉」だったフェリスと、自分とが実際に同い年になり、姉妹としてでなくひとりの女としてフェリスを見つめた時に、果たしてフィービーどう考えるのか?? そして彼女が見つけた答えとは??私的にもう一つのこの映画の見所はヨーロッパの美しい景色。アムステルダムの町並み、フランスの片田舎の田園風景、そして海を望むポルトガルの村。本当にきれいだった。
ダンジョン&ドラゴン  監督:コートニー・ソロモン  主演:ジェレミー・アイアンズ、ソーラ・バーチ
The Dangeons and Dragons  2001年 アメリカ映画
私評:魔法を使う貴族「メイジ」が平民を支配するイズメール王国。若き女王サヴィーナが治めるこの国にも謀反を起こそうとする男がいた。彼の名はプロフィオン。女王が持つゴールドドラゴンを操る杖を取り上げようと評議会に決議させた。魔術師のヴィルダンは、ゴールドドラゴンより強いレッドドラゴンを操る杖がある事を女王に知らせるが、プロフィオンもこの事を聞きつける。平民のこそ泥リドリーとスネイルズは、お宝目当てで魔法学校に忍び込む。しかし、ひょんな事からこの杖を探すため,協力をすることになるが・・・。

壮大過ぎる物語???70年代中盤頃から,大ブームを起こしたRPGゲーム「ダンジョンズ&ドラゴンズ」の映画化。今,超人気のゲームソフト「ファイナル・ファンタジー」や「ドラゴン・クエスト」もこの支流。私の友人でこのゲームがめっちゃ好きな男がいたので私も何度かこのゲームをしました。このゲームに一番必要なものはイマジネーション!ゲームに参加した人たちで物語を作り上げて行くんですね。この映画はそんなイマジネーションを映像化しようと、必死になっている様が伝わってきた。実際、少年時代に私たちがゲームの中で描いたイメージに、どれくらい近づけたかが勝負ですね。でも、子供じみた物語りと思う人も多いでしょう。悪の魔法使いがジェレミー・アイアンズ。「バトルフィールド・アース」のトラボルタに負けないくらいの大袈裟な演技(笑)でした。まるで、シェイクスピアの劇を見ているかのようでした。女王役は出演作が目白押しのソーラ・バーチ。スゴイ特撮シーンは必見です!!21世紀のネバーエンディング・ストーリー??
妖星ゴラス  監督 : 本田猪四郎  主演:池部良、白川由美、佐原健二
Gorath  1964年 日本映画
私評:円谷マジック!・・・土星探検に出た宇宙船「隼号」に通信が入る。謎の星ゴラスが太陽系に向かっている。大きさは地球の3/4だが,重さは6000倍という超新星は、軌道上の星々を吸収して巨大化していった。そして隼はゴラスに吸い込まれてしまう。隼から送られたデータから,ゴラスは地球に衝突することが判明。世界は一つになり、ゴラス対策に乗り出す。しかし,方法は2つしかない。ゴラスを破壊するか?、もしくは起動上の地球を移動するか?そして人類の興亡を掛けたミッションが開始される。残された期限は2年・・・・。

円谷作品は好きでけっこう見ているのですが,この作品は初めて見ました。しかし。ガガーリンを乗せた有人人工衛星が飛んだ翌年に,日本はこんな映画を作ってしまっていたのですね。ストーリーは「アルマゲドン」なんかより何倍も面白い。これがアメリカ映画だと,一人のヒーローが世界の為に命と引き換えに星をぶっ壊して終わるのですが、円谷作品は世界中で協力して、南極に巨大な推進機を作り地球を移動させるという、とんでもないストーリーにしてしまった。しかも、今から37年も前に・・。主演の白川由美が娘の二谷友里恵にそっくりで,微笑ましかった。また、ダイヤル式のテレビ、懐かしい東京の風景も見所ですね。上に書いた「D&D」を見た直後に見たので、特撮の差には愕然とさせられるが、手作りのミニチュア、そしてぎこちない合成画面が微笑ましくもありました。 この映画は円谷英二生誕100周年のメモリアル企画で実現されたもの。さすがは企画物のメッカ、シネパトス!!
ラマになった王様  監督:マーク・ディンダル  声の出演:
The Emperor's New Groove  2000年 アメリカ映画
私評:ジャングルの彼方の、とある王国。ここは若い王様によって治められていました。ハンサムで頭が良いのですが,反面意地悪で自分勝手で嘘つき・・。いきなり彼にリストラされた彼の部下のイズマによって,王はラマに変えられてしまったのです。城を追われた王は貧しい農夫のパチャの荷車に乗って・・。家に帰って,見知らぬ袋の中から現れたラマを見てパチャはビックリ。でも、この態度のデカさは紛れもなく王だ。そして二人は城を目指して歩き始める。その頃,城ではイズマが王は死んだとふれ回っていた。ところが、,王がまだ生きていると知って・・・・。

