2004/6/15

今週はあまり映画が見れませんでした・・・。
イチ押しは韓国の青春映画。これは拾い物です!!

子猫をお願い  監督:チョン・ジェウン  出演:ペ・ドゥナ、イ・ヨウォン、オク・ジヨン
Take Care of My Cat  2001年 韓国映画
今週のイチ押し:高校時代の親友同士、テヒ、ヘジュ、ジヨン、そして双子のピリュとオンジョンは今20歳。高校を卒業してからもたびたび会う機会を設けては、友情を確かめ合っていた。そして別々の世界で生きる5人はそれぞれの生活の中で、悩みを抱えていた。テヒは高校を卒業後、家業の手伝いをしながら漠然とした自分の将来を模索していた。それは彼女が生まれ育った小さな町を飛び出すことだと分かってはいるのだが・・。裕福な家の娘ヘジュは、家族のコネで証券会社に就職。両親の離婚をおりにソウルに引越しをした。逆にとても貧しい家で祖父母と暮らすジヨンは、日々の生活もままならない。今にも壊れそうな家から飛び出して、新たな生活を送りたいと願っているものの現実は厳しい。ピリュとオンジョンは自分たちが作ったアクセサリーを売りながらマイペースの生活。そんな中でヘジュとジヨンの間で諍いが起こる。テヒは必死にふたりの仲を取り持とうとするのだが・・・。そんな彼女たちの日常を見つめていたのはジヨンが拾ってきた猫のティティだった・・・
私評:私はあなたがナイフを持っていたって信じるわ・・・・韓国では2001年度の女性が選ぶ映画のNo.1に選ばれた作品。そして各国で映画賞を獲りまくった映画でもあります。この映画に描かれているのは超自然現象でもなく、感動を呼ぶ大事件でもない、ありきたりな20歳の女の子たちの日常です。しかし、考えてみれば、我々の人生ってどんなに退屈であっても、生きていること自体が「ドラマ」だと思いませんか?それゆえ、彼女たちの日常を静かに見つめるこの映画は、ひとつひとつの出来事が、そして彼女たちそれぞれが目指す未来が、実物大の私たち自身なのかもしれない。私自身も20歳の頃は自分が歩んでいく、これからの人生には夢と不安でいっぱいだった。でも、そんな時いつでも力になってくれたのは友人たちでした。映画を見ている間中、私はそんな自分と重ね合わせていました。また、この映画のかなで盛んに使われるアイテムが携帯電話。電話はもちろん、メールも彼女たちには必須アイテム。映画の中で、それらのとてもうまく使われているんです。ラストはそれぞれのキャラクターの行く末を暗示するような描き方で、実際にどうなったのかは描かれていません。それはきっと観客がそれぞれの思いを持ち帰り自身が作り上げるようになっているんでしょうね。主演は「ほえる犬は噛まない」で強烈なインパクトを残したペ・ドゥナちゃん。あとの4人はほとんど新人のようです。監督も女性なのでやはり目の付け所が違う。またしても、韓国映画にやられた!って感じ・・・
スターシップ・トゥルーパーズ2  監督:フィル・ティペット  出演:リチャード・バージ、コリーン・ポーチ
Starship Troopers 2  2003年 アメリカ映画
人類とバグズの戦いはいつ果てるともなく続いていた。テレビのニュースでは軍服姿の爽やかなCMで隊員の募集をしているが、実際の戦場は目を覆うような惨劇が繰り返されていた。シェパード将軍の中隊はバグズに囲まれてしまう。これ以上の被害を出さないため、ディル中尉とレイク軍曹に中隊を任せ、彼らには前哨基地へと逃げるよう指示をする。そして将軍はその場に残りバグズの標的となった。前哨基地はすでにバグズの攻撃にあい荒れ果てていた。そして基地にもバグズは確実に迫っていた。そんな時、基地内の焼却炉の中に閉じ込められた一人の男を発見した。彼はこの基地での唯一の生き残りのダックス大尉だった。彼は上官を殺したためにここに閉じ込められていたのだ。バグズの攻撃が始まった。苦戦を強いられた中隊。しかし、隊員のひとりサハラはダックスを解放し、彼の機転によってなんとか危機を脱する。そんな時、将軍が彼を救ったという3人の兵士と一緒に基地へと逃げ帰ってきた。しかし、その隊員たちは・・・・
