出張があり、すっかり溜めてしまいましたので今回もたくさんあります。
1999年 : アメリカ映画
監督 : アンソニー・ミンゲラ
主演 : マット・デイモン、グウィネス・パルトロウ、ジュード・ロウ
ケイト・ブランシェット
リプリーは貧しいながらも野心に満ちた若者だった。彼の特技は人のものまね。
ある富豪からイタリアに行ったきり戻らない息子を、連れ戻すと言う仕事を請け負う。
そして出会ったディッキーは、まさに彼の理想的な人生を送っていた。金に不自由も
なく、きらびやかな生活を送るディッキー。そしていつしかリプリーは彼と自分を
重ね合わせ、彼自身になろうとする。そして彼がとった行動とは・・・。
私評:なんて美しい映画なんだ〜!ため息が出るほど美しい。この映画の見所は大きく
分けて3つに別れると思います。サスペンスとして楽しみ、そして今後のハリウッド
映画界を背負って行くであろう4人の若手俳優たちの演技、そして美しい映像。ある
意味完璧で、非の打ち所がない映画です。しかし、私はこの映画に登場するイタリアの
美しさに感動してしまった。また、行ってみたいな〜。そしてアンソニー・ミンゲラ監督
のセンスの良さは、全編に散りばめられた数々の音楽にも見うけられます。ジャズ、
クラシック、オペラ・・。 マット・デイモンが歌う「ミスター・バレンタイン」は
ちょっと注目すべきシーンですね。アラン・ドロン主演の「太陽がいっぱい」のリメイク
ですが、映画自体はまったく違うアプローチの作品です。あまり比較はしないほうが
良いですね。
2000年 : アメリカ映画
監督 : ジョン・シュレンジャー
主演 : ルパート・エヴェレット、マドンナ、ベンジャミン・ブラット
ロバートとアビーは男女ながらも、無二の親友。しかし、二人は悲しいほどに
恋愛には見放されていた。本来ならこの二人がベストなカップルになっても
良さそうだったが、実はロバートはゲイだったのだ。ある日、酒の力と妙な盛り
あがりから二人は一夜を共にし、しかも子供まで授かってしまう。二人は結婚は
せず今までの親友のままで、二人で子供を育てることにする。息子のサムにとって
二人は完璧な両親であった。そして何もかもが順調に見えたある日、アビーはベン
という男と恋に落ちる。その日から全てのバランスが崩れ始めてしまう・・・。
私評:イレギュラーな男女の付き合いは、やっぱり変なしわ寄せがあるのでしょうか?
男女の仲と親子の仲を天秤にかけることになった二人が、なんとも悲しい。お互いを
よく理解しているし、お互いを好きなのに結ばれない二人がなんとも痛ましかった。
サムとアビーのお互いの行動を勝手と思ってこの映画を見た人には、つまらない映画で
しょう。でも、実際彼らがどうしたらハッピーになれたのでしょう? アビーが好きに
なるベンが、また良い男だから余計に話がこじれるんですよね。ラストシーンは
涙が止めど無くこぼれ出た。この映画で使われる「ウインドウ!」と言う言葉は
マイブームです(笑)
1999年 : 中国・アメリカ合作映画
監督 : チャン・イーモウ
主演 : ウェイ・ミンジ、チャン・ホクエー、チャン・ジェンダ
過疎化が進む中国の片田舎の村にウェイが代用教員としてやってきた。
彼女はまだ13歳。彼女は勉強を教えた経験などなく、ただお金欲しさに引き受けた
のだ。無愛想でただ、教科書を黒板に写すだけの授業。生徒との交流もまったく
なかった。しかし、彼女が受け持った1ヶ月の間、誰も生徒が学校を辞めなければ
追加報酬がもらえるという約束をした彼女にとって、腕白少年チェンが街に出稼ぎに
出かけてしまったと言うのは大事件。残った生徒たちと協力して、彼を探す為に一人
街へと出かけて行った。
私評:とっても優しい気持ちになれる映画でした。純朴で清らかな子どもたちがなんとも
言えなく・・・。 予告編で見たまんまの映画なんですが、すっかりツボにはまった私
は大泣きでした。しかし、アジアの他国の映画を見ていつも思うのが貧しさです。物に
恵まれすぎた私たちには当たり前のことが、彼らにはなんとも贅沢なことだったりすると
身につまされます。この映画でも3本のコーラを20数人の生徒が回し飲みをするシーン
があるのですがこういうシーンを見ると飽食する自分がちょっと惨めになる。こんな小さな
ことで(または、ほんのちょっとのお金で)自分は喜べるだろうか? まず、無理でしょうね。
だからと言って、ボランティアを推奨するわけではありませんが、同じ地球上にこんな生活を
している人たちもいるんだと認識するには良いかも? 中国の田舎の山々の美しい映像も必見!
ラストシーンはすっごく好きです。
1999年 : アメリカ映画
監督 : ロバート・イスコーブ
主演 : レイチェル・リー・クック、フレディ・プリンツ・Jr.