ラテンのリズムのディズニー映画・・。ディズニーらしいテンポの良さと、昔からのアニメのギャグで笑わせてもらいました。『トムとジェリー』や『大好きツィーティ』なんかと同じノリなんですよね。予告編でけっこう見せ過ぎた感もありますが、私はめちゃ楽しませていただきました。王とパチャが仲良くなって行く過程なんかは、すごーくベタなんですが、子供たちにはちょうど良いのかな? 「意地悪ばかりしてるとラマになっちゃうよ!」って言って、何人の子供たちが信じるのか??今日,私が見たのは吹き替えバージョン。映画館は子供がいっぱいでうるさいうるさい・・。王役が「バトル・ロワイアル」の藤原竜也なんですが、これがまた上手い!彼は「仮面学園」で初めて見た時から、演技が素晴らしいと思っていましたがこの映画でもそんな才能を遺憾なく発揮。たいしたもんです。西城秀樹の歌は笑わせていただきました。新婚なのに,嫁さんが泣くよ・・(笑)。 82分のドタバタ劇を堪能して下さい?? 
 すべての美しい馬 監督 : ビリー・ボブ・ソーントン  主演:マット・デイモン、ペネロペ・クルス
All the Pretty Horses  2000年 アメリカ映画
彼はメキシコの地で本当に美しいものを見つけた・・・。第2時世界大戦直後のテキサス。父の牧場を失ったジョンと親友のレイシーは、新たな出会いとカウボーイとしての仕事を求め,まだ見ぬ土地メキシコへと旅立った。旅の途中でブレヴィンズという青年に出会う。無鉄砲な彼はメキシコで見失った馬と銃を取り戻そうとするが・・。そしてついにジョンとレイシーはメキシコの牧場に辿りつき、二人の新しい生活が始まった。そしてジョンはそこで美しい牧場主の娘アレハンドロと恋に落ちる。しかし、ブレヴィンスが起こした事件が元で二人は逮捕されてしまう・・・・。

人の手がまったく付いていない,自然が作り上げたフロンティアの美しさ。剥き出しの岩や土がどこまでも続く。そして抜けるような青い空。なんて美しいんだ・・。カウボーイ姿が妙に似合うマット・デイモンは、ジョンにピッタリの配役だったと思う。そして親友のレイシー役はあの「ET」のエリオットを演じたヘンリー・トーマス。夢を求め、数々の出会い,恋、そして醜聞が彼らを大人にして行く。彼らが夢見ていたものは予想外の方向に進み、現実の厳しさを見せつけられるが,最後まで捨てなかった「友情」と「自分自身」が彼を一回りも二回りも大きく育てて行く。とても骨太な青春映画だった。ジョンが恋に落ちる牧場主の娘役は、今人気絶頂のペネロペ・クルス。彼女もはまり役でした。監督はあの、ビリー・ボブ・ソーントン。どうも彼は役の上では乱暴者のイメージがあるのですが(笑)、こんな繊細で美しい映画を作る才能を持っているんですね。脇役ながら良い味を出していたのがサム・シェパードとブルース・ダーン。めっちゃカッコ良かった。


前回の記事も読んでね〜!



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