引越しを目前に控え、あせってアップします。 今回はなんとも不思議な「レッド・バイオリン」
と超怖かった「催眠」の2本です
1998年 カナダ・イタリア合作映画
監督 : フランソワ・ジラール
主演 : サミュエル・L・ジャクソン
ジェイソン・フレミング
ジャン=リュック・ビドー
天使のように優しく語り、悪魔のように淫らに誘う伝説の名器「レッド・バイオリン」。
4世紀に渡り5カ国を旅し、携わる全ての人々を魅了し、官能へと誘い、
そして破滅へと導いていく。1681年、イタリア。バイオリン職人ニコロの妻
アンナは臨月を迎えていた。 家政婦チェスカに未来を占ってもらった彼女は
永い旅をすると告げられる。 しかし、アンナは死産し自らも命を落としてしまう。
ニコロは我が子の為に制作中だった生涯最高のバイオリンの仕上げを始めた。
チェスカの占いは当たっていたのだ。1792年のオーストリアでは天才少年カスパー
のもとに、1893年はイギリスの作曲家フレデリックのもと、そして1965年は
中国。 そして現代ではカナダのモントリオールでまさにその名器がオークションにかけられて
いた。
私評 : バイオリンの音色が奏でる、それぞれの時代の音楽家の命の声。 喜びも悲しみもそして官能も
音楽がストーリーテラーになっている。 ミステリアスでエロチックな不思議な映画でした。
5カ国のロケも良いですね。色々な国で色々な人々がこのバイオリンに魅了されるのですが、
全てに共通しているのは音楽を愛する心。 場所、時代を問わず音楽はいつでも一緒にいるんです。
それゆえ多くの人が翻弄されていくんです。 見方を変えると怖い映画かもしれません。
まさにバイオリン自体が主人公。この名器に振り回される人々は、みな脇役でした。
サントラ盤も買いましたがこちらも素晴らしい!
1999年 東宝映画
監督:落合正幸
主演:稲垣吾郎、菅野美穂、宇津井健
都内各所で変死事件が続発。 いずれも自殺のように見えるが到底常識では
考えられない死に方をしていた。 しかし、死亡者は一様に死ぬ間際「緑の猿」
謎の言葉を残していた。捜査を担当する櫻井刑事は心理カウンセラーの嵯峨に
協力を依頼する。 嵯峨は何らかの催眠の暗示がかけられていた可能性を示唆した。
しかし、変死事件は止まる事を知らず続発。 そんなある日、偶然テレビから
「緑の猿・・」の言葉が聞こえた。 モニターには催眠術師に操られる妖しい女
由香が映っていた。嵯峨は彼女の目から解離性同一性障害(多重人格)と判断し
彼女の保護を申し出る。 しかし警察は彼の意見に耳を貸さず強行的な尋問を
始める。 その時突然不可解な現象が彼らを襲い、その場にいた全ての人が
意識を失った。気がつくとそこに由香の姿はなかった。 果たして一連の事件と
由香の繋がりは? 緑の猿の正体とは? そして背筋も凍るような恐ろしい
結末が待っていた。
私評: 怖い!! 久々にドキドキしながら映画を見た。 菅野美穂の迫真の演技は恐怖を倍増させる。
確かにありうることなのかもしれない。 よくテレビで、何か合図を送ると自然と体が動いて
しまったりするショーがあるけど、まさにそれの応用です。何かの合図で過去のトラウマが
出てくる。 自分の一番醜い部分がデフォルトされて目の前に出てきたら・・・。また、その合図が
常に身近なところにあったら・・。 おもしろいアイデアの映画だ。 でも、ラストはホラー仕立てです。
追いかける菅野、逃げ惑う吾郎。 あなたは最後まで正視できるか??