今回も2作品。 涙・涙の名作を2作品ご紹介します。
1998年 アメリカ映画
監督 : トム・シャドヤク
主演 : ロビン・ウィリアムス
モニカ・ポッター
ボブ・ガントン
自殺癖があるため、精神病院に入院したパッチは、他の患者と触れ合ううちに
彼らに必要なものは理屈ばかりの医学ではなく、ユーモアと笑いだと気づく。
そこで彼は自ら医者となり、彼らを”癒す”ことを志す。 30才を過ぎてから
医大に入った彼は周囲から煙たがられる。 それにもまして、周りを困惑させた
のは彼の突拍子もない行動だった。患者を笑わせるための彼の行動は、医師の
目から見れば、到底許しがたい行動だったが、患者らは彼を認めまた、愛すよう
になる。 実際、パッチのユーモアと笑いは患者から苦痛を減らし、痛み止めの
薬の投与の量は目に見えて減って行くのだった。 そんなパッチの行動に賛同し
彼の夢であった無料の病院を設立、運営して行く仲間も現れた。
パッチの憬れのカリンもその一人だった。 互いに愛し合うようになる二人。
しかし、突然悲劇は訪れた・・・。
また、医大では、パッチの破天荒な行動を不満とし彼を退学にしようとする。
私評 : いつものことながら、こういう映画に弱い私はボロボロ泣いてしまった。
実話と言うことでしたが、本当に実際どこまでが実話なんでしょうか? たとえば、
患者の中で年寄の女性の「パスタのプールで泳いで見たい」と言う願いを本当にかなえたり
産婦人科の学会のときに会場の入り口に巨大な女性の下半身の模型を作ったりと、本当に
常識では考えられないシーンがあったのですが、映画の為に誇張表現したんですかね??
しかし、小児病棟の子供たちの笑顔。 みんなに手を焼かせる余命幾許もないガン患者との
交流。 ラスト、査問会でのパッチの演説。 とても感動的だった。 余談ですが、パッチの
同質のエリート医師は「ツイスター」でB・パクストンと竜巻を追いかけていた、一人だった。
全然、イメージが違うんで気がつかなかった・・・。
1998年 イタリア
監督・主演:ロベルト・ベニーニ
主演:ニコレッタ・ブラスキ、ジョルジオ・カンタリーニ
1939年、イタリアのトスカーナ地方に本屋を開く夢を持ち
二人の若者が乗りこんできた。 グイドの叔父を頼りこの地に
やってきたのだ。早々にグイドは恋に落ちる。 小学校教師の
ドーラだ。 あの手この手で彼女に迫りいつしか二人は愛しあい
結婚する。 数年後、グイドは念願の本屋を開きドーラと息子の
ジョズエと幸せな日々を送っていた。 しかし周囲ではユダヤ人
の権利を拒む人種法が幅を利かせ始める。 そしてついにある日、
ドイツ軍によりユダヤ人であるグイドとジョズエは収容所に連行される
ユダヤ人ではないドーラは連行を免れるが、自らの意思で収容所に。
何も知らない息子ジョズエのために、ウソをつきとおし、明るく振る舞う
グイド。 「これはゲームなんだ。 得点を貯めて1000点になれば
戦車を貰って帰れる。」 どんなピンチに陥っても決して諦めることなく
息子を、そして妻を助けるべく知恵を働かせるグイド。しかし、最後に悲劇が
待っていた。
私評: 今年のアカデミー賞を騒がせた、イタリア産の感動の名作です。
前半部分は、ロマンチックな恋のマジックを見せつけ人を愛することの素晴らしさ
そして憎いばかりに計算されたロマンを見せてくれる。 主人公は美男美女じゃないんだけれど
それが逆に良いのかもしれない。 運命の糸には引っ張られるのではなく、引き寄せるんだと
言いたいのでは? また頭の良い男でその場その場のシチュエーションで巧みに対応して行く。
後半部分は戦争の悲劇のなかで、またしてもグイドが対応して行く。 息子を悲しませないために
ついたウソをつきとおすためにあの手この手と知恵を巡らせる。また、そんな彼には運も付いている。
本来悲しいだけの話になりがちなテーマを巧く料理してます。 しかし、とにかくグイドのテンションが
高いんです。 イタリア語と言うのもあるんでしょうが。 珠玉の名作になるはずの作品が
イマイチ乗りきれなかった私。 日本語の吹き替え版を見たい。(英語でも良い)
私的には「ライフ・イズ・ビューティフル」というより「ライフ・イズ・ミラクル」って感じでした。