7月17日版

  週末のまとめて見る生活が続きそうな、今日この頃。 出張があるとやっぱり映画が見れない。
 レイトショーに的を絞るかな??

 太陽の誘い(Under Solen)

 1998年  :  スウェーデン映画映画
 監督   : コリン・ナトリー
 主演   : ロルフ・ラスゴート、ヘレーナ・ベリストレイム

 不器用だが実直な農夫オロフ。母親が亡くなってから一人で人里離れた家で
 暮らしていた彼は、新聞に家政婦の募集を出した。彼の元にやってきたのは
 こんな田舎には似あわぬ都会的で洗練された女性エレン。薫り立つような美し
 さに心を惹かれたオロフは、彼女を雇い入れ二人の生活が始まった。そして
 次第に惹かれあっていく二人。しかし、40歳のオロフは女性経験がなく、
 戸惑いを隠せない。そしてエレンもある秘密を隠し持っていたのだ・・・。

 私評:北欧の美しい大自然の中で育まれていく大人の愛。しかし、オロフは年齢こそ
 重ねているものの、恋愛経験もなく童貞。それゆえの彼のピュアさがエレンを惹きつけ
 のか? 最近、よくここに書いていますが恋愛にセオリーはない。だから、到底似合わぬ
 二人が恋に落ちても何の疑いもないはず・・。しかし、この映画でめっちゃ浮いているの
 がエレン。誰も訪れてこないような田舎町でマニキュアを塗り、オシャレな服で歩き回る。
 でも別に違和感はないんですよ。北欧の夏の美しさと言ったら言葉にできない。まさに
 メルヘンの世界だった。こんな場所が地球上にあることが不思議なくらい。ちょっとセピアがかった
 太陽光線、朝霧の湖、白夜の太陽、そしてなんとも美しいエレンを演じるヘレーナ。まさに大人の
 恋愛映画ですね。 



 ジュブナイル(Juvenile)

 2000年 :  東宝映画 
 監督  : 山崎 貴
 主演  : 香取慎吾、鈴木杏、進藤雄弥、酒井美紀

 2000年の夏休み、ユースケ、トシヤ、ヒデタカの3人は林間学校で空から降って
 きたロボットを発見した。「テトラ ユースケニ アッタ・・」3人と女の子ミサキは
 みんなでテトラを飼い始める。そこでテトラは自分の体の改造を始めていた。その頃、
 地球の遥か上空では、巨大な宇宙船団が停泊していた。そして地球に放たれた刺客。
 ミサキの従姉妹の範子とそっくりに変身した異星人は情報収集をはじめる。体を改造し
 終えたテトラは、次にインターネットで知識を蓄えたいと言い出す。ある夜、テトラは
 PS2を使って見た事もない戦闘ロボットを画面に映しだす。ユースケニよって
 「ガンゲリオン」と名付けられた。ついに異星人の侵略が始まった。テトラはその異星人
 から地球を守るべく、何者かが送ってきたロボットだったのだ。ユースケはテトラが
 本当に作り上げた「ガンゲリオン」で闘いを挑む。

 私評:日本映画の特撮技術も確実に向上していますね。SF版、「スタンド・バイ・ミー」のようなストーリーは
 なかなか面白かったです。 まあ、こう言う映画は粗を探すとキリがないので・・。少年たちの活き活きとした
 演技が良かったです。また、異星人との闘いの後のエピソードも、本当にSFチックで好きだな。まあ、子供用の
 映画なのであまりツッコミは入れないように! あと、私的には映画の挿入される山下達郎の歌が心地よかった。 
 男の子の冒険好きには、きっとウケル映画でしょう。




 ハピネス(Happiness)

 1998年 :  アメリカ映画 
 監督  : トッド・ソロンズ
 主演  : ジェーン・アダムス、フィリップ・シーモア・ホフマン

 アメリカはニュージャージー。ここに住む3姉妹がいた。3女のジョイは恋人と別れた
 ばかり、次女のヘレンは美貌の女流作家、そして長女のトリッシュはセラピストの夫と
 3人の子供に囲まれ幸せいっぱい。トリッシュの夫ビルの元に彼の息子ビリーは思春期
 ならではの質問をしてくる。ビルはある”悪い性癖”を持っていた。ヘレンの隣に
 住むアレンは気が小さいくせに今日もテレフォンセックスに夢中。そしてやはり同じア
 パートに住むクリスティーナ。彼女はアレンに警備員のペドロが殺されたと告げに来た。
 しかも、彼のペニスが持ち去られた・・。ジョイは勤め始めた英会話が学校のロシア人の
 生徒と関係を持ってしまい・・。 惨めで淋しい人々がいっぱい。彼らに『幸せ』はやって
 くるのか?

 私評:苦笑・・。でも、このキャスティングはすごいです。見た目と実際がめっちゃ違う
 人々。まさか、彼が・・、そして彼女が・・。あんなことをするなんて・・。 映画の中で
 何度騙されたことか。女性にはけっこうキッツイ表現も多いので「イヤ〜!」という声も
 映画館に起きていました。また、登場人物の良いところを見据えながらも、だらしなさや、弱さを
 徹底的に見せ付けるこの監督の手法はちょっとすごいね。セリフの一つ一つもとてもシュール。
 さて、あなたはこの映画を見て「ハピネス」を感じることができるか?? ラストシーンが、やや
 微笑ましくもあり救われたな〜。でも、犬にあんな物を舐めさせちゃあ、ダメですよ〜! なぜか、
 挿入されるバリー・マニロウの「MANDAY」が・・。私、この歌が大好きなんです〜。 


 ロスト・サン (The Lost Son)

 1999年  :  フランス・イギリス映画 
 監督   : クリス・メンゲス
 主演   : ダニエル・オートゥイユ、カトリン・カートリッジ、
        ナスターシャ・キンスキー、マリアンヌ・ドニクール

 元フランスの刑事グザヴィエは、今はロンドンで私立探偵を営み、浮気調査などで
 小銭を稼いでいた。ある日、警察時代の友人カルロスから、失踪した彼の妻の弟レオンの
 捜索を依頼される。レオンの恋人に辿り着いた彼はそこで、一本のビデオを渡される。
 そこに撮影されていたのは、セックスによる少年虐待の場面だった。どうやら、レオンは
 闇の組織に追われていたらしい・・。そしてグザヴィエは友人の娼婦ナタリーの援助を得て
 組織を追いつづける。ついに彼は、事件の糸口を掴んだ・・・。 

 私評:ダニエル・オートゥイユの変な英語が最後まで耳についたけど、映画自体は
 とても面白かった。フランス版「8mm」? ハリウッドっぽいハードボイルドタッチ
 な映像。そして息詰まる展開。(途中がちょっとだるかったけど・・)そして、
 意外な(私は途中で分かってしまったけど)黒幕。あまり誉めてない??
 ナタリー役のマリアンヌがめっちゃ美しい〜。もちろん、ナスターシャ・キンスキーも
 イケテます。夜のシーンが多いのですが、ロンドンの雨に濡れる石畳、バーに灯る薄い明り、
 そしてガス灯。あまり、お目に掛かれない裏道が多く撮影されていて魅力的でした。


 


前回のも見てね!


 
I Love Movies に戻る