6月6日版

久しぶりの新作映画。やっと見れた珠玉の名作と、アメリカ発、最新ファッショナブルムービーです。 
 

恋に落ちたシェイクスピア(Shakespeare In Love)

 1998年 アメリカ映画
 監督 : ジョン・マッデン
 主演 : ジョセフ・ファインズ
      グウィネス・パルトロウ

      ベン・アフレック 

 16世紀終わりのロンドンの町では、芝居がヒートアップしていた。
 新進気鋭の劇作家として、その名を馳せる事になるシェークスピアが
 一人の女性と恋に落ちた。 その女性の名はヴァイオラ。
 時には舞台で青年を演じ、時にはベッドで愛を語る彼女は、まさにシェイクスピアの
 理想とする女であった。 愛して、愛して、その狂おしいまでの想いから
 あの華麗なる悲劇にしてシェイクスピア最高の名作「ロミオ&ジュリエット」
 は生まれたのだった。 不朽のラブストーリーの陰に存在した本当の
 ラブストーリー。  

 私評 : 素晴らしい映画でした。まさに名作! 史実と虚構が、そして現実と劇中劇が絡み合い、もつれ合い
      一つのすばらしい物語を紡いで行く。 脚本が良いと映画は本当に引き締まる。 グウィネス・
      パルトロウ演じるヴァイオラが、やはりとても良かった(彼女はアカデミー主演女優賞を獲得。
      納得!)彼女の発するセリフの一つ一つが、動きの一つ一つがまさにシェイクスピアの創作を
      刺激し、また彼の人生そのものを翻弄して行く。 今、時代を超えてシェイクスピアの恋の陶酔、
      そして数々の名作の誕生秘話を垣間見た。  


          

  フィフティ★フォー(54)

 1998年 アメリカ
 監督:マーク・クリストファー
 主演:ライアン・フィリップ、マイク・マイヤーズ、ネーブ・キャンベル


 1977年のニューヨーク。54丁目にオープンしたディスコ「スタジオ54」
 連夜集う、セレブリティと呼ばれる著名人たち。 スキャンダル、ファッション
 アート、音楽全ての情報発信源となる。 ニュージャージーの郊外に住む青年
 シェーンにとって対岸のニューヨーク、そしてスタジオ54はまさに憬れだった。
 意を決して54のエントランスに立った彼は”ヴェルベットコード”と呼ばれる
 厳しい入場チェックを受けるが偶然居合せたオーナースティーブ・ルベルの目に止まり
 54に入場する。 シェーンはまさに狂乱の一夜を目撃し、翌日からウエイター
 として働き始める。そして業界の実力者の女性に見初められた彼は瞬く間に名声を
 手に入れる。しかし、彼の中である葛藤が生まれる。流行に踊らされているだけの
 セレブリティ。夢を追いかける従業員たち。目的もなく、ただ有名人になりたいと
 思っていた青年は70年代、最も輝いていた場所でめまぐるしい体験を重ねて行く。そして時代は青年を大人へ
 と成長させて行くのだった。”世紀末ダンスパーティーへようこそ!”  

 私評: 連日タブロイド誌を賑わせた伝説のディスコ、スタジオ54はまさにアメリカの
     メディアで一時代を築き70年代の象徴でもあった。 セレブリティの面々も
     ウォホール、M・ジャガー、イヴ・サンローラン、カルバン・クライン、M・ジャクソン
     など、そうそうたるメンバーたちだ。そんな時代の兆児となったのが、シェーンだった。
     しかし、栄枯盛衰の理はこのディスコとて例外ではなかった。時代背景が70年と言うことも
     あり、私はとっつきやすかった。また、マイク・マイヤーズが良かったです。
     オースティン・パワ−ズ、ウエインズ・ワールドのマイクとはまったくの別人です。
     成功を手に入れ、時の人となりながらも、悲哀と孤独に悩むオーナーの役を完璧に演じてます。
     また、当時のディスコ音楽(ダイアナ・ロス、ブロンディー、シックなど)も懐かしかったな〜。
     まさに、この時代のスタジオ54は世界で一番輝いていた場所だったに違いない!  


前回のも見てね!



 
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