学園一のモテモテ男ザックは成績優秀、スポーツ万能、そして学園一の美女のGFが
いた。春休みが終わって学園に戻った彼にとんでもないショックな事件が・・。GFが
別の男とデキてしまい、あっけなくふられてしまったのだ。ザックは彼女を見返すため
高校最後のお楽しみ、プロムパーティのパートナーを探し始めた。しかも悪友との
賭けで冴えない女の子をプロムまでにクイーンに選ばれるような最高の女に仕立てる
ことに。そして選ばれたのはみんなから変人と呼ばれているレイニーだった・・・。
私評:フットルースとマイフェア・レディを合わせたような映画だった。先はミエミエ
なんだけど、なんだかウキウキしながら見れました。レイチェルは本当にカワイイ〜。
実際の年齢は21歳だそうだけど、本当にキュート。そして私が一番ウケたのは、
マシュー・リラード演じるTVスター。彼のぶち切れがめっちゃおかしかった。
この映画の良心は、レイニーのお父さん役のケヴィン・ポラック。男手一つで二人の
子を育てた父親、そしてめっちゃ理解があって、レイニーの恋愛にも積極的(かと言って
押し付けではない)な男が最高だった。ラストの粋な演出も、思わず心の中で拍手を
送っていた私です。プロムのダンスシーンは笑えた〜。
1992年 : スウェーデン映画
監督 : ヨハンナ・ハルド
主演 : グレテ・ハブネショルド、ベアトリース・イェールオース
スウェーデンの元気娘、ロッタちゃんが今回も大暴れ。お兄ちゃんとお姉ちゃんの乗る
自転車が欲しいのに、ロッタちゃんがまだ小さいから三輪車しか許してもらえません・・・。
今日は家族でピクニック。もちろんバムセも一緒。湖で釣りをしたり、鳥の巣を見つけたり
ところがバムセが行方不明になって・・。 みんなで田舎のおじいさん、おばあさんに会いに
出かけました。牛小屋のウンコと雨が、植物を大きく育てると聞いたロッタちゃんは??
私評:ロッタちゃんのパワーアップバージョンでした。やっぱりこの子はめっちゃかわいい。
どんなに強情で、ワガママでも良いのだ! 「はじめてのおつかい」の時より数段グレード
アップしたワガママといたずらは必見です。私は個人的には「はじめての・・」より、
こちらの方が好き。なんてったって思い切り笑わせてもらいましたから。バムセの正体(?)
も明らかになったし・・。 1番笑ったのは田舎編です。スウェーデンの製作者もまさか、
日本でこんなにヒットするとは思ってもいなかったでしょうね。きっと今頃「もう2-3作品
作っておけば・・」なんて考えているに違いない!! バムセが欲しいよ〜。
1999年 : アメリカ映画
監督 : ケヴィン・スミス
主演 : ベン・アフレック、マット・デイモン、リンダ・フィオレンティーノ
サルマ・ハエック、アラン・リックマン
神に替わってソドムとゴモラを滅ぼしたり、大量虐殺をしてきた天使
ロキとバートルビー。しかし、チョットした反逆から天上界を追放された
彼らはある新聞記事を目にする。宗教のイメチェンのために軽いノリの
教会ができ、しかも教会に入るだけで罪滅ぼしができる!この機会に罪を
清めよう・・。その頃中絶医ベサーニの元に天使階級の最上位メタトロン
が現れ、お告げを残す。なんと、彼女はキリストの末裔だというのだ。
そして彼女は自称キリストの13番目の使徒ルーファスと、アミューズの
セレンディピティ、とにかくやらせろ!男ジェイと喋れないサイレント・
ボブとともに教会のあるニュー・ジャージーを目指す。果たして彼らを
待ちうけているのは??
私評:かなり特定の固有名詞を出して中傷的なセリフを醸すこの映画は、オープニングの
エクスキューズがなかったら、とんでもない事になりそう。とにかくセリフが多い!タランティーノ
もビックリするくらい。そんなセリフ劇をワンショットで、いかにも楽しそうに演じているマット
とベン。きっと「カット!」の声の後に二人でガッツポーズをしていた事でしょう。話はとても
単純なんだけど、入り組んだセリフが難解な映画に仕上げている。見方によっては、とてもつまらない
映画になってしまうと思います。黒ブチ眼鏡のサルマ・ハエックがストリップするシーンで、許して
あげて! この映画の怒涛の展開に、あなたはついていけるか??
1999年 : アメリカ映画
監督 : ジョナサン・デミ
主演 : トーキング・へッズ
80年代の音楽界を斡旋した最高のロックバンドトーキングへッズのライブです。
私評:ジョナサン・デミと言えば「羊たちの沈黙」「フィラデルフィア」などの
重厚なドラマの巨匠。トーキング・ヘッズと言えば、MTVなどでもとてもシュール
で難解なプロモーションで、神経の変な部分をいつも刺激してくれた。
そんなバンドをどう料理するのかと思ったら、そのまんまのトーキング・ヘッズ
だった。でも、彼らを知らない世代にはつまらないライブかもしれない??
私は懐かしい音楽と当時にしてはぶっ飛んでいた彼らのパフォーマンスが楽しくて
仕方なかった。先日見た「ブエナビスタ・・」もそうだったけど、この音楽を
楽しめるかどうかだけが勝負の映画です。トーキング・ヘッズの音楽が嫌いな人は
最初から最後までこの映画はダメでしょうね。私は大満足でしたよ〜!!