私評:Join The Army!! ・・・・・ポール・バーホーベンの傑作SF映画「スターシップ・トゥルーパーズ」の続編です。しかし、前作の登場キャラクターは現れません。しかも、今回はかなり低予算の映画。それゆえの苦労が随所に見受けられます。しかし、この作品のうまさは前作のように宇宙や屋外のアクションに対抗して、建物の中でのサバイバルが中心になっているところ。しかも「遊星からの物体X」のように新種のバグズが次々と隊員の体を奪っていく。この展開もとても面白いです。所々で「安っぽさ」が見えてしまうのもご愛嬌でしょう。監督はVFXの世界では超有名なフィル・ティペット。それゆえバグズの特撮シーンなどは、かなりこだわりを見せています(動きが実に良いんですよ)。役者陣は全然知らない人ばかりでしたが、女軍曹役の人は「スターシップ・トゥルーパーズ」で女艦長を演じていた人だそうです。(顔は全然覚えてないけど・・)ちょっとしたお色気シーンがあったのも男性ファンには嬉しいところ。まさにB級映画の楽しさが満載の作品。これは押さえておかないと!
メダリオン  監督 :ゴードン・チャン  出演:ジャッキー・チェン、リー・エヴァンス
The Medallion  2003年 香港・アメリカ映画
古代から伝わる伝説のメダリオンには、死者を甦らせ超人的なパワーと不老不死を与える力があるという。そのメダリオンを必死に追う男がいた。彼の名はスネークヘッド。しかし、メダリオンの力は1000年に一度生まれる、選ばれし少年の手によって力を発揮するのだ。そして西暦2000年にその少年は生まれた。少年の名はジャイ。スネークヘッドの手下はジャイを誘拐しようと試みるが、彼らの目の前に現れたのは香港警察のエディとインターポールのワトソンだった。間一髪ジャイを救った二人。しかし、スネークヘッドは執拗にジャイを追ってくる。エディは元恋人のニコルも仲間に入れ、スネークヘッドが現れるという港で彼らを迎え撃つ事に。しかし、不慮の事故でエディとジャイはコンテナに閉じ込められたまま海に落ち、エディはジャイを救うために命を落としてしまう。しかし、エディはジャイの不思議な力によって甦った。しかも、超人的な力を備えて。ところがスネークヘッドも、やっとの事でジャイを誘拐し彼も死の底から甦ってくる。そしてついに超人同士の壮絶な肉弾戦が始まった・・・・・・
私評:ちがう、ボクの鼻はこんなにデカくないぞ・・・・今年50歳を迎えるジャッキー・チェンの日本公開50作品記念ということで大々的な宣伝を行っているこの映画。(でも、この映画が作られたのは昨年です。ちなみに、50作品のうち、ジャッキーが主演した映画は30本)ということで、ジャッキー的には49歳の記念(?)作品ということで、あまり力を入れた作品とは思えません(笑)。というか、いつものジャッキー映画でした。しかし、奇想天外なストーリー、そしてジャッキーの肉体を駆使したアクション+特撮は存分に私を楽しませてくれました。これがジャッキー映画の醍醐味ですからね。しかし、ジャッキーのアクションはすごいです。50歳だなんて信じられない・・。そして今回のもうひとつの見所は彼の相棒役のリー・エヴァンスのギャグです。とにかく、彼が笑わせてくれます。もう、何回吹き出してしまった事か・・。彼のとぼけたキャラクターは最高!そして宿敵スネークヘッドを演じるのは、本当に作品を選ばないジュリアン・サンズ。しかし、彼もジャッキーとのガチンコ・アクションで大活躍します。映画の後には、お約束のNG集があります。これを見ないと、ジャッキー映画を見たって感じがしないんですよね。89分というお手軽な上映時間もイイでしょう!?


前回の記事も読んでね〜!